Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    番外編

    ryuhi_k

    DONE「一人残らないと先に進めないダンジョンって何なんですか?!」シリーズ番外編。
    前回「制限ダンジョン(※制限内容にはパーティ差があります)」直後の話。
    置いてかれF小話:制限ダンジョン(※以下略)攻略後の一幕「ではこれ、報告書です」

    クリスタルが差し出した書類を受け取ったギルドの受付は、その背後を見て眉をひそめた。

    「勝手に増員したんダスか?」
    「ああ、いえ、これはそういう訳ではなく……。ほら、ここの、これ」
    「……あー。アンタらも毎回凄い攻略するダスねえ……」

    クリスタルが指した報告書と背後を見比べて、受付は呆れたような感心したような声を上げた。
    何故受付が眉をひそめたのか、それは冒険者パーティには様々な制限があるからである。制限なく冒険者の自由意志のみでパーティを形成させると、場合によっては国家を凌ぐ武力を持つ可能性がある。それを防ぎ、冒険者という無法者達を統制する為にほぼ全ての国家で運用されているのがギルド規則であった。その一つに、パーティ人数がある。無制限にして軍隊規模にされてはたまったものではない、ということだ。勿論そんな事が出来るのなら冒険者になぞなってはいないのだろうが、予防線は張っておくに越したことはない。自由の象徴のようなイメージのある冒険者であるが、実際はこんなものである。
    3594

    ゆうら

    MEMO博物館のひと(🎄番外編です)
    学生宇くんと学芸員門さんの未来話
    12/25は鶴さんの誕生日なので、前ツイしたやつ(門さんが鶴さんの誕生日優先しちゃう)を元に突発的に書いたメモ書き程度の文ですが、せっかくの🎄ネタなので期間限定で公開します(後日加筆してシブに上げる予定)
    ※お付き合いしてる未来話なので、付き合ってる2人を知りたくない方は、そっ閉じしてください…
    博物館のひと(🎄番外編)(1)

    今日は12月24日クリスマスイブ。

    まあ、この国においてイベント的な位置づけである故に、イブの方が盛り上がるのも無理はない。
    子ども達は明日の朝に届くプレゼントを期待して、ベッドで眠っているんだろうこの時間。
    同じ寝るでも意味が違うこの状況。
    大人って複雑だよな。
    「門倉さん。何考えてるんですか?」
    若い恋人が、上から覆い被さるようにしている。
    さっきまでは2人で、形ばかりのパーティーだってんでシチューやチキンを食べ、食後のケーキを食べていたよな?
    なんか唇の端にクリームが付いてる…とかなんとか言って、なし崩しにキスをして。
    そのままソファに押し倒されて…
    「宇佐美……まて…」
    「嫌です。待てません」
    俺が勤める博物館に、実習生としてきた大学生の宇佐美。
    3812

    tasuko013

    DONECLB24の無配になります。
    ※オメガバースパロ「蒼空に誓う」の番外編です。
    ※名前有り、自我有りの二人の子どもが出てきます。
    ※左馬刻の過去をねつ造しています
    聖なる夜空に願いを込めて「おい、蒼空は何をあんな真剣に悩んでンだ?」
    仕事から帰って来るなり目に飛び込んできたのがリビングのテーブルに真っ白な画用紙を広げて難しい顔をしている蒼空だったから、左馬刻は台所で夕飯作りに励んでいる一郎にそう問いかけた。今日の夕飯はどうやらシチューらしい。十二月も下旬にさしかかれば東都にも雪がちらつく日が出始めていて、今日もよく冷える夜だったから温かな夕飯はありがたい限りだった。
    「ああ、ほら、もうそろそろクリスマスだろ?」
    一郎は鍋の中のシチューを味見しながらそう言った。
    「あ~……弟どもと集まってパーティーすンだろ? ヨコハマのマンション貸せって言われたぜ」
    イケブクロの家ですれば良いと思ったのだけれど、合歓ちゃんも呼びたいし後片付けとか有るし、ヨコハマの夜景綺麗じゃんなんていう二郎の言葉に押し切られてクリスマスは手放していないあのマンションで過ごすことになっているのだ。クリスマスパーティーなんて馴染みはないけれど、久しぶりに二郎や三郎、そして合歓に会えることを喜んでいる蒼空を見ていれば楽しみでもあるわけで。それにパーティーに持っていくクッキーを一緒に作る約束をしていたから、左馬刻としても久しぶりのお菓子作りに向けて時間が空いた時には合歓の持っていたお菓子作りのレシピ本を開いたりしているのだ。合歓と暮らしているときはお願いされて焼いたこともあったけれど、近頃は一人で作るなんて事も無かったから、基本から思い出す必要があった。てっきりそのことかと思っていれば一郎は「いや、そうじゃなくて」と首を横に振った。
    10536