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    ヴァッシュ

    threePointLead

    できた箱さんウズさんとの共同お題、狼ウルフウッド×エルフヴァッシュの話です。
    ヴァッシュが物理的にウルフウッドを殴ってしばくだけのなんだこれ話です。
    これは牧台なのか…!?
    狼なウルフウッドと拳で闘うエルフヴァッシュの話(すけべはないよ!)この先の森林帯は、かの黒き魔狼の縄張りなのだと旅行く商人にヴァッシュは教えられた。命が惜しければ遠回りしてでも森を通るのはやめた方がいいのだともオマケに。
    しかし、商人の勧められたルートを通った場合、山に三ヶ月間籠りようやく採取した花が枯れてしまう。
    豊富な魔力、清浄な環境、満月の夜。三つの要素が重なった環境でしか咲かない可憐な花。透明な花弁を持つ花は三日花とも称され、その名の通り開花後三日で枯れてしまうのだ。
    「困ったなぁ…」
    ガラスケースに大切に保存された三月花の寿命はあと一日。
    商人が教えてくれたルートではどんなに急いでも二日はかかる。逆に森林帯を突っ切れば、半日で済むわけだ。
    三日花が簡単に採取できるのならば諦めはつくのだが、そう簡単に見つからない花なのだ。山のスペシャリスト、レンジャーたるヴァッシュでさえ、たった一輪を採取するに三ヶ月かかった。次の花を見つけるのに一体どれだけかかるのか。
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    ggrf52HA

    できた企画参加の台牧SSです。
    ヴァッシュは乳首が残っているのだろうか…から出来ました。今回は残りませんでした。
    心臓の所在 銃口が一斉に火を噴くよりも先に跳躍したヴァッシュの体躯が凶弾を受け、さらに跳ね上がったあと背中から地に落ちるさまを、ウルフウッドは遮蔽物の陰からスローモーションで見ていた。
     泣きじゃくりながら町へ、両親の元へ一直線に走る子供の背中へと銃身が動く軌跡を見逃さなかったヴァッシュが火線に割って入ったのだった。人質の解放を条件に愛銃を敵へと放り投げていた彼が取った行動はまさに捨て身だった。
    「おどれらあああッ!」自らも戦場に飛び出したウルフウッドはパニッシャーを轟音で唸らせ、敵が籠城していた廃墟を瞬く間に瓦礫へと変えていく。
    「大丈夫か!トンガリ!坊主!」
     駆けよれば子供は砂埃煙る往来のただ中に立ち尽くし、号泣してしまってはいるがどこにも怪我はなさそうだった。ウルフウッドの視界の端、彼が先まで身を隠していた遮蔽物よりさらに後方から、ある名前だけを繰り返し叫びながら駆けよってくる男女の姿が見えた。この子の両親だろう、ならば後は彼らに任せればよいとウルフウッドは判断した。敵を蹴散らした側とはいえ、まだ放熱も終わっていない機関砲を担ぎ持っている自分が近くにいたら両親は警戒してしまう。
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