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    スズ🍠

    DONE★水都史実二次。人を選ぶ要素含むので前書き確認PLZ
    ☆この回は要素なし。

    天啓朝宮廷息苦しすぎて、自分で書いててウンザリしてきた

    党争に対して袁可立が中立を貫こうとしたのは本当。
    東林党に勧誘される場面をつくろうと思ったら高攀龍の存在を知って
    いよっしゃあ!と思ったはいいものの史実だと天啓四年に罷免されてた…
    なのでここも創作です
    橄欖之苑 第五幕茜色の交じりはじめた午後の大気を震わせて、太鼓の音が響きわたった。申の刻を告げるその音は、退朝の合図でもある。この瞬間からしばらくの間、外朝の広大な広場は、それぞれの部署から帰路につく官吏達で埋め尽くされることになる。赤、青、緑。色とりどりの官服を着た人の群れが、外朝の正門たる午門へと一斉に向かっていくさまは、まるで流民の移動のようだ。鶴を駆る仙人でも上空を通りがかれば、さぞかし愉快な光景が見られることだろう。

    「礼卿!」
    足早に歩を進めていると、どこからか俺を呼ぶ声がした。聞き覚えのある声に足を止めると、人波をすり抜けて、同じ赤い袍を着た官吏がこちらに歩いてくるのが見えた。雑踏の中だというのに、その足取りは儀礼の最中ででもあるかのように悠然と落ち着いている。果たしてそれは、見知った友人の姿だった。
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    matchajio36

    MOURNING再掲)従龍(アソ龍)SS。ついったに画像投稿したものです。※dgs2ネタバレあり。
    法廷外で従者と遭遇するノスケの話が読みたいなという妄想から生まれた産物です。転びそうになったり怪しい輩に絡まれた時に何処からともなく現れた従者に助けられちゃうノスケの妄想が止まらないんですよね。
    「っあ、!」
     考え事をしていた所為で気が散漫していたのだ。はたと気付いた時には降りていた階段から大きく足を踏み外していた。手の届く範囲に手摺りも無く、瞼をキツく閉じた瞬間。腰回りに何かが触れ、身体が強く後ろに引っ張られた。身体には痛みどころか衝撃すら襲ってこず、恐る恐る瞼を開き己の腹に視線を落とせばドコか見覚えのある腕が腹に巻き付いていた。
    「ッ!?」
     一体何が起こったのかはこの腕を見れば明らかだろう。階段から足を踏み外し転倒しかけた自分の身体を、"彼"が後ろから強く引いて助けてくれたらしい。どくどくと騒がしい心臓と未だ混乱している頭を落ち着ける為に深呼吸をしてから後ろを振り返ろうとしたのだが、自身に巻き付いたままの腕が一向に離れる様子が無く、それに加えて背中が相手の身体とぴったりくっついていて振り向こうにも身を回せず、兎に角顔だけでもと思い後ろを見やれば、仮面をつけた従者がそこにいた。
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