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    12月12日

    sorairoskyblue

    DONE2021年12月12日 Dozen Rose Fes.
    宇煉プチオンリー『輝石の焔』にて発行しました無配です。
    クリスマスにまつわる
    ①ホラー軸の宇煉ちゃん
    ②DK軸の宇煉ちゃん
    ③よもやま軸の宇煉ちゃん
    ④四十路軸宇煉ちゃんです。
    アンソロ等の感想も含めて、送っていただけると元気でます。
    マロ→https://marshmallow-qa.com/sorairoskyblue?
    クリスマス・ソングを聞かせて①祝福 
      
    俺は、どうやら何かを間違えたらしい。
    街路樹にきらきらと彩られたイルミネーションの中を歩きながら、煉獄はううむ、と首を傾げた。つい先日までクリスマスの飾りつけをされていた木々からは、すっかりその気配も取り除かれている。店の前にはサンタクロースやスノードームではなく門松や注連飾りが並べられ、世の中は何の不具合なしに時を進めていた。
     そうだ、ほんの数日前のクリスマス。宇髄と煉獄がはじめて恋人同士として迎えた聖夜のことなんて、まだ引き摺っているのは世界中で煉獄一人、そんな調子だ。
     恋人でもあり、友人でもある宇髄と初めて迎えるクリスマスに浮き足立ちすぎていなかったといえば嘘になる。だから煉獄はたくさん考えた。どうしたら宇髄に、一番に喜んでもらえるかを。自分が持っているものを、今までの知識や経験を生かして、宇髄のために一生懸命考えた。
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    さらさ

    SPUR ME12月12日に出す予定の展示品を尻叩きとサンプルを兼ねて一章丸々アップ。こんな感じのクロリンの話が五感分連続していく感じです。シリアスが続きますがハピエン(にしてみせる!)

    ちなみにタイトルは全て「五感に関する部位のことわざ」を当てはめています。変わるかも。
    医者と味噌は古いほどよい リィンは《黒の工房》から救出されて以来、違和感に気付いた。《巨イナル黄昏》より前に感じ取れていた味が、分からなくなっていたのだ。一か月近く食事をしていなかったこともあり気付かなかったが、しばらく食べているうちにようやくその違和感に辿り着いた。原因は分からないが、相克に向かうこの状況で他の心配事を出来ればリィンは作りたくなかった。だから、黙っている事にした。――目に見えて減っている食事量を前に、既に全員が気が付いているだなんて思わないまま。

    「そういうワケでクロウ、よろしく」
    「いや待て、どうしてそうなる」

    セリーヌとデュバリィに足止めさせて始まる新旧Ⅶ組大会議。答えは出ているも同然だったが、それでも認識の擦り合わせが必要だと集まったのだが。驚く程分かりやすいリィンの事だ、擦り合わせる間でもなかったが。それが分かれば押し付ける先は一つしかない。フィーの直球な言葉にクロウは予想もしていなかった為狼狽えた。リィンは無自覚ではあるが彼に甘える。そしてクロウは彼が甘えてくる自覚はあれど甘えさせているという自覚はなかった。何も自分に持ってくることはないだろうに、それがクロウの言い分だがそれに呆れている様子もまた感じ取っている事もあって困っている。
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