第1話
藤 夜
DONE離反ifのクリスマス短編集、テーマはキスのひとりアンソロです(笑)教師×教師 虎杖視点
クリスマスプレゼントにまつわる惚気のひと幕
【雪が融けるまで725秒】の開催、おめでとうございます&ありがとうございます♪
ひと足先にサンプルがわりに第1話を掲載します^^
◆一◆ 久遠「しょうがない、伏黒が迎えに来るまではここで寝てなよ」
そう言って家入は空いているベッドを指差した。申し訳なさに仕事は、と問えば、
「仕事納めはまだ先だから、私のことは気にしなくてもいいよ」
積み上がった書類の奥で目元を細めて頷かれた。閉じたカーテンの向こう側にあるベッドに寝転ぶと、冷えたシーツが火照った肌に心地よく、横たわれば楽になった体に、疲れていたのだと実感した。
クリスマス明け、最後の任務に出掛けたところでやけに暑いと感じたら、伏黒に思いっきりどやされた。どうやら珍しく風邪を引いたらしい。ただ、風邪なのか、呪霊に中てられたのか、イマイチ判断がつきかねるからと、怒鳴った伏黒に連れられてやってきた医務室で様子見と相成った。まあ、伏黒が俺の代わりにまとめて報告書を作成して、提出してくるまでの間、寝て待っていろ。と言うのが正しいのだろう。年末だから年内に提出しとけって言うなら、こんな年の瀬に駆り出さなくてもと思わなくもないけれど、年の瀬だからこそ、刈り取れる危険は摘んでおけと言う理屈も当然理解はできる。猶予があるからとクリスマスに予定を入れられなかっただけで、御の字なのだろう。
2855そう言って家入は空いているベッドを指差した。申し訳なさに仕事は、と問えば、
「仕事納めはまだ先だから、私のことは気にしなくてもいいよ」
積み上がった書類の奥で目元を細めて頷かれた。閉じたカーテンの向こう側にあるベッドに寝転ぶと、冷えたシーツが火照った肌に心地よく、横たわれば楽になった体に、疲れていたのだと実感した。
クリスマス明け、最後の任務に出掛けたところでやけに暑いと感じたら、伏黒に思いっきりどやされた。どうやら珍しく風邪を引いたらしい。ただ、風邪なのか、呪霊に中てられたのか、イマイチ判断がつきかねるからと、怒鳴った伏黒に連れられてやってきた医務室で様子見と相成った。まあ、伏黒が俺の代わりにまとめて報告書を作成して、提出してくるまでの間、寝て待っていろ。と言うのが正しいのだろう。年末だから年内に提出しとけって言うなら、こんな年の瀬に駆り出さなくてもと思わなくもないけれど、年の瀬だからこそ、刈り取れる危険は摘んでおけと言う理屈も当然理解はできる。猶予があるからとクリスマスに予定を入れられなかっただけで、御の字なのだろう。
しんちょく
SPOILERlilyさんの作品から描かせていただきました!勝手に描きましたが掲載許可いただけました🫶💕
パスワードはドラマ第1話、講談師が姑蘇の師弟達に夷陵老祖について語っていた建物の名前、漢字3文字です。(ヒント:〇〇楼)
作品はこちらから!
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18361274
loveandpeace_kd
DONEるぁんさん@Luan6sが考えたドルパロガスウィル♀設定のFA小説の第1話です。不定期に更新中。注意⚠️
・皆ヒーローしてない世界線。文字通りアイドルパロディです。
・ウィルが先天性女体化で地下アイドルしてます。ガストくんは最初は不良ですが後にアイドルになります。(ゴルセク世界線)
・ガストとウィル♀が犬猿じゃありません。
以上を踏まえて大丈夫な方のみどうぞ!
ガスウィル♀アイドルパロディ 第1話「来てしまった……」
そう小さく呟き、俺は手に持った一枚のチラシをギュッと握りしめる。それにハッと気付き、慌てて俺の握力でくしゃくしゃになりかけたそれを必死に手で引き伸ばす様に整えた。そして、抱えた紙袋に視線を移し、自分は一体何をやっているんだと大きなため息を吐き出す。
先程偶然、路地裏で出会った一人の女に怪我をしているからと差し出されたハンカチ。薄らとは言え、まさか俺の血がついたそれを彼女に返す訳にもいかず、これからダーツバーに行く筈だった予定を蹴り弟分達には上手い事を言って抜け出した俺は、近くにあるショッピングモールで代わりのハンカチを購入する事にした。
「いらっしゃいませ、何をお探しでしょうか?」
5546そう小さく呟き、俺は手に持った一枚のチラシをギュッと握りしめる。それにハッと気付き、慌てて俺の握力でくしゃくしゃになりかけたそれを必死に手で引き伸ばす様に整えた。そして、抱えた紙袋に視線を移し、自分は一体何をやっているんだと大きなため息を吐き出す。
先程偶然、路地裏で出会った一人の女に怪我をしているからと差し出されたハンカチ。薄らとは言え、まさか俺の血がついたそれを彼女に返す訳にもいかず、これからダーツバーに行く筈だった予定を蹴り弟分達には上手い事を言って抜け出した俺は、近くにあるショッピングモールで代わりのハンカチを購入する事にした。
「いらっしゃいませ、何をお探しでしょうか?」
グレイシア(小悪魔?Ver)
SPOILER2022/10/01「祝 第2部」スパイファミリーが再開された。わんこ回なので、内容をのせてみた。
あ、2部の第1話(通算?13話)を見てない人は以下見ないようにね。 19
White5_chai
PROGRESS5️⃣🐯 転生パロ/🐯のみ記憶なし「君に捧げよう」①第1話 夢と願い
願いを叶えてくれる白狐がいる
幻の白狐の杜が舞台。
五条と悠仁の前世の約束
悠仁の願い事とは……。 17
yek_fb
DONEふゆばじ 生存未来if10/16 西4K38a
新刊「春待ち 君と歩む」より
第1話「春は気付く」
春から一人暮らしを始める場地と、それを見送る千冬の話。
*2話以降は、場地の部屋に千冬がお泊まりする話、ふたりで出掛ける話、すれ違ってから付き合うまでの話などを収録しています(5話構成) 10
mofuka_
DONE冰九小説『夢路』第3話 ⚠️R18第1話 https://poipiku.com/3726333/7507643.html
⚠️第1話に記載の注意事項を必ずお読みください
⚠️夢で弟子時代の青年冰哥(中身は現在の冰哥だが、精神年齢は当時に戻っている)と今の沈九のR18描写あり
パス:18歳以上ですか?y/n
(高校生以下閲覧禁止) 23
mofuka_
DONE冰九小説『夢路』第2話 ⚠️R18第1話 https://poipiku.com/3726333/7507643.html
第3話 https://poipiku.com/3726333/7507646.html
⚠️全3話完結。1話は全年齢。2~3話はR18
⚠️1話目に記載の注意事項を必ずお読みください
パス:18歳以上ですか?y/n
(高校生以下閲覧禁止) 15
mofuka_
DOODLE冰九小説『夢路』第1話 🪷全年齢夢の世界へ入り込んでしまった冰九の話
第2話 https://poipiku.com/3726333/7507645.html
⚠️もふゆ(@mofuyu1005)とのリレー小説
⚠️全3話。1話は全年齢。2~3話はR18
⚠️ハピエン。最初から甘々
⚠️魔道祖师の香炉に似たものが登場
⚠️狂傲仙魔途時空ですが結婚済
⚠️夢の中で子供がいる設定 8
おいか@m55716330
DOODLEニコ山P蔵先生ピンク・ワーク・トラブル
第1話
ノーパンしゃぶしゃぶ編
カカイルパロトレス
ニコ山先生の線綺麗すぎ
特に髪の毛
人間のなせる業とは到底思えん
イルカ先生のお尻大き目に描きました🍑 2
なーさん
INFO【お知らせ】『固定』『謎生物逆転』両方とも1998年以降の展開がエグイ事になります…😨💦
なので普通にツイートとして出すと色々マズイです。
テストとして『固定』の第1話をサンプルワンクッションします。
もしかしたらこの形でいくと思います。 2
tuna_kan
DONEあせけん第1話が大好きすぎて河原のシーンから麻子さんの部屋までのくだりを漫画だと100年かかりそうなので文章にしました。やはりね河原で相当盛り上がってジリジリしないと部屋に上がるまで行かないと思うんですよ。このためだけに浅草橋まで河原を見に行きましたとも。アホやな。六月蜜月 ようやく息が落ち着いてきた。情事の後、香太郎のそばでまどろんでいるこの時間が麻子は好きだった。麻子はうつ伏せの半身を起こすと香太郎の顔を覗き込んで聞いた。
「今日、何の日か覚えてる?」
小首をかしげる仕草に目を細めると香太郎は麻子を引き寄せそのまま身体ごと自分の胸の上に乗せた。お互い汗でしっとりしている。交わった後の麻子のにおいや密着する胸の感触にニヤつきながら香太郎が答えた。
「麻子さんと初めてした日」
「正解です」
「ご褒美は?」
ちゅっと音を立てて軽いキスをする。香太郎が両手でペタリと麻子の尻の丸みを抱え込んだ。
「麻子さんのお尻はひんやりしてて気持ちいいなあ」
「えっち」
子どもを作ろうと避妊をやめて以降、睦あう回数が増えて、出会った頃のようにちょっとしたきっかけで求めあってしまう。薄いラテックス一枚を外しただけでここまで悦びが増すとは思いもせず、新婚旅行には行かなかったが、自宅でとろとろと溶けあって滴るような蜜月をすごす事に二人とも満足していた。
6258「今日、何の日か覚えてる?」
小首をかしげる仕草に目を細めると香太郎は麻子を引き寄せそのまま身体ごと自分の胸の上に乗せた。お互い汗でしっとりしている。交わった後の麻子のにおいや密着する胸の感触にニヤつきながら香太郎が答えた。
「麻子さんと初めてした日」
「正解です」
「ご褒美は?」
ちゅっと音を立てて軽いキスをする。香太郎が両手でペタリと麻子の尻の丸みを抱え込んだ。
「麻子さんのお尻はひんやりしてて気持ちいいなあ」
「えっち」
子どもを作ろうと避妊をやめて以降、睦あう回数が増えて、出会った頃のようにちょっとしたきっかけで求めあってしまう。薄いラテックス一枚を外しただけでここまで悦びが増すとは思いもせず、新婚旅行には行かなかったが、自宅でとろとろと溶けあって滴るような蜜月をすごす事に二人とも満足していた。
ゆめさき
DOODLEジュンブライベの浮葉さんSSRのカドスト第1話をもとに浮かんだネタ。帰りが遅くなった御門浮葉。それには堂本が思いよらない理由があり……
理由「随分と遅かったな」
日曜の昼過ぎに「用事がありまして」、そう告げて外出した御門浮葉がマンションに戻ってきたのは夕食の時間をとうに過ぎた頃だった。
高校生にもなって門限だなんだ騒ぐつもりはないし、そもそも自分は彼の保護者ではなければ彼の帰宅時間をとがめられるような優秀な生活を送っているわけではない。
ただ、自分の予想を数時間単位で超えているという事実を告げたかった。それだけ。
「珍しいですね、あなたが私のことを心配するなど」
堂本の言葉は御門にとっては意外なものだったのだろう。
少し眉をひそめながらもこちらを見つめてくる。
好意的でないのは相変わらずだが、以前よりはわかりやすく嫌悪感を出してきたように思える。
1708日曜の昼過ぎに「用事がありまして」、そう告げて外出した御門浮葉がマンションに戻ってきたのは夕食の時間をとうに過ぎた頃だった。
高校生にもなって門限だなんだ騒ぐつもりはないし、そもそも自分は彼の保護者ではなければ彼の帰宅時間をとがめられるような優秀な生活を送っているわけではない。
ただ、自分の予想を数時間単位で超えているという事実を告げたかった。それだけ。
「珍しいですね、あなたが私のことを心配するなど」
堂本の言葉は御門にとっては意外なものだったのだろう。
少し眉をひそめながらもこちらを見つめてくる。
好意的でないのは相変わらずだが、以前よりはわかりやすく嫌悪感を出してきたように思える。
pqr52x27j
DONE【星還るその日まで 第1話】先生と僕の出会いの話
※sky二次創作
※創作星の子有
※人体描写有り
#星還るその日まで
#創作星の子
設定
https://poipiku.com/4785752/6885060.html 4139
plenluno
PROGRESSブラッドリー・ベイン船長が見たかっただけの海賊モチーフイベスト風ストーリー第1話ですイベスト同様10話完結になる予定
ブラネロの人間ですがキャラ同士の関係性はなるべく本編と同じくらいを目指します
あらすじ
西の国と北の国の国境付近の海域で漁船が次々と消息を絶っているという報告を受け、賢者の魔法使いたちは調査に赴く。西の国のある漁村で彼らが耳にしたのは魔の海域・通称〈聖域〉のうわさだった―――。
海霧に霞む哀慕のカルタ・ナウティカ 序
金銀財宝、宝石、誰かの命。2人一緒に大海原を駆けずり回って、奪って奪って奪いつくした。相手が命を懸けてでも守りたいものを、こちらも命を懸けて奪う。魂と魂がぶつかり合い、心地よい高揚感に包まれる。なぁ、×××。俺はてめえと一緒ならどこまででも行ける。だから―――、
1話
「こんにちは、賢者様。なにやら悩ましげなお顔をなさっていますね」
食堂で依頼書とにらめっこしている賢者に声をかけたのはシャイロックだ。
「実は、西の国と北の国の国境付近の海域で漁船の連続行方不明事件が発生しているそうで…」
「そりゃ大変そうだな」
ネロがお疲れ、賢者さんと声をかけて紅茶の入ったティーカップとブリティッシュスコーンの乗った皿を賢者の前に置いた。
1119金銀財宝、宝石、誰かの命。2人一緒に大海原を駆けずり回って、奪って奪って奪いつくした。相手が命を懸けてでも守りたいものを、こちらも命を懸けて奪う。魂と魂がぶつかり合い、心地よい高揚感に包まれる。なぁ、×××。俺はてめえと一緒ならどこまででも行ける。だから―――、
1話
「こんにちは、賢者様。なにやら悩ましげなお顔をなさっていますね」
食堂で依頼書とにらめっこしている賢者に声をかけたのはシャイロックだ。
「実は、西の国と北の国の国境付近の海域で漁船の連続行方不明事件が発生しているそうで…」
「そりゃ大変そうだな」
ネロがお疲れ、賢者さんと声をかけて紅茶の入ったティーカップとブリティッシュスコーンの乗った皿を賢者の前に置いた。
natsu_wan1
DONE第1話Alice in battlefield『顔を上げろ!』
通信機が、その力強い音声に震える。
軍人然とした、張り上げられたよく通る声だった。
『前を見て、状況を常に報告しろ。情報は我らが帝国の足場になる』
打って変わって冷静さを含んだその声色は、先程の咆哮が戦闘員の士気を上げるためのものだったのだと確信づけられる。
ここは戦場。C国との最前線。
命を奪い奪われる、血生臭くも冷徹な戦争。
「報告します!!A地区、第十三部隊!総員死亡、或いは動けないほどの重症です!残るは自分1人のみ!!」
悲鳴にも似た、しかし決意だけははっきりとした声が口から出た。
隊長の胸ポケットに縫い付けられたインカムに、縋り付くようにして報告をする。
インカム越しの清廉ではっきりとした声は、『了解。近場にいる先鋭部隊を援軍として送る。援軍と共に戦線を抑えつつ待機されよ』とだけ言って音沙汰を消した。
5266通信機が、その力強い音声に震える。
軍人然とした、張り上げられたよく通る声だった。
『前を見て、状況を常に報告しろ。情報は我らが帝国の足場になる』
打って変わって冷静さを含んだその声色は、先程の咆哮が戦闘員の士気を上げるためのものだったのだと確信づけられる。
ここは戦場。C国との最前線。
命を奪い奪われる、血生臭くも冷徹な戦争。
「報告します!!A地区、第十三部隊!総員死亡、或いは動けないほどの重症です!残るは自分1人のみ!!」
悲鳴にも似た、しかし決意だけははっきりとした声が口から出た。
隊長の胸ポケットに縫い付けられたインカムに、縋り付くようにして報告をする。
インカム越しの清廉ではっきりとした声は、『了解。近場にいる先鋭部隊を援軍として送る。援軍と共に戦線を抑えつつ待機されよ』とだけ言って音沙汰を消した。
SakumaTRPG
MENU #あたなる異能力妄想・第3話「表裏一体の真実」←new!
・第2話「雨に唄えば」
・第1話「蒼天黄路」
アニメ告知パロまとめです。最終的に載せたものと、ボツ差分やそれっぽくするために切り取ってしまった部分を載せます!(新しい順。下に行くほど過去絵!)
徐々に増やしていきたい 5
ill_DOCyu02
PROGRESSステ🚚5️⃣の⌚️と💉が再び対峙する話。第2話。(第1話は前回投稿をご覧ください)
暗闇の中現れた不審な男に誘拐された👔。
そんな時、💉の元にある手紙が届きます。
吊られた男②「これは……」
神宮寺寂雷は眉を顰めた。
彼の手には一枚の紙切れがある。何の変哲もない大学ノートの切れ端。シンジュク中央病院のポスト、神宮寺医師宛てに届いたものだというが書かれている内容は紹介状でも患者からの礼状でもなく、あまりに非現実的で目を疑うものだった。
──チームメイトは預かった──
たった一言達筆な字で記された下にはとある住所。更に同封物を目にした寂雷の表情がみるみるうちに険しくなる。それは彼の営業担当であり患者でありチームメイト、観音坂独歩がいつも首に掛けている社員証だったのだ。
突如机上に置いてあった寂雷のスマホがブーッブーッと音を立てビクリと我に返る。緊張を飲み下し、通話ボタンをタップする。
754神宮寺寂雷は眉を顰めた。
彼の手には一枚の紙切れがある。何の変哲もない大学ノートの切れ端。シンジュク中央病院のポスト、神宮寺医師宛てに届いたものだというが書かれている内容は紹介状でも患者からの礼状でもなく、あまりに非現実的で目を疑うものだった。
──チームメイトは預かった──
たった一言達筆な字で記された下にはとある住所。更に同封物を目にした寂雷の表情がみるみるうちに険しくなる。それは彼の営業担当であり患者でありチームメイト、観音坂独歩がいつも首に掛けている社員証だったのだ。
突如机上に置いてあった寂雷のスマホがブーッブーッと音を立てビクリと我に返る。緊張を飲み下し、通話ボタンをタップする。
空鳥ひよの
DONE6/10から通販にて頒布開始の「時追人 vol.1」に収録されている第1話のお試し読みになります。▼通販サイト
https://blueskygarden.booth.pm/
『時追人 Vol.1』第一話 夜に潜みし、時の物語(前編)――いやもう二時半に近い時間だ。ようやく夜の一仕事を終えて、自由になれると 思う瞬間だ。
ここは陽下という国の中心都市である堂響。その中にある眠らない街と言われている新祝の外れ。ここにあるホストクラブ「エオニオ」では各々の役目を終え、皆帰ろうとしていた。
「じゃあ、みんなー気を付けて帰ってね~!」
ここのオーナーである三澄千夜さんは、大きく手を振って俺達を見送ってくれた。俺も皆と挨拶をして別れ、家への道を歩き始める。暗くてぼんやりとした光を灯す街灯しかない道を。
「この仕事も、ようやく一年目か」
去年の夏のことだ。俺は次の職になかなか就けない状態に陥り、面接帰りの公園で途方に暮れていた所を、千夜さんにスカウトされた。とてもイケメンだから、店にいて欲しいと言われ、背に腹は代えられない事情というものもあり、俺は渋々とだったがホストクラブに勤務することとなった。
3510ここは陽下という国の中心都市である堂響。その中にある眠らない街と言われている新祝の外れ。ここにあるホストクラブ「エオニオ」では各々の役目を終え、皆帰ろうとしていた。
「じゃあ、みんなー気を付けて帰ってね~!」
ここのオーナーである三澄千夜さんは、大きく手を振って俺達を見送ってくれた。俺も皆と挨拶をして別れ、家への道を歩き始める。暗くてぼんやりとした光を灯す街灯しかない道を。
「この仕事も、ようやく一年目か」
去年の夏のことだ。俺は次の職になかなか就けない状態に陥り、面接帰りの公園で途方に暮れていた所を、千夜さんにスカウトされた。とてもイケメンだから、店にいて欲しいと言われ、背に腹は代えられない事情というものもあり、俺は渋々とだったがホストクラブに勤務することとなった。