呑
kmkm9394
TRAININGこんな会話してた。拳「あれが新横浜か。良さそうな町じゃねぇか。野球拳の腕が鳴るぜ」
ミ「ふん、明日には我が下僕となることも知らずに、呑気な連中だ。せいぜい今を楽しむがいい」
透「はいはい、畏怖い吸血鬼ごっこしてないで、二人とも行くよ。今夜のうちに転入手続きしたいんだから」
ryuhi_k
DONEべったー掲載「星を呑んだ」シリーズ本編外の一コマ弐の後の話
前話「星呑み小話:知らぬは当人のみ」→https://poipiku.com/315554/6518714.html
後話「星を呑んだ 参」→https://privatter.net/p/7541547
星呑み小話:それは海の味がする胃が重い。溜息も何度ついたか覚えていない。それでも、足を止めたり、踵を返す選択肢はない。なんとも面倒くさいな、とどこか冷静に[[rb:伊呂波 > いろは]]は自嘲する。
世話になっていた[[rb:旋葎 > せんり]]達の元を後にして半日程、ようやく風に潮の香りがするようになってきた。ほんの少しだが、それで身体が軽くなる。
結局、海の側で生きるしか出来ない身なのだろう、と伊呂波は思う。そこからまた暫く道を行き、視界の半分程が海となった頃に行きとは違う堂の中へと入った。
『――伊呂波、伊呂波、お帰りなさい』
「!?」
堂から屋敷へと場所が移った、と認識するより早く、伊呂波の身体を強く抱きしめた者がいた。[[rb:鯨湦 > けいしょう]]――伊呂波が名を与えた、あの鯨である。腐った巨体ではなく、今は[[rb:楓星 > ふうせい]]と同じく人の姿をとっている。だが、楓星とは違い、お世辞にも若くはなく、伊呂波とは親子程の差がある見目だ。あやかしが己のみの人の形をとるのは、ただ化けるのとは違うらしい。鯨湦本人も「もっと若い姿の方が良かった」と零していたので、望んでこの姿となった訳ではないようだ。
2157世話になっていた[[rb:旋葎 > せんり]]達の元を後にして半日程、ようやく風に潮の香りがするようになってきた。ほんの少しだが、それで身体が軽くなる。
結局、海の側で生きるしか出来ない身なのだろう、と伊呂波は思う。そこからまた暫く道を行き、視界の半分程が海となった頃に行きとは違う堂の中へと入った。
『――伊呂波、伊呂波、お帰りなさい』
「!?」
堂から屋敷へと場所が移った、と認識するより早く、伊呂波の身体を強く抱きしめた者がいた。[[rb:鯨湦 > けいしょう]]――伊呂波が名を与えた、あの鯨である。腐った巨体ではなく、今は[[rb:楓星 > ふうせい]]と同じく人の姿をとっている。だが、楓星とは違い、お世辞にも若くはなく、伊呂波とは親子程の差がある見目だ。あやかしが己のみの人の形をとるのは、ただ化けるのとは違うらしい。鯨湦本人も「もっと若い姿の方が良かった」と零していたので、望んでこの姿となった訳ではないようだ。
lU4D56adNyGkadF
DOODLE商業BL『嫌な奴』の二次創作で、相手が子供化する話です。子供の三浦(中身は大人)×和也
三浦×子供の和也(中身も子供)
↑の要素があります。子供三浦が和也を騙してやさしめの対応をされたり、三浦が子供和也といちゃついたりする呑気な話となっております。
【嫌な奴/三浦×和也】まずいピラフの朝、駅弁と車窓 妙に気怠いというか、眠気が酷かった。
どうせ和也もあと数時間は帰ってこないから、買い物を済ませておきたかったのに。気持ちに反して俺はソファーに沈む。
次に目を開けた時には、和也が一人であたふたしていた。
「……変な顔」
俺の声に反応し、和也はまじまじと顔を見てくる。こうも熱烈な視線は、そうそう浴びれるもんじゃない。
「君……名前は?」
「はぁ?」
そこで俺は、違和感に気付いた。子供の声と、手に纏わりつく鬱陶しい袖。姿見には、俺を小さくしたような子供が映っている。丁度、和也に出会った頃の俺が。
「……三浦恵一」
続けた言葉は、少しの悪戯心だった。
「なぁ、兄ちゃんだれ?」
こういうのを、鳩が豆鉄砲を喰らったような……と言うんだろうか。和也は頭を抱え、俺は笑いを堪えるのに必死だった。
4815どうせ和也もあと数時間は帰ってこないから、買い物を済ませておきたかったのに。気持ちに反して俺はソファーに沈む。
次に目を開けた時には、和也が一人であたふたしていた。
「……変な顔」
俺の声に反応し、和也はまじまじと顔を見てくる。こうも熱烈な視線は、そうそう浴びれるもんじゃない。
「君……名前は?」
「はぁ?」
そこで俺は、違和感に気付いた。子供の声と、手に纏わりつく鬱陶しい袖。姿見には、俺を小さくしたような子供が映っている。丁度、和也に出会った頃の俺が。
「……三浦恵一」
続けた言葉は、少しの悪戯心だった。
「なぁ、兄ちゃんだれ?」
こういうのを、鳩が豆鉄砲を喰らったような……と言うんだろうか。和也は頭を抱え、俺は笑いを堪えるのに必死だった。
Kakitu_prsk
PROGRESSリハビリするなら 性癖に素直なのが 一番じゃとあるツイに感銘を受け、欲望のまま生み出したお話の産物(まだ途中)
もう一度トルペを演じることになった🌟が張り切り過ぎた結果、トルペの負の感情に呑み込まれてセカイの舞台でぶっ倒れてしまうお話。
いずれ🎈🌟へと至る(と信じたい)
一等星にあくがれて(仮)――まだ幼かった頃、家族でプラネタリウムに行ったことがある。
咲希の体調の良い日に、家族団らんで星空を眺めた。その暖かな記憶は、オレがショースターを目指すようになったあの日と同じくらいに、掛け替えのない思い出だ。
都会では殆ど見られない満天の星空が天を埋め尽くす。オレはそれを見上げながら、遠い宇宙に思いを馳せていた。その時に感じたのは、何光年離れても輝き続ける光たちへの憧れと、自分もそうなりたいと願う、生まれたばかり想い。そして……
(――×××)
ふと過った謎の感情。
それが何だったのか幼いオレにはわからず、結局は記憶の波に押し流され消えてしまった。
ただ、一つだけ覚えていることがあるとするのなら――
(もし、あの空にオレ一人で行ったら、きっと迷子になっちゃうな)
15088咲希の体調の良い日に、家族団らんで星空を眺めた。その暖かな記憶は、オレがショースターを目指すようになったあの日と同じくらいに、掛け替えのない思い出だ。
都会では殆ど見られない満天の星空が天を埋め尽くす。オレはそれを見上げながら、遠い宇宙に思いを馳せていた。その時に感じたのは、何光年離れても輝き続ける光たちへの憧れと、自分もそうなりたいと願う、生まれたばかり想い。そして……
(――×××)
ふと過った謎の感情。
それが何だったのか幼いオレにはわからず、結局は記憶の波に押し流され消えてしまった。
ただ、一つだけ覚えていることがあるとするのなら――
(もし、あの空にオレ一人で行ったら、きっと迷子になっちゃうな)
Lope
DONE長義くんが事務室に向かうとそこには桑名くんが待っていて、「豊前と松井に随分良くしてくれているらしいね」と言ってきて長義くんが息を呑むところから始まる長義くん一人称シリーズです。りいだあは不在ですが途中から松井くんが出てきます。
↓下記のフォームから、項目を選択するだけでざっくりとした感想が送れます。
https://goo.gl/forms/R1YISsW68hwCQEdj2
監視対象・江の者④「君が、山姥切長義くん、だっけ?」
事務室の前に立つ大きな影。もっさりとした前髪で隠れた目。この俺、本歌山姥切長義は、その読めない表情を見上げて息を呑んだ。
「最近、豊前と松井に随分良くしてくれてるらしいねぇ」
「……まあ、松井には特に世話になっているからね。事務作業とかで」
「今日はその『お礼』に来たんだよぉ」
桑名江。江の刀剣男士の中で一番大柄で、畑仕事を好んでいる。服装も素朴で、穏やかな性格であるように見えるが、洞察力に優れ、理屈っぽい一面も窺える。……真に警戒すべきは、豊前でも松井でもなく、こちらだったか。俺はじっと身構える。桑名は、どう出てくるか。
「というわけではい、これ。遠征お土産の地野菜」
1811事務室の前に立つ大きな影。もっさりとした前髪で隠れた目。この俺、本歌山姥切長義は、その読めない表情を見上げて息を呑んだ。
「最近、豊前と松井に随分良くしてくれてるらしいねぇ」
「……まあ、松井には特に世話になっているからね。事務作業とかで」
「今日はその『お礼』に来たんだよぉ」
桑名江。江の刀剣男士の中で一番大柄で、畑仕事を好んでいる。服装も素朴で、穏やかな性格であるように見えるが、洞察力に優れ、理屈っぽい一面も窺える。……真に警戒すべきは、豊前でも松井でもなく、こちらだったか。俺はじっと身構える。桑名は、どう出てくるか。
「というわけではい、これ。遠征お土産の地野菜」
成れ果て⚖️
SPOILERCoC6th「カクテルを貴方へ」作:tooki様
▼クリア
PL:獅科さん(飯塚 志貴)
KPC:成れ果て(蟻塚 恭平)
※ネタバレ注意!
ふたりで13,700円でした!!!
酔っぱらうロールが、リアルでもお酒呑んでたせいで本当になっちゃったの!すまなかった! 6
ryuhi_k
DONEべったー掲載「星を呑んだ」シリーズ本編外の一コマ弐の後の話
前話「星呑み小話:深海に腕を伸ばす」→https://poipiku.com/315554/6015139.html
後話「星呑み小話:それは海の味がする」→https://poipiku.com/315554/6737167.html
星呑み小話:知らぬは当人のみ改めて足を運ぶと凄い里だ、と[[rb:伊呂波 > いろは]]は思った。
初めて訪れた時は、そんな事を思う余裕は無かった。そもそも、自分の意志で足を踏み入れた訳でも無い。気がついたら内部だった、というのが正直なところだ。
「ここには神様がいるからね」
勇気を出して里の者に声をかけて返ってきたのがこの返事である。この里が、山が豊かな理由はそれだと、素直に言う。この時点でもう、伊呂波は理解が追いつかない。伊呂波の育った村で、神をこんな穏やかな声で呼ぶ者はいなかった。神とは海であり、海とは生活の要だが同時に恐ろしいものだ。畏れ敬い、ひれ伏すものである。実際、それを怠った――当人達は全く心当たりが無かった事だろう――結果、全ては流され何も残ってはいない。あれから、まだ一年も経っていないのだと思うと伊呂波の息は苦しくなる。そう、苦しくなったからこうしてこの里にやって来たのだ。
2374初めて訪れた時は、そんな事を思う余裕は無かった。そもそも、自分の意志で足を踏み入れた訳でも無い。気がついたら内部だった、というのが正直なところだ。
「ここには神様がいるからね」
勇気を出して里の者に声をかけて返ってきたのがこの返事である。この里が、山が豊かな理由はそれだと、素直に言う。この時点でもう、伊呂波は理解が追いつかない。伊呂波の育った村で、神をこんな穏やかな声で呼ぶ者はいなかった。神とは海であり、海とは生活の要だが同時に恐ろしいものだ。畏れ敬い、ひれ伏すものである。実際、それを怠った――当人達は全く心当たりが無かった事だろう――結果、全ては流され何も残ってはいない。あれから、まだ一年も経っていないのだと思うと伊呂波の息は苦しくなる。そう、苦しくなったからこうしてこの里にやって来たのだ。
sooey16
MOURNINGDom/Subかざすわの番外編で没にしたシーン。麻雀組で呑んで、色仕掛けアイディアをもらうシーン。没理由:色仕掛けなんかできっかよ!!と脳内すわさんにちゃぶ台ひっくりかえされたため
domsub番外編没シーンそんな鬱憤は酒で発散するに限るわけで、俺はいつもの麻雀組で集まった。全員日本酒でべろべろに酔っ払っていた。太刀川が、この前女の子をお持ち帰りしたのに結局酔いすぎて爆睡して連絡先ブロックされた話を散々に笑った後、太刀川がにやけ顔で、
「諏訪さんは抱く側?抱かれる側?やっぱSubだから抱かれる側だよね」
と言った。
「はぁ?やめろって」
「そろそろ惚気たいんじゃないか?」
酔った東さんもタチが悪いので、嫌な絡み方をしてくる。
「東さんまで…勘弁してくださいよ。俺とあいつですよ、あるわけない」
「えっ諏訪おまえ抱かれ待ちなの?!」
「だーーーーっやめろやめろ、生々しいこと想像すんなぁ!」
成人しているメンバーには、風間と俺がパートナーになったことがどこからともなく噂として知れ渡っていた。
492「諏訪さんは抱く側?抱かれる側?やっぱSubだから抱かれる側だよね」
と言った。
「はぁ?やめろって」
「そろそろ惚気たいんじゃないか?」
酔った東さんもタチが悪いので、嫌な絡み方をしてくる。
「東さんまで…勘弁してくださいよ。俺とあいつですよ、あるわけない」
「えっ諏訪おまえ抱かれ待ちなの?!」
「だーーーーっやめろやめろ、生々しいこと想像すんなぁ!」
成人しているメンバーには、風間と俺がパートナーになったことがどこからともなく噂として知れ渡っていた。
ながさこ
TRAININGCO投票2位で実装確約!おめでとうございます!!レイスさん関係の要素がこんなに続々と
追加されるなんて本当に…思ってもなくて…
とてもうれしいです…スキットやログインセリフとかもあるんでしょう…?
ヤバくない…?
ということでお祝いご飯絵
真っ昼間から飲酒してる感じになっちゃった笑
レイスさんは色白だから赤くなるとわかりやすそう
まずどれくらい呑めるタイプなのか謎ですが…
1111mokopan0420
PAST去年の8P企画絵。8P…高人さん1人+チュン太7人だと、高人さん壊れちゃうので、日替わりで1週間色々なちゅんたかで楽しむ←ということになりました。
私は紅葉鬼舞台出演を待ち望む東谷くんということで酒呑(東谷くん)×経若(高人さん)を担当。
これ今まさに!!だ(;//́Д/̀/)ハァハァ💕💕💕夢叶った✨ 2
ryuhi_k
DONEべったー掲載「星を呑んだ」シリーズ本編外の一コマ弐の前の話
前話「星呑み小話:凪の夜」→https://poipiku.com/315554/5652231.html
後話「星を呑んだ 弐」→https://privatter.net/p/7529250
星呑み小話:さとりの話それは、不可思議なあやかしであった。
やれることは2つしかない。ものの心を読むことと、声を出すことだけだ。他者の縛ってもらわねば一箇所に留まることも出来ない、幻のようなあやかしだ。
揺蕩い流離い、流れ着いたのが星を呑んだ鳥の支配する山であった。力にしか興味の無いそれが、正反対に位置するようなあやかしを配下にしたのは、恐らく一時の気まぐれだろう。
実際、あやかしに「仕事」が与えられたのは、主と出会って何十年も過ぎてからであった。あやかしが縛り付けられた家屋に住む、一人の人間の心を読み、伝える仕事である。造作もない、単調な仕事ではある。だが、その人間は少々変わっていた。最も、あやかしの主からして普通の範疇から外れた存在なので、似合いではあるだろう。
2299やれることは2つしかない。ものの心を読むことと、声を出すことだけだ。他者の縛ってもらわねば一箇所に留まることも出来ない、幻のようなあやかしだ。
揺蕩い流離い、流れ着いたのが星を呑んだ鳥の支配する山であった。力にしか興味の無いそれが、正反対に位置するようなあやかしを配下にしたのは、恐らく一時の気まぐれだろう。
実際、あやかしに「仕事」が与えられたのは、主と出会って何十年も過ぎてからであった。あやかしが縛り付けられた家屋に住む、一人の人間の心を読み、伝える仕事である。造作もない、単調な仕事ではある。だが、その人間は少々変わっていた。最も、あやかしの主からして普通の範疇から外れた存在なので、似合いではあるだろう。
Hamanokarisuma2
DONEまず前提条件として酒を呑んで二人揃ってベロンベロンになってるということを踏まえて読んでくださいだとしてもヒドイな…
私は貴女の?「だーかーらー!!何で同じ事を何度も言わせるんだよ!!アタシは緋彩のペットじゃないっつーの!!」
「そんな風に言ってないでしょー!?渚ちゃんは私の大切な大切なパートナーよ!」
「そうだろ!?そうだろ!?」
「ただペットみたいにカワイイところがあってって話をしただけでしょー!?」
「あー!!また言った!!またペット言った!!」
「ちーがーいーまーすー!!ペットみたいって言っただけですー!!」
「人として見ろよー!!ペットみたいにってそれはもうペットじゃんかよー!!」
「だって仕方ないでしょ!?だって渚ちゃん着ないって言ってた動物パジャマを大切に着てるじゃない!!」
「それはパジャマだから着てるだけだろー!?」
「ふーん?じゃあパジャマを着てガオーって言うの?あんな可愛らしい声で鳴くの?」
1202「そんな風に言ってないでしょー!?渚ちゃんは私の大切な大切なパートナーよ!」
「そうだろ!?そうだろ!?」
「ただペットみたいにカワイイところがあってって話をしただけでしょー!?」
「あー!!また言った!!またペット言った!!」
「ちーがーいーまーすー!!ペットみたいって言っただけですー!!」
「人として見ろよー!!ペットみたいにってそれはもうペットじゃんかよー!!」
「だって仕方ないでしょ!?だって渚ちゃん着ないって言ってた動物パジャマを大切に着てるじゃない!!」
「それはパジャマだから着てるだけだろー!?」
「ふーん?じゃあパジャマを着てガオーって言うの?あんな可愛らしい声で鳴くの?」
ryuhi_k
DONEべったー掲載「星を呑んだ」シリーズ本編外の一コマ陸の後の話
前話「星呑み小話15」→https://poipiku.com/315554/5890781.html
後話「星呑み小話:悪食」→https://poipiku.com/315554/8172154.html
星呑み小話17賑やかな宿場町を後にし、関所を抜ける。
後もう少しだと言う[[rb:石動 > いするぎ]]に、[[rb:一重 > かずしげ]]は意を決して聞いた。
「さっきの、おかしくないの」
「お、どうしてそう思った」
一重は少し考えるような、戸惑うような間を置いて答える。
「……手形が白紙だった。僕たちみたいな庶民なんて大抵通れるって叔父さんも言ってたけど、それでも白紙なんて持ってこないより怪しいよ」
出女でもない限り、関所は厳しい審査をしない。男なら無手形でも通れるが、その代わり検査が煩雑になってしまう。普段は荷運びをしているという石動がそれを知らぬはずもない。だというのに石動は荷から白紙を取り出し、受け取った役人はまるでそれに文字が書いてあるように目を上下させていた。
2209後もう少しだと言う[[rb:石動 > いするぎ]]に、[[rb:一重 > かずしげ]]は意を決して聞いた。
「さっきの、おかしくないの」
「お、どうしてそう思った」
一重は少し考えるような、戸惑うような間を置いて答える。
「……手形が白紙だった。僕たちみたいな庶民なんて大抵通れるって叔父さんも言ってたけど、それでも白紙なんて持ってこないより怪しいよ」
出女でもない限り、関所は厳しい審査をしない。男なら無手形でも通れるが、その代わり検査が煩雑になってしまう。普段は荷運びをしているという石動がそれを知らぬはずもない。だというのに石動は荷から白紙を取り出し、受け取った役人はまるでそれに文字が書いてあるように目を上下させていた。
ジョニーフジコフ
DOODLE毒がないなら薬にもならないって言葉が好きですがそれにしても酒は飲みすぎないのが一番(呑まないとは言ってない)/好きなお酒が売らなくなったのを機会に控えてみたら2キロくらい落ちてた。なんかごめんね肝臓。流浪 @阿七おいしい
DOODLE遙か7 阿国さん線画練習もかね〜…漫画版!
旅装軽そうで可愛い。市女笠持っちゃうのも可愛い。女子かよ←
柄は適当にぽいものを素材からもってきたよ許して。
漫画マジ可愛い〜。七緒ちゃん含め現代組も仕草が可愛い。癒し。
あ、知りたいのは舞い手になった経緯ね。女姿の方も本人の話をそのまま鵜呑みにしていいのかね?
2022.1.31
ryuhi_k
DONEべったー掲載「星を呑んだ」シリーズ本編外の一コマ弐の後の話。
前話「星を呑んだ 弐」→https://privatter.net/p/7529250
後話「星呑み小話:知らぬは当人のみ」→https://poipiku.com/315554/6518714.html
星呑み小話:深海に腕を伸ばす[[rb:伊呂波 > いろは]]は後悔していた。
少し、軽く考えすぎていたのかもしれない。勿論、悩んだ末の行動ではある。あのまま[[rb:旋葎 > せんり]]に此処に置いて欲しいと言う道だってあった。それをしなかったのは、やはりあの鯨がどうなったのかが気になってしまったからだ。
伊呂波一人のためだけに、全てを押し流した化け物。凶悪無比の所業を、悪びれなかった人で無いもの。過ぎ去ってしまえば、まるで夢のような出来事だったが、戻った地はそれが現実だと突きつけてきた。人が住んでいた形跡なぞ欠片も残っていない、只の砂浜が其処にはあった。
『ああ、お前ですか』
それを呆然と眺める伊呂波の後ろから声がした。
2432少し、軽く考えすぎていたのかもしれない。勿論、悩んだ末の行動ではある。あのまま[[rb:旋葎 > せんり]]に此処に置いて欲しいと言う道だってあった。それをしなかったのは、やはりあの鯨がどうなったのかが気になってしまったからだ。
伊呂波一人のためだけに、全てを押し流した化け物。凶悪無比の所業を、悪びれなかった人で無いもの。過ぎ去ってしまえば、まるで夢のような出来事だったが、戻った地はそれが現実だと突きつけてきた。人が住んでいた形跡なぞ欠片も残っていない、只の砂浜が其処にはあった。
『ああ、お前ですか』
それを呆然と眺める伊呂波の後ろから声がした。
senaka154
DONECQL魏無羨中心酒呑漢詩企画「杯酒言欢」
に寄稿させて頂いたイラストです。素敵な企画に参加させて頂きありがとうございました!
故人賞我趣
挈壺相與至
班荊坐松下
數斟已復醉
【陶淵明「飲酒二十首其十四」】
友人達は私が酒好きなのを知り
壺を携えて皆でやってきた
松の下に筵を敷き
数献傾ければたちまちに酔ってしまう