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    弁慶

    ナナシ/ムメイ

    DOODLEジン救出後。公式監修なら漫画版読解のヒントにならないかと数回読み直してるうちに隙間埋めしたくなって。

    ナガレは言葉数少ないサオトメと10年地下生活で語彙が少ない割と野生児。精神的に幼い。人とのやり取りに慣れてない。本質的に漫画版武蔵に近い。
    ジンは東映と漫画の隼人足して二で割ってない感じ。
    トモエは表面上武蔵や弁慶に似てるけど、本質は軽くない感じでむしろ竜馬に似てる。
    ■ 不揃いな足並み「全てお前のせいだ! お前さえいなければ、皆死なずに済んだのだぞ!!」

    相変わらず身体の大きな幼馴染に軽々と担がれ逃げる途中。爆音、煙、炎、何かが焼けていく臭い、全て壊されていく音。ドラゴの哄笑、全て俺のせいだとなじる声。
    煮えたぎるような怒り、朦朧とする意識で伸ばした手はどこにも届かず。

    「……あぁあああもうギャーギャーうるっせえなあのトカゲ野郎! 人のせいにしてんな馬鹿!! てめぇが勝手にやってんだクソトカゲ! っ、このっ! ばぁあああか!!」
    「お前それしか知らねえのかよ……」

    全力で駆けながら我慢しきれない、と言った様子で力いっぱいそう叫んだ男の声と呆れたような幼馴染の声。

    ……そう。そうだな。

    どこか胸のすくような思いと共に力が抜ける。
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    ナナシ/ムメイ

    DOODLEこれだけチェンゲ。竜馬タワー合流後、最後の真ゲッター発進前くらい。早乙女博士の謎言い分となんなんこの人らの気持ちを解消したかった。
    ドラマCDや設定資料の類を一切知らずに本編だけで書いている。
    竜隼ではあるし物理的に距離が近いが、恋愛とか肉体関係とかは無い。

    ざっと書き終えてからまた弁慶に同じ役回りさせてる事に気付いたのは素直に謝りたい。
    ■ 地獄の道連れは決まってる「てめえにしてはなかなか気が利いてんじゃねえか」
     薄汚れ擦り切れそうなコートを着た男はそれを手にした時、獰猛さを喉奥に含ませたような、しかし上機嫌なのだろう笑みでそう言った。十三年前と変わらない顔で。
     じゃらりと重たい音を立てる男の手首に目を落とし、隼人は内ポケットに沈む金属の重さを感じていた。

     木星がゲッター線の太陽と化し、ガニメデが地球へと迫っていた。続いた激戦に残存する戦力も限られる人類の、文字通り必死の決戦が始まる時は間近だ。これが最後の戦いになるだろう。
     せめてもの整備をとメカニック班が各機に取り付き慌ただしい格納庫は一瞬たりとも途切れない様々な音と声に満ちている。出撃するもの達もまたそれぞれに僅かな時間を過ごしていた。緊張、焦燥、そして絶望を塗り潰そうとするかのような昂揚の渦巻く中に真ゲッターロボへ搭乗する事となる彼等もいた。
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