Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    完結

    ロビぐだ♂とヘクマンを書きたい

    DONEそれは誰も知らない、本を閉じた後のお話。

    昔呟いてたロビぐだ♂ファンタジー(元ネタ有り)パラレルを今更小説の形でリメイクしてみたものの最終話。
    てなわけで完結です。長々とありがとうございました。

    ちなみにこのシリーズの全部をまとめた加筆修正版を一冊の文庫本にして今度のインテに持っていく予定です。紙媒体で欲しい方はよろしければ。
    ハッピーエンドは頁の外側で──────復讐を果たした代償のように魔道に堕ち、死ぬことさえ出来なくなった男は、それからの長い時を惰性で生きた。
    妖精達と再び会話を交わせる程度には理性を取り戻したものの、胸の内は冬の湖のように凍りつき、漣さえ立たない。自発的に行動しようとはせず、精々が森を荒そうとする不届き者を追い払ったり、興味本位でやって来る他所からの訪問者をあしらったりする程度。
    このまま在るだけの時間の果てにいつの日か擦り切れて、消滅を迎えるのだろう。その刻限を恩赦と捉えて待ち続けることを化け物は己自身へ科した。巡る季節と深さを増す樹海を他人事として感じ取りながら、摩耗しきるまでただ無為に時間をやり過ごす日々。繰り返しでしかない朝と夜を重ねること幾百年の末。
    5182

    ときろ

    MEMO同人誌の話です。とりとめない内容です。
    ◆6/10 キャプションの方を微修正


    1月に同人誌を作ったんですね。本出したい〜と思ったのが夏で、実際の原稿作業の本腰入れたのはシーズン4の配信を見終えてからなので10月末〜ぐらいで…えっ、もう3ヶ月以上経ってるの時の流れ早すぎでは…。


    正直自分の予想以上の数をお手に取って頂けたこともあり、もう本当にありがたい気持ちでいっぱいです。



    BOOTHはしばらくしたら閉じてもいいかなと考えていたのですが、せっかくなのでこのまま開けておこうと思います。
    本自体はWEB再録を特に考えていないので今在庫ある分限りですかね〜。

    ほら…もしかしたら自分みたいに放送から15年以上経って軍団に落ちる人がいるかもですし…? なんというか買う買わないの話じゃなくて、本があるヨーって痕跡がね…こう、あるだけでも…みたいな…(???)


    それはさておき。

    軍団回ってめちゃくちゃ話の隙間を妄想しまくれるようになってると感じたので、見終わった後のぐちゃぐちゃ自分の中にあるパッションとか、もしかしたらここでこういうことがあったかもじゃんね!!?(こうだったらいいな!!!)という妄想を「とにかくひとつまとまった形で出力したい!」「うおお私の見ている幻覚はこれや!!!」と描き出したかった面もあります。
    紙の同人誌は物理的な質量として存在するので良きですね〜…。



    余談。7月にwebオンリーがありますがリアル労働でとても本を作れる暇がなくて永遠に決めあぐねている状況です。
    一応既刊のみの参加も可みたいなんですが、せっかく出るなら何か新しいものが欲しいよなぁ〜…展示漫画…?
    (あとTwitterに生息してないのでなんかちょっとこう……アレかな? と)



    以降はちょっと中身について触れている部分もあるので本を持っている方のみわかるパス限定にさせていただきます。

    話自体は本の中で完結しているので大した話はありません…振り返りとか事務的な反省点とか装丁の話です。お暇な方はどうぞ。
    「いやあとがきにでも書いとけよ」って感じなんですが当時あとがいてる余裕が無かったものでほんとすみません…。


    パスワードは【奥付に載せている連絡用アドレスの頭から6文字】です。
    1473

    mahir_619

    DONE誕生日に纏わる魏無羨と藍忘機のお話です。1月に全然間に合わなかったものをこの場を借りて供養させていただきます。
    Qの贈り物の話がとても好きなのと、アニメ完結編の主題歌に滾って書きましたが、原作世界線です。
    忘羨、永劫に幸せでいてほしい!!
    贈り物と彼の怯れと 藍忘機には、道侶がいる。
     その名を魏無羨。雲夢に育ち、射日の征戦においては英雄ともてはやされ、而して後に仙門百家を敵に回して散った。数奇な運命を経て蘇った彼が、雲深不知処に身を落ち着けたのは、一月ばかり前。冬のはじめの頃だった。
     観音殿での一件の後、仙門の雑音を避けるように遊歴に出た二人は東へ西へと気侭に、正確に言えば魏無羨の気の向くままに、夜狩りをしながら旅を続けていた。
     行く宛も、戻りの期限も決めてはいなかったが、それでも姑蘇に戻ったのは、閉閑した藍曦臣に代わり一門を切り盛りしていた藍啓仁から、次の春には座学を再開させたいので帰ってきてくれないかと懇願されたこと、そして、蘇ってからあまり丈夫ではない魏無羨の身体が冬の旅の寒さに悲鳴を上げ始めたことが決定打だった。宿を取って野宿を避けても移動の間の寒風はどうしたってその痩身を削る。空咳が止まらなくなり、食事の量が減り、冬至の頃にはとうとう宿の寝台から起き上がれなくなってしまった魏無羨は、「冬の間だけでも静室に戻って静養しよう」と泣きそうな顔で懇願した藍忘機を拒まなかった。
    5104