ワンピース
John
ESTIMULARMEサチマル続きました。マルコの過去捏造してます、今更です。
トラウマ表現あります。
クラウンベッチ…鳥が口にすると毒になる植物
Silver Knife銀のナイフ
ずっと、広い屋敷の狭い鳥籠に飼われていた。
餌は、豆。
床板から柵に至るまで、全て海楼石の練り込まれた特注の籠は金で作られていて。鎖にこそ繋がれてはいなかったが、ずっと自分でも生きているのか死んでいるのか分からなくなる境界をゆらゆらと漂っていて。
時折、余興という下らない名目の為に血を流す度、与えられる痛みにそういえば生きているのだとぼんやり思い返したりしてもいた。
人間の心は、身体よりも先に死んでいく。後になってから理解した。
─── おまえ、生きていてぇか?
その言葉も、ただぼんやりと聞いていた。
漠然と、屋敷の中で繰り広げられる一方的な暴力を多分床板に伏せったまま眺めていたので、視界は正しくは真横になっていたかと思われる。差し出される掌が、自分に差し出されているのも不思議で、大きな男が口にした言葉も不思議で。次にその刃物が向けられるのは自分だと思っていただけに、言葉も出て来なかった。
11426ずっと、広い屋敷の狭い鳥籠に飼われていた。
餌は、豆。
床板から柵に至るまで、全て海楼石の練り込まれた特注の籠は金で作られていて。鎖にこそ繋がれてはいなかったが、ずっと自分でも生きているのか死んでいるのか分からなくなる境界をゆらゆらと漂っていて。
時折、余興という下らない名目の為に血を流す度、与えられる痛みにそういえば生きているのだとぼんやり思い返したりしてもいた。
人間の心は、身体よりも先に死んでいく。後になってから理解した。
─── おまえ、生きていてぇか?
その言葉も、ただぼんやりと聞いていた。
漠然と、屋敷の中で繰り広げられる一方的な暴力を多分床板に伏せったまま眺めていたので、視界は正しくは真横になっていたかと思われる。差し出される掌が、自分に差し出されているのも不思議で、大きな男が口にした言葉も不思議で。次にその刃物が向けられるのは自分だと思っていただけに、言葉も出て来なかった。
John
ESTIMULARMEサチマル19歳になってました。サッチは基本的にロマンチストでいたいリアリストですし、マルコはリアリストに徹したいロマンチストです。今更ですが各章の英語はいいかげんです。多分複数形だと思います。※マルサチのような表現がありますが、サチマルです。
拍手ありがとうございます、励みになります。
Crimson Memory紅の記憶
偉大なる航路に、こんな人魚姫の伝説がある。
実際にいる種族とは違う、伝説の中での人魚は海の上で暮らすことが出来ない存在だ。これをかつての世界で人魚というものは決して水中以外では生息することが出来ず、陸に焦がれて今の様に進化したのだという説を信じる学者も少なくない。
信憑性は兎も角として、人魚姫の伝説の話自体は陸の人間に叶わぬ恋をした人魚が魔女と契約をして人間の脚を手に入れる。
代償は美しい声で、歩く度に焦がれて手に入れた足は割れたガラスの上を素足で踏むような鋭い痛みが襲うという凄まじいものなのに、無謀なその恋は結局王子の心を手に入れられず、結局は人魚が海の泡から空の大気となって終わるらしい。
14554偉大なる航路に、こんな人魚姫の伝説がある。
実際にいる種族とは違う、伝説の中での人魚は海の上で暮らすことが出来ない存在だ。これをかつての世界で人魚というものは決して水中以外では生息することが出来ず、陸に焦がれて今の様に進化したのだという説を信じる学者も少なくない。
信憑性は兎も角として、人魚姫の伝説の話自体は陸の人間に叶わぬ恋をした人魚が魔女と契約をして人間の脚を手に入れる。
代償は美しい声で、歩く度に焦がれて手に入れた足は割れたガラスの上を素足で踏むような鋭い痛みが襲うという凄まじいものなのに、無謀なその恋は結局王子の心を手に入れられず、結局は人魚が海の泡から空の大気となって終わるらしい。
John
ESTIMULARMEサチマル続きました。マルコが何故サッチから離れたのか。理由は次回以降に持ち越しです。サッチ同様、悶々として下さい。入りきらなかったとかそんな。※サッチが娼館で女性を買う描写があります。 11868
kasai kou(加彩 煌)
GARABATEAR*ごくシンプルな星空のワンピース、夜空のストール、コサージュ、トートバッグの落書きです。手芸店や通販ショップでこんな生地があったらいいな…と考えて描いたもの。
実際に、ごくシンプルな星空の生地とかもあったのですが、汎用性の高いグラデーションカラーがあれば嬉しいなと思いました。
インド刺繍リボン等も最高に可愛いのですが、最近はより多種多様な布地があって目を奪われます。 2
John
ESTIMULARMEサチマル続きました。17歳編スタートです。サッチもマルコにも、二人にも思春期と反抗期と諸々があったかと思うと滾りますね。
Dull Sigh鈍色の溜息
ソースはコックにとっての命だ。
一流の料理人ともなれば、自分だけのオリジナルの調理法を確立している。包丁は魂であり、炎は生涯を共にする伴侶だという。とにかく、門外不出のソースの味は師匠と弟子の関係にあったとしても決して教えないという。文献に残すことも、口頭で伝えることもない。
では、歴代の名料理人達が作り上げたソースは、その料理人の死と共に消え失せてしまうのか?
ところが、それらの素晴らしい調理法は今でも数々の伝説と共に確かに伝えられているのである。まるで、川を辿れば全ていつかはひとつの海に注ぐ流れの様に───。
テーブルの上に、置かれた大皿の料理の数々。
モビーディック号は海賊船だ。輸送船でもなければ、海上のレストランでもない。フルコースがタイミングよく前菜、スープ魚料理───等、一品一品供されるわけでもなければ、基本的に作り上げられた料理を大皿から好きなだけ個人の皿に取り分けて好きなように片付ける(言い方はあれだが、食べるとするよりは正しく的確だ)ようになっている。
11427ソースはコックにとっての命だ。
一流の料理人ともなれば、自分だけのオリジナルの調理法を確立している。包丁は魂であり、炎は生涯を共にする伴侶だという。とにかく、門外不出のソースの味は師匠と弟子の関係にあったとしても決して教えないという。文献に残すことも、口頭で伝えることもない。
では、歴代の名料理人達が作り上げたソースは、その料理人の死と共に消え失せてしまうのか?
ところが、それらの素晴らしい調理法は今でも数々の伝説と共に確かに伝えられているのである。まるで、川を辿れば全ていつかはひとつの海に注ぐ流れの様に───。
テーブルの上に、置かれた大皿の料理の数々。
モビーディック号は海賊船だ。輸送船でもなければ、海上のレストランでもない。フルコースがタイミングよく前菜、スープ魚料理───等、一品一品供されるわけでもなければ、基本的に作り上げられた料理を大皿から好きなだけ個人の皿に取り分けて好きなように片付ける(言い方はあれだが、食べるとするよりは正しく的確だ)ようになっている。
あやつき
GARABATEARワンピースユニバレポ(サンレス中心)です。多忙で清書する気力がないのでそのままあげます!、全てが雑で字も汚いので読みにくいです。軽くプレショのネタバレ&ルサンとゾサが好きな人間が描いているので注意です! 14
Takiro
HECHO🎂ペル誕生祭2024誕生日を過ぎてしまいましたが……
今年はアニメを作りました!
そして今日は久々にアラバスタ組がアニワンに登場🥹✨
先の展開を知ってるが故に、アラバスタ組には幸せになって欲しいと今年も願います🥺
※𝕏ポスト分を加工。支部とは同じGIFになります
もこu
GARABATEARこの度は「キャベロオンリー」開催誠におめでとう御座います…‼︎‼︎🥳🥳👗ローザでのちょっとした絡みだとか、幼少期にあったらいいなと思ったIFのイラストなどちょろっと描かせて頂きました…‼︎
主催者様アイコンのお姫様抱っこキャベロがめちゃくちゃ可愛い…‼︎オンリー名もとても素敵で…‼︎ローズローズティー……何度も呟きたくなる🌹
改めまして、この度はありがとうございました‼︎m(_ _)m 4
John
ESTIMULARMEサチマル続きました。15歳編のスタートです。次回すけべ入ります。大切なことなので二回書きます、すけべ入ります?Yellow Mellow甘やかな、黄色
医務室の薬品の香りは、好きじゃないと船医が昔独り言のように呟いた言葉を覚えている。好きじゃないなら、嫌いか。自分の嫌いなものに囲まれて生きるだなんて、何だか矛盾しているようで妙な反発心を覚えたのは遥か昔のことだ。
マルコだって、本当は消毒液の香りは好きじゃない。この香りは、いつだって錆びた鉄の匂いを一緒に運んでくる。
噎せ返る様な、胃の腑が迫り上がるような───あの匂いを。
「マールコ!なぁ、おれの声聞こえてる?」
「!!び……くりした…、ってサッチ!?なんだよ、ここ医務室だよ…な」
「うん、医務室」
意識を急に掬い上げる声に驚かされ、腰を上げれば椅子が真後ろに倒れた。普段なら飛んでくる船医の罵声がないのは、珍しく席を外しているからなのか。マルコの勢いに、ヒョイっと掌に持っていたトレイを器用に回して落下を防ぐと緑の瞳の少年は笑って自分の頬を指差す。
13181医務室の薬品の香りは、好きじゃないと船医が昔独り言のように呟いた言葉を覚えている。好きじゃないなら、嫌いか。自分の嫌いなものに囲まれて生きるだなんて、何だか矛盾しているようで妙な反発心を覚えたのは遥か昔のことだ。
マルコだって、本当は消毒液の香りは好きじゃない。この香りは、いつだって錆びた鉄の匂いを一緒に運んでくる。
噎せ返る様な、胃の腑が迫り上がるような───あの匂いを。
「マールコ!なぁ、おれの声聞こえてる?」
「!!び……くりした…、ってサッチ!?なんだよ、ここ医務室だよ…な」
「うん、医務室」
意識を急に掬い上げる声に驚かされ、腰を上げれば椅子が真後ろに倒れた。普段なら飛んでくる船医の罵声がないのは、珍しく席を外しているからなのか。マルコの勢いに、ヒョイっと掌に持っていたトレイを器用に回して落下を防ぐと緑の瞳の少年は笑って自分の頬を指差す。
John
ESTIMULARMEサチマル続きました。Green Sprouting緑の芽吹き
ドドン!!と男は胸を張る。
身長は大して高くもない、中肉中背。髭が威厳があると言えばそうだが、船の主程のインパクトはない。
それでも、サッチは肌でひしひしと感じるその圧倒的な迫力に正座したままの背筋が伸びていくのを感じていた。
モビーディック号、厨房内───
「いいかい、お前さん。おれの名前はイササカ!!このモビーディック号の戦う料理人たぁ…おれのことさ。この厨房では、私が絶対だ。分かるか?おれが白いと言えば、黒いカラスも白になる。その意味が分かるかい?」
何より特徴的なのは、天を向いて聳り立つ細く長いリーゼントスタイルの髪型だった。地毛が未だに黒黒としているのか、中年を少し越えた歳の頃だろうがイササカという名前よりも、サッチの頭の中で"イッカククジラ"の名前が過る。だが、それを口にする馬鹿正直さは不要である。
11278ドドン!!と男は胸を張る。
身長は大して高くもない、中肉中背。髭が威厳があると言えばそうだが、船の主程のインパクトはない。
それでも、サッチは肌でひしひしと感じるその圧倒的な迫力に正座したままの背筋が伸びていくのを感じていた。
モビーディック号、厨房内───
「いいかい、お前さん。おれの名前はイササカ!!このモビーディック号の戦う料理人たぁ…おれのことさ。この厨房では、私が絶対だ。分かるか?おれが白いと言えば、黒いカラスも白になる。その意味が分かるかい?」
何より特徴的なのは、天を向いて聳り立つ細く長いリーゼントスタイルの髪型だった。地毛が未だに黒黒としているのか、中年を少し越えた歳の頃だろうがイササカという名前よりも、サッチの頭の中で"イッカククジラ"の名前が過る。だが、それを口にする馬鹿正直さは不要である。
羽神弓槻
HECHOギリギリセーフというか服を選んだだけで終わってしまったぞ・・いいのかそれで?現代AU忘羨、白ワンピースで参加なのだが、きっと後夜祭があるはずだと信じる・
#真夏の女体化魏嬰ちゃんまつり
魏無羨は自室で姿見とにらめっこして一時間がたっていた。
「もうどれにするか決めなさいよ、折角お姉ちゃんが阿羨に似合うと思って選んできたお洋服なのに」
頬を膨らませてベットに並べた可愛らしいワンピースやコーディネートした上下の服たちを指差した。
「俺にはどれも似合わない・・・ふわふわしてるし色も女の子してるし、無理無理いつも通りの服で行く」
魏嬰は、涙目で左右に首を振って訴える。
「私の着てた服が嫌なら今度一緒にお買い物しましょう。いつもの格好も阿羨似あうけどたまにはこういうのも良いと思うのよ、デートの時くらいはオシャレしても可愛い格好しても」
せめてトップスだけでもと綿麻素材の緑色のゆったりしたカジュアルワンピぽい服を手渡した。
4309「もうどれにするか決めなさいよ、折角お姉ちゃんが阿羨に似合うと思って選んできたお洋服なのに」
頬を膨らませてベットに並べた可愛らしいワンピースやコーディネートした上下の服たちを指差した。
「俺にはどれも似合わない・・・ふわふわしてるし色も女の子してるし、無理無理いつも通りの服で行く」
魏嬰は、涙目で左右に首を振って訴える。
「私の着てた服が嫌なら今度一緒にお買い物しましょう。いつもの格好も阿羨似あうけどたまにはこういうのも良いと思うのよ、デートの時くらいはオシャレしても可愛い格好しても」
せめてトップスだけでもと綿麻素材の緑色のゆったりしたカジュアルワンピぽい服を手渡した。
John
ESTIMULARMEサチマル続きました。Clear Tears透明の涙
─── おれが殺したんだ、おれがアクラを…おれが皆を殺したんだ…!!
─── 馬鹿言ってんじゃないよ、サッチ!そんな言葉に何の意味がある!!
─── だってそうだろ…?なぁジル!…ッおれが作った飯で、皆死んじまったんじゃないか…。おれが…おれが、殺したのと…一緒じゃないか、…よォ………。
✳︎
目元を腕で覆うのはアロゼだった。元々涙脆い性質の男だったが、堪えようにも堪え切れない涙が幾つになろうと零れ落ちる。例え、同情の涙だったとしても胸を裂かれる気持ちになるのは、この無鉄砲な少年が受けた苦しみを、同じ包丁を握る人間として痛いほど分かるからだった。
白ひげが料理長ガルニの一段落した言葉を待って、唇を開く。
11749─── おれが殺したんだ、おれがアクラを…おれが皆を殺したんだ…!!
─── 馬鹿言ってんじゃないよ、サッチ!そんな言葉に何の意味がある!!
─── だってそうだろ…?なぁジル!…ッおれが作った飯で、皆死んじまったんじゃないか…。おれが…おれが、殺したのと…一緒じゃないか、…よォ………。
✳︎
目元を腕で覆うのはアロゼだった。元々涙脆い性質の男だったが、堪えようにも堪え切れない涙が幾つになろうと零れ落ちる。例え、同情の涙だったとしても胸を裂かれる気持ちになるのは、この無鉄砲な少年が受けた苦しみを、同じ包丁を握る人間として痛いほど分かるからだった。
白ひげが料理長ガルニの一段落した言葉を待って、唇を開く。
John
ESTIMULARMEサチマル続きましたSepia Cryセピアの叫び
その晩の海が大荒れでなかったのが幸いだった。
海上を家とする荒くれ共の集まりである、統率性が優れていたのも幸いした。あってはならないことだが、海に落下する事案は確率としてはそれなりにあるのだ。その際、どういう行動をすれば良いのか。どうすれば、二次被害、三次被害を起こさずに救出出来るのか。海に飛び込んだ男達には、経験として叩き込まれていた。
─── いたぞ、あそこだ…!引き揚げろ!!
─── 毛布持ってこい!!早く水を吐かせるんだ!
─── コンラッドを呼んでくる、運び込んでくれ…!
「行くぞ」
「……おれ、」
「いいから、着いて来い」
葉巻を咥えた男、フォッサが顎で促す先にマルコは遅れながらも着いて行く。躊躇って、迷う足ではあったが逃げ出す様な卑怯者ではなかった。
11611その晩の海が大荒れでなかったのが幸いだった。
海上を家とする荒くれ共の集まりである、統率性が優れていたのも幸いした。あってはならないことだが、海に落下する事案は確率としてはそれなりにあるのだ。その際、どういう行動をすれば良いのか。どうすれば、二次被害、三次被害を起こさずに救出出来るのか。海に飛び込んだ男達には、経験として叩き込まれていた。
─── いたぞ、あそこだ…!引き揚げろ!!
─── 毛布持ってこい!!早く水を吐かせるんだ!
─── コンラッドを呼んでくる、運び込んでくれ…!
「行くぞ」
「……おれ、」
「いいから、着いて来い」
葉巻を咥えた男、フォッサが顎で促す先にマルコは遅れながらも着いて行く。躊躇って、迷う足ではあったが逃げ出す様な卑怯者ではなかった。
John
ESTIMULARMEサチマル出会いその2White Whale白い鯨
「ここで働かせて下さい───!!」
「何も聞こえねぇよい」
二回目の挑戦は、金髪の少年の足払いによる退場で終わった。そのまま船縁に激突したサッチは頭に派手にたん瘤を作った。手当をしてくれる船医の舌打ちは今まで聞いた舌打ちの中でダントツに恐ろしかった。
「船長さん!おれの話を、聞…」
「今虫が飛んでたよな?」
二十三回目の挑戦は、腰に青い布を戻した少年からの肘打ちで失敗した。鳩尾とは、間違いなく人体の急所であると身をもって知れたは良いが、悶絶するサッチを無情にも海賊達は笑って跨いで行く。
「だから、まずは話をっ、おっ、お、おわ〜〜!!!」
「馬鹿が一人落っこったよい、誰か拾いあげてやってくれー」
12649「ここで働かせて下さい───!!」
「何も聞こえねぇよい」
二回目の挑戦は、金髪の少年の足払いによる退場で終わった。そのまま船縁に激突したサッチは頭に派手にたん瘤を作った。手当をしてくれる船医の舌打ちは今まで聞いた舌打ちの中でダントツに恐ろしかった。
「船長さん!おれの話を、聞…」
「今虫が飛んでたよな?」
二十三回目の挑戦は、腰に青い布を戻した少年からの肘打ちで失敗した。鳩尾とは、間違いなく人体の急所であると身をもって知れたは良いが、悶絶するサッチを無情にも海賊達は笑って跨いで行く。
「だから、まずは話をっ、おっ、お、おわ〜〜!!!」
「馬鹿が一人落っこったよい、誰か拾いあげてやってくれー」