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    生きて

    osame_jr

    DOODLE伊月暁人くん誕生日おめでとうございます。
    この素敵な世界に生きていてくれてありがとう。
    あなたにたくさんの幸せが訪れますように。

    公式の誕生日発表後初めてだけど本編からは3回目の誕生日ということで、欲張って3年分を目指しました。
    アジトメンバー生存HAPPY時空です。
    優しいあなたの幸せな夜 渋谷に未曽有の危機が訪れ、人知れずそれを阻止してから1年の時が流れた。
     何の因果か知らないが、あの儀式に関わって失われた人たちは現世に還ってきた。KKも凛子さんも絵梨佳さんも。
     麻里だけは帰ってこなかった。それはおそらく、麻里は本来火事で亡くなったはずだったのに、僕に言葉を伝えたい一心で彼岸に渡らず残っていたからだろうというのがアジトの人たちの見立てだった。
     すごく言いにくそうに言われたけれど、あの世との境で父さんと母さんに麻里を託した時にきちんとお別れはできたからそのことを恨めしく思うような気は全く起こらなかった。
     両親にしっかり生きていくと誓いはしたが、これからは本当に一人になるんだと思っていた僕にとっては他の何かと比べる事なんてできない絆を築いた人たちと再会できただけで怖いくらいの幸運で、それ以上を望めば罰が当たる気がした。
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    おりや🎤

    DONE #ひふ幻ドロライ
    お題「怪談」

    ⚠️ひふ幻/SS/全年齢

    📚と二人で身を寄せ合って生きてきた🥂。いつものように夜のひとときを過ごしていると、凄まじい轟音と共に何かが砂漠に落ちてきて…。

    ⚠️ヒプクエ要素を含む、独自St☆llaパロ
    ※話術師→盗賊ですが、ゆくゆくは、しっかり話術師×盗賊になる二人です。
    君を連れ去る銀色の「——乾いた砂漠を吹き抜けていく、ヒュオオ、ヒュオオという寂しげな音に気を取られていると、不意に、背後からびちゃりと濡れた音がした」
     水晶の街を流れる清流のように涼しげなゲンタロウの声が、普段よりも低く、重々しげに言葉を紡いでいく。
     見渡す限りの砂、砂、砂。そんな砂漠の一角にある岩山の洞穴で、俺は寝台代わりに敷布をかけた細長い物入れに、ごろりと横になっていた。
     首元で一まとめに結んだ金の髪は、あと少しで毛先が鎖骨に届く。近々、はさみを入れて整えなきゃな。
     仕事用の貴族じみた上質な外套や、フリルの飾り袖がついたシャツなどはすべて、寝台を兼ねたこの物入れの中に仕舞ってある。
     代わりに身につけているのは、ねぐら用の安価な服だ。麻布で作られた、だぼっとしたシルエットの長袖シャツとズボンを身にまとい、ゲンタロウと二人きりの静かな時間を堪能している。
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