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    モノローグ

    YH1ah

    PROGRESS共依存ドちゃのモノローグ。
    最後まで書くかはわからん。
    独白 ロナルドくんのことを、本当に、すきになってしまった。
     私が好きだと、私が離れて行かないか不安で仕方がないと泣く彼が、馬鹿みたいで、情けなくて、可愛くて、彼が私に飽きるまでの間だけ、安心させてあげようと思って、関係性に名前を付けた。こんなのは一時の気の迷いで、若い彼はいつかちゃんと好きな人を見つけて、その人の元へ行くはずだ。だからそれまでの間だけ、彼が私に恋をしていると勘違いしているその間だけ、彼の腕の中に収まることにした。幸い私も彼のことは嫌いじゃなかったし、一緒にいて楽しいし、できれば彼にも幸福でいてもらいたい。だから今だけ、この恋人ごっこは今だけ、のつもりだったのだけれど。
     気づけば彼に絆されていた。勘違いと呼ぶには熱すぎるあの感情。殴りつけられるような想い。一部の隙もなく愛されて埋め尽くされて愛で窒息しそうになる日々。自由とは程遠い、愛で窒息しそうな日々。自由を愛してやまない筈の私が愛した男は、私から自由を奪った。いや、違う、自ら手放したのだ。彼は別に私を拘束しているわけでも監禁している訳でもない。今私がここにいるのは完全な私の意思。君と一緒にいたい。君を不安にさせたくない。君にはずっと笑っていて欲しい、なんて柄にもないことを真剣に思う。
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    oz_on_e

    MEMO浮世の錠フレーバーに関連する月海亭秘書さんの半回想モノローグ。恋にもなりきれない思慕。セリフらしいセリフもありません。雰囲気で読んでください。※以前にTwitter連投したものの微調整になります。
    独白かつてより、その姿は余りに目にする機会が多かったものだから──天神像ですら"其れ"を模すものとなっている。石錠を眺め、諦めることなく解析を試みようとするあの方の肖像。”忘れていいのだと言われたのだがな”と、あの方は昔呟くと、自嘲の様に笑ったことを覚えている。
    私の記憶の始まりでは、まだその姿を見ることはなく……あの方は敵だらけの大陸で弱く脆い人々の守護者として、恐るべき力を震い続けた。それこそがあの時代に求められた神の強さだったけれど、山岳の奥で静かに暮らしていた幼い私は畏怖を抱いてしまい、訪れる彼に自ら声を掛けることなど、しばらく出来なかった。
    留雲真君の足もとに隠れ、震えている私を困った顔で見下ろすあの方の姿を忘れられない。──今のように、何気ない言葉を口に微笑み頭を撫でてくれるような所作はあの頃には身に付けておられなかった。勿論、終わりの見えない戦いに身を投じ槍を握るあの時期に、穏やかさを得る余裕などなかったはず。
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    犬小屋

    MAIKINGモノローグで内心を外部に漏らす等器用なことができない弊びの主に精神面の設定。句読点ほぼ無しの文字。正直自分のメモ用
    スラム出身で死生観と倫理観と仲間意識に難がある弊ビ。

    まものに襲われた直後のメルキドの街で金品を漁っている途中でビルダー見習いの服を拝借したためにビルダー狩りに遭い船で雑用させられるが、食うには困らなそうだし話を合わせて置けばどこかの町で船を降りられるかもしれない、とここまではスラムの仲間たちの所へ帰る気満々だったが船が難破してどこともわからない島に流れ着いて今度は自分が死ぬ側に回ったんだな、仲間たちを置いていくんだなと昆布かじりつつ浜をぶらぶら。

    子供1人では生き残れないスラムで身を寄せ合って生きてきた仲間であっても死ぬときは死ぬし運良く拾われる仲間もいたので輪から外れたのだと寂しいも悲しいも割りきってそんなもんだと諦めたところにしどーくんとるるちゃんに遭遇して今度はこの子たちと生きていくんだな、と冷静に受け止めるがビの生い立ちなんて知らない2人に代わりのいない仲間と扱われて初めて自分の仲間意識がズレてることに気づき、同時にこの2人の新しい仲間を大事にしようと決意。
    1512

    フォ……

    TRAINING類のワンダショモノローグ

    お題「思い出の時計」
    15分トレーニング 13

    954文字(所要時間約2分)
    センター街の時計が十二時を指していた。
     ざわざわとした喧騒の中、その音だけが一瞬、この空間の空気をかき乱す。

     類も、ご多分に漏れずその大時計を見上げて今の時刻を見つめていた。
     もう、そろそろ終わろうか。
     日曜日。
     人通りの多いこの街の中心で、朝から路上パフォーマンスを続けていた。
     お陰様で本日の営業は上々である。元より類は『魅せるため』だけでこの公演を続けていたにも関わらず、ある母親と子供から、手渡しで感謝の金銭まで頂いていたのだった。
     その小さな手のひらから感謝の気持ちを受け取る瞬間に、幼い少女と目が合った。その瞳は大きくて、類の顔をしっかりと写し取っている。それに映る自分と彼女自身が全く同じにこやかな表情をしていて、嬉しいような、驚くような気持ちにもなるのだった。

    「……今日は、これでお終いだよ」

     大通りの時計が十二時を告げた後、類はそう伝えて群衆に深々と礼をする。
     歓声と、まばらな拍手が伝わってくる。
     喜びと、次の公演へのアイディアが幾つも広がってゆく感触がある。

    「この続きはまたいつか。……ああ、僕はフェニックスランドでもショーをしているから、よかっ 993