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    般若

    2_leaf_clover

    TRAINING久しぶりにこの長さのを書いた……。
    お題メーカーの般若さにを書いたのに、お題全く関係なくなってしまって申し訳ない(元は『兵士と捕虜の両片思いからの告白』というお題でした)。
    ただバチ切れ大般若さんを書きたいだけになってしまったよ……。
    揺籠 明るい光が顔に掛かる。どうやら今日の天気は晴れている、らしい。身長よりだいぶ高い所に在る格子の嵌められた窓を見て思う。
     この座敷牢に入れられて何日が経っただろうか。最初のうちこそ律儀に日数を数えていたものの、数えるだけ気が滅入るとやめてしまった。今はただ、此処で静かに座っていることしか出来ない。
     ガチャリと南京錠が外される音がしてこの座敷牢が在る土蔵の扉がギィと開いた。
    「いい加減明け渡す気になったか?」
     逆光で顔がよく見えないが、声で分かる。コイツが私を此処に閉じ込めてる主犯だ。その背後には部下と思われる式神の類が二人いる。
    「何度訊かれても同じです。私は私の本丸を明け渡す気は無い」
     この主犯の男、名も知らないが、どうやらそこそこ高位の陰陽師の家系らしい。その名に箔を付けるために審神者として優秀な成績を残している私の本丸を明け渡せと詰め寄ってきた。嫌だと拒否をすると式神を弄して私を此処に閉じ込めては毎日本丸を明け渡すように要求してくる。
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    k_hizashino

    DONE恋愛関係じゃないんだけど長い付き合いでやたら距離感の近い大般若と主。今日ふっとみたらいつも凛々しい姿の主が縁側で大般若にもたれかかってうたた寝をしていた。お互いの選んだ関係がどうあれ、大般若のそばでならあんな風に安心できるのならそれは喜ばしいことだ。みたいな本丸の刀による日記。
    残鐘「今日は主も大般若も仕事が立て込んでいるようでお互いに顔をあわせてはいなかった。だがそれを気にしている様子もなく、滞りなく仕事をしていた。あの二方は仲が良く、それとなく二方でいるところを見かけるのでそうでないときはむしろこちらが気忙しく思ってしまう」

    「主は色恋を好まぬ方であった。ゆえに大般若があの宴の最中に自分が主に恋慕していると告げた時はヒヤリとしたものだ。そう告げず傍に仕えるのみでよしとしようとする刀たちも数は少なくなかった。あの豪気さはあの刀があの刀たる所以だろうか」

    「あるいは思いつめてもいたのかもしれない。実際思いを告げたあと、主がそれを断ってからはふさぎ込んでいたし、自身を折ってほしいとも進言したと聞く。主は刀を大切にされる方であったからもちろんそれを断った。どんな思いなら受け取ってくれるのか、大般若は問うた」
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