フィン
ななつみの倉庫
PAST大運動会の掌編、エ顔三兄弟が話してるだけ。最後にちょっとした設定というか幻覚まとめみたいなやつ。ネットサーフィンを絶ったが故に某掲示板に行けなくなってしまったのでここに置いておきます
ペ社ifとはまた別の世界線のエラン三兄弟と妹スレッタの兄妹広義?です
ぶっちゃけ内輪ノリの塊なので読まなくて大丈夫です 1804
ななつみの倉庫
PASTネットサーフィンを絶ったが故に某掲示板に行けなくなってしまったのでここに置いておきますペ社ifとはまた別の世界線のエラン三兄弟と妹スレッタの兄妹広義?です
ぶっちゃけ内輪ノリの塊なので読まなくて大丈夫です 4485
じろ~
DONEマシュフィン小話。何番煎じかわからない、キャベルくんあたりの時間の話です。フィンくんが考えているだけ傷つけてはいけない人 もう傷つけたくないと思った。
恐怖と保身のために裏切った自分に、彼——マッシュ・バーンデッドは「いい人」だと言った。
いい人とはなんだ?
思い返してみても、フィンは出会った時から当たり障りの無い受け答えしかしていなかった。箒の件は、貸して欲しいと言われたから貸しただけだ。特別なことなんて一つもしていない。
自分の方だ。マッシュに「いい人」だと、「誰より純粋な人」だと言いたいのは。
何もしていない自分に、彼は好物だというシュークリームを二度も分けてくれた。分ける度に彼は自分を「いい人」だと言って、心を救ってくれた。
フィンの何気ない行動を、マッシュは心から善意として受け取ってくれる。自分を「いい人」でいさせてくれる。
474恐怖と保身のために裏切った自分に、彼——マッシュ・バーンデッドは「いい人」だと言った。
いい人とはなんだ?
思い返してみても、フィンは出会った時から当たり障りの無い受け答えしかしていなかった。箒の件は、貸して欲しいと言われたから貸しただけだ。特別なことなんて一つもしていない。
自分の方だ。マッシュに「いい人」だと、「誰より純粋な人」だと言いたいのは。
何もしていない自分に、彼は好物だというシュークリームを二度も分けてくれた。分ける度に彼は自分を「いい人」だと言って、心を救ってくれた。
フィンの何気ない行動を、マッシュは心から善意として受け取ってくれる。自分を「いい人」でいさせてくれる。
じろ~
DONE試験後くらいのマシュフィン小話です!マッシュくんが色々考えてるだけの短い話です。星に触れる マッシュは友人の寝顔を見つめていた。いつもどおり早く眠りについたはずが、珍しく途中で目が覚めてしまったのだ。
夜中に起きていることなど数えるほどしか無かったマッシュは、落ち着かずベッドから身を起こした。部屋を見回すと、少し離れたベッドにフィンが横たわっている。
足音を殺してそっと顔を覗き込むと、彼は深く眠っているようだった。微かに上下する胸を確認し、マッシュは息をつく。
先日、フィンは神覚者候補選抜試験にて大怪我をしたばかりだった。オルカ寮のカルパッチョ・ローヤンに首を掻き切られそうになっている彼を見つけた時、目の前が怒りで真っ白になったことを覚えている。
普段は自分から前に出ようとはしないフィンを、マッシュが連れ出した。友達と一緒に試験を受けたかったから。そしてこの先も家族やみんなと平和に暮らすには、仲間がたくさん必要だと分かっていたからそうした。
742夜中に起きていることなど数えるほどしか無かったマッシュは、落ち着かずベッドから身を起こした。部屋を見回すと、少し離れたベッドにフィンが横たわっている。
足音を殺してそっと顔を覗き込むと、彼は深く眠っているようだった。微かに上下する胸を確認し、マッシュは息をつく。
先日、フィンは神覚者候補選抜試験にて大怪我をしたばかりだった。オルカ寮のカルパッチョ・ローヤンに首を掻き切られそうになっている彼を見つけた時、目の前が怒りで真っ白になったことを覚えている。
普段は自分から前に出ようとはしないフィンを、マッシュが連れ出した。友達と一緒に試験を受けたかったから。そしてこの先も家族やみんなと平和に暮らすには、仲間がたくさん必要だと分かっていたからそうした。
じろ~
DONEデリザスタくんに色々言われてちょっと考え込んでしまう兄さまと、あんま気にしてないフィンくんがポソポソ話しているだけのSSです!人それぞれ別の優しさがあるよねって感じの話
それを人は優しさと呼ぶ「へえ、随分と趣味悪りぃことしてくれるじゃねえの。ここのトップはよっぽど死にてえんだな?」
おちゃらけた口調と相反して、その声には聞いたものをゾッとさせるほどの殺意と憎しみが込められていた。尖った歯を剥き出しにして唸る彼に、レインは全く動じることもなくこう返す。
「オレが来たのはお前の監視のためだ。くだらねえ話を聴きにきたわけじゃねえ」
「そうかよ。オレは今すぐにでもテメェのムカつくツラぐっちゃぐちゃにしてやりてえけど」
目の前の彼——デリザスタは衝動のままレインに襲い掛かろうとする。しかしその身を縛る数多の拘束具と周囲の刑務官が動きを抑え、行動は失敗に終わった。彼はギラついた目でレインを見据え、低い声を出す。
2381おちゃらけた口調と相反して、その声には聞いたものをゾッとさせるほどの殺意と憎しみが込められていた。尖った歯を剥き出しにして唸る彼に、レインは全く動じることもなくこう返す。
「オレが来たのはお前の監視のためだ。くだらねえ話を聴きにきたわけじゃねえ」
「そうかよ。オレは今すぐにでもテメェのムカつくツラぐっちゃぐちゃにしてやりてえけど」
目の前の彼——デリザスタは衝動のままレインに襲い掛かろうとする。しかしその身を縛る数多の拘束具と周囲の刑務官が動きを抑え、行動は失敗に終わった。彼はギラついた目でレインを見据え、低い声を出す。
mizu_stj
DOODLEレイフィン⚠微背注意確認關係後
*假設捏造*
☔早期不太愛惜自己的身體
🐬的魔法對早已造成的傷痕無法回復
======
雖然好像很認真想設定
但因為🐰床舖存在感太毀氣氛就放棄放飛了(。
じろ~
DONEもだもだするマシュフィンの第三弾です!今回はドットくんだけでなくランスくんも巻き込まれています!「それは甘く柔らかく」と「まだ未知のそれ」の続きのお話です。
彼との距離は、一歩ずつ いつものお茶会でのことだ。
以前のようにランス、フィン、レモンが所用で遅れるというので、ドットは一足先に三〇二号室を訪れていた。
扉を開けると、そこにいたのはいつもどおり筋トレに勤しむマッシュ——ではなく。
「……はぁー……」
部屋中の空気が重たく感じるほど凹んだ様子のマッシュだった。
どこからどう見ても落ち込んでいます。元気がないです。
そういったジメジメしたオーラを放つマッシュに、ドットは思わず引いた顔をした。
「うわっ、めんどくせー感じになってっけど大丈夫か? お前」
「大丈夫じゃない……」
ズーンと沈んだ顔でうつむく彼は、頭からキノコでも生えてきそうな落ち込みようだ。それにドットはため息を吐くと、「ちょっと待ってろ」と言って席を立つ。
4046以前のようにランス、フィン、レモンが所用で遅れるというので、ドットは一足先に三〇二号室を訪れていた。
扉を開けると、そこにいたのはいつもどおり筋トレに勤しむマッシュ——ではなく。
「……はぁー……」
部屋中の空気が重たく感じるほど凹んだ様子のマッシュだった。
どこからどう見ても落ち込んでいます。元気がないです。
そういったジメジメしたオーラを放つマッシュに、ドットは思わず引いた顔をした。
「うわっ、めんどくせー感じになってっけど大丈夫か? お前」
「大丈夫じゃない……」
ズーンと沈んだ顔でうつむく彼は、頭からキノコでも生えてきそうな落ち込みようだ。それにドットはため息を吐くと、「ちょっと待ってろ」と言って席を立つ。
Mogmogsmaka
DONEフィン主←アオガミさんの、愛憎に巻かれた話。※性格がクズめなフィン
※アオガミさん好きな方(特に青主好きな方)はご注意
※フィン以外にあまり関心のない主ちゃん
あまり読んで気持ちが良い話ではないのでパスワードを付けています。
パスワードは【妬し愛】です。
フィンとガミさんが何をしていたかの挿話→https://poipiku.com/4432630/9043357.html 12316
minamidori71
DONE「怒りと憎しみ」ヒルド戦後、ベルゲンで療養中のトルフィンが自己嫌悪に陥ると、アシェラッドが冥界から叱咤激励しにやって来る。
タイトルの割に、内容はほのぼのしています。ビョルアシェベースのトル→アシェ。 9
じろ~
DOODLE「きらきらひかる」の後の話です。フィン君に惹かれたモブが圧倒的マシュフィン(まだ付き合ってない)に敗北するSS第二弾です。いろいろと捏造しているので、ご注意ください。
王子様には彼がいたその笑顔を見た時、運命だと思いました。
学校のロビーの端っこで、私は手持無沙汰に掲示板やら装飾やらを眺めていました。お友達が教室に忘れ物をしたと言うので、一人で待っていたのです。
眺めるのにも飽きて足をぶらぶら、何とはなしに靴先を見ていたら、足元にハラリと何かが落ちました。それは近くのテーブルに置かれていたこの学校のパンフレットのようでした。
学外に配っているこの広告を、そういえばちゃんと見たことがありませんでした。そう思い何気なく中を開いてみると、一番に「彼」が目に飛び込んできたのです。
彼は大きなまろい瞳にきらきらと光を湛えて、手前に見切れている黒髪の人物に笑いかけていました。黒に金が混じった特徴的な髪が風に靡き、その柔らかくも相手を虜にするような魅力を持つ笑みをさらに色鮮やかに彩っています。散らばるそばかすが幼さを加え、少年と青年の間にいる彼の線の細さを強調しておりました。
3736学校のロビーの端っこで、私は手持無沙汰に掲示板やら装飾やらを眺めていました。お友達が教室に忘れ物をしたと言うので、一人で待っていたのです。
眺めるのにも飽きて足をぶらぶら、何とはなしに靴先を見ていたら、足元にハラリと何かが落ちました。それは近くのテーブルに置かれていたこの学校のパンフレットのようでした。
学外に配っているこの広告を、そういえばちゃんと見たことがありませんでした。そう思い何気なく中を開いてみると、一番に「彼」が目に飛び込んできたのです。
彼は大きなまろい瞳にきらきらと光を湛えて、手前に見切れている黒髪の人物に笑いかけていました。黒に金が混じった特徴的な髪が風に靡き、その柔らかくも相手を虜にするような魅力を持つ笑みをさらに色鮮やかに彩っています。散らばるそばかすが幼さを加え、少年と青年の間にいる彼の線の細さを強調しておりました。
ひよ(ひよりみ)
DOODLEマシュフィン◆パラレル設定のお話のマシュフィンの服装イメージはこんな感じでした。1960年代くらいのかわいい学生のイメージです。おやつあげたい。シュークリームいっぱいあげたい。おまわりさんここです◆数年後、正式に構成員として認められたらマッシュくんはスーツを着ます(かっこいい)(すごくかっこいい)(はちゃめちゃにかっこいい)じろ~
DONEフィン君が恋について考えたりマッシュくんともだもだするだけのマシュフィンSSです!「それは甘く柔らかく」の続きのようなお話です(読んでなくても大丈夫なはずです!)
まだ未知のそれ フィンにとって、恋とは「ピンとこない」ものだった。
友達のレモンがよくマッシュへの愛と恋を謳うことから、彼女にとってそれが何より貴いものであることは知っていた。彼女はフィンに「恋とは言い表しきれない荒ぶる想い」であることを説いてくれたが、それでもよく理解できなかった、というのが正しい。
そもそも恋の話に無縁の人生だったな、とフィンは思う。早いうちに両親を亡くし、兄と二人きりで街をさまよい歩いて生きていた。兄は泣いてばかりのフィンに何も言わず寄り添ってくれたが、寝物語に甘い話をするような余裕はどこにも無かった。イーストンに入学してからも授業についていくことに必死で、図書室で流行りの本を楽しむこともあまり無い。
4537友達のレモンがよくマッシュへの愛と恋を謳うことから、彼女にとってそれが何より貴いものであることは知っていた。彼女はフィンに「恋とは言い表しきれない荒ぶる想い」であることを説いてくれたが、それでもよく理解できなかった、というのが正しい。
そもそも恋の話に無縁の人生だったな、とフィンは思う。早いうちに両親を亡くし、兄と二人きりで街をさまよい歩いて生きていた。兄は泣いてばかりのフィンに何も言わず寄り添ってくれたが、寝物語に甘い話をするような余裕はどこにも無かった。イーストンに入学してからも授業についていくことに必死で、図書室で流行りの本を楽しむこともあまり無い。
じろ~
DONEフィンくんが兄さまについてぼんやり考え事をするだけのSSです。兄弟愛の話です。それでもあなたは僕の光 兄という生き物が、たまに理解できない。
フィン・エイムズは寮の部屋で、ぼんやりそう考えていた。
フィンの友人には、妹をとても大切にしている少年がいる。ランス・クラウンはフィンが今まで見てきた中でも、特に兄妹愛に溢れた人物であった。妹をすぐ布教しようとするその姿勢だけは、どうかと思うけれど。
ただ、そんなランスを見ていて思うのだ。
ランスの妹は彼の話だと優しくて明るい天使のような人物で、愛され大切にされるべき女の子である。
そんな彼女と比べて、自分はどうだろうか。
兄と比べて劣等生な自分。兄の顔に泥を塗ってばかりの、ドジな自分。幼い頃から泣いてばかりで、兄の足を引っ張ってばかりだった自分。
そんな自分は、兄に大切にされる弟に、相応しくないのではないか。
1092フィン・エイムズは寮の部屋で、ぼんやりそう考えていた。
フィンの友人には、妹をとても大切にしている少年がいる。ランス・クラウンはフィンが今まで見てきた中でも、特に兄妹愛に溢れた人物であった。妹をすぐ布教しようとするその姿勢だけは、どうかと思うけれど。
ただ、そんなランスを見ていて思うのだ。
ランスの妹は彼の話だと優しくて明るい天使のような人物で、愛され大切にされるべき女の子である。
そんな彼女と比べて、自分はどうだろうか。
兄と比べて劣等生な自分。兄の顔に泥を塗ってばかりの、ドジな自分。幼い頃から泣いてばかりで、兄の足を引っ張ってばかりだった自分。
そんな自分は、兄に大切にされる弟に、相応しくないのではないか。
krsk
DOODLE陵南VS海南の生配信すごく良かったね円盤に入れてくれっていうとんでもない幻。マキさん役の人が海が好きエピで共通点ありましたね~って言われてた後に釣りが好きでって話したら、え!?あれ?サーフィンは?混ざってない??ってツッコまれてた時にセンドウ役の声優さんめっちゃ笑っててニコニコしちゃったな。
じろ~
DONE徹夜の勢いに任せて弟を広告塔にしてしまうブラコン気味な兄さまとマシュフィンの話です。兄さまはあくまで兄弟愛で、カプはマシュフィンのみです。
きらきらひかる 青く澄んだ空が広がる、気持ちのいい昼下がり。イーストンのとある一室で一人の少年が、顔を空と同じくらい真っ青にして叫んでいた。
「僕が広告に出るって……どういうこと⁉︎」
少年——フィン・エイムズは、目の前にいる兄のレインに詰め寄る。
フィンは今、アドラ寮の兄の部屋を訪れていた。レインから手紙を受け取り、急いで部屋に来るようにと書かれたそれに従って走ってきたのだ。
レインは眉ひとつ動かさず、持ち帰ってきたらしい書類を眺めながら答える。
「さっき言ったとおりだ。オレの代わりにお前をイーストンの広告塔にすると決定した」
「だからなんで⁉︎」
フィンは頭を抱える。聞けば元々は校長直々の指名で、レインが広告塔に選ばれていたのだと言う。
3010「僕が広告に出るって……どういうこと⁉︎」
少年——フィン・エイムズは、目の前にいる兄のレインに詰め寄る。
フィンは今、アドラ寮の兄の部屋を訪れていた。レインから手紙を受け取り、急いで部屋に来るようにと書かれたそれに従って走ってきたのだ。
レインは眉ひとつ動かさず、持ち帰ってきたらしい書類を眺めながら答える。
「さっき言ったとおりだ。オレの代わりにお前をイーストンの広告塔にすると決定した」
「だからなんで⁉︎」
フィンは頭を抱える。聞けば元々は校長直々の指名で、レインが広告塔に選ばれていたのだと言う。
じろ~
DONEレイン兄さまがフィンくんが死んでしまう悪夢を見るだけのSSです。苦手な方はご注意ください。いかせはしない 弟が死んだのだという。
それはやけに暑く、空気がベタベタと粘着質に感じるような重苦しい日だった。若干の息苦しさを覚えながらも書類に目を通していた時、真っ青になった職員が部屋に駆け込んできたのだ。
「レイン様! たった今イーストンから連絡があり、その……弟さんが、」
そこから先は覚えていない。
気がついたら、レインは薄暗い部屋に立っていた。目の前には布を被せられた何かが寝かせられている。
レインは白い布に、握り過ぎて強張った手をかけた。捲るまでのほんの一瞬が永劫にも思える。
下から現れたのは、久しく顔を見ていなかった弟だ。
「…………フィン」
弟の名を呼ぶ。
返事は無い。
部屋があまりに暗いから、目が覚めた時フィンはきっと怖がるだろう、とふと思う。 弟は人一倍臆病で、夜になるとレインにぴったりくっついて寝たものだった。小さな手で必死にしがみついてくる弟の熱を感じながら、どうやったら弟を笑顔にできるのか、そればかり考えていた気がする。
1584それはやけに暑く、空気がベタベタと粘着質に感じるような重苦しい日だった。若干の息苦しさを覚えながらも書類に目を通していた時、真っ青になった職員が部屋に駆け込んできたのだ。
「レイン様! たった今イーストンから連絡があり、その……弟さんが、」
そこから先は覚えていない。
気がついたら、レインは薄暗い部屋に立っていた。目の前には布を被せられた何かが寝かせられている。
レインは白い布に、握り過ぎて強張った手をかけた。捲るまでのほんの一瞬が永劫にも思える。
下から現れたのは、久しく顔を見ていなかった弟だ。
「…………フィン」
弟の名を呼ぶ。
返事は無い。
部屋があまりに暗いから、目が覚めた時フィンはきっと怖がるだろう、とふと思う。 弟は人一倍臆病で、夜になるとレインにぴったりくっついて寝たものだった。小さな手で必死にしがみついてくる弟の熱を感じながら、どうやったら弟を笑顔にできるのか、そればかり考えていた気がする。
じろ~
DOODLE圧倒的マシュフィンに勝手に敗北するモブくんのSSです。モブ→フィンで、少し性格悪め&思い込みが激しいモブが独白するだけのお話なので苦手な方はご注意ください。
カプはマシュフィンのみでモブくんは単なる片思い(?)です。
彼についての述懐 俺にとってフィン・エイムズという男は、端的に言えば「どうしようもない奴」だった。
課題も試験も評価はドベの方で、箒の扱いも人並み程度。固有魔法も戦闘に向いたものではないのか、使っている場面を見たことが無い。
友達もいないらしく、アイツの周りはいつもぽっかりと穴が開いているみたいだった。教室の端でうつむきがちにペンを走らせているその姿に、俺は絶対ああはなりたくないと思っていたものだ。
転機を迎えたのは、俺たちがまだ中等部だった頃。入学してもう一年にもなっていただろうか。
座学が終わり、友人と教室を出ていこうとした時、俺は一人の生徒とぶつかって抱えていた教科書を全て落としてしまった。
「ちゃんと前見とけよ、愚図!」
2257課題も試験も評価はドベの方で、箒の扱いも人並み程度。固有魔法も戦闘に向いたものではないのか、使っている場面を見たことが無い。
友達もいないらしく、アイツの周りはいつもぽっかりと穴が開いているみたいだった。教室の端でうつむきがちにペンを走らせているその姿に、俺は絶対ああはなりたくないと思っていたものだ。
転機を迎えたのは、俺たちがまだ中等部だった頃。入学してもう一年にもなっていただろうか。
座学が終わり、友人と教室を出ていこうとした時、俺は一人の生徒とぶつかって抱えていた教科書を全て落としてしまった。
「ちゃんと前見とけよ、愚図!」
Mogmogsmaka
DOODLE診断メーカーでの牡鹿フィン主のお題【花言葉なんて、貴方は知らないんでしょうね】の小話です。※フィンの牡鹿化注意
リナリア妖精の集落にある森の奥。悪魔が少なく今や希少となった動物達が密かに住まうこの場所はフィンのお気に入りの場所だった。
小鳥の囀り、木々のせせらぎ、遠くに聴こえる動物の駆ける音に、昔森を駆け回っていたことを思い出す。
「…フィ」
その森の開けた場所に朽ちた家があり、周りには色とりどりの花が咲いていた。僅かな月の光の元で必死に咲いている元にそろりと近付けば、蜜を求め集まっていた蝶達が舞い上がる。
首を下ろし匂いを嗅げば少し青い花の甘い香りに胸が踊った。
ツツジやポピー、少し高い所にはミモザもある。ここに住んでいた住人が植えたものなのだろう。もう手入れをするヒトは居ないというのに、雑草にまみれながらも力強く咲き誇っている。
1382小鳥の囀り、木々のせせらぎ、遠くに聴こえる動物の駆ける音に、昔森を駆け回っていたことを思い出す。
「…フィ」
その森の開けた場所に朽ちた家があり、周りには色とりどりの花が咲いていた。僅かな月の光の元で必死に咲いている元にそろりと近付けば、蜜を求め集まっていた蝶達が舞い上がる。
首を下ろし匂いを嗅げば少し青い花の甘い香りに胸が踊った。
ツツジやポピー、少し高い所にはミモザもある。ここに住んでいた住人が植えたものなのだろう。もう手入れをするヒトは居ないというのに、雑草にまみれながらも力強く咲き誇っている。