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    リオン

    りう_

    DONE11/14逆トリオンリー「月よりのエトランゼ」で展示していた作品です。
    逆トリで晶くんの世界にやって来たフィガロと晶くんが買い物デートして二人でダーツをしています。
    ご都合主義なので、厄災がどうにかなって、二人はお互いの世界を行き来出来るようになっている…という想定です。
    ※ちょっとだけフィガロ親愛ストのネタバレがあります。
    勝者の願い そこそこ人の多い、昼下がりの商店街。自分と同じく買い物に出ている人や外食に来ている人が多いのだろう。
     彼と連れ立って歩くとちらちらとすれ違う人たちの視線を感じた。その視線は、俺では無く隣を歩く人へと一心に向けられている。それはそうだろう、俺の横にはこの国では見かけない珍しい色彩と、頭一つ飛びぬけた長身、それに整った顔立ちを持った麗人が居るのだから。
     そっと斜め上を見遣ると、彼は珍しそうに立ち並ぶ建物たちを眺めているようだった。色とりどりの看板がひしめき合うように集まり、その身を光らせ主張している。建物の入り口には所々のぼりがあるのも見えた。
     その一つ一つに書かれた文字を確認するように、時折フィガロの唇が開いては、音もなく動く。どうやら看板に書かれた文字を読み取っているようだ。
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    コノツキナナセ

    DONEウェズンとアダーラのシリーズ2話目『揺るぎなき力』
    ……だけど今回はアダーラは出てきません。
    主人公とウェズンが出会う話。かなり捏造な話。
    時間軸でいうとリベリオン森林とセレーネ杜の間あたり。
    ストーリーが完全にうろ覚えだから間違ってたら目をつぶってください。
    2.揺るぎなき力 たまたま今日はみんなが忙しい日だった。サルガスもアルゴルもプロキオンも、みんなそれぞれやることがあるらしい。最近ずっと忙しかったし、たまにはそんな日があってもいいかな、なんて思っていた。
     あの日からメイサさんの姿をあまり見かけない。見かけても視線すら合わせてもらえない日々が続いていた。――リゲルさんにあんなことがあったあとだから無理もないけれど……。
     なんとなくボクはミッドガルドのなかを歩いていた。時間を潰す術が他に見当たらなかったからだ。部屋に籠っていても苦しいだけだし、それなら散歩していた方がマシだ。
     でも外は外でやっぱり良い気はしない。ボクを見てヒソヒソと話をする人々が視界の端に映る。でもボクは見て見ぬふりをするしかない。関わったって良いことは起こらないし、ボクにはボクを理解してくれる人がいるから。あの赤いアームを振り回して嬉々として笑うサルガスが脳裏に浮かんで、少し心が軽くなった。
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