アブ
そらの
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どうか生き急がないで
速さとは反比例に風が鋭く体を打つ。言葉のまままるで風を切るようにマーヴェリックはバイクを駆る。そのバックシートでマーヴェリックの背にしがみついているのはフェニックスだ。彼とタンデムする時はいつも必死だ。速度超過なんて言葉ですまないくらいのスピードで彼は行く。さすがに目的地に着く頃になるとそれは収まるがそれでも早い。到着するといつも、少し疲れている。ぷは、と息を吐きながらヘルメットをとるなりフェニックスは言った。
「貴方何に乗ってもスピードを出しますよね」
「そうかな?」
「そうですよ。戦闘機に乗ってもバイクに乗っても」
それと最新鋭機でも。彼がマッハ10に挑んで成功したことを、秘密だと言いながらもルースターが教えてくれた。そしてその後機体が空中分解したことも。それにはさすがにフェニックスも驚いた。よく生還できたものだと。生還していなければ今という時間もなかったことを思えば心底良かったと思った。
822「貴方何に乗ってもスピードを出しますよね」
「そうかな?」
「そうですよ。戦闘機に乗ってもバイクに乗っても」
それと最新鋭機でも。彼がマッハ10に挑んで成功したことを、秘密だと言いながらもルースターが教えてくれた。そしてその後機体が空中分解したことも。それにはさすがにフェニックスも驚いた。よく生還できたものだと。生還していなければ今という時間もなかったことを思えば心底良かったと思った。
そらの
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今日はどうしても帰りたくない
たとえ陽が落ちても陽が傾きかけていく。もう少しで薄暗くなるだろう。そしてそろそろこの場を去らなければならないのをフェニックスは残念に思っていた。いつも半ば押しかけ気味にここを訪れているが、マーヴェリックはいつも快く受け入れてくれた。それが嬉しくて、次もまた、と欲張るのだ。昼間よりも涼しい風が吹く。それがまた今日の別れを急かしているようで小憎たらしく思った。
「……そろそろ」
「帰るのかい?」
そういうマーヴェリックの顔も残念そうに見えるのは、そう思いたいだけだからだろうか。フェニックスは尚更帰りたくなくなった。押しかけるとはいえ、その機会はそうそう多くは無い。日が登りかけ、日が落ちる前までのその時しかいられない場合がほとんどだ。陽は完全に落ちかけ暗くなりつつある。自分を置いて勝手に沈んでいく太陽を、フェニックスは憎んだ。
887「……そろそろ」
「帰るのかい?」
そういうマーヴェリックの顔も残念そうに見えるのは、そう思いたいだけだからだろうか。フェニックスは尚更帰りたくなくなった。押しかけるとはいえ、その機会はそうそう多くは無い。日が登りかけ、日が落ちる前までのその時しかいられない場合がほとんどだ。陽は完全に落ちかけ暗くなりつつある。自分を置いて勝手に沈んでいく太陽を、フェニックスは憎んだ。
そらの
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毎夜見たくない夢を見る
君の夢はもう見ないセックスをしている。甘い声を上げて続きを強請るボブを宥めて、ゆるゆると快感を貪る。早くイかせて、と啜り泣くそれを無視して己だけの快感だけを追えばボブは本格的に泣き始めた。虐めるのは好きじゃない。仕方なしに望むものを与えればボブは呆気なく果てた。けれど全てを終えた時、残るものと言えば虚しさだけだった。
甘く、優しく抱く時もあれば手荒く抱いてしまう時もある。しかし全てに共通するのは、やはり残るのは虚しさだけだ、ということだった。
それは全て夢だからだ。なぜそんな夢を見るのかは知っている。ボブのことを意識し、それが恋心だと自覚して、数日の後から毎晩ボブを抱く夢を見るようになった。それが願望から来るものだとはすぐに気がついたがどうしようもなかった。想いが募れば夢を見、夢を見ればさらに想いは募る。自分からすれば悪循環だった。さらに現実において、ボブの顔もまともに見られなくなり、それもまた頭を酷く悩ませた。
4886甘く、優しく抱く時もあれば手荒く抱いてしまう時もある。しかし全てに共通するのは、やはり残るのは虚しさだけだ、ということだった。
それは全て夢だからだ。なぜそんな夢を見るのかは知っている。ボブのことを意識し、それが恋心だと自覚して、数日の後から毎晩ボブを抱く夢を見るようになった。それが願望から来るものだとはすぐに気がついたがどうしようもなかった。想いが募れば夢を見、夢を見ればさらに想いは募る。自分からすれば悪循環だった。さらに現実において、ボブの顔もまともに見られなくなり、それもまた頭を酷く悩ませた。
そらの
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呼ぶのならいつだって、
あなたが呼ぶのなら貴方が呼ぶのならいつでも会いに行く。それがただの気まぐれで本心ではなかったとしても。それほどまでするくらいには、私は彼を愛していると言える。見返りは望まない。好きでやることだから。だからどうか、そんな寂しそうな、悲しそうな顔をしないでほしい。
「こんにちは」
「よくきたね」
「あなたが呼んだんでしょう」
「あぁ、そうだったね」
多少なりと予定はあったがプライベートのことだったので捨ておいた。私からもよく訪れるが、呼ばれるとなると少し訳が違う。そんな時の彼は、疲れていたり、落ち込んでいたりする時が多かったからだ。もちろん、何も無い時がないわけではない。むしろそちらの方が多いが、メッセージの文面から察することができるので、そんな時はすぐに駆けつけるように、している。
2373「こんにちは」
「よくきたね」
「あなたが呼んだんでしょう」
「あぁ、そうだったね」
多少なりと予定はあったがプライベートのことだったので捨ておいた。私からもよく訪れるが、呼ばれるとなると少し訳が違う。そんな時の彼は、疲れていたり、落ち込んでいたりする時が多かったからだ。もちろん、何も無い時がないわけではない。むしろそちらの方が多いが、メッセージの文面から察することができるので、そんな時はすぐに駆けつけるように、している。
そらの
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離れても、暖かい
暖かい冬冬が来た。寒くて静かな、冬が。フェニックスは別段冬が嫌いでも、けれど好きでもなかった。ただ寒い日が続く。それだけだった。自分のバックシーターは寒がりなようで、早々に厚着をし、マフラーも手袋もつけているのをよく見かけた。何もそこまで、とは思ったが得手不得手には個人差があるので何も言わない。マーヴェリックはどうだろうか。一人ずつが二人になって初めての冬だった。今度彼の元へ赴く時に、聞いてみようとフェニックスは思った。
どんよりとした薄曇り、寒さはいっそう強まっていた。フェニックスはマーヴェリックの元を訪れた。なんだかんだと身体があかず、最後に会ったのは秋の終わりだった。そろそろ寒くなってくるね、と話していたのを覚えている。夏は得意だ、と言っていたマーヴェリックの冬は、どんなものなのだろう。
1535どんよりとした薄曇り、寒さはいっそう強まっていた。フェニックスはマーヴェリックの元を訪れた。なんだかんだと身体があかず、最後に会ったのは秋の終わりだった。そろそろ寒くなってくるね、と話していたのを覚えている。夏は得意だ、と言っていたマーヴェリックの冬は、どんなものなのだろう。
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どうしてもそこに目が……
(フェニの胸がでかいといいという妄想の元の話です……)
そこ。今日のマーヴェリックはなんかよそよそしい。自分は何かしただろうか、とフェニックスは考え込むがそのような理由は思いつかなかった。
「ピート、なんで今日はよそよそしいんです?都合が悪いなら帰りますけど」
「そんなことはないよ。帰らないでくれ」
「……目を逸らしてますね。言いたいことでもあるんですか」
今日は朝からマーヴェリックはフェニックスの目を見ていない。少し上を見上げてどこか違うところを見ているようだ。やはりなにか都合が悪いようだ。
「やっぱり帰りますね」
こんな状態では真面目に話もできないだろう。誰だってそういう時はある。それはマーヴェリックにも。だからまぁ、タイミングが悪かったとフェニックスは思い、荷物を抱えて格納庫を後にしようとする。
3194「ピート、なんで今日はよそよそしいんです?都合が悪いなら帰りますけど」
「そんなことはないよ。帰らないでくれ」
「……目を逸らしてますね。言いたいことでもあるんですか」
今日は朝からマーヴェリックはフェニックスの目を見ていない。少し上を見上げてどこか違うところを見ているようだ。やはりなにか都合が悪いようだ。
「やっぱり帰りますね」
こんな状態では真面目に話もできないだろう。誰だってそういう時はある。それはマーヴェリックにも。だからまぁ、タイミングが悪かったとフェニックスは思い、荷物を抱えて格納庫を後にしようとする。
そらの
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だんだんと寒くなってきたから
冬の始まりと暖かい手空は既に冬空へと移り代わっていた。風も吹きすさぶ中、ボブとブラッドリーは家路を急いでいた。こんなに遅くなるとは思っていなかった。ちょっと寄り道をしていたら空はもう暗くなりかけていた。ボブはそれでも気にせず軽やかに歩き、ブラッドリーはそんなボブに合わせて歩いている。帰り着くにはまだ時間がかかりそうだ。
「今日は寒いね」
「そうだな」
ふたりして吐く息は白い。日が暮れてきているからだろう、気温が徐々に下がっているらしくブラッドリーは思わず身震いした。手が悴む。仕方なしにジャケットの両ポケットにぞんざいに手を突っ込む。何もしないよりはマシだ。ボブはと言えばふわふわの手袋をしていた。いつの間に、と思ったがボブは寒がりなので以前から用意していたのだろう。ポケットに手を入れていても温まることはなくブラッドリーはしきりに手を動かしていた。
1902「今日は寒いね」
「そうだな」
ふたりして吐く息は白い。日が暮れてきているからだろう、気温が徐々に下がっているらしくブラッドリーは思わず身震いした。手が悴む。仕方なしにジャケットの両ポケットにぞんざいに手を突っ込む。何もしないよりはマシだ。ボブはと言えばふわふわの手袋をしていた。いつの間に、と思ったがボブは寒がりなので以前から用意していたのだろう。ポケットに手を入れていても温まることはなくブラッドリーはしきりに手を動かしていた。
そらの
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ごめん、こっちにも事情があって、
無理!「ボブ、お前が好きだ。付き合ってくれ」
「えっ……ごめん、無理!ごめんねっ!」
「えっ」
「……ということがあって」
机に肘をつき、手を組んで顎を乗せるどこかのおじさんポーズのままルースターが話しかけているのはフェニックス。呆れ顔でルースターをみている。
「なんで私に言うのよ」
「おまえボブの相方だろ。よくわかるかと思って」
「だからといって全部わかるわけじゃない」
フェニックスの態度は投げやりだ。それはそうだろう。ある意味惚気話を聞いている気分だ。成立してはいないけれど。それにフェニックスも暇では無い。呼び出されて何かと思ったらこんなこと。今すぐ帰りたい。
「そもそもなにが無理なんだ。YesでもNoでもなく。割と傷ついた」
4286「えっ……ごめん、無理!ごめんねっ!」
「えっ」
「……ということがあって」
机に肘をつき、手を組んで顎を乗せるどこかのおじさんポーズのままルースターが話しかけているのはフェニックス。呆れ顔でルースターをみている。
「なんで私に言うのよ」
「おまえボブの相方だろ。よくわかるかと思って」
「だからといって全部わかるわけじゃない」
フェニックスの態度は投げやりだ。それはそうだろう。ある意味惚気話を聞いている気分だ。成立してはいないけれど。それにフェニックスも暇では無い。呼び出されて何かと思ったらこんなこと。今すぐ帰りたい。
「そもそもなにが無理なんだ。YesでもNoでもなく。割と傷ついた」
そらの
DONEそこそこあぶ空1210展示ルスボブ
たまにはなにがなくっても、
ひだまりの下、二人で空は晴れ、陽は柔らかくのどかに照っている。風もなく過ごしやすい。こんな時には出かけたい、と言い出したのはボブだった。ブラッドリーは渋っていたが結局ボブの押しに負けて連れ出された。ブラッドリーはボブの押しに弱かった。自覚はあった。惚れた弱み、と言うやつだろうか、聞き入れないとそれはそれで気になる、といったまるで天邪鬼のような感情が湧いて出るのだった。
暑くもなく寒くもなく、ちょうどいい陽気でボブはニコニコとしていた。最近天気が悪い日が続いていたから気分が高揚したのだろう、そんなボブを見ながらブラッドリーは隠れて欠伸を噛み殺した。
「何しに行くんだ」
「特に決まってないけど」
「……じゃあなんで出かけることにしたんだ」
3964暑くもなく寒くもなく、ちょうどいい陽気でボブはニコニコとしていた。最近天気が悪い日が続いていたから気分が高揚したのだろう、そんなボブを見ながらブラッドリーは隠れて欠伸を噛み殺した。
「何しに行くんだ」
「特に決まってないけど」
「……じゃあなんで出かけることにしたんだ」
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MOURNING【あぶ空】ハンルス(琥珀糖)つきあってる。R18要素はないけど全編裸なのでお気をつけください。
死について話すようにみせかけて別のことに気を取られるはなし。
ちゃんと書き直したい。
Talkin’ bout ThaT. アレについて話そう
They Kill PPL. あいつら最高
Talkin’ bout ThaT./ They Kill PPL.Talkin’ bout ThaT.
最近では物騒な事件が多いという。部屋の隅に捨て置かれた小さな画面から、今日もどこかで誰かが命を落としたというニュースが流れていた。暗い世相を反映しているのでしょうか、長引く不況が人々の心を荒ませるのでしょうか。深刻そうな声を聴き流しながらハングマンは小さく笑う。
戦場では毎分毎秒、今この瞬間にさえ多くの兵が命を喪っているというのに、日常の中で生きる人々はそんなことには無頓着だ。用意された原稿を読みつづけるぺらぺらの美人の紅く染められた唇は、訓練を重ねて作られたうつくしい声に併せてうねうねと動く。
だれかがそういうことにしたいんだろうな。肩を竦めると苦い笑いがくちびるの上へと戻ってきた。生きている人間は実にグロテスクだ。殺す相手の顔すら見えない戦場も、そこで死に行く者も、生きて戦争を操っている奴等に比べればずいぶんと上等な存在に違いない。戦争なんてクソくらえだ。しかし自分はその中で生きている。
2472最近では物騒な事件が多いという。部屋の隅に捨て置かれた小さな画面から、今日もどこかで誰かが命を落としたというニュースが流れていた。暗い世相を反映しているのでしょうか、長引く不況が人々の心を荒ませるのでしょうか。深刻そうな声を聴き流しながらハングマンは小さく笑う。
戦場では毎分毎秒、今この瞬間にさえ多くの兵が命を喪っているというのに、日常の中で生きる人々はそんなことには無頓着だ。用意された原稿を読みつづけるぺらぺらの美人の紅く染められた唇は、訓練を重ねて作られたうつくしい声に併せてうねうねと動く。
だれかがそういうことにしたいんだろうな。肩を竦めると苦い笑いがくちびるの上へと戻ってきた。生きている人間は実にグロテスクだ。殺す相手の顔すら見えない戦場も、そこで死に行く者も、生きて戦争を操っている奴等に比べればずいぶんと上等な存在に違いない。戦争なんてクソくらえだ。しかし自分はその中で生きている。
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MOURNING【あぶ空】ハンルス(琥珀糖)つきあってる。合鍵をもらったから突然行ってみたルス第二弾。
目の前だけど見てないところで気弱になることもあるといい。
ハンは翌朝起きると「おい、いつきたんだ、ルー」って聞く。なるほど無意識…
Coz I Luv Ya. (en) だって好きだし
Coz I Luv Ya. 眠る男の顔はつきのひかりに照らされてあかるんでいる。
蒼褪めた瞼の際を彩るながいまつげが、なだらかな稜線をえがく頬に翳をおとす。秀でたひたいにゆるやかに流れるきんの髪、すっきりと整った鼻梁、かるく引き結ばれたかたちのいい口脣、手触りの言い肌掛けの下に隠された顎の、うつくしいカーヴ。
飽くことをしらずにただみおろすだけの時間は、遠く離れて過ごすこの男を自分がどう思っているかを再確認するための時間にほかならない。この奇蹟のようにうつくしい男は、目覚めればただの嫌味で優秀なアヴィエーターにすぎず、自分がこのところ密かに愛してやまない薄いくちびるからは、人を食ったようなことばが囀りのように迸るばかりになってしまう。
1465蒼褪めた瞼の際を彩るながいまつげが、なだらかな稜線をえがく頬に翳をおとす。秀でたひたいにゆるやかに流れるきんの髪、すっきりと整った鼻梁、かるく引き結ばれたかたちのいい口脣、手触りの言い肌掛けの下に隠された顎の、うつくしいカーヴ。
飽くことをしらずにただみおろすだけの時間は、遠く離れて過ごすこの男を自分がどう思っているかを再確認するための時間にほかならない。この奇蹟のようにうつくしい男は、目覚めればただの嫌味で優秀なアヴィエーターにすぎず、自分がこのところ密かに愛してやまない薄いくちびるからは、人を食ったようなことばが囀りのように迸るばかりになってしまう。
yakinasu_tgim
INFO0122レカペ新刊サンプル1210あぶ空にて展示した漫画の成人向シーンを含む完全版です。
(当サンプルには成人向シーンは含みません。後日別途掲載します。)
TG/アイマヴェ/成人向
A5/30P/400円(+送料400円、ピコ通販安心支払料100円)
完全受注頒布/2月中旬頃発送予定
SPRAYさん(@mulbora123)にゲスト原稿いただいております!!!
最高のアイマヴェです!!! 16
BBD_6P
MOURNING【あぶ空】ハンルス(琥珀糖)つきあってる。某ドラマのかわいいエピ。何度でも擦りたい。
I don't want to. (en) 俺はヤリたくない
I Don’t Want To. だから、と男は言った。噛んで含めるような声音だ。
半分以上脱げたシャツの胸元をさりげなく掻き合わせて、器用に尻でソファの上をずりあがる。半ば茫然とそれを見つめていた侵入者は立ち上がり、男の内腿のあいだに膝頭をすべりこませた。傍若無人な脚に男はため息をついて、だめだって言ってるだろ、ともう一度言う。
「なんでだよ」
「なんでもだ」
意味がわからない。存外拗ねた声が出た。ひとまず膝をひいたルースターの巻毛を、ハングマンはさらりとなでた。子供をあやすような手だ。むっとした雄鶏はもういちど立ち上がり、男の膝へと乗り上げた。そうして唇をちらりと舐めた。
「……なあ、いいだろ、ここでしようぜ」
「……だめだって言ってるだろ、降りろ」
2811半分以上脱げたシャツの胸元をさりげなく掻き合わせて、器用に尻でソファの上をずりあがる。半ば茫然とそれを見つめていた侵入者は立ち上がり、男の内腿のあいだに膝頭をすべりこませた。傍若無人な脚に男はため息をついて、だめだって言ってるだろ、ともう一度言う。
「なんでだよ」
「なんでもだ」
意味がわからない。存外拗ねた声が出た。ひとまず膝をひいたルースターの巻毛を、ハングマンはさらりとなでた。子供をあやすような手だ。むっとした雄鶏はもういちど立ち上がり、男の膝へと乗り上げた。そうして唇をちらりと舐めた。
「……なあ、いいだろ、ここでしようぜ」
「……だめだって言ってるだろ、降りろ」
heki_tsuyukusa
DONEそこそこあぶないスカイゾーンの展示作品でした。TGM:ルスハン小説
交際0日婚するルスとハンの話 Part2。
『A bolt from the blue. Part 2』
前作はこちら▶︎https://poipiku.com/6359715/7593523.html 9
kyomutm
DOODLE【あぶ空展示漫画】あぶ空開催おめでとうございます!
ルスハンと小さいルスハンが存在する謎漫画ですが、楽しんで頂けたら嬉しいです☺️
(ぽちぽちして頂けたら喜びます🥹)
https://wavebox.me/wave/a36whcnmtu8lj5r4/ 4
gomu12
PROGRESSあぶのま男子恋バナのつづきのつもりなんか色々審議 かえるかもしれない
ずっとガプが無性生殖でさあって幻覚話してたけど、最近の本誌でそれの可能性が強まっちゃって…まじんの力を手に入れる前のご先祖、同じ種族同士でって気もしないし、なんか単体で増えそう?だし、あれってひとりのことなのかな 何代かつづいたことなら尚更、相手が居て増える種族じゃ抱えない孤独な気がするし…もんもん 6
ヲッカ・シーカ
INFO1218#エアブーSPARK+DRF「ログ2」
20P(本文16P)/350円
2020〜2022年にTwitterとポイピクに載せた絵から選抜しました。描き下ろしはありません。
BOOTHで頒布予定です。
https://twitter.com/cca000/status/1599395185464872961?s=46&t=p-VHTbTj3d56iN-mQy2twg
よろしければ… 3
BLVDofpalm
PROGRESS【あぶ空新刊】サンプル冒頭3ページA5本文P24 R-18ボブハン本です。
恋愛に自信がないボブがハングとの関係を少しずつ進める感じのお話。
予約頒布•12月末に匿名配送にて発送予定です。万が一遅れることがあった場合はTwitterアカウントにてアナウンス致します。
表紙は箔押しの予定。
パスワード→●●●fiction 6
yR_snz
MENUあぶ空お品書き&ルスハン新刊サンプル【新刊】B5/24P/オンデマンド
500円(送料別)
※別途ピクスク匿名配送料が発生します。
※新刊はピクスク店舗のみのお取り扱い予定です。
☆既刊ルスハン本について
さわマル頒布の既刊についてはBOOTHにてお取り扱いございます(BOOTH倉庫発送)
PWは目標マッハ数字+ジュークボックスの数字(合計4桁) 8
yun0427
DOODLE帰還後両片思いのアブシン。朝ツイしたやつ書きました。好きだから離れて欲しくなくて走って探す碓氷と、好きだからこそそっと離れてしまったシンくんの話です。京都鉄博の路面電車、私はまだ乗ったことありません😑
アブトが帰ってきた。
激闘の末アラバキの脅威も去った。
残ったのは、消化しきれなかったこの思いだけだ。
戦う相手がいなくなったとはいえ、いつ何があるかわからない。戦いの感覚を忘れない為のシュミレーションも、コミュニケーションを深めるための懇親会も、定期的に行われていた。
以前は運転士との交流を一歩引いて見ていたアブトだけれど、帰ってきてからはむしろ積極的に交流しようとしている。
ぶつからなければわからないこともあるって、学んだんだろう。大人ぶって涼しい表情で立っているより、年相応に表情豊かに鉄道愛を語る姿は楽しそうの一言に尽きる。
その変化はとても喜ばしいものだ。勉強したのにそれでも半分以上わからない鉄道用語に顔を引き攣らせたこともあるけど、でもやっぱりアブトが楽しそうなのが嬉しい。
3563激闘の末アラバキの脅威も去った。
残ったのは、消化しきれなかったこの思いだけだ。
戦う相手がいなくなったとはいえ、いつ何があるかわからない。戦いの感覚を忘れない為のシュミレーションも、コミュニケーションを深めるための懇親会も、定期的に行われていた。
以前は運転士との交流を一歩引いて見ていたアブトだけれど、帰ってきてからはむしろ積極的に交流しようとしている。
ぶつからなければわからないこともあるって、学んだんだろう。大人ぶって涼しい表情で立っているより、年相応に表情豊かに鉄道愛を語る姿は楽しそうの一言に尽きる。
その変化はとても喜ばしいものだ。勉強したのにそれでも半分以上わからない鉄道用語に顔を引き攣らせたこともあるけど、でもやっぱりアブトが楽しそうなのが嬉しい。