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    嵐山

    wtiaiiaio

    DONE購買の話その11(完結)。自販機の嵐山、むせる水上、あわてる六田、水上と3Cと購買。閲覧ありがとうございました!!
    また、連載中に反応くださった方もありがとうございます。わりとくじけそうな時もあったのですが、めちゃくちゃ励みになりました。

    どんな話か気になるけど全文だと長すぎるよ~という方は、購買の話その4を読んでもらえるとどんな話かつかみやすいかと思います。よろしくお願いします~。
    六月のパン食い競走 その11(完結)六田さんはへこたれない 生徒会選挙をつつがなく終えた7月のある日、水上は体育館横にある自動販売機の前でたたずんでいた。『三門の名産みかんソーダ』を手に取り、すぐそばの花壇に腰をおろす。
     缶を開けようとしたところで気配を感じた。──嵐山だ。自販機の側面に描かれた、等身大の嵐山と目があった。さわやかな笑みを浮かべた三門のヒーローは、両手に武器をかまえ、腰を落として臨戦態勢をとっている。
     手ハートにウインクだった佐鳥のそれと比べると、なんだかえらく方向性が違いやしないだろうか。とはいえ、これは隊の仲間たちに渡すいい土産話になりそうだという予感がする。会話のネタストックに熱心な水上は、ふたたび自販機の前まで来ると、スマートフォンのカメラを起動した。
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    水鳥の

    MOURNING初のイコプリSS。大半が十九歳。関西弁は空気で読んでください。 付き合ってからと言うもの、王子は事あるごとに生駒に好きを伝えたがる。
    「好きだよ、イコさん」
     時も場所関係なく伝えられる言葉に、生駒は不思議そうに尋ねたことがある。
    「なんや、王子、どないしたん?」
    「うーん、何でもないよ。ただ言いたいだけ」
    「それなら、ええ」
     にこにこといつもと変わらない笑顔を張り付けて、王子は生駒に言う。生駒は、本当にそうなら問題ないな、と頷いた。
     
    「で、今も続いてる、と」
     生駒から経緯を聞いていた弓場は、片眉を器用に持ち上げて嫌そうな表情をした。
    「そうや」
     生駒はいつもと変わらない表情で弓場の問いに答えた。
     日差しの気持ちよい午後、ボーダーのラウンジの一角に何故か十九歳組が集まり、何故か近況はどうなのかと言う事になり、何故か、王子と付き合っている生駒の悩み相談が開始された。
    「王子も可愛いところあるじゃないか」
     嵐山が、どこが悩みなんだ? と不思議そうに言う。
    「いや、何回も続くと生駒も鬱陶しいんじゃないのか?」
     嵐山の問いに柿崎が答える。
    「いや、そんなんないな」
     生駒は、当たり前だと言うように柿崎の言葉を否定した。
    「ないのかよ」
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