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    リーガ

    ktgn_pdl

    DOODLE2017年1月にあったペダル女子プチの記念アンソロさんに寄稿した
    やつです。
    まなんちょ坂綾今幹(女子からの片想い程度や香る程度の)要素があります。

    女の子のプチオンリーが嬉しくて嬉しくて大喜びで女子たくさん書くぞと意気込んだ記憶があります。
    ペダル十年くらい早めにアニメ化してたらアニメオリジナルで女子回とかやってくれそうだなってふと思いました。
     年が明けて間もない冬休みのある日、両親とともに親戚の家へ挨拶にやってきたもののすぐに大人たちはお酒を飲み交わし騒ぐことに夢中になってしまい、手持ち無沙汰にな宮原はなんとはなしに出かけた散歩の途中ぴたりとその足を止めた。
    「サイクルショップ……」
     木製の看板が可愛らしいそのお店は住宅地の中にあってあまり大きくはないけれど、展示されている自転車は彼女の幼なじみが乗っているものとよく似たデザインだったので。
     思わず覗き込めば自転車乗りと思しき人と、店員さんらしき人が談笑しているようで雰囲気も悪くなかった。
    「……」
     ちょっとだけ、入ってみようかしら。
     心の内で呟いてみる。
     べっ、別に他意はないけど? お年玉もらったばっかりで懐暖かいし? 二学期の終業式に先生からこの調子で行けば進学出来るって言われたからお祝いっていうかご褒美っていうか。
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    billy_candyy

    PAST2022/09/18 イーストセクターWebオンリーにて展示させて貰っていたアシュビリ♀小説です。
    ※ビリーが先天性女体化しております。アッシュ×女の子ビリーなので女体化に不快感がある方の閲覧はご注意下さい。
    アシュビリ♀と言うよりかはアッシュ+ビリー♀と言った感じの内容です。
    これの続きもいつかまた書きたい…!
    ハニートラップにご注意クダサイ♡ 扉の開閉音がしてふと目が覚めた。枕元に置いてあったスマホに手を伸ばし時間を確認すれば、時刻は深夜の二時を回った所で舌打ちをしてベッドから起き上がる。隣では老いぼれが相変わらず凄まじい程のいびきをかいて爆睡していて、それにもふつふつと怒りが湧き上がった。俺が思うにこんな時間に外から帰って来る奴は一人しか居ない。何度言っても人の言う事を聞かない、口だけは達者なメンティーに今日こそガツンと言ってやると意気込み、俺はメンター部屋から帰宅してから直ぐに風呂場へと直行したらしい相手を追い掛け、浴室へと足を向けた。人が入っているそこに無断で踏み込むなんてマナー違反も良い所だがそんなの知った事じゃねぇ。この俺様の睡眠を妨げた罰はしっかり受けさせてやる、と鼻歌混じりにシャワーを浴びる相手の許可なく浴室の扉を勢い良く開いてやった。
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    plenluno

    DONE泣けないアシストロイドは誕生日の夢を見るか。

    ネロさん誕生日おめでとうございます!!!
    色々あって大遅刻ですが、パラロイのブラネロでお祝いさせていただきます!
    ブラッドリーがネロと出会った日をお祝いしようとしてジタバタする話。
    視点の切り替わりごとに章区切りをしていて、全8章になります。
    誕生日要素ふんわりな感じで、温めてたネタをちょこちょこ昇華した仕様になりましたが楽しく書けました😊
    アシストロイドの落涙

    ザザ…とノイズが走り、ざらついた視界でアシストロイドとしての「死」を認識する。
    自分が何のために生きて、この死に何の意味があるのか。
    そもそもアシストロイドにとっての「生」「死」とは何なのか。
    たとえ自分が「心」など、「感情」など持たない身の上でも、今際の際にそれらについて思考するくらいは許されたいものだ。
    そうだな、自分は元はといえば調理や給仕を行うために設計されたのだから、調理や給仕が自分にとっての「生きる目的」、ということになるだろうか。
    だとしたら。
    ――最後にもう一度、俺の作った飯を誰かに食べてもらいたかったな。
    ぽつりと呟いた言葉はもはや意味をなさない雑音に等しかったが、決して無意味ではなかった。
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    @t_utumiiiii

    DOODLE一枚の広告「フレディ・ライリーは不良債権処理及び買収のプロとして、あなたのビジネスと成功のために尽力します。」/フレディ・ライリーがマーシャ・ベイカーに出会わず敏腕弁護士として活躍しているifルート 工場長のレオと時々レオの経営に口を出すマーシャ、明るく元気な一人娘のリサ(少女たちの確執衣装をイメージ)
    頼れるビジネスパートナー(弁護士遡及妄想時空のマーシャとリサ) 戦争が終結してからというもの、国際欄には和平の記事が目立ち、多少の小競り合いはあっても、少なくとも本土やそれに近い場所で「ライフルが飛ぶように売れる事態」には、およそ発展しそうにもない状況を報じる朝刊を見るにつけ、マーシャは自分の判断――そして、自分の説得を受け入れてくれた夫の寛容さ――に、心から安心するのだった。
     今も縫製工場を営み、余裕があるという程ではないものの、慎ましくも楽しい暮らしを維持するには十分な、そこそこの稼ぎを得ている彼女の夫・レオは、いっとき縫製業界での熾烈な競争にうんざりしたのか、或いは、当時まだ小さかった娘を抱え、先行きの不透明な縫製業界よりは、もっと「割のいい儲け」を得るべきだと、彼なりに使命感に駆られでもしたのか、その頃には業界外でも「奇跡」ともてはやされた軍需工場の購入、そして軍需産業への転身に関心を示していたのだ。その時の夫の浮かれようといったら無くて、明日にでも契約書にサインをしかねない勢いがあったところ、彼は寸でのところで落ち着きを取り戻したのか、「戦争が終わったらライフルなんて見向きもされませんけれど、人々が服を買わなくなることはないでしょう」という、マーシャが再三繰り返してきた説得を聞き入れ、奇跡の軍需工場の買収を取りやめ、渋々ながら縫製業界に留まることにした。それが今から、だいたい七年ぐらい前のことだ。もしあそこで判断を誤っていたら、夫を説得することができなかったら、私達は今頃、どうなっていたのだろう……。マーシャはそのことを考えるにつけ、背筋がぞっと竦む程だった。
    2007

    imo_blgr

    DONEビリーが依頼人と喋ってるだけのビリ→グレ
    (ビリグレワンライ【恋の悩み】)
    マジック・アワー「ロニー・ビードルよ」
     きれいに切り揃えられた桜貝のような爪が、音もなく一枚の写真を差し出した。ご挨拶だな、とビリーは思う。ゴーグルの中で目を細めながら肩を竦めてみせる。こちとらまだ店に着いて席に座ったばかりだというのに、間髪入れず仕事の話ときた。無駄がないのは嫌いじゃないが。
     胸元がざっくり空いた漆黒のワンピースを纏った彼女は、どうやらビリーと視線を合わせてくれるつもりは無いらしい。小さな顔がすべて隠れてしまいそうなほどのサングラス。ビリーが言えた義理ではないが素顔を露わにしたくないのだろう。緩くウェーブがかった明るい茶髪を耳に掛け、それきり彼女は俯いた。
     ビリーは彼女を一瞥してから店内に視線だけを滑らせる。夕暮れのアンクルジムズダイナーは取引の穴場だ。ディナータイム前で客が疎らな時間帯、一番奥のボックス席に呼び出されたビリーを待ち受けたのは一人の女性と、テーブルの上で冷や汗をかいているブラックのアイスコーヒーだった。ニューミリオン随一の情報屋という肩書きだけが先走ったらしく、店に着いたビリーが席に座るなりその若さに彼女が僅かに驚いたような素振りを見せたのがほんの十秒前のこと。アンクルジムズダイナーならばチェリーサイダーかジンジャーエールが良かった。そんなことを宣える空気では無く、ビリーは仕方なくアイスコーヒーのストローに口をつけた。なにせ目の前の女性の口元が、上がった肩が、話の真剣さを物語っていたからだ。
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