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    明幸(日月)

    DONE(横)秀の字(&藤吉郎)と2人の少年の話。暗影篇終了〜旭光篇開始の間らへん(前作『殿からの褒美と近江の城』の続き)から始まるけど前作との繋がりはほとんど無し。夢路篇の台詞やバトルをはじめ色々と改変しているので注意。秀の字の性別は決まっていないけど身長は藤吉郎より頭1つ分以上高いイメージ。書きたい場面だけ書いたので話の内容が全体的にツギハギ気味かもしれない。※過去作再掲
    二本の青き槍 天正元年(一五七三年)。
     陽光をうつし輝く水面みなもをふたりは半刻ほど見つめていた。
    「…さて、茶屋でも寄って帰るか」
     やがてひとりは腰を上げ、いそいそと歩き出す。隣に座っていたもうひとりも立ち上がりそれに続く。

     琵琶湖。
     近江国の中心に存在する湖の名である。その規模は小国ひとつ分に匹敵し、内陸地に突如あらわれた海かと見まごうほどであった。
     ここから東に位置する今浜の町を長浜と改め、湖畔への築城を企てる新たな領主がふたり。
    「水門を作って、船で直接城に出入りできたら面白いと思わねえか?」
     軽い足取りで熱弁をふるうは藤吉郎。それを横目にもの言わず首を振るは秀千代。
     〝秀吉〟と称された、織田信長配下の武将たちである。
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    hico2号

    DOODLE高校生轟出。診断メーカーで『初夢に互いが出てきた無自覚両片思いtdizは二人とも好きな人の名前を全力で叫ばないと出れない部屋に入れられました』と出たので、フワーッと浮かんだのをお題を少し改変して短いのを書きました🎍ほんとは初夢って大晦日じゃなくて1日に寝て見る夢だけどもまぁ…目を瞑って!
    好きな人の名前を全力で叫ばないと出られない部屋に入れられた付き合ってない無自覚の高校生轟出「あれ……」
     眠いような、重いような頭を揺らして、ぼんやりした視界でなんとか像を結ぶ。けれど何もなかった。どこか、白一色の空間に佇んでいる。
     何をしてるところだったっけ?
     ぐるりと周囲を見回すと、見知った友人が思いの外近くにいて思わず声を上げた。
    「えっ、轟くん!」
    「……緑谷……?」
     僕の顔を認めた後、さっきまでの僕と同じようにこめかみを押さえて、周囲を見回している。
    「どこだ、ここ?」
    「わかんない……僕ら閉じ込められたのかな?」
     床も天井も、四方全てが白い簡素な空間で、ドアも窓も見当たらないことは一目瞭然だ。
    「ここに来るまでの記憶あるか?」
    「それが、何も……」
    「そうか。原因はわからねぇが、立ったまま寝てたとは……考えたくねェな」
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