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    同期

    oriron_kon

    MEMOツヴァイ世界線でこういうファウヒスあったらいいよねっていう走り書き。
    同期前の場所がドイツのヨーロッパ系もあって、ファウストはビールをグビグビ飲めてたらいいし、ヒースは苦いのが苦手だったら可愛いよねの欲も込めて。
    酒が飲めない体質なゆえ、昔に試しに飲んだことがある経験で書いてますので間違ってたらすみません…。
    ファウヒス『ビール』 男が持ってもズッシリとした重さを感じるであろう大きなビールジョッキを軽々と持ち上げたファウストは、水を飲んでるかのようなノリでグビグビと飲み始めた。
     瞬きしている間にもあっという間に空になりそうな勢いでどんどん量が減っていく様子をヒースクリフはポカンとした顔で眺めることしか出来なかった。
     数分も経たないうちにあっという間に空になったジョッキをテーブルに置いたファウストは、口の端についた泡をハンカチで拭いとる。
     そして澄ました目で相手を見つめる。その目つきはどこか優越感に浸っていた。
    「…子供舌のヒースクリフにはさぞ出来ないことでしょう」
    「……あぁ?」
     大きなジョッキに注がれたビールを一気に飲み干すことは出来ないだろう、と遠回しに挑発された気がしてカチンときた。
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    yooko0022

    PROGRESS最悪治安環境で育ったシン♀と被害者のマルセルによる特士校基礎課程三ヶ月間の青春の成り損ない/特士校で悪目立ちしているシン♀が読みたかった/捏造と妄想と幻覚/モブ台詞あり/続く予定

    書きたかったもの:連邦の学生基準だと大概な状況だけど最悪治安育ちのせいでマイペースによく食べよく動きそれなりに眠ってむしろ健康体になっている死神♀+生産者マークな人狼+不運な同期たち
    化物① 化物みたいに綺麗な女だった。


    【青き春にはまだまだ遠く】


     特別士官学校の入隊式。
     講堂に充満するのは真新しい軍服と、真新しい建物の匂い。――特例制度のために新造されて間もない特士校の設備は、軍隊特有の質実剛健さと称すにしても些か以上に素っ気ない。
     同様の施設は各地に点在していて、中等教育を終えたばかりの十代後半の少年少女たちを受け入れ、三ヶ月の基礎課程の後に前線へと送り込む。

     所詮、お前たちは『平民』上がりの間に合わせで埋め合わせだ、と。
     言外に突きつけられているように感じたのは、斜に構えすぎた物の捉え方であっただろうか。

     壇上では複数の勲章を付けた夜黒種オニクスの軍人が演説をしている。妙に白々しく響くそれにエルウィン・マルセルは僅かに瞳を伏せて、ふと、周囲が妙にざわめいていることに気がついた。
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