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    エニキ

    amaama1205

    DONEあめさん(@nemui_365_day)さんからリクエストいただいた《無印軸の両片思いアスキラ》、メンデル後あたりの設定です。甘々イチャイチャエチエチでもほろ苦く切ない系でもって言われたらもれなくほろ苦くなっちゃいましたシリアス芸人ですいません…
    (多分このあと最終回のアスランが迎えにきたところでアスランが告白するはずだけど私が書くと何故かキラが失踪しそうだったのでやめました笑)
    無印両片思いアスキラいつか戦争が終わったら、という夢を見ていた。全て終わったら友人達と共に戦艦を降りて学生に戻って、ゼミの課題がどこまで進んだとか、今日のランチは何にしようとか、そういう他愛のない会話だけをして一日を過ごす日々。軍の機密に触れてしまった身でどこまでの自由が許されるかは分からないけれど、それなりの功績が認められれば恩赦があるかもしれない。戦争が終わったとしたら恐らくすぐにとはいかずとも国交は正常化に向けて動き出してくれるはずで、そうなればオーブとプラント間の行き来もできる。舞い散る桜の花吹雪の中で交わした別離の苦しみなど二度と味わうことはない。会いたい時に彼に会える、そういう幸せが訪れる夢だった。
    今は誰もいない、エターナルの展望デッキ。ここで数時間前に見た彼の姿を思い出し、キラの目の奥がじわりと熱を帯びる。近頃は補給や打ち合わせと称してよくエターナルに現れる、つい最近自らの双子であると判明したばかりの女性に向けられた、彼の柔らな表情。気心が知れた相手にだけ向けられていたはずのそれがもう自分だけのものではないのだと思い知らされた気分だった。
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    anokonokimochi

    DONE星降る5 夜の部展示
    Twitterで『ギリギリの時間に新一を迎えにきたのは?』ていうアンケを4時間前くらいにして、結果が降谷零でした!
    迎えじゃなく、会いに来るに変更しましたがどうやらギリギリ間に合ったようです(笑)
    公開を誰でも読めるようにしました!
    星降る5降新BDSS 現在5/4 23:55。日付けが変わるまであと5分だ。つまり、オレの誕生日が終わるまであと5分。今日はたくさんの人からお祝いの言葉やプレゼント、実際にあって食事に行ったりもした。帰宅したのは22時頃。前もって会いに来ると連絡はきてたが、ギリギリになるかもしれないと今朝連絡があった。予定があって、帰宅は22時頃と伝えてあったけど……まだ来るという連絡は入っていない。流石に何かあったんじゃないかと思う時間帯だ。警察庁に様子を見に行こうかと、ソファーに落ち着けた腰を上げる。すると……
    ピンポーン
    「やっと来たのかよ」
     時刻は23:58。本当にギリギリだ。急いで玄関に向かって、鍵を開ける。ノブを回すと押し開ける前に引っ張られて思いがけず態勢を崩してしまう。危ねぇ!と目を瞑るとボスッと弾力のある壁、ではなく少し息を切らせた零さんが受け止めてくれた。俺がおかえりと言う前に、ギュッと抱きしめられた。耳元に零さんの息がかかる。
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    nae_purin

    MOURNINGモブに色々改造されて先生に救出されてほっとするも(まだ公子の威厳ギリ保ってる)こんな体みないで!って絶望して(先生に見られてもう自分が公子に相応しくないって思ってしまって)鬱になってふらっと出た徘徊先で旅人にぼろぼろの姿見られてガン泣きしながら迎えにきた先生に回収されて欲しい、話です。供養。
     鍾離をの洞天を抜け出し、行く先もなく歩く。かろうじて履いたスラックスと、肩にひっかけただけの真っ白のシャツ。見下ろした自分の体は見慣れた傷しかない。鍾離に直してもらったばかりのまっさらな体。治療の際、ひとつひとつ鍾離の指先が辿っていったその傷たちはもうないはずなのに、隠すように振るえる指先シャツのボタンを留める。
     踏みしめた地面に転がる石を感じながら足元を見る。洞天から転がり出た先がどこにつながるのか考える暇もなかった。呆然としたまま辺りを見回す。先ほどから見える木々は黄金に色付き、璃月の地であることは伺える。しかし2人ほどが通れる程度の道は舗装されているともいえず、裸足で歩くような道ではないことだけが確かだ。差し込む光を遮る木の葉が影をつくり道を彩る。木漏れ日の隙間から除く青空は雲一つなく、暖かい。常であれば息をのむ景色だったのかもしれない。けれど、いまのタルタリヤにとって景色がどうなどとは関係無かった。ただ、この道の先を進めば鍾離の視界から少しでも遠くに行けると盲目的に信じているだけだ。足を傷つける小石が意識の端に引っかかっては消えてゆく。
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