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    テキスト

    銀鳩堂

    MAIKINGフレーバーテキストが降ってきたので出力します。
    「ヤング・クロウリー」のアイデアメモみたいな感じ。
    ※「ディズニー みんなが知らない白雪姫 なぜ女王は魔女になったのか」読了。鏡を木に吊るすエピソードは本作からの本歌取りです。
    ※映画「マレフィセント」未視聴。
    ※「ディズニー みんなが知らない眠れる森の美女 カラスの子ども マレフィセント」 (講談社KK文庫)未読、発注済み。
    「ヤング・クロウリー ~始まりの物語~」出会い編ある日、茨の魔女の下僕しもべディアブロは本来の姿、大鴉おおがらすに戻り空を飛んでいた。
    と、目の隅にキラキラと美しい光が映った。
    ディアブロはからす族の例にもれず光り物に目がない。その光はとてもとても美しく、彼を惹きつけた。
    風に揺れ、さんざめく光の群れ。
    あれはなんだろう。本当に美しい。もっと近くへ。もっと、もっと!
    漆黒の翼の限り羽ばたいて、たどり着いたのは小さな民家だった。
    家の周りの木々には、大小の鏡が吊るされて光を反射している。
    なんと美しい光景だろう…。
    彼は木の一本に降り立つと、降り注ぐ光を浴びてうっとりと黄色い目を細めた。
    と、家の中から一人の人間の娘が現れた。
    その娘を見た時、ディアブロの下嘴したくちばしがかくんと落ちた。
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    natsubi_gbf

    MOURNINGショウ→エルが前提にあるテキスト、モブが出てきます。悪人顔ネタがあるから、どこがいいんだろうってきっと言われるよな…って思って。
    ※ラクガキなので途中までしかないです。
    小ネタ--

     騎空団で受けた簡単な依頼を、エルモートがひとりでこなした帰り道だった。
     ふと視線の先に石畳を歩む男の足が映る。このまま進むとぶつかってしまう。郊外でひとけが少ないとはいえ、往来でのことだったので、エルモートは違和感を覚えることなく歩みを横にずらした。しかし、すぐにまた別の男とぶつかりそうになり、ようやくエルモートは顔を上げた。明らかなチョッカイに、「面倒くせェな」と口の中で呟く。
     いかにも風体の悪い男が三人、こちらを囲むように寄ってくる。
    「よう、兄ちゃん」
     金品を巻き上げるカツ上げの類が脳裏を過る。男の一人が暗い路地を顎で示す。
    「ちょっとお話いいかい?」
    「よかねェよ」
     エルモートはするりと三人の間をすり抜けた。悪漢たちはあっと驚いた顔をする。たいした輩ではなさそうだと踏んで、エルモートはこのまま走れば逃げきれそうだと考えた。しかし、その瞬間、まったく気配のなかったところから男の手が伸びてきてエルモートの腕を掴んだ。同時に行く先を遮るように逞しい身体が立ち塞がった。
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    かいと

    TRAINING4回目の鍾タルワンドロ・ワンライ お題「両片思い」「寂しがり」に投稿してたssです。画像で投稿してたのでこちらにはテキストでうpしときます。
    一応ハッピーエンドのつもりですがキャラ死ネタも含むので注意
    元ツイート→https://twitter.com/kaito_012/status/1416398462430564355?s=20
    寂しがりの神様へ スネージナヤでは珍しく吹雪が止んでいる日だった。人里離れた場所で灯りは無いが今は雪を降らすぶ厚い雲も無く、夜空に瞬く満天の星とその光を溶ける事の無い雪が反射して辺りは明るいぐらい筈だったけれど、どんどん薄暗くなってくる。自分の視界が閉ざされてきていたからだった。濁音交じりの呼吸が煩わしい。手足の感覚が鈍い…と言うか、“無い”のかもしれない。

    「(珍しく、暫くはスネージナヤに居れそうだったのに…)」

     本当に珍しく本国での任務を与えられていた。執行官になってからは女皇様への報告のついでか、休暇を作ってやっと数日間家に顔を出せるぐらいだったから、毎日では無いものの週末とかに気軽に顔を出せるのでテウセルが凄く喜んでくれた。トーニャが母さんと一緒に作ってくれた手料理も頻繁に食べれるし、やっぱり家族と側に居れるのは良いなと思った。だからと言って油断していたつもりは無かったのだけれど。
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    tokinoura488

    DONE【解くの者は誰ぞ】①
    緊縛リンク【縄痕―じょうこん―】の続話
    その後、リンクが再び縛られても、姫様が縛られても美味しいよな……という気持ちから派生した続編です。途中までできたので投げておきます。
    先日テキストライブで書いてたやつです。全部書いたら手直しして支部にアップ予定
    こちらは緊縛リンクバージョン★
     その痕に気づいたのは、野盗が築いた半地下の根城から脱出した直後のことだった。
     これはなんだ? 縄痕? 
     肘に近い部分に赤黒い渦。巻き貝の形に似たその痕は他の傷とは違う痛みを肌に走らせている。いや、今は自分の些事に気を取られている場合ではない。稲光が走る雲居の下、リンクはゼルダの手を取り走っていた。長い下草がやけに足に絡む。グンと後方に引かれる感覚に振り向く。
    「すみません。急ぎすぎましたか」
     ゼルダは首を横に振る。しかしその大きく上下する肩と赤らんだ頬が限界であることを告げている。バリバリと空気を裂く稲妻。雨が降るのも時間の問題。リンクは周囲に目を走らせた。
    「こちらへ」
     岩壁に黒々とした洞が開いている。ゼルダの背を支えるようにして、リンクはそこへと走り込んだ。廃坑道だろうか、奥へと深く続く洞。駆け込んだ途端、雨が一気に地面を叩いた。
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