七海
Haniwa
DONE✨🥖🕺「はいよろこんで」🕺🍙✨YT: https://www.youtube.com/watch?v=1K3WDpgbKsI
TWT: https://x.com/HaniwaBun/status/1825095474044629069
水素くんちゃんさん
PROGRESS灰七webオンリー作品でした。書いてたのが途中で消えたので泣いています。
とりあえず進捗だけ上げて少しずつ増やせていけたらなと。
パス→灰七の日[○/○○]
灰原が生きていた高専時代に逆行し何度も繰り返す七海の話です。
タイムリープはお好き?私は三度の飯くらい大好き。 2366
uto_aa_saiga
PROGRESSpixivでシリーズしているIF過呪怨霊灰原です。色々設定に捏造がありますのでご注意下さい。
シリーズ一作目:https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=15284287
注意書き
今回ちょっとダーク寄りになります。
下衆でクズなモブが出てきます。
灰七糖分控えめだけど濃度は高いみたいな。
過呪怨霊全開灰原と呪詛師寄りっぽい七海をお届けします。 12695
knurgw_963
DONEささみさんの本の表紙イラストを担当させていただきました!楽しく描かせていただきました!ありがとうございます!
(担当したキャラクター立ち絵部分のみ掲載)
ミニキャラのお相手キャラも一緒に写っていますので注意!
※お相手一覧※
呪術:七海
グラブル:パーシヴァル
009:ハインリヒ
あんスタ:茨(+友情:スバル)
2434:🌶️
FGO:渡辺綱(主従)
他:ポケモン世界観夢主さん3人 10
Arasawa
DONEハピエン前提で、愛する女に嫌われ逃げられてる七海が好きな人にオススメの話です。前回のお話
https://poipiku.com/3203356/10482935.html
七海の出戻りが解釈違いな元カノの話 3任務先で祓いきれなかった呪霊の返り血をシャワーのように浴びてしまった後の、バケツをひっくり返したような雨は私にとって救いだった。吐瀉物のような臭いが漂う呪霊の返り血に比べれば多少の酸性雨なんて聖水みたいなものだ。特に酷い上半身に存分に雨を浴びて、ずぶ濡れ状態で補助監督と合流するとフイと目を逸らされた。
露骨に拒絶されて傷付かないわけではないけれど、今の自分の汚さを思えば仕方がない。まだニオイが残っているのかもしれない。早く暖かいシャワーを浴びたい。ずぶ濡れのまま高専の高級車に座るわけにいかず、トランクを開けて何か敷けそうなものを探しているとちょっとびっくりしてしまうような大きさの声で「あの!」と声を掛けられた。
2800露骨に拒絶されて傷付かないわけではないけれど、今の自分の汚さを思えば仕方がない。まだニオイが残っているのかもしれない。早く暖かいシャワーを浴びたい。ずぶ濡れのまま高専の高級車に座るわけにいかず、トランクを開けて何か敷けそうなものを探しているとちょっとびっくりしてしまうような大きさの声で「あの!」と声を掛けられた。
Arasawa
DONEハピエン前提で、愛する女に嫌われ逃げられてる七海が好きな人にオススメの話です。前回のお話
https://poipiku.com/3203356/10482794.html
七海の出戻りが解釈違いな元カノの話 2『七海が毎日高専に来てるんだよねぇ』
「……ふーん」
『休日だって顔を出して毎日毎日誰かさんのことをハチ公みたいに待ってるよ。未練タラタラだねぇ』
「だから何」
『おー、機嫌悪う』
「わざわざ電話で言う?」
『来なくなったんだから電話しかないでしょ?ん?そういえば来なくなった時期って七海が来始めた時期と一致してるけど……ハッ!まさか七海が待ってる人って……』
「うるさい」
白々しい推理を披露する同期の電話をブツ切りして深くて長い溜息を吐いた。
七海と顔を合わせたくなくて、結局あれ以来一度も高専に足を運んでいない。悟の言うことが真実だとしたら、それはそれで結局腹が立つ。未練タラタラなくらいどうだって言うんだ。絶対にあの時の私の方が未練タラタラだったし、生死に関わるレベルでメンタルに支障をきたしていた。休みの日まで顔を出している?暇すぎるんじゃないのか。今度高専に用があるから七海が休みの日に行こうと思っていたのに、どうしたらいいんだろう。……次遭遇してしまった時に、ガツンと言えばなんとかなるのかも。いや、でも結構ハッキリ言ったと思うんだけど。
3700「……ふーん」
『休日だって顔を出して毎日毎日誰かさんのことをハチ公みたいに待ってるよ。未練タラタラだねぇ』
「だから何」
『おー、機嫌悪う』
「わざわざ電話で言う?」
『来なくなったんだから電話しかないでしょ?ん?そういえば来なくなった時期って七海が来始めた時期と一致してるけど……ハッ!まさか七海が待ってる人って……』
「うるさい」
白々しい推理を披露する同期の電話をブツ切りして深くて長い溜息を吐いた。
七海と顔を合わせたくなくて、結局あれ以来一度も高専に足を運んでいない。悟の言うことが真実だとしたら、それはそれで結局腹が立つ。未練タラタラなくらいどうだって言うんだ。絶対にあの時の私の方が未練タラタラだったし、生死に関わるレベルでメンタルに支障をきたしていた。休みの日まで顔を出している?暇すぎるんじゃないのか。今度高専に用があるから七海が休みの日に行こうと思っていたのに、どうしたらいいんだろう。……次遭遇してしまった時に、ガツンと言えばなんとかなるのかも。いや、でも結構ハッキリ言ったと思うんだけど。
Arasawa
DONEハピエン前提で、愛する女に嫌われ逃げられてる七海が好きな人にオススメの話です。七海の出戻りが解釈違いな元カノの話 1呪術師としての物心がつく前から七海はそばにいた。七海は、私が二年の時に入学してきた。彼のことは大好きだった。彼も実は私のことが好きだったと判明して、学年が上がる前に付き合い始めた。そこからずっと、灰原が亡くなっても夏油が離脱しても、ずっとずっと七海のそばにいた。七海がいない人生なんて考えられなかった。だからこそ、私は高専卒業と共に呪術師を辞めようとした七海を必死で引き留めた。七海に地獄を味わわせ続けるとしても、そばにいてほしかった。当時高専を卒業して一年目だった私は、七海がいない人生が考えられなかった。
七海は誰よりも何よりも心の支えだった。支えを失った自分がどうなるのかなんてわからなくて、七海がいない人生なんて考えるだけで背筋が凍るほど寂しくて、時には冷静に時には情けなく泣きじゃくりながら説得したけれどまるで効果がなかった。七海は七海で、私をこの地獄から連れ出そうとしてくれた。お互いにお互いを熱く説得しあって、険悪にもなる日もあったし見えない心を身体で分かり合うように貪りあう日もあった。大きな紆余曲折を経て、結局私は七海と共に過ごす人生よりも、この地獄で支えを失ったまま生きる道を選択してしまった。
2300七海は誰よりも何よりも心の支えだった。支えを失った自分がどうなるのかなんてわからなくて、七海がいない人生なんて考えるだけで背筋が凍るほど寂しくて、時には冷静に時には情けなく泣きじゃくりながら説得したけれどまるで効果がなかった。七海は七海で、私をこの地獄から連れ出そうとしてくれた。お互いにお互いを熱く説得しあって、険悪にもなる日もあったし見えない心を身体で分かり合うように貪りあう日もあった。大きな紆余曲折を経て、結局私は七海と共に過ごす人生よりも、この地獄で支えを失ったまま生きる道を選択してしまった。
うすきみ
DONE同期夢主と諦めきれない七海のお話諦めきれなかった呪術師に戻る時に決めた。『恋人は作らない』と。だが、想いを寄せる人はいる。高専の頃から彼女が好きで、社会に出ても、誰と付き合っても忘れる事の出来なかった人。いつも明るく前向きで、少し天邪鬼で、押しに弱い。愛しい○○。付き合いたいとは思う。彼女の特別になりたいし、彼女に触れたい。キスだって、その先だって勿論したい。しかし、明日をもしれぬ身の私達が付き合ったとしても、彼女を傷つけてしまうだけなのではと思ってしまった。ただの同期としてならば、たとえ傷ついたとしても、傷も浅く済むのではないか。遺して逝きたく無いし、遺されたくない。彼女が大切だからこそ、選んだ選択だった。
その日は、潜入任務だった。夫婦の振りをして呪詛師に近づく手筈だったのだが、その呪詛師は現れなかった。どうやら違う会場に現れた所を別の組が捕まえたようだった。そのおかげで私達の任務は予定より早く終わった。
2026その日は、潜入任務だった。夫婦の振りをして呪詛師に近づく手筈だったのだが、その呪詛師は現れなかった。どうやら違う会場に現れた所を別の組が捕まえたようだった。そのおかげで私達の任務は予定より早く終わった。
うすきみ
DONE歳上夢主と我慢の限界の七海のお話強硬手段 名前を呼ばれて振り返ると、唇に柔らかい感触が触れた。何が起きたのか理解出来なくて固まっていると、段々と焦点が合ってきて、目の前に七海の顔が見えた。
「好きです」
「……………………は?」
固まる私をいい事に、七海はもう一度軽く口付けてから少し離れた。私を見つめるその目は優しく細められていて、愛おしそうに私を見ている。
「え、今、キス……」
「しました」
「な、んで……」
「好きだからに決まってるでしょう」
「え、私達、付き合ってないよね?」
「えぇ、今はまだ」
『今はまだ』その言葉が全てを物語っていた。コイツ、私を落とす気なのか。
七海は高専の後輩だ。私より三歳年下で、正直接点がそんなに無かった。出戻ってからも、お互い近接戦闘タイプだったからアサインされる事はそうそう無かった。ただ、可愛がっていた後輩の硝子とは良く飲みに行く仲らしく、そこから少しずつ話すようになった。顔を合わせれば挨拶はするし、多少の世間話や近況を話したりはする。でも、いきなりキスされるような仲では断じて無い。
1882「好きです」
「……………………は?」
固まる私をいい事に、七海はもう一度軽く口付けてから少し離れた。私を見つめるその目は優しく細められていて、愛おしそうに私を見ている。
「え、今、キス……」
「しました」
「な、んで……」
「好きだからに決まってるでしょう」
「え、私達、付き合ってないよね?」
「えぇ、今はまだ」
『今はまだ』その言葉が全てを物語っていた。コイツ、私を落とす気なのか。
七海は高専の後輩だ。私より三歳年下で、正直接点がそんなに無かった。出戻ってからも、お互い近接戦闘タイプだったからアサインされる事はそうそう無かった。ただ、可愛がっていた後輩の硝子とは良く飲みに行く仲らしく、そこから少しずつ話すようになった。顔を合わせれば挨拶はするし、多少の世間話や近況を話したりはする。でも、いきなりキスされるような仲では断じて無い。
nononoko1996666
MOURNING灰原に泣いて欲しい七海の話。ほぼ会話文なので供養です。
涙「どっちが化け物か、分からないじゃないかっ!」
少年の悲鳴にも取れる言葉は、大量の濁った液体を被ったまま動かない灰原に、無粋にも放たれた。
少年が背負っていたランドセルは、粉々になり原型はもはや、足元にあるその黒い革一枚だけだった。
自身の物を破壊された驚きよりも、呪霊となった動物が目の前で消された事実のほうが、この少年は余程傷ついたのだろうか。
「こんな、の…うっ、…僕の友達だった…のに」
「その友達が、貴方を襲いますか?」
酷く冷たい声だなと我ながら、思う。
だが、この少年の先程の言葉はどうしても許せなかった。幼さ故の思考がそうさせているのだろうか、そんなことは知ったことでは無い。
私の言葉が聞こえたのか分からないが、少年は灰原への恨み言を止めて、ただ泣き崩れていた。
1114少年の悲鳴にも取れる言葉は、大量の濁った液体を被ったまま動かない灰原に、無粋にも放たれた。
少年が背負っていたランドセルは、粉々になり原型はもはや、足元にあるその黒い革一枚だけだった。
自身の物を破壊された驚きよりも、呪霊となった動物が目の前で消された事実のほうが、この少年は余程傷ついたのだろうか。
「こんな、の…うっ、…僕の友達だった…のに」
「その友達が、貴方を襲いますか?」
酷く冷たい声だなと我ながら、思う。
だが、この少年の先程の言葉はどうしても許せなかった。幼さ故の思考がそうさせているのだろうか、そんなことは知ったことでは無い。
私の言葉が聞こえたのか分からないが、少年は灰原への恨み言を止めて、ただ泣き崩れていた。
nononoko1996666
MOURNING空港での2人。七海と灰原は、ずっと一緒にいてほしいです。
エンドロールの後は「ねぇ、これからどこに行こうか?」
場違いな程の、明るく凛とした声。
灰原の声だけが響き渡り、私と彼以外、この場所には誰もいなかった。
「灰原?…何を言って」
「ここってさ、まあ空港だから遊ぶ場所はないんだけどね!」
あはは、と乾いた笑顔を浮かべる灰原の顔を、私は直視出来ずに、唾を飲み込んで自分の感情を誤魔化した。
彼の後ろには、大きな白い扉がただ一つ立っているだけ。その頭上には電光掲示板が不自然に掲げられ、彼の名が映し出され、チカチカと光っている。
灰原はその扉のドアノブに触れる事はなく、こちらに腕をぐっと伸ばし、掌を上に向けていた。
まるで、手を繋いでほしいとでも言うような仕草で。
「私は…」
貴方と、同じ場所へは行けない。
1982場違いな程の、明るく凛とした声。
灰原の声だけが響き渡り、私と彼以外、この場所には誰もいなかった。
「灰原?…何を言って」
「ここってさ、まあ空港だから遊ぶ場所はないんだけどね!」
あはは、と乾いた笑顔を浮かべる灰原の顔を、私は直視出来ずに、唾を飲み込んで自分の感情を誤魔化した。
彼の後ろには、大きな白い扉がただ一つ立っているだけ。その頭上には電光掲示板が不自然に掲げられ、彼の名が映し出され、チカチカと光っている。
灰原はその扉のドアノブに触れる事はなく、こちらに腕をぐっと伸ばし、掌を上に向けていた。
まるで、手を繋いでほしいとでも言うような仕草で。
「私は…」
貴方と、同じ場所へは行けない。
wsst_nvl
DONEななめ5度から恋してる、開催おめでとうございます!新作展示の一目惚れ七→五です。既刊「モラトリアムで手を繋ぐ」の前日譚ですが、単体でも読めます。
パスワードはイベントページでご確認ください。 6287
雨田空
DONE2024.7.3.🩷🧜♀️七海るちあのお誕生日🌈🌊✨おめでとうございます💖🥳🎉イメージは海斗とガクトと共に 某ルノグラフィティの『ミュージック・アワー』のMVの真似と見せかけてあわあわタイムです🎶🫧
珠鬼緤萩(たまきせっしゅう)
TRAINING七海誕生日おめでとう小説!原作軸で七海の時計を狙ってる猪野くんの設定から妄想を膨らませたものです。
ほんのり七灰があります。
誕生日と時計の話「七海さん!その時計ください!!」
「お断りします」
ここ最近している会話。七海さんとご飯食べに行った帰りに決まりのように言ってみてるけど、毎回即答で断られてる。
「なんでなんですか〜!」
「君の給料ならこれより良いもの買えるでしょう。10年前デザインですよ、これ」
10年前のものを現役で使えるなんて七海さん物持ち良いんですね!!
でも、なんで10年前のもの使ってんだろ。七海さんをリスペクトしてる俺的に気になる。
「それなら、七海さんの給料ならもっと良いの買えるはずですよね?」
「えぇ、実際にイギリスのブランド時計なら一つ持ってます」
やっぱりいいの持ってるじゃん。でもなんでそれなんだ?
見るからにそんなに高いブランドのものじゃないし、俺でも買えそうなものじゃん。
1393「お断りします」
ここ最近している会話。七海さんとご飯食べに行った帰りに決まりのように言ってみてるけど、毎回即答で断られてる。
「なんでなんですか〜!」
「君の給料ならこれより良いもの買えるでしょう。10年前デザインですよ、これ」
10年前のものを現役で使えるなんて七海さん物持ち良いんですね!!
でも、なんで10年前のもの使ってんだろ。七海さんをリスペクトしてる俺的に気になる。
「それなら、七海さんの給料ならもっと良いの買えるはずですよね?」
「えぇ、実際にイギリスのブランド時計なら一つ持ってます」
やっぱりいいの持ってるじゃん。でもなんでそれなんだ?
見るからにそんなに高いブランドのものじゃないし、俺でも買えそうなものじゃん。
つのしま
CAN’T MAKE七伊の日のイラスト使い回しでごめんナナミン…
今年は体調悪すぎて誕生日イラスト
描き上げられず😭
推し活できない労働はクソ
七伊は変わらず好きなので
体調良くなれば呪カフェ行きたい😭
ナナミン誕生日おめでとう🎂
(7/3)
solt_gt0141
DONE伊地知さんが偶然を装って七海と会っている七伊。偶然を装う「七海さん、お疲れ様です」
丁度帰ろうとしていたところで、出先から戻ってきた伊地知くんと会った。
「お帰りですか?」
「ええ。君は?」
「これから書類作業を1時間ほどして退勤します…では、お気をつけて」
足早で学内に入って行く彼の背を見届けてから私も高専に背を向けた。
「伊地知くん?」
自販機の前で佇んでいる彼に声をかけると、驚きながらこちらを見る。
「な、七海さん、お疲れ様です」
心なしか少し顔が赤い気がするのは気候が暖かくなったからだろうか。
「どうしたんですか、自販機の前で」
「大したことでは……新商品が増えていたのでなんだろうかと思って、見ていました」
そう言われて自販機を見ると確かに新商品が増えていた。
「無糖のストレートティーですか」
2179丁度帰ろうとしていたところで、出先から戻ってきた伊地知くんと会った。
「お帰りですか?」
「ええ。君は?」
「これから書類作業を1時間ほどして退勤します…では、お気をつけて」
足早で学内に入って行く彼の背を見届けてから私も高専に背を向けた。
「伊地知くん?」
自販機の前で佇んでいる彼に声をかけると、驚きながらこちらを見る。
「な、七海さん、お疲れ様です」
心なしか少し顔が赤い気がするのは気候が暖かくなったからだろうか。
「どうしたんですか、自販機の前で」
「大したことでは……新商品が増えていたのでなんだろうかと思って、見ていました」
そう言われて自販機を見ると確かに新商品が増えていた。
「無糖のストレートティーですか」
kusarenegibouz
DONE6/30 五七新刊「感情的飛び込みDiver」にくっつけてた無配まんがです。新刊の内容見ないと意味不明なんですが、かと言って新刊の続きでもなんでもないので
「謎パロで、営業マン七海に惚れてる高専教師の五条」の部分だけ分かってればいいのかなと… 4
しんした
PROGRESS8月東京の七灰原稿進捗③です。灰原くんを亡くしたあとの七海が、灰原くんが残した言葉を読み返すなかで灰原くんへの想いと向き合うお話。ほぼ七海の独白・回想ですがハピエンです。
七海の独白ターン最終話の半分くらいを抜粋しました。
次の章で再会するので早くいちゃいちゃさせたいです。
※推敲はしていないのでおかしな部分はスルーしていただけると助かります。
8月七灰原稿進捗③四.拝啓
二つ折りにした便箋を名前しか書いていない封筒へ入れる。
きっちりと糊付けで封をしたら、同じ封筒だけが入った引き出しへと仕舞う。
机の浅い引き出しの中には、出す宛てのない手紙が増えていくばかりだ。
それでも。
私は、筆を執ってしまうのだ。
*
帳が上がると、七海の頭上に青空が広がった。
砂埃を払うように呪具を軽く振る。そこそこの呪霊だったが、想定していたよりも早く祓えたようだ。古びた雑居ビルの階段を降りると補助監督は少し驚いた表情で出迎えてくれたが、七海は「お待たせしました」といつも通りに声をかけた。
呪術師へ出戻って一年。
あのパン屋を出て五条へ連絡を取ってからの日々はとにかく慌ただしかった。卒業ぶりに顔を合わせた五条に「いつかこうなると思ってたよ」と笑われながら、呪術師へ復帰する手続きを済ませた。勤め先へ退職届を出した時は上司から随分と引き留められたが、もう決めたことなのでと押し通した。(入ったばかりの新人には悪いとは思ったが、かなり細かく引き継ぎをしておいたので大目に見てもらいたい)
4058二つ折りにした便箋を名前しか書いていない封筒へ入れる。
きっちりと糊付けで封をしたら、同じ封筒だけが入った引き出しへと仕舞う。
机の浅い引き出しの中には、出す宛てのない手紙が増えていくばかりだ。
それでも。
私は、筆を執ってしまうのだ。
*
帳が上がると、七海の頭上に青空が広がった。
砂埃を払うように呪具を軽く振る。そこそこの呪霊だったが、想定していたよりも早く祓えたようだ。古びた雑居ビルの階段を降りると補助監督は少し驚いた表情で出迎えてくれたが、七海は「お待たせしました」といつも通りに声をかけた。
呪術師へ出戻って一年。
あのパン屋を出て五条へ連絡を取ってからの日々はとにかく慌ただしかった。卒業ぶりに顔を合わせた五条に「いつかこうなると思ってたよ」と笑われながら、呪術師へ復帰する手続きを済ませた。勤め先へ退職届を出した時は上司から随分と引き留められたが、もう決めたことなのでと押し通した。(入ったばかりの新人には悪いとは思ったが、かなり細かく引き継ぎをしておいたので大目に見てもらいたい)
ぐ@pn5xc
DONE腹ぺこ七海とさとる☺️2024.6.6
いちごホイップ 七海建人は腹を空かせていた。
昼食を軽くしたのが良くなかったかもしれない。だが本来はもう少し早い時間に帰れるはずだったのだ。任務自体はそう複雑なものではなかったが、終わってから町の実力者だという者から是非にもと挨拶を受けた。それが終わって乗り込んだ車は渋滞に巻き込まれた。途中どこかで食事をと思わないでもなかったが、新人の補助監督を患わせるのもと、とりあえず高専に戻ることにしたのだ。
執務室へと向かう途中で補助監督の部屋の前を通った。定時を過ぎているというのに何故かわいわいと華やいだ空気がして、女性たちの嬌声が聞こえる。
「あ。七海さん。お疲れさまっス」
ピョコリと新田が顔を出して、挨拶をした。
1979昼食を軽くしたのが良くなかったかもしれない。だが本来はもう少し早い時間に帰れるはずだったのだ。任務自体はそう複雑なものではなかったが、終わってから町の実力者だという者から是非にもと挨拶を受けた。それが終わって乗り込んだ車は渋滞に巻き込まれた。途中どこかで食事をと思わないでもなかったが、新人の補助監督を患わせるのもと、とりあえず高専に戻ることにしたのだ。
執務室へと向かう途中で補助監督の部屋の前を通った。定時を過ぎているというのに何故かわいわいと華やいだ空気がして、女性たちの嬌声が聞こえる。
「あ。七海さん。お疲れさまっス」
ピョコリと新田が顔を出して、挨拶をした。
しんした
PROGRESS8月東京の七灰原稿進捗②です。灰原くんを亡くしたあとの七海が、灰原くんが残した言葉を読み返すなかで灰原くんへの想いと向き合うお話。ほぼ七海の独白・回想ですがハピエンです。
推敲はしていないのでおかしな部分はスルーしていただけると助かります。
8月七灰原稿進捗②二.あけましておめでとうございます
ようやく、この日が訪れた。
明日は卒業式。
──呪術師を、辞める日だ。
*
何の予定も書いていない壁掛けカレンダーを外した七海は、窓の向こうへ目をやった。
今日の空は春らしい、うっすらと霞みがかった淡い色をしている。所々朧げな雲が浮かんでいるが、うららかな陽射しを遮ることなく、たくさんの草木が芽吹く地面を照らしていた。
寮の中庭には桜の木が植わっていて、二階の窓からもよく見える。三月に入ってから暖かな日が続き、桜の木の蕾はここ数日で随分ふっくらとした。今年の開花は予報通り例年よりもかなり早くなるのだろう。
そんなことを思いながらぼんやり桜の蕾を眺めていると、春の爽やかな風が七海の頬を撫でた。新鮮な空気が鼻腔を抜けて肺を満たす。
5943ようやく、この日が訪れた。
明日は卒業式。
──呪術師を、辞める日だ。
*
何の予定も書いていない壁掛けカレンダーを外した七海は、窓の向こうへ目をやった。
今日の空は春らしい、うっすらと霞みがかった淡い色をしている。所々朧げな雲が浮かんでいるが、うららかな陽射しを遮ることなく、たくさんの草木が芽吹く地面を照らしていた。
寮の中庭には桜の木が植わっていて、二階の窓からもよく見える。三月に入ってから暖かな日が続き、桜の木の蕾はここ数日で随分ふっくらとした。今年の開花は予報通り例年よりもかなり早くなるのだろう。
そんなことを思いながらぼんやり桜の蕾を眺めていると、春の爽やかな風が七海の頬を撫でた。新鮮な空気が鼻腔を抜けて肺を満たす。
しんした
PROGRESS8月東京の七灰原稿進捗①です。灰原くんを亡くしたあとの七海が、灰原くんが残した言葉を読み返すなかで灰原くんへの想いと向き合うお話。ほぼ七海の独白・回想ですがハピエンです。
でも七海がひとりなので書いていて辛いので進捗upしました。
推敲はしていないのでおかしな部分はスルーしていただけると助かります。
8月七灰原稿進捗①一.Re:Re:Re:Re:無題
二年の夏。
残暑の厳しい、いつもと変わらない何でもない八月のある日。
灰原が、死んだ。
*
開けっ放しだった窓から吹き込む風の肌寒さに、七海は手元の文庫本から顔を上げた。
今日は午後から自習だった。自習といっても課題は出るのだが、期限までに提出すればどこで何をしていてもいいと言われたので、さっさとプリントを片付けて寮の自室へ戻っていた。
文庫本に栞を挟んだ七海は椅子から立ち上がって、ふわりとカーテンがなびく窓際へと足を向けた。
どうやら、しばらく積んだままでいた本の世界にすっかり浸っていたらしく、カーテンの向こうの空は随分と陽が傾いていた。昼間の日向にいるとまだ少し汗ばむ時もあるが、季節は着々と歩みを進めていたらしい。太陽という熱源を失いつつある秋の夕暮れ時の空気が、ワイシャツの薄い生地を通り抜けて身体を冷やしていく。
5639二年の夏。
残暑の厳しい、いつもと変わらない何でもない八月のある日。
灰原が、死んだ。
*
開けっ放しだった窓から吹き込む風の肌寒さに、七海は手元の文庫本から顔を上げた。
今日は午後から自習だった。自習といっても課題は出るのだが、期限までに提出すればどこで何をしていてもいいと言われたので、さっさとプリントを片付けて寮の自室へ戻っていた。
文庫本に栞を挟んだ七海は椅子から立ち上がって、ふわりとカーテンがなびく窓際へと足を向けた。
どうやら、しばらく積んだままでいた本の世界にすっかり浸っていたらしく、カーテンの向こうの空は随分と陽が傾いていた。昼間の日向にいるとまだ少し汗ばむ時もあるが、季節は着々と歩みを進めていたらしい。太陽という熱源を失いつつある秋の夕暮れ時の空気が、ワイシャツの薄い生地を通り抜けて身体を冷やしていく。