最近搜索
    创建一个账号偷偷关注作者。
    注册登录

    チョコレート

    nonmirin3

    完毕何度目かの初ちゅーのお話。何度も書いてすみません。ハッピーバレンタイン!チョコレートの受け渡しはありませんが、甘さを目指しました。そんな隠さなくても成嶺は知っていると思うのですけどねw
    甘いくちびる 買い物をした2人きりの帰り道。
    ちょっとだけ離れたところへ阿絮と寄り道をしてきた。
    二人並んで歩く影の長さは同じくらい。
    夕日が何もかもを茜色に舞って、美しい阿絮の横顔も照らしていた。

     あまりにも阿絮がお正月飾りを売っていた店の娘に色目を使ったと言って不機嫌になるから「阿絮、私のこと好きなの?」とふざけて聞いてみたら、「そうだ」とあっさり返されたから、慌てて「私も」と答えた。
    共寝はしているけれど、そのような気持ちで抱きしめることから逃げていたから、たまにこうやって好きの気持ちでくっつくようにしている。
    そういうときの阿絮も普段見せる顔とは全く違っていて新しい表情を見せてくれいた。
    例えば。
    口には出して言わないけれど、阿絮は手を繋ぐのが好きみたいだ。本人に聞いたわけじゃないけどわかる。出会ってからも見つめていたから。俯いている顔。髪の隙間から見える耳はほんのり赤くて、どうして今まで気が付かなかったんだろうと思うぐらいわかる。だから阿絮と手を繋ぐたびに嬉しくて、満ち足りて幸せで、でも少し胸が痛くなる。本当は好きで大好きでたくさん抱きしめたいけれど、成嶺の前と外ではしないことを約束しているから我慢した。
    1362

    tonoi00mhyk

    完毕ブラネロ♀webオンリー
    「Bouquet for Navy blue」3 展示作品
    素敵なイベントをありがとうございました。

    ネがバレンタインのチョコレートを渡そうと奮闘するお話です。
    前作とほんのり繋がっている設定ですが、読んでいなくても大丈夫です。
    ※ネが先天性女体化
    ビターチョコレートの難題「き、緊張する……!」
     ネロは、マフラーに顔を埋めてそっと息を吐き、必死に自分を落ち着かせようとしていた。
     二月の冷たい風が吹き付ける。コートの前を手で寄せ合わせながら、川沿いの道を足早に歩いていく。待ち合わせの場所まで、あと少し。きっともう待っているであろう男の姿を想像すると、自然と口角が上がってしまう。それと同時に、枕に顔を押し付けて叫び出したくなるような衝動に駆られる。心臓が口から飛び出しそうなくらい、緊張している。今日のために準備した小さな箱を、鞄の上からそっと撫でる。……うん、ちゃんと冷えてる。
     
     賢者さんの世界では、二月の中旬に「バレンタイン」という催しがあるらしい。世話になっている人や、家族や友達、そして、意中の人物に、チョコレートの菓子を送って気持ちを伝える日。「これは義理チョコじゃな」「これは友チョコ!」「「そしてこれは、双子チョコ~!」」なんて、スノウとホワイトがはしゃいでたっけ。双子の言葉を借りるなら、ここにあるのは――「友チョコ」。そういうことにしておきたい。
    7020