アーロン
hbnho210
SPUR MEルクアロ版ワンドロワンライ様のお題、「常套句」「出荷」で書かせて頂きました!ルクアロです。主役はビーストくんです。私はビーストくんはアーロンちゃんの妖精だと思っているので。お題:「常套句」「出荷」9/25「さあ、今年も『ビーストくん』の出荷が最盛期をむかえています!」
聴き間違えかと思い、アーロンはテレビの画面に目を遣った。
「みてください! 旬をむかえたビーストくんたち、まあるくて真っ赤で、かわいいですね~今年もこの愛らしい姿を待ち望んでいた人たちで市場には既に行列が出来ています。こんにちは~今日はどこからいらっしゃったんですか? …………」
テレビ画面には丸くて赤い、見覚えのある物体が山と積まれた様子が映しだされていた。その山の前でマイクを持ってしゃべりつづけるアナウンサーの声はもはや耳には入ってこない。丸くて赤いその物体は、相変わらずの面相で凝、とこちらを見ているもの、尻……なのかどうなのかわからない部分をこちらにむけているもの、ぎゅうぎゅうに積まれた隙間から小さな爪だけがのぞいているもの、様々であった。
4768聴き間違えかと思い、アーロンはテレビの画面に目を遣った。
「みてください! 旬をむかえたビーストくんたち、まあるくて真っ赤で、かわいいですね~今年もこの愛らしい姿を待ち望んでいた人たちで市場には既に行列が出来ています。こんにちは~今日はどこからいらっしゃったんですか? …………」
テレビ画面には丸くて赤い、見覚えのある物体が山と積まれた様子が映しだされていた。その山の前でマイクを持ってしゃべりつづけるアナウンサーの声はもはや耳には入ってこない。丸くて赤いその物体は、相変わらずの面相で凝、とこちらを見ているもの、尻……なのかどうなのかわからない部分をこちらにむけているもの、ぎゅうぎゅうに積まれた隙間から小さな爪だけがのぞいているもの、様々であった。
akr5656
DOODLEアーロン・タフネス24歳密林探索者
→現世24歳バックパッカー
20220504-13「冒涜都市Z」HO1
20220530「妖精の夜の夢」
20220613「ロールシャッハシンドローム」 6
gamozou02
DONE名諜報員ファントムアロ「おいおいこいつファ…」
ルク「あっ職場から電話が。ちょっと待っててくれアーロン」
ファ「…俺が来るまでのあの子の生活を知っているか?まともに食べも寝もしないで働き詰めだった。だが今は違う。君もあの子を早死にさせたくはないだろう?」
アロ「テメエ…」
でぃる
DOODLE(2022/07/27)みんなで海水浴をしているところを眺めているアーロンさんをテーマにブラスカ様の視点で書きました。
海水浴「アーロン、寝てるのかい?」
「…今起きようと思っていたところだ」
焼け付くような日差しを遮るパラソルの下で、レジャーシートに寝転がった男に声をかければ、低い声で返事があった。
読み途中らしい本を開いたまま顔の上に乗せており、本の下からは尻尾のようにまとめた髪が飛び出ている。
普段は革鎧だの赤い羽織だのを着込んでいるが、今日のアーロンは海水浴ということで紺色の水着に赤いアロハシャツという軽装であった。本人の趣味ではなさそうなこの服装は大方この男が世話を焼いている親子のどちらか、いや両方がさせているに違いない。
本を閉じてから、アーロンはのっそりと起き上がった。
「君は泳がないの?」
「子供たちに混ざってはしゃぐ元気はないな」
3691「…今起きようと思っていたところだ」
焼け付くような日差しを遮るパラソルの下で、レジャーシートに寝転がった男に声をかければ、低い声で返事があった。
読み途中らしい本を開いたまま顔の上に乗せており、本の下からは尻尾のようにまとめた髪が飛び出ている。
普段は革鎧だの赤い羽織だのを着込んでいるが、今日のアーロンは海水浴ということで紺色の水着に赤いアロハシャツという軽装であった。本人の趣味ではなさそうなこの服装は大方この男が世話を焼いている親子のどちらか、いや両方がさせているに違いない。
本を閉じてから、アーロンはのっそりと起き上がった。
「君は泳がないの?」
「子供たちに混ざってはしゃぐ元気はないな」
でぃる
DOODLE(2022/07/16)一人で飲んでるアーロンさんをテーマに、ティーダの視点で書きました
月見酒眠れない夜のことだった。
ティーダは飛空艇の中を当てもなく歩き回っていた。船の中とはいえ、散歩らしい散歩が充分にできる広さの飛空艇は、一歩間違えたら迷子になるかもしれない小さな恐怖と好奇心をティーダに与える。
明かりの落とされた廊下は静まり返っており、皆明日の出撃に備えてしっかりと休息をとっているに違いない。
ここのところ立て続けに編成されていたティーダはしばらく出撃の予定はなかった。今日までの戦いの昂りが、素直に寝ることを邪魔したのかもしれない。もしくは、故郷の眠らない街の面影のせいか。
ティーダは夜に眠ることが勿体無いという感覚を久々に感じていた。
ふと思い立ってデッキの方に出てみようという気分になった。夜風に当たりたかったのかもしれない。ザナルカンドでは、船の家から一歩出れば心地の良い海風に当たることができたので、ティーダにとってそれはごく自然な気分転換だった。
4390ティーダは飛空艇の中を当てもなく歩き回っていた。船の中とはいえ、散歩らしい散歩が充分にできる広さの飛空艇は、一歩間違えたら迷子になるかもしれない小さな恐怖と好奇心をティーダに与える。
明かりの落とされた廊下は静まり返っており、皆明日の出撃に備えてしっかりと休息をとっているに違いない。
ここのところ立て続けに編成されていたティーダはしばらく出撃の予定はなかった。今日までの戦いの昂りが、素直に寝ることを邪魔したのかもしれない。もしくは、故郷の眠らない街の面影のせいか。
ティーダは夜に眠ることが勿体無いという感覚を久々に感じていた。
ふと思い立ってデッキの方に出てみようという気分になった。夜風に当たりたかったのかもしれない。ザナルカンドでは、船の家から一歩出れば心地の良い海風に当たることができたので、ティーダにとってそれはごく自然な気分転換だった。
赤さか
DONE路克與亞倫與迷路的孩子(『ルークとアーロンと迷子』中国語verルークとアーロンと迷子(https://poipiku.com/434861/7024025.html)
を中国語に翻訳して頂きました!
訳者:angelwolf 様 (@AWL_bmb)
協力:alice 様
ありがとうございます!
エンディング後、ルークとアーロン共同生活中のお話です。ネタバレはありません。 28
yes_shirankedo
MOURNING6/26 改訂・章追加2022/5/7 バディ三ッションB〇ND初期設定・派生設定限定Webオンリーイベント「Another BONDS」展示作品
☆十二国記パロディアロルク
☆人間が大嫌いな麒麟・アーロンが、己の玉座に人間・ルークを据えることを許すまでのお話。
☆中華な世界観に合わせるため、諸君の設定の捏造(名前とか)多々あり。
☆なんでも大丈夫な人向け! 123
でぃる
DOODLE(2022/06/18)煙管を吸うアーロンさんをテーマに、ブラスカ様の視点で書きました。
煙管かつての仲間が揃う野営の夜だった。
出現する魔物は弱いエリアのため、食事が済んだ今は天幕の前に広げた焚き火の前で各々自由に過ごしている。
月が輝く満天の星空はまるでスピラのようで、ありもしない旅の続きを錯覚させるからでブラスカはこの世界の存在に感謝した。
最愛の娘であるユウナはティーダと焚き火の横で談笑していた。ティーダは魔法を使わずに火を起こしたいのか、拾ってきた板状の木に枝を押し付けて回しては首を傾げている。
その様子にあれこれ偉そうに口を出すのがその実父ジェクトであり、対する息子は喧嘩腰でいつもの騒がしさが森の静寂を打ち消していた。
ワッカとルールーも片隅で相変わらず軽い言い合いをしており、キマリの表情は掴めなかったが少なくともパインはうんざりした顔でそれを聞き流している。
3077出現する魔物は弱いエリアのため、食事が済んだ今は天幕の前に広げた焚き火の前で各々自由に過ごしている。
月が輝く満天の星空はまるでスピラのようで、ありもしない旅の続きを錯覚させるからでブラスカはこの世界の存在に感謝した。
最愛の娘であるユウナはティーダと焚き火の横で談笑していた。ティーダは魔法を使わずに火を起こしたいのか、拾ってきた板状の木に枝を押し付けて回しては首を傾げている。
その様子にあれこれ偉そうに口を出すのがその実父ジェクトであり、対する息子は喧嘩腰でいつもの騒がしさが森の静寂を打ち消していた。
ワッカとルールーも片隅で相変わらず軽い言い合いをしており、キマリの表情は掴めなかったが少なくともパインはうんざりした顔でそれを聞き流している。
でぃる
DOODLE(2022/06/02)デバフのせいで禁煙をする事になったアーロンさんをテーマに、ティーダの視点で書きました。
禁煙1今日の戦闘の途中、ティーダを庇ったあたりからアーロンの調子が少し悪そうだった。
飛空艇に戻り、医務室とは名ばかりのモグの元へのやってきた二人は、スピラにはいない不思議な生物の診察を受けていた。
「アーロンが吸い込んだのは毒の花粉だったクポ〜。解毒剤を使ったからもう安心していいクポ!」
「そうか、助かった。ありがとう」
先ほどアーロンに振りかけられた小さなポーションのような小瓶は解毒剤だったらしい。確かに顔色の良くなった養父にティーダはほっと胸を撫で下ろした。
「少し安静にすればすぐによくなるクポ。あっ、肺がまだ本調子じゃないから煙草はしばらく控えるクポ!たまには肺を労らないとだめクポよ〜」
「何…?」
いきなり禁煙を言い渡されたアーロンの表情は正直見ものであった。一つだけの目を見開いて、信じられないと言う様子で目の前の白いぬいぐるみのような生き物を見つめていた。
3544飛空艇に戻り、医務室とは名ばかりのモグの元へのやってきた二人は、スピラにはいない不思議な生物の診察を受けていた。
「アーロンが吸い込んだのは毒の花粉だったクポ〜。解毒剤を使ったからもう安心していいクポ!」
「そうか、助かった。ありがとう」
先ほどアーロンに振りかけられた小さなポーションのような小瓶は解毒剤だったらしい。確かに顔色の良くなった養父にティーダはほっと胸を撫で下ろした。
「少し安静にすればすぐによくなるクポ。あっ、肺がまだ本調子じゃないから煙草はしばらく控えるクポ!たまには肺を労らないとだめクポよ〜」
「何…?」
いきなり禁煙を言い渡されたアーロンの表情は正直見ものであった。一つだけの目を見開いて、信じられないと言う様子で目の前の白いぬいぐるみのような生き物を見つめていた。
でぃる
DOODLE(20220531)ブラスカ様から見た喫煙をするアーロンさん、をテーマに書きました。
ダークラム「アーロンと二人でゆっくり飲めるのなんて、何年振りだろうねぇ」
飛空艇の個室に備え付けられたテーブルを囲みながら、ブラスカはアーロンと小さくグラスを合わせた。
飲もうと誘った際にブラスカの部屋を訪ねる、と言ったかつてのガードを説き伏せてアーロンの部屋に来たのは、気兼ねなく煙草を吸って欲しかったからである。
調理場から貰ってきたたっぷりの氷とウィスキー、それから丁度イグニスが作ったという出来立てのチョコレートケーキをテーブルに乗せて二人はゆったりとくつろいだ時間を過ごしていた。
いつも賑やかな子供たちも一緒ではない、さらに1番煩いジェクトは戦闘に出ておりしばらく戻らない予定だった。
元の世界が同じもの同士で集まりやすいため、ブラスカ、ジェクト、アーロンの三人も例外ではなく普段から共に過ごすことが多い。
4173飛空艇の個室に備え付けられたテーブルを囲みながら、ブラスカはアーロンと小さくグラスを合わせた。
飲もうと誘った際にブラスカの部屋を訪ねる、と言ったかつてのガードを説き伏せてアーロンの部屋に来たのは、気兼ねなく煙草を吸って欲しかったからである。
調理場から貰ってきたたっぷりの氷とウィスキー、それから丁度イグニスが作ったという出来立てのチョコレートケーキをテーブルに乗せて二人はゆったりとくつろいだ時間を過ごしていた。
いつも賑やかな子供たちも一緒ではない、さらに1番煩いジェクトは戦闘に出ておりしばらく戻らない予定だった。
元の世界が同じもの同士で集まりやすいため、ブラスカ、ジェクト、アーロンの三人も例外ではなく普段から共に過ごすことが多い。
でぃる
DOODLE(2022/05/28)野営の際、朝の一服をするアーロンさんをテーマに、ティーダの視点で書きました。
早朝新しい大地が発見されれば、パーティを組んで探索する。数日かかる場合はもちろん野営があるのだが、飛空艇での便利な暮らしの合間に行う野営はキャンプのようで楽しいとティーダは考えていた。
眠らない街ザナルカンドで暮らしていた子供時代、夏になると所属チームのサマーキャンプが行われていたのを思い出す。ティーダは毎年それを楽しみにしていた。同年代の友人たちと夜更かしして良いのはもちろん、家ではなく自然の中で寝泊まりするという非日常が単純に楽しかったのだ。
それに、キャンプの間はみんな等しく両親から引き離されていたため、自分が普段感じている疎外感や違和感から一時的に逃げられたのも覚えている。もちろんアーロンに育てられたことが嫌なわけではない、寡黙で正体不明、何を考えているのか全くわからない養父との暮らしも、思い返せばそれなりに楽しかった。
2954眠らない街ザナルカンドで暮らしていた子供時代、夏になると所属チームのサマーキャンプが行われていたのを思い出す。ティーダは毎年それを楽しみにしていた。同年代の友人たちと夜更かしして良いのはもちろん、家ではなく自然の中で寝泊まりするという非日常が単純に楽しかったのだ。
それに、キャンプの間はみんな等しく両親から引き離されていたため、自分が普段感じている疎外感や違和感から一時的に逃げられたのも覚えている。もちろんアーロンに育てられたことが嫌なわけではない、寡黙で正体不明、何を考えているのか全くわからない養父との暮らしも、思い返せばそれなりに楽しかった。
でぃる
DOODLE(2022/05/22)バーでお酒と煙草を嗜むアーロンさんをテーマにティーダの視点で書きました。
カクテル大人数を乗せて、今日も飛空艇は安息の地を飛んでいた。普段は歳の近い仲間たちと一緒に過ごしているティーダだったが、最近はある目的のために小さなバーに通っている。
居住区に走る長い廊下を足取りも軽く進めば、この世界で出会った大勢の仲間たちとすれ違う。そのまま、廊下の突き当たりにあるいつのまにか飛空艇の一角に出来たバーの扉に手をかけた。
セブンスヘヴンと銘打たれた店の主はティファだ、元の世界でもバーで看板娘をしていたらしい。もちろん彼女は強い戦闘力を誇る頼もしい仲間だから、いつも店にいる訳ではなく、時折、本当に趣味としてここでバーテンダーとしての腕を振るっているのだった。
今日も店を開けるという事だったので、ティーダは約束を取り付けたのである。
4319居住区に走る長い廊下を足取りも軽く進めば、この世界で出会った大勢の仲間たちとすれ違う。そのまま、廊下の突き当たりにあるいつのまにか飛空艇の一角に出来たバーの扉に手をかけた。
セブンスヘヴンと銘打たれた店の主はティファだ、元の世界でもバーで看板娘をしていたらしい。もちろん彼女は強い戦闘力を誇る頼もしい仲間だから、いつも店にいる訳ではなく、時折、本当に趣味としてここでバーテンダーとしての腕を振るっているのだった。
今日も店を開けるという事だったので、ティーダは約束を取り付けたのである。