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    アメリカ

    sadachbia7789

    TRAININGT←譲♀
    こんなかんじの本を出したい
    こっからどうやってTからの矢印をださせようか……
    あと譲の読み方本当はユズルだけどアメリカではジョウって呼ばれてる
    性自認は女性だけどそれによって侮られたりナメられることが心底嫌いなのでユニセックスな服を着てるという設定
    ジョウってジョセフィーヌとかの愛称じゃなかったっけ?若草物語?
    バーミリオンにさよなら徹郎は暗闇の中で目を覚ました。自身の置かれた状況に数瞬呆然としていたが、今までの経験から直ぐ様情報を探し出す。そして自身の腕にあたるやわらかな身体があることに気付いてしまい、ぎくりと硬直する。若い時分ならいざ知らず、還暦近い身となってからは久しい感触だった。反対の腕には点滴が刺されており、あの辺りで気を失いお人好しの女がここに運び治療した、ということだろうか。暗闇に慣れてきた目で薄く消毒液の匂いが漂っているが病院では無いことだけは伺い知れた。
    「……気が付きました?」
    再びぎくりとしたのは一瞬で、妙に聞き馴染んだ声に反応していた。
    「譲……?」
    ベッドから抜け出した譲はパチリと部屋の灯りをつけた。身長は最後に見た時と変わらない。けれど身体の線が見える服を着ているのは初めて見た。
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    さやお

    DONE⚠️新🗺より⚠️
    ⚠️🥚と自探索者の過去話⚠️
    🇪🇸って向日葵が有名なんだ〜と概念旅行で知ったので書きました。

    書き終えた後、向日葵はコロンブスがアメリカ大陸を発見した後にヨーロッパに持ち込まれたと知ってウッッッとなったと同時に時系列おかしくなっちまったなぁと思いましたが史実は史実。この世界軸では既に🇪🇸に向日葵があるので(言い訳)
    群衆の向日葵ウエルバからパロスへの帰途。馬車に揺られながら航路開拓に向けての思案を巡らせながら不意に外へと目を向けると、丁度この時期に咲く向日葵畑が目に入った。丘を越えても永遠と続く黄色い絨毯にペンキで塗ったような青空。スペインに来てから数年経ったものの、この絵画のような風景にはいつまで経っても見慣れずに思わず感嘆を漏らす。
    「どうしたんだ?」
    隣に座る「彼」の声がしたと同時に肩に手が置かれ、外の景色を見ようと身を乗り出してくる。「彼」は一面の花畑を視界に入れると、まるでお気に入りの玩具を見つけた子のように目を輝かせていた。
    「おじさん、ここで止めてくれ!」
    御者にそう言うと馬車が緩やかに道端で止まる。と、「彼」は空よりも深い藍色の外套を肩にかけ、一目散に駆け出していった。勝手な行動は慎めと言おうと口を開くもすぐに噤む。あいつは夢中になると人の話を全くと言って良いほど聞かない。風に向かって説教するのと同じようなものだ。好奇心がくすぐられた瞬間からそれ以外の事は全て頭から抜け落ちるのか、見境なく走り出す。誰がどう言おうとも、あの状態のあいつを止めることはできないだろう。もし「彼」の手綱を引くことができるなら是非ともご教授願いたいくらいだ。いつもの事ながら今度は別の意味での溜息が出る。突然走り出した客に困惑する御者を尻目にお代を手渡し、「彼」の後を辿って行った。
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    SakuraK_0414

    DONE譲テツのなんかポエミーな話です。
    譲テツと芸術と27階時代からアメリカ寛解同居ラブラブ時空の話になりました。
    最初のジャズは You’d Be Nice to Come Home Toです。裸婦画はルネサンス期の任意の裸婦画、文学は遠藤周作「海と毒薬」のイメージです。引き取ったなりの責任として旅行とか連れて行ってたテツセンセの話です。
    ムーサ、あるいは裸のマハ。副題:神の不在と実在について。ムーサ:音楽、韻律の女神。ブルーノート東京にて。

     いつだったかの夏。
     学校から帰ってくるなり来週の診察は譲介、お前も付いて来い、と言われた。家を出るのは夕方からだと聞かされてちょっと安心したものの熱帯夜の続く8月の上旬のこと、内心うんざりしたが拒否権は無かった。この間の期末テストで学年1位だったご褒美だ、と言われたからだ。
     成績トップのご褒美が患者の診察についていく権利って何だよ、と思いはしたがこのドクターTETSUという様々な武勇伝を引っ提げた色々とんでもない身元引受人が医学を教えるという約束を反故にしないでいてくれたのが嬉しかったのもある。
     当日の夕方の移動中ドクターTETSUは僕に患者の状態などを説明してくれたが、内心落ち着かず、どこに連れていかれるのか気になって話はあまり聞けていなかった。これを着ていけ、と上から下まで真新しい服一式を渡されたからだ。サックスブルーと白のボーダーシャツにネイビーの麻のサマージャケットをメインに、靴は通学に使うのとは違うウィングチップの革靴まで差し出されたのだ。普段は政界・財界に影響力を持つ患者の対応をいつもの制服で対応させるこの人がこんな服を持ってくるなんてよっぽどの患者なのか、と身構えてしまった。多分それは横にいる大人にはバレていたのだけれど、彼は指摘して叱るようなことはしなかった。
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