七海
しんした
PROGRESS七灰原稿あの世で再会した七灰(28×17)
好きって言ったけどちゅーはしませんでした……なんで……
中盤がかなり迷走したので書き直すかも……
(誤字脱字等チェックしてないのであればスルーしてください)
とりあえずまとめて進捗上げるのはここまでにしようかなと思っています。
このあとに七海と再会するまでの灰原くんのお話と、初夜のお話と、最後ちょろっと書くつもりでいるので頑張ります。
夏インテ原稿(七灰)④*
灰原に涙を拭われてから、一度きりだった冬の思い出をぽつぽつと振り返った。
あの頃、寮でこたつを持っていたのは灰原だけで、一つ上の先輩たちはよくここへやって来た。灰原の部屋にはテレビゲームのハードもソフトもそれなりに揃っていて、四人でゲームをすることも多かった。その時、いつも五条が画面のよく見えるテレビ正面に座りたがり、そこが定位置である灰原は毎回律儀に席を譲って七海の横へ移動していた。
「あの人は本当に遠慮ってものを知らなかったな」
「別に僕は気にしてなかったよ?」
もちろん、灰原がそう思っていたことはあの頃からわかっていた。それに正直なところ、肩が触れる距離で灰原と座れることは七海にとって好都合だった。
9246灰原に涙を拭われてから、一度きりだった冬の思い出をぽつぽつと振り返った。
あの頃、寮でこたつを持っていたのは灰原だけで、一つ上の先輩たちはよくここへやって来た。灰原の部屋にはテレビゲームのハードもソフトもそれなりに揃っていて、四人でゲームをすることも多かった。その時、いつも五条が画面のよく見えるテレビ正面に座りたがり、そこが定位置である灰原は毎回律儀に席を譲って七海の横へ移動していた。
「あの人は本当に遠慮ってものを知らなかったな」
「別に僕は気にしてなかったよ?」
もちろん、灰原がそう思っていたことはあの頃からわかっていた。それに正直なところ、肩が触れる距離で灰原と座れることは七海にとって好都合だった。
K256tb
DOODLE33×20七虎。虎杖が七海と恋人だったということだけを忘れてしまう。「記憶喪失虎杖」の続き。
※プロット程度のらくがき文章です。
※まだ未完
記憶喪失虎杖②■七海
家を出て二週間が経った。
服や下着を買い足してなんとかホテル暮らしを続けていたが、ついに家に戻ろうかという気になった。
何も特別なことがあったわけではない。
ただ、戻ってもいいのではないかと思えるだけの覚悟をした。
それでも、未だに心の整理はついていない。
恋人であった頃の虎杖の記憶を呼び覚ましたいと願っていいのか、それとも七海自身の心は押し殺し、今の彼自身を優先してやるべきなのか。
愛とは一体、何なのか。
自分にとって、彼にとって、どういう状況を幸せと呼ぶのか。
だが気負ったところで、虎杖はもうあの家に居ないかもしれない。新しい恋人とうまくいって、共に住むことになったかもしれない。いや、上手くいかなくとも家を出ると言っていたから、新しい部屋でも見つけて荷造りでもしているだろうか。
5892家を出て二週間が経った。
服や下着を買い足してなんとかホテル暮らしを続けていたが、ついに家に戻ろうかという気になった。
何も特別なことがあったわけではない。
ただ、戻ってもいいのではないかと思えるだけの覚悟をした。
それでも、未だに心の整理はついていない。
恋人であった頃の虎杖の記憶を呼び覚ましたいと願っていいのか、それとも七海自身の心は押し殺し、今の彼自身を優先してやるべきなのか。
愛とは一体、何なのか。
自分にとって、彼にとって、どういう状況を幸せと呼ぶのか。
だが気負ったところで、虎杖はもうあの家に居ないかもしれない。新しい恋人とうまくいって、共に住むことになったかもしれない。いや、上手くいかなくとも家を出ると言っていたから、新しい部屋でも見つけて荷造りでもしているだろうか。
K256tb
DOODLE33×20七虎。お付き合いを始めて5年。長かったプラトニックの時期を経て、ようやく肉体的にも愛し合うようになっていた矢先、虎杖が「七海と恋人だ」ということだけを忘れてしまう。
※虎杖に想いを寄せるモブが登場します。
■プロット程度のらくがき文章です。
記憶喪失虎杖■七海
呪霊との戦闘で頭を強打し、昏睡状態に陥った。
三日間、虎杖は目を覚まさなかった。
恐ろしく長く感じる三日を眠れずに過ごし、漸く目を開けた虎杖には記憶がなかった。
正確に言えば、七海と恋人関係にある、という記憶だけがない。
けれど、その時には虎杖の記憶が抜け落ちていることに気付けていなかった。
虎杖自身の事は覚えているし、昏睡に至った直近の原因も覚えている。過去のことや親友の伏黒や釘崎、それに七海、五条、伊地知のこともしっかり記憶にあった。気が付いてよかったと七海が抱き締めた時も、「もう、心配症だな。ナナミンは」と困ったような笑みを浮かべ、七海の背を抱き返してきた。肉体関係を持つようになってから「建人さん」と呼んでいた虎杖が、ナナミン、と呼んだことを少し不思議には思ったが、虎杖が目覚めてくれた喜びが強く、それほど重要なことだとは思っていなかった。
8386呪霊との戦闘で頭を強打し、昏睡状態に陥った。
三日間、虎杖は目を覚まさなかった。
恐ろしく長く感じる三日を眠れずに過ごし、漸く目を開けた虎杖には記憶がなかった。
正確に言えば、七海と恋人関係にある、という記憶だけがない。
けれど、その時には虎杖の記憶が抜け落ちていることに気付けていなかった。
虎杖自身の事は覚えているし、昏睡に至った直近の原因も覚えている。過去のことや親友の伏黒や釘崎、それに七海、五条、伊地知のこともしっかり記憶にあった。気が付いてよかったと七海が抱き締めた時も、「もう、心配症だな。ナナミンは」と困ったような笑みを浮かべ、七海の背を抱き返してきた。肉体関係を持つようになってから「建人さん」と呼んでいた虎杖が、ナナミン、と呼んだことを少し不思議には思ったが、虎杖が目覚めてくれた喜びが強く、それほど重要なことだとは思っていなかった。
寒冬さん
REHABILIフォロワー様から「春歌さんのにちじょう、で連載してほしい」という素敵なアイデアを頂き、書き始めたSSです。二次創作。七海春歌のにちじょう。【連勤明けの夜編】 流石の連勤は疲れる。
疲労感をあからさまに纏って、肩を低く、首を垂れて、重い荷物をくたくたの腕でギュッと握りしめた。
「も、もう、無理です……」
鞄に手を入れて、無造作に鍵を取り出し、ドアを開け、出鱈目に靴を脱いだ。
荷物は玄関へ肩から落とすように置き、靴下も薄手の上着も洗濯機の中へ突っ込んだ。全てはこの疲労に対する勢いに溢れていた。
「はあー。」
部屋着に着替えることもなく、スカートやシャツのシワを気にする余裕もなく、ソファへ飛び込んだ。ふかふかのソファ。この為に帰ってきたといっても過言ではない。人をダメにするソファ……いや、人をゼロにするソファだ。
「……楽、だなあ……」
春歌は顔だけ横に向けて、一人ニンマリと笑みを浮かべた。頭の上の方に置いてあった、靴下ペンギンのぬいぐるみを引っ張って、細い足と疲労し切った腕の中で抱きしめた。深く深く、ギュッと。
485疲労感をあからさまに纏って、肩を低く、首を垂れて、重い荷物をくたくたの腕でギュッと握りしめた。
「も、もう、無理です……」
鞄に手を入れて、無造作に鍵を取り出し、ドアを開け、出鱈目に靴を脱いだ。
荷物は玄関へ肩から落とすように置き、靴下も薄手の上着も洗濯機の中へ突っ込んだ。全てはこの疲労に対する勢いに溢れていた。
「はあー。」
部屋着に着替えることもなく、スカートやシャツのシワを気にする余裕もなく、ソファへ飛び込んだ。ふかふかのソファ。この為に帰ってきたといっても過言ではない。人をダメにするソファ……いや、人をゼロにするソファだ。
「……楽、だなあ……」
春歌は顔だけ横に向けて、一人ニンマリと笑みを浮かべた。頭の上の方に置いてあった、靴下ペンギンのぬいぐるみを引っ張って、細い足と疲労し切った腕の中で抱きしめた。深く深く、ギュッと。
neko_ka_23
CAN’T MAKEハッピーバースデーナナミン!微妙な感じで急いで書いたので暇つぶしに…。【腐/七虎】宣言!サプライズ!いつ頃だったか。
多分、七海を意識し始めたのはそ時間はかからなかった。
好きになって、好きとは言えなくて、せめて何か少しでも特別扱いだったら…いや、えっと、何か喜んでもらえたらと思い始めて、それから伊地知さんに聞いてみた。
「七海さんの誕生日、ですか?」
「うん。いつかなって。」
「7月3日ですよ。あ、また誕生日会でもやるんですか?」
きっと何かしらイベント毎はやるんだろうと聞いてみた伊地知に何故かごまかす様に焦る悠仁。
「いや、それもいいんだけどさ、何かプレゼントしたいんだけど…何あげていいか今から考えておこーかなって…。」
「なるほど…。」
「うん…。」
「まだ1か月あります。ふふ、内緒にしておきますね。」
「あ、ありがと…。でさ?ナナミンの好きな食べ物…あ、パンか…以外で何かないかなって…。」
2151多分、七海を意識し始めたのはそ時間はかからなかった。
好きになって、好きとは言えなくて、せめて何か少しでも特別扱いだったら…いや、えっと、何か喜んでもらえたらと思い始めて、それから伊地知さんに聞いてみた。
「七海さんの誕生日、ですか?」
「うん。いつかなって。」
「7月3日ですよ。あ、また誕生日会でもやるんですか?」
きっと何かしらイベント毎はやるんだろうと聞いてみた伊地知に何故かごまかす様に焦る悠仁。
「いや、それもいいんだけどさ、何かプレゼントしたいんだけど…何あげていいか今から考えておこーかなって…。」
「なるほど…。」
「うん…。」
「まだ1か月あります。ふふ、内緒にしておきますね。」
「あ、ありがと…。でさ?ナナミンの好きな食べ物…あ、パンか…以外で何かないかなって…。」
かいろ
DONE七海さん誕生日おめでとうございます!!!という事で虎杖君にサプライズしてもらいました。虎杖視点。
ナナミンは人の誕生日覚えてても、自分の誕生日は祝われるまで忘れてそう。
貴方とずっと明日はナナミンの誕生日である。
明日の為に俺は先生や同輩達、いや、高専全員を巻き込んでサプライズを計画している。
俺が学生の頃に告白して、最初は歳の差や性別でこの思いを尊敬と勘違いしていると断られたけれど諦めずにアタックして、紆余曲折ありながらもナナミンま俺の思いを受け止めてくれて晴れて恋人になった。
俺が高専を卒業してからは一緒に暮らしており、システムキッチンのついた広めのこの部屋ですれ違う時もあるけれど、なんやかんや上手く生活している。
ちなみに今年、俺の20歳の誕生日にはナナミンは腕時計をプレゼントしてくれた。大人っぽいそれに似合わないと言うと、似合うしあって当たり前に思えるようになる日が来るとも言ってくれた。
4422明日の為に俺は先生や同輩達、いや、高専全員を巻き込んでサプライズを計画している。
俺が学生の頃に告白して、最初は歳の差や性別でこの思いを尊敬と勘違いしていると断られたけれど諦めずにアタックして、紆余曲折ありながらもナナミンま俺の思いを受け止めてくれて晴れて恋人になった。
俺が高専を卒業してからは一緒に暮らしており、システムキッチンのついた広めのこの部屋ですれ違う時もあるけれど、なんやかんや上手く生活している。
ちなみに今年、俺の20歳の誕生日にはナナミンは腕時計をプレゼントしてくれた。大人っぽいそれに似合わないと言うと、似合うしあって当たり前に思えるようになる日が来るとも言ってくれた。
千代子
DONE七海んお誕生日おめでとうぅぅうううぅううううぅううう!!!!!!ケーキトッパーズ家に帰ったらウェディングケーキがあった。
意味がわからないと思う。
私も意味が分からない。
しかし、残念ながら事実である。
疲れ目のせいかと目を擦っても消えないし、鍵が開いた時点で部屋を間違えている可能性は極めて低い。
そして何より、三段重ねの真っ白いケーキの上に、自分と恋人を象ったケーキトッパーズが睦まじく寄り添っている。
出張用の旅行鞄を手にしたまま深々と溜息を吐き出す。
可能なら、溜息でこのふざけたケーキを吹き飛ばして仕舞いたい。
「おいおいおいおいおいおい七海ぃ!せっかくのケーキを前になんて顔してんだよー」
キッチンから出てきたやたらとテンションの高い恋人をぎろり、と睨むが、そんな事で怯むような細やかな神経はこの男には備わっていない。心底、備わっていて欲しかったが。
1661意味がわからないと思う。
私も意味が分からない。
しかし、残念ながら事実である。
疲れ目のせいかと目を擦っても消えないし、鍵が開いた時点で部屋を間違えている可能性は極めて低い。
そして何より、三段重ねの真っ白いケーキの上に、自分と恋人を象ったケーキトッパーズが睦まじく寄り添っている。
出張用の旅行鞄を手にしたまま深々と溜息を吐き出す。
可能なら、溜息でこのふざけたケーキを吹き飛ばして仕舞いたい。
「おいおいおいおいおいおい七海ぃ!せっかくのケーキを前になんて顔してんだよー」
キッチンから出てきたやたらとテンションの高い恋人をぎろり、と睨むが、そんな事で怯むような細やかな神経はこの男には備わっていない。心底、備わっていて欲しかったが。
すわみづき
DOODLE家七しか描いてないな〜。私が描く家七は付き合ってなくて、かと言って大人の割り切りも出来てなくて、特別なんだけどそれより利害関係が一致したって感じです。朝起きて「七海結婚しよう」「お断りします。必要ならハウスキーパーをお勧めします」って笑い合える距離感。sweet4869
MAIKINGぽいぴく投稿テストを兼ねて。呪専(灰七→)五七。
特級過呪怨霊になった灰原と、そうしてしまった七海、それを救いたい五条。
ひたすら拗らせている人たち。
を書こうと思った片鱗を供養。
呪専(灰七→)五七「今日から七海が任務復帰らしいよ。大丈夫かな」
ガタンと音を立てて自動販売機から出てきた缶コーヒーを取り出しつつ、夏油が振り返る。八月も終わりに近づいているというのに、自然豊かな高専の周囲は相変わらず蝉が五月蝿い。未だ教室に入るには少し早い時間なので、昇降口を入ってすぐの、ベンチのある自販機の周りに三年生の三人は集まっていた。
「ダイジョブなわけねーだろ、同級生が死んでんだ。しかも目の前で」
紫煙と共に吐き出された身も蓋もない家入の言葉に夏油が苦笑した。その隣に立つ五条は無表情に紙パックのいちご牛乳のストローを咥えている。
「……弱っちいから死ぬんだよ、それだけだ」
ぽつりと溢れた声に家入が僅かに目を眇めた。
1044ガタンと音を立てて自動販売機から出てきた缶コーヒーを取り出しつつ、夏油が振り返る。八月も終わりに近づいているというのに、自然豊かな高専の周囲は相変わらず蝉が五月蝿い。未だ教室に入るには少し早い時間なので、昇降口を入ってすぐの、ベンチのある自販機の周りに三年生の三人は集まっていた。
「ダイジョブなわけねーだろ、同級生が死んでんだ。しかも目の前で」
紫煙と共に吐き出された身も蓋もない家入の言葉に夏油が苦笑した。その隣に立つ五条は無表情に紙パックのいちご牛乳のストローを咥えている。
「……弱っちいから死ぬんだよ、それだけだ」
ぽつりと溢れた声に家入が僅かに目を眇めた。