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    ショート

    猫の助

    PAST昔別のアプリで書いたBloodborneの小説もどき。
    ヴァルトールとヤマムラの様な、自狩の様な
    其処は敢えて暈してます。BL要素無し。
    決められた文字数で書こうとして書ききれなかった小説もどきです。
    篝火3で告知した通り、完成品を
    BOOTHにて紙媒体にて販売致します。
    ショートショートのストーリー小説。
    詳しい内容は
    https://mibu.booth.pm/

    更新・支部にもこの無題の小説をアップしました。
    加筆後の物は本にしか載せてません。
    無題貴方は何時もそうでした。何時も飄々として自分が苦しい時も、弱音を吐かず見せず何事も無かったかの様に振舞っていましたね。

    それがどれ程周りを傷付けて着たか貴方は分からないでしょう。
    そしてその態度が皆を思うが故だと分かるからこそ何も言って来ませんでした。

    でも今の貴方はどうでしょう?

    死体の山を築き 
    血に酔いそうになる高揚感と
    敵を斃すたびに冷えて行く視線と思考
    そんな相反する中どんな時でも不遜な態度を崩さなかった人。

    そんな貴方が物言わぬ屍となり私の足元に居る。
    不思議ですね。
    貴方の死に顔からは後悔何て微塵も感じない
    上に嗤ったまま逝くなんて… 
    狩人はいずれ血に酔い餐まれ正気を喪う。
    貴方は死の間際に狂って居たのか今では確かめようも有りません。
    368

    大上満

    DONEリンレト版お題「忘れた頃に」で参加させていただきました。
    あまり内容とは関係ありませんが翠風ルートです。
    ショートショート。
    忘れた頃に温室をふらりと訪れたベレトは赤いくす玉状の花の前で佇むリンハルトと行きあった。
    屋台で売られている棒付きの飴のようにぴょこぴょこと地面から突き出ている可憐な花々をベレトも横から見つめながら聞く。

    「この花が好きなのか?」

    幾つもの小さな紅い花が一塊に集結して玉房(たまぶさ)を成している。うろ覚えだが品種名はアルメリアと言ったか。視線を花からベレトへ移してリンハルトは言う。

    「いえ特別好きってほどでもないんですけどね。旅に出る前にカスパルが置いていった種が育って今頃開花したんですよ。それでちょっとその時のことを思い出して」

     時期はずれに咲いた花がリンハルトの中に眠っていた記憶を刺激した。
    あれは確かカスパルが旅に出る直前の事だった。道ばたで露天を開いていた老婆がごろつきに難癖をつけられて商品を奪い取られそうになっていたところを偶然通りがかったカスパルがぶちのめして助けたらしい。その時に礼としてもらったのがこの種だと言っていた。だが当のカスパルにとってはありがた迷惑だったようで……。
    1703

    CottonColon11

    DONE※小諸商工のモブ、ショートの奥田くん視点。
    ※守備コレをそのままさせると不可解な行動になりそうなので、三年生をそのまま入れた形になります。
    ※打席ログを見て書いてますがたまに間違ってるかも。雰囲気でお読みください。
    まめねこ工科高校、夏のドラマの裏側で たくさんのカメラの前で甲子園の黒土を掻き集める、まめねこ工科高校の選手たち。甲子園初出場、初戦敗退。ありきたりな終わり方をしたまめねこ工科高校。去年突如として岡山のベスト4に現れて、今年甲子園に出場した。
     前情報がほとんどない高校だったけれど、難なく突破した。先輩たちと笑いながらベンチへ戻る。甲子園の第一歩としては十分すぎる、6-1の快勝だ。


    「来年また来よう!」


     まめねこ工科の監督の声が、広い広いグラウンドを隔てたこちらにまで届いた。
     俺は振り返ってまめねこ工科の方を見る。マネージャーと一緒に監督に慰められている、どうやら俺とタメらしい、ピンク色の髪のピッチャーが目に入る。二年生が甲子園の先発ピッチャーなんて珍しいと田中先輩が言っていたのを思い出した。俺の打席では、フォアボール2回と凡打2回で、燃え切らない勝負になったけれど、チームが勝てたからまあ良しとしよう。
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