完結
hiko_kougyoku
DONE若やまささ+雨緒紀……他「痛みと慈しみ」②
※雨緒紀の物語・完結編
※やまささと言い張る。
※捏造あり。かなり自由に描きました。
※名前付きのモブ有。
※途中流血・暴力描写あり。
痛みと慈しみ② 3
無の領域から意識が浮上した時にまず感じたのは、後頭部で停滞する鈍痛と体の異様な重さだった。起き上がろうと腕に力を込めた長次郎だが、動かすための信号が送られたはずの両腕は後ろで縛られているのか、ぴくりとも反応しなかった。手首に感じた痛みが覚醒しきっていない頭に刺激を送り、気を失う前の背後から誰かに襲われたという情報を記憶の奥から引き出してきたところでここが瀞霊廷でも自室でもないことを察知し、長次郎は床に転がったままそっと目を開く。
すぐ前に見えたのは色褪せ、ところどころ汚れが目立つ木の壁だった。壁は後方から照らされる明かりのせいで長次郎の影が映し出されており、その濃さと身を包む寒さから夜だと推測することができた。半日近く眠っていたのか。内心で驚きながらも周囲に神経を張り巡らせたところで、明かりの方からいくつもの気配を感じ取った。
7426無の領域から意識が浮上した時にまず感じたのは、後頭部で停滞する鈍痛と体の異様な重さだった。起き上がろうと腕に力を込めた長次郎だが、動かすための信号が送られたはずの両腕は後ろで縛られているのか、ぴくりとも反応しなかった。手首に感じた痛みが覚醒しきっていない頭に刺激を送り、気を失う前の背後から誰かに襲われたという情報を記憶の奥から引き出してきたところでここが瀞霊廷でも自室でもないことを察知し、長次郎は床に転がったままそっと目を開く。
すぐ前に見えたのは色褪せ、ところどころ汚れが目立つ木の壁だった。壁は後方から照らされる明かりのせいで長次郎の影が映し出されており、その濃さと身を包む寒さから夜だと推測することができた。半日近く眠っていたのか。内心で驚きながらも周囲に神経を張り巡らせたところで、明かりの方からいくつもの気配を感じ取った。
hiko_kougyoku
DONE若やまささ+雨緒紀……他「痛みと慈しみ」①
※雨緒紀の物語・完結編
※やまささと言い張る。
※捏造あり。かなり自由に描きました。
※名前付きのモブ有。
※途中流血・暴力描写あり。
痛みと慈しみ① 1
そこに眠る死者の頭を優しく撫でるように、風が吹く。冷たい風だった。その息遣いに合わせてさわと囁くように揺れるのはついこの間まで極彩色の葉を纏っていた枝々で、むき出しになった木の表皮が、秋の終わり特有の寒々しさをいっそう際立たせている。
雨緒紀が北流魂街七十五区の山中に足を踏み入れたのは、あの一件からはじめてのことだった。渦楽作兵衛の手によって引き起こされた、瀞霊廷を揺るがす数々の騒動。憎悪という、それまで生きるよすがとなっていた感情に衝き動かされた作兵衛は元柳斎の暗殺を企て、そしてこの地で長次郎の手によって粛清され、葬られた。
あれからまだひと月も経たないというのに、作兵衛の墓――墓と言っても墓標どころか目印すらもない、土が盛り上がっただけの場所――の上には水分が抜け、色彩を失った枯れ葉がいくつも重なっており、雨緒紀には、それがまるで葬られている人間の存在自体を覆い隠しているように見えた。雨緒紀自身も同情をするつもりは微塵もない。全てがあるべき結果へと帰結した、ただそれだけのこと。
15599そこに眠る死者の頭を優しく撫でるように、風が吹く。冷たい風だった。その息遣いに合わせてさわと囁くように揺れるのはついこの間まで極彩色の葉を纏っていた枝々で、むき出しになった木の表皮が、秋の終わり特有の寒々しさをいっそう際立たせている。
雨緒紀が北流魂街七十五区の山中に足を踏み入れたのは、あの一件からはじめてのことだった。渦楽作兵衛の手によって引き起こされた、瀞霊廷を揺るがす数々の騒動。憎悪という、それまで生きるよすがとなっていた感情に衝き動かされた作兵衛は元柳斎の暗殺を企て、そしてこの地で長次郎の手によって粛清され、葬られた。
あれからまだひと月も経たないというのに、作兵衛の墓――墓と言っても墓標どころか目印すらもない、土が盛り上がっただけの場所――の上には水分が抜け、色彩を失った枯れ葉がいくつも重なっており、雨緒紀には、それがまるで葬られている人間の存在自体を覆い隠しているように見えた。雨緒紀自身も同情をするつもりは微塵もない。全てがあるべき結果へと帰結した、ただそれだけのこと。
霜花(しもか)
DOODLEある日、「展望台」に置いてあったエナジードリンクが多い自動販売機の補充のために、大きなスライムがやってきた。※完結版までのネタバレ及び自己解釈・捏造設定による表現が含まれています。
[ミマモ]神々の飲料「こどもビール、おとなビール、こどもビール、おとなビール……」
「……これまた随分と大きなスライムが来たな」
ここはゴルトオール領内にから登れる「展望台」であり、「観測」の神ポラリスの居住地であった。
彼の神としての職場ではあったが、一応ゴルトオールの放送局であるポラちゃんこと「ポラリスちゃんねる」本社のロビーとして整備した空間にも、自動販売機はあった。
自動販売機と言っても下界に置いてあるものと違い、ポラリスのような神様達の間で流通するものばかり扱われていた。
「ええと、ゴッドオブエナジー、ゼロオブエナジー、ゴッドオブエナジー、ゼロオブエナジー……」
それらはほとんどがエナジードリンクだったりするが、それらの一部と相互契約することでこどもビールのような下界の人々が愛飲しているものも販売されていた。
2589「……これまた随分と大きなスライムが来たな」
ここはゴルトオール領内にから登れる「展望台」であり、「観測」の神ポラリスの居住地であった。
彼の神としての職場ではあったが、一応ゴルトオールの放送局であるポラちゃんこと「ポラリスちゃんねる」本社のロビーとして整備した空間にも、自動販売機はあった。
自動販売機と言っても下界に置いてあるものと違い、ポラリスのような神様達の間で流通するものばかり扱われていた。
「ええと、ゴッドオブエナジー、ゼロオブエナジー、ゴッドオブエナジー、ゼロオブエナジー……」
それらはほとんどがエナジードリンクだったりするが、それらの一部と相互契約することでこどもビールのような下界の人々が愛飲しているものも販売されていた。
さらみ
DOODLE「ライオンさんと僕」第3話セリフの多いアシュグレ漫画です🍗🧁
第1話の注意書きをお読みください!
次で完結ですがいちおう今回でひと段落してます
第1話はこちら
https://poipiku.com/1330239/8695212.html
(2023.7.12) 17
NKONKOZAT03
MOURNINGテーマパークでいちゃつくリョ花に高頻度で巡り合い其れを目撃するモブ女の話です。リョ花を目撃するモブになりましょう。(ウェブオンリー中に完結予定)
♡ペアルック
「なぁ、リョーちんこれ似合いそうだぞ!」
「あー?…ちょっと派手じゃね?」
さっきからふたりで楽しそうにTシャツを物色する2人の男の子。
会話だけを聞いていれば一見普通のお友達同士のやり取り… なのに。
「…」
鏡越しに見える、私の見間違えじゃなければ、背の小さいこの方が、背の高い子の腰に手を回している。まるで男女のカップルのように寄り添いあいながら。
「お揃いがいーんだろ?」
「…ン」
「ったく、しゃーねぇなあ。花道も着るならこっちよりこっちのがいーんじゃね?」
つい私も商品を見るフリして聞き耳を立ててしまう。
口ぶりがあまりにも彼氏、で。
ちゃんとわがままを聞いてあげつつも、自分の意見をちゃんというところが、二人のいい関係を表している気がする。
2366「なぁ、リョーちんこれ似合いそうだぞ!」
「あー?…ちょっと派手じゃね?」
さっきからふたりで楽しそうにTシャツを物色する2人の男の子。
会話だけを聞いていれば一見普通のお友達同士のやり取り… なのに。
「…」
鏡越しに見える、私の見間違えじゃなければ、背の小さいこの方が、背の高い子の腰に手を回している。まるで男女のカップルのように寄り添いあいながら。
「お揃いがいーんだろ?」
「…ン」
「ったく、しゃーねぇなあ。花道も着るならこっちよりこっちのがいーんじゃね?」
つい私も商品を見るフリして聞き耳を立ててしまう。
口ぶりがあまりにも彼氏、で。
ちゃんとわがままを聞いてあげつつも、自分の意見をちゃんというところが、二人のいい関係を表している気がする。
kuroe_nyari
DONEファウ晶漫画(パスワード外しました)2022/8/19〜20 晶ちゃんオンリー展示作品
イベント当日にアップできなかった続きを追加した完結版
良かったらご覧ください〜〜
↓感想うれしいです↓
https://wavebox.me/wave/89308xvl6ggg8sa8/ 17
a_m_ao
DONE【好きが言えないのは君のせい 3】呪専パロ
シリーズ完結…再録本描きおろし
💡最終ページにネットプリントについてのお知らせ
2023/07/15 21時頃まで
>>>再録本通販ページ―――――――――――
※R18
https://www.melonbooks.co.jp/fromagee/detail/detail.php?product_id=1971908 37
macaron1ghost
REHABILIVDで頭をやられた産物。完結です。前世が執事×貴族・現世が警官×怪盗な🟡🟠
※VD内容が前提・自己解釈&捏造過多のため閲覧注意
🔓:花言葉(日本語)の頭二文字 8761
minolu
DONE2023.6 荒東の日。一応完結。June bride 3(去年の続き)
1→https://poipiku.com/400917/4736844.html
2→https://poipiku.com/400917/7442042.html
4→https://poipiku.com/400917/11027632.html 6
Kuon_ao3
DONE短期集中連載、毎日更新で♠黒発売前日に完結予定です。[1/30] 30話後、次元を超えるエースとアリス 見上げた空は青く、澄み切っている。ちぎれ雲が浮いているが、空気は乾いているため雨は降りそうにない。
いや、そもそも雨は降らないのだったっけ、と。余所者の少女は白の領土で受けた山のような説明の中からぼんやりと思い出す。四つの領土については聞かされたが、時間帯や天候についてまで話していたか定かではない。空っぽの状態に近い脳内にとんでもない量の情報を一気に詰め込まれた少女は、心なしか重くなったような気のする頭を抱え、頼りない足取りで小道を往く。
まずはどの領土から回ろうか、分かれ道で思案する彼女の視界の片隅。林道に相応しからぬ鮮やかな赤に、思わず目を奪われた。
すらりとした長身に、茶髪。携えた金の大剣が無かったとしても、鍛えているのが分かる逞しい背中。彼もまた、良く晴れた青空を見上げているようだった。鳥か、真昼の月か。少女も同じ方角を見てみたが、これといって特筆すべきものは視線の先に無い。
710いや、そもそも雨は降らないのだったっけ、と。余所者の少女は白の領土で受けた山のような説明の中からぼんやりと思い出す。四つの領土については聞かされたが、時間帯や天候についてまで話していたか定かではない。空っぽの状態に近い脳内にとんでもない量の情報を一気に詰め込まれた少女は、心なしか重くなったような気のする頭を抱え、頼りない足取りで小道を往く。
まずはどの領土から回ろうか、分かれ道で思案する彼女の視界の片隅。林道に相応しからぬ鮮やかな赤に、思わず目を奪われた。
すらりとした長身に、茶髪。携えた金の大剣が無かったとしても、鍛えているのが分かる逞しい背中。彼もまた、良く晴れた青空を見上げているようだった。鳥か、真昼の月か。少女も同じ方角を見てみたが、これといって特筆すべきものは視線の先に無い。
霜花(しもか)
DOODLEフルシュポスケにある村に、この森に住む「希望の魔女」と、彼女の親友の「記録の魔女」が訪れた。この村は笑顔で満ちていたが、それは親友の力によって作られたものである。
「記録の魔女」はそんな村の光景を記録したのだった。
※完結版までのネタバレ及び自己解釈・捏造設定による表現が含まれています。
[ミマモ]「希望」に満ちた村の記録 昔のある日のフルシュポスケだった。
この森のある場所には、小さな村があったが、そこへ二人の女性が訪れた。
凛としたたたずまいをし、右肩に一台のカメラを鳥のように載せていた一人の女性が、赤い頭巾をかぶった一人の女性の耳に届くように言った。
「相変わらずここはとても幸せそうな村だね」
「……」
「どこを見ても楽しそうだ。本当に笑顔でいっぱいだ。ここまで平和さを感じさせるような村、世界で見てもかなり珍しいぞ、シュトラール」
「だから何なの、メタリカ」
メタリカの言う通りこの村のみんなはとても笑顔だった。
メタリカは特に家も持たず、世界のいろんな場所を旅し続けている生活をしていたが、そんな彼女が見ても異常なくらいに、この村の人々はみな笑顔だった。
2565この森のある場所には、小さな村があったが、そこへ二人の女性が訪れた。
凛としたたたずまいをし、右肩に一台のカメラを鳥のように載せていた一人の女性が、赤い頭巾をかぶった一人の女性の耳に届くように言った。
「相変わらずここはとても幸せそうな村だね」
「……」
「どこを見ても楽しそうだ。本当に笑顔でいっぱいだ。ここまで平和さを感じさせるような村、世界で見てもかなり珍しいぞ、シュトラール」
「だから何なの、メタリカ」
メタリカの言う通りこの村のみんなはとても笑顔だった。
メタリカは特に家も持たず、世界のいろんな場所を旅し続けている生活をしていたが、そんな彼女が見ても異常なくらいに、この村の人々はみな笑顔だった。
おぐ☁️
DOODLE海兵ルフィさん~三兄弟編~-----------------------------
海兵な麦わらの一味で、るふぃさん愛されな海軍パロの兄ズ編です!
これにてシリーズ完結です。
2021.7.23. 支部 21
どのう
DONE楽怒前提 ○○×怒楽に振り回され疲れてしまった怒が、ある男と数日間過ごしたお話 完結
注意!
※オリキャラ出ます
※グロあります
※半👺の生態捏造しています
それでもいいよ!という方のみどうぞ!
この長編シリーズを最後まで読んでいただき、ありがとうございました! 3304
n_ishi240
DONE『Pass:R-15↑? yes or no』リヴァジャン R-15くらい漫画。
6/10開催の右ジャンイベ「右向いてJeanp!」にて、途中まで展示していたものの完結版です。
大変お待たせいたしました。楽しんでもらえると嬉しいです。
Twitter不具合が多いので、場合によっては削除します。 14
はなねこ
TRAINING幼なじみ高校生現パロのシャディミオ小話です。バレンタインネタ第4話(最終話)です。バレンタインシャミSS、これにて完結です!!めちゃくちゃ楽しんで書きました。読んでくださってありがとうございました!!
ミオリネ・レンブランの冒険4 夢をみた。
ここは、九歳のわたしの部屋。
お人形のようなベッドに九歳のわたしが潜り込んでいる。小さく小さく、みの虫みたいに身を縮こまらせている。
わたしが作った生焼けブラウニーを食べて、シャディクがお腹を壊しちゃった。
ごめんなさい。
ごめんなさい。
ごめんなさい。
シャディクに謝りたい。
でも、勇気がない。
シャディクに会いに行く勇気がない。
「君なんて大嫌いだ。絶対許さない」
シャディクにそう言われるのがこわい。
ああ、でも。
今頃、シャディクは痛くて苦しくて、夜も眠れないかもしれない。
わたしのせいで。
わたしがブラウニーを作ろうなんて思いついたせいで。
ごめんなさい。ごめん、ごめんねシャディク。
8885ここは、九歳のわたしの部屋。
お人形のようなベッドに九歳のわたしが潜り込んでいる。小さく小さく、みの虫みたいに身を縮こまらせている。
わたしが作った生焼けブラウニーを食べて、シャディクがお腹を壊しちゃった。
ごめんなさい。
ごめんなさい。
ごめんなさい。
シャディクに謝りたい。
でも、勇気がない。
シャディクに会いに行く勇気がない。
「君なんて大嫌いだ。絶対許さない」
シャディクにそう言われるのがこわい。
ああ、でも。
今頃、シャディクは痛くて苦しくて、夜も眠れないかもしれない。
わたしのせいで。
わたしがブラウニーを作ろうなんて思いついたせいで。
ごめんなさい。ごめん、ごめんねシャディク。
霜花(しもか)
DOODLEゴルトオールにある銭湯でブッカーとイグジスの二人は男湯に来ていた。ブッカーは腕や首に残る傷を見て、昔のことを少し思い出していた。一方でイグジスも現状に何か心配ごとをしていた様子だった。
※ ミマモ小話「主人と従者」及びゲーム完結版までのネタバレ及び自己解釈・捏造設定による表現が含まれています。
※
※ポラちゃん編前の話となります。
[ミマモ]接着されたからだ さっき洗面台にある鏡で見たが、改めて自分の身体を見ると、古傷が多いものだった。
何百年も残っているような縫い跡ばかりだ。
それもそうで、昔からブッカーは歩兵として戦場にいたからだ。
生まれた国はもうとっくのとうに滅んでいるが、まさに敵国と戦うためにあるような国だった。
「ふむ……」
「どうしたのブッカー」
手首をみながら温泉の中で考え事をしているとすぐ隣にいた、イグジスに声をかけられた。
ここはゴルトオール城下町にある銭湯だが、エミシアと三人でここを訪れ、少年であるイグジスの入浴を介助するのはブッカーの役目だった。
彼も見た目は幼い子供なのだが、古くから残っているような傷やあざが非常に多く、片足は欠損している。
3231何百年も残っているような縫い跡ばかりだ。
それもそうで、昔からブッカーは歩兵として戦場にいたからだ。
生まれた国はもうとっくのとうに滅んでいるが、まさに敵国と戦うためにあるような国だった。
「ふむ……」
「どうしたのブッカー」
手首をみながら温泉の中で考え事をしているとすぐ隣にいた、イグジスに声をかけられた。
ここはゴルトオール城下町にある銭湯だが、エミシアと三人でここを訪れ、少年であるイグジスの入浴を介助するのはブッカーの役目だった。
彼も見た目は幼い子供なのだが、古くから残っているような傷やあざが非常に多く、片足は欠損している。
はなねこ
TRAINING幼なじみ高校生現パロのシャディミオ小話です。バレンタインネタ第3話です。あと1話で完結予定です。一部グララジ要素を含みます(どうしてもこの台詞を入れたくて!!!!)ミオリネ・レンブランの冒険3 二月十四日の朝、教室で顔を合わせるなり、スレッタは興奮した面持ちでわたしに駆け寄ってきた。
「ミオリネさん、おはようございます!」
「いよいよ決戦のバレンタインですね」
「昨夜はよく眠れましたか?」
「クッキー、ちゃんと持ってきましたよね。お家に忘れちゃったりしてませんよね」
矢継ぎ早にたたみかけてくるスレッタを「ちょっと、落ち着きなさいよ」と宥める。「子どもじゃないんだから」
カーディガンの肩をすくめて、スレッタがてへっと舌を出す。
「ミオリネさんがバレンタインに前向きになってくれたことが嬉しくて」
――そう。遡ること三日前の金曜日、シャディクと別れた後、わたしはスレッタに連絡し、日曜日にスレッタの家でチョコレートを作る約束を取りつけたのだ(『というわけで、あんたの家に行くからよろしく』『ええええわたしの家でですか?』『誘ったのはあんたなんだから責任取りなさいよね』みたいなやりとりがあったとかなかったとか)。なりゆきとはいえ、友達の家でお菓子を作るなんて初めてだったから、わたしはちょっとドキドキしていた。
6376「ミオリネさん、おはようございます!」
「いよいよ決戦のバレンタインですね」
「昨夜はよく眠れましたか?」
「クッキー、ちゃんと持ってきましたよね。お家に忘れちゃったりしてませんよね」
矢継ぎ早にたたみかけてくるスレッタを「ちょっと、落ち着きなさいよ」と宥める。「子どもじゃないんだから」
カーディガンの肩をすくめて、スレッタがてへっと舌を出す。
「ミオリネさんがバレンタインに前向きになってくれたことが嬉しくて」
――そう。遡ること三日前の金曜日、シャディクと別れた後、わたしはスレッタに連絡し、日曜日にスレッタの家でチョコレートを作る約束を取りつけたのだ(『というわけで、あんたの家に行くからよろしく』『ええええわたしの家でですか?』『誘ったのはあんたなんだから責任取りなさいよね』みたいなやりとりがあったとかなかったとか)。なりゆきとはいえ、友達の家でお菓子を作るなんて初めてだったから、わたしはちょっとドキドキしていた。
EXiwa_to_mushi
SPOILER完結させるモチベが死んでいるので後半のあらすじだけでものせておきます。描きたいシーンのみちょくちょく描く可能性はありますがきちんとマンガにして描く未来は見えない。日本語が下手なので読みにくいです、ごめんなさい。好きに噛み砕いて三次するなりしてください。楽地バンカラ編のあらすじタオルくん事件から一年後。
『バンカラ地方で新種の鮭発見、さらなる金イクラの獲得が見込めるためバンカラ地方に新たな拠点を設ける予定。』
バンカラに転勤しても良いタコの募集。バンカラへ行くことにするモブ。
別れ際のゾネスちゃん「いつか本当に信用できる子に出会えたらいいねえ」
↓
バンカラのバイターに混じって仕事をするモブくん。
組んだコーンロウのイカが「今日はカンストを目指している」と真剣。このイカがまあ強かった。
イカの友人であろうリーゼントタコも強かった。(もう一人のノラは有象無象)
無事にアラマキでの初カンストを達成したイカは大喜び。
「君のお陰で初カンストを達成できた、ありがとう」と言うが、モブの有無に関係無くいずれはカンストしていただろう。
2369『バンカラ地方で新種の鮭発見、さらなる金イクラの獲得が見込めるためバンカラ地方に新たな拠点を設ける予定。』
バンカラに転勤しても良いタコの募集。バンカラへ行くことにするモブ。
別れ際のゾネスちゃん「いつか本当に信用できる子に出会えたらいいねえ」
↓
バンカラのバイターに混じって仕事をするモブくん。
組んだコーンロウのイカが「今日はカンストを目指している」と真剣。このイカがまあ強かった。
イカの友人であろうリーゼントタコも強かった。(もう一人のノラは有象無象)
無事にアラマキでの初カンストを達成したイカは大喜び。
「君のお陰で初カンストを達成できた、ありがとう」と言うが、モブの有無に関係無くいずれはカンストしていただろう。
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DOODLE⑭(完結)特異点産はじめと収束する特異点の異物確認に送り込まれたぐだ♂的な何かになる予定原作ズレ、オリジナル表現有り
暴力、ズタボロ、血表現有り
pass:上記事項でも大丈夫ですか?(OKな方→yes) 1000
YybIf
PAST2022年5月28〜29日に開催された ファウスト&ネロ 全関係性内包Webオンリー「隣にいてもいなくても」 の展示作品でした。お互いに相手の「一番」ではない、と考えているネファネの漫画です。
※左右不定、付き合ってない、完結してない
互いの思い込みで若干のブネ、レノファ要素があります 14
みなせ由良
PAST使徒の一人の「伯爵」がエドもんと何か関係あるのかどうか分からんし、そも本人幕間で瀕死だしで本編が進むのが内心まじおっかないんで今のうちに巌ぐだ堪能しとこ…て思って描いたやつでものす様とかもうデッドエンド完結してるのにこうして楽しく妄想してるし、そう考えると終わってからが勝負のような気もするけどな(何の勝負???
霜花(しもか)
DOODLEある日ブレラは遊びに赤ずきんの家を訪れていた。ブレラが絵本を読んでいる横で、キュオーンは文字の練習をしていた。
※完結晩までの内容を含めたネタバレ及び自己解釈・捏造設定による表現が含まれています。
[ミマモ]いつかちゃんとした手紙を…… ブレラが、フルシュポスケの奥地にある赤ずきんの絵へ遊びに来ていた日のことだった。
ブレラがこの家にある絵本を読んでいた横で、現在この家に住み続けているキュオーンは文字を書く練習をしていた。
最近のキュオーンはよく、文字を練習するようになっており、貰ったノートにひらがなや、時折カタカナや漢字を書いたりしていた。
「あれ? 絵本が増えてるのだ?」
一旦ブレラが本棚を見ていたようだったが、そこで何か変化に気が付いたようだ。
「ああ、確かに増えてるな」
キュオーンはそれに反応してボソッと言った。
「いいって言ったのに、ロージィのやつがぼくにプレゼントだって送ってきたきたんだ」
「へー、おもしろいのだ?」
「……なんというか、ロージィの国の話ってずいぶんとかなしい話が多いな。正直あいつがいるような国だからおばけの話が多いイメージだったんだが」
2429ブレラがこの家にある絵本を読んでいた横で、現在この家に住み続けているキュオーンは文字を書く練習をしていた。
最近のキュオーンはよく、文字を練習するようになっており、貰ったノートにひらがなや、時折カタカナや漢字を書いたりしていた。
「あれ? 絵本が増えてるのだ?」
一旦ブレラが本棚を見ていたようだったが、そこで何か変化に気が付いたようだ。
「ああ、確かに増えてるな」
キュオーンはそれに反応してボソッと言った。
「いいって言ったのに、ロージィのやつがぼくにプレゼントだって送ってきたきたんだ」
「へー、おもしろいのだ?」
「……なんというか、ロージィの国の話ってずいぶんとかなしい話が多いな。正直あいつがいるような国だからおばけの話が多いイメージだったんだが」
et_sousaku
MEMO企画っ子設定一覧その①!!!!
海の生き物の能力を得た人達が
政府に見つからないようにひっそりのんびり
過ごす学園モノ企画に参加させて
いただいてました!!
完結済みです!企画者様、参加者様
お世話になりました!! 29
maru464936
MOURNINGpixivで書いてて挫折したやつね、なんか思ったより長くて…1と2は限定解除しといたから適当に支部で見てね。書きかけだよ、3話にして既に10年放置っすわ。シリーズもの完結させられる人尊敬するロリショタ二次の33旅の道連れ
前回までのあらすじ
ジョイナスした。ドラゴンズブルーの血を感じた。
しかし、どうやってあの服でジョイナスするのだろう。
教えて、高木のおじいちゃん。
教えてアルムの森監督。
※ジョイナス……性器を露出することの意。
***旅の道連れ
さて、こうしてレイヴンとリーゼの当面の目的は「ニコル」を探すことになりま
した。
ただ、「ニコル」という人物の詳細は不明。
簡単な話ではありません。
お馬鹿なリーゼは知りませんが、人間たちにとって「ニコル」というのは極めて
ありふれた名前です。
どれくらいありふれているのかというと、帝国軍にだって「黒髪の人のよさそうな顔をしたニコル」を探せばゆうに1ダースは見つかるでしょう。人が良さそうでなければもっとです。
3564前回までのあらすじ
ジョイナスした。ドラゴンズブルーの血を感じた。
しかし、どうやってあの服でジョイナスするのだろう。
教えて、高木のおじいちゃん。
教えてアルムの森監督。
※ジョイナス……性器を露出することの意。
***旅の道連れ
さて、こうしてレイヴンとリーゼの当面の目的は「ニコル」を探すことになりま
した。
ただ、「ニコル」という人物の詳細は不明。
簡単な話ではありません。
お馬鹿なリーゼは知りませんが、人間たちにとって「ニコル」というのは極めて
ありふれた名前です。
どれくらいありふれているのかというと、帝国軍にだって「黒髪の人のよさそうな顔をしたニコル」を探せばゆうに1ダースは見つかるでしょう。人が良さそうでなければもっとです。
flowerriddellk2
DOODLE渡米後、五年目の譲介とテツの話の完結編です。譲テツのハピエンです。鈴子さんの話題が出ますので閲覧注意。過去捏造。失われた時を求めて(後編) 部屋が急に暗くなった気がした。窓に目をやると、黒い雲が空を覆っている。夕立がくるらしい。日本の夏らしい。
真田の顔も陰になってよく見えなかった。譲介は「あなたも?」と聞いた。
「あなたも親に捨てられたんですか?」
彼は前髪を揺らして「いいや?」と首を傾げる。
「さっき、クソ親って言いましたよね。自分の親のことも言っているように聞こえたから」
「そういうことか」と腕を組んで壁にもたれる。タンクトップから突き出た二の腕は太く、さっき、子どもをやすやすと持ち上げたことを思い出す。気力も体力も衰えているようには見えない。なぜ、この人が引退しようとしているのか。譲介にはわからなかった。
「俺の親も、世間一般の価値観から見れば、クソの部類だろうな。親父は犯罪者で獄中死。母親は精神的に不安定になり、自立生活ができなくなった」
7145真田の顔も陰になってよく見えなかった。譲介は「あなたも?」と聞いた。
「あなたも親に捨てられたんですか?」
彼は前髪を揺らして「いいや?」と首を傾げる。
「さっき、クソ親って言いましたよね。自分の親のことも言っているように聞こえたから」
「そういうことか」と腕を組んで壁にもたれる。タンクトップから突き出た二の腕は太く、さっき、子どもをやすやすと持ち上げたことを思い出す。気力も体力も衰えているようには見えない。なぜ、この人が引退しようとしているのか。譲介にはわからなかった。
「俺の親も、世間一般の価値観から見れば、クソの部類だろうな。親父は犯罪者で獄中死。母親は精神的に不安定になり、自立生活ができなくなった」