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    せり@グノ専

    DONE水そLOOP6開催ありがとうございます!

    ⚠️オリ主、レム主♀小説展示です。
    ノーマルエンド後、宇宙多様性のあるグリーゼ国内と革命の幻想とオリ主設定にご興味のある方向け※モブ視点につき注意

    オリジナル主人公(女)の設定を含みます。
    主人公:スズ(すずな)
    出身惑星タラ、男装主人公になります。
    帽子と大きな上着がトレードマークです。
    ※ノーマルエンド後、グリーゼへと渡っている世界線
    グリーゼメカニクル:権限クラスA業務日誌  グリーゼ革命軍。言ってしまえば反政府地下組織。そのテロリスト達のアジトは隠れた場所に――では、なく。平凡な会社を偽装してグリーゼの市街地に建設されていた。
     会社は宇宙船のメカニックを集め、船のシステムや外装の修理全般を請け負っている。時には宇宙船に乗り込み出張を……と、長くなる説明は割愛したい。
     組織は真っ当な表の会社の運営によって必要な費用を貯めている最中。
     そんな会社の所謂、中間管理職。自分の役職はそれだった。上へ下へと板挟みだ。

     管理職にもなると気になることは山ほどある。――特に最近は組織内でも異質なほどに控えめに見える「リーダー」と、外注先の彼について。
     しがない中間管理職の気になる事項をここに、書き残しておきたい。
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    abicocco

    PAST※ノーマルEND軸革命前のレムラキ

    友好関係が築かれつつあるふたり
    大停電の夜のこと 元は何の変哲もない夜だった。第四と五の区画を繋ぐ船間連結部の定期メンテナンスを概ね予定時刻通りに終わらせたレムナンは、使い込んでほどよくくたびれてきた革製の仕事鞄を肩に掛け、帰路についた。帰る先はカナン579メインドーム、シングル用深宇宙探査船に続き、彼にとって第三の家となって久しいグリーゼの管理下にある居住船の一角だ。レムナンは玄関からまっすぐ続くリビングのドアをくぐると同時に、既に学校から帰ってきているであろう同居人に向かって「ただいま」と帰宅の合図を出した。しかしながら、その人物の定位置であるソファの上に彼の期待していた姿は見当たらなかった。

    「あれ? ……あぁ、シャワー室か」

     オーバル型のローテーブルの上に置き去りにされたアームカバーを見て、レムナンはラキオの居場所にすぐに思い当たった。いつもより随分早いシャワータイムだななどと考えながら、少し目を細めて壁際の時計で今の時刻を確認する。たしか今日は校内で代替未来エネルギーについてのディベート大会があると昨晩話していたから、きっと侃侃諤諤の議論で蓄積した疲労や雑念を湯で洗い流しているのだろう。
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