ユリア
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DONE春のトムサラSS・シノン村子供時代から6年続いた初恋の話
・春がテーマだけど始まりはバレンタインで、後半がホワイトデー(お返しの日)
・ユリアンとエレンも少し出てきます。
・おまけの話もあります。
約束の木の下で それは六年前のバレンタインデーのこと――
シノン村の集会場の手伝いが終わった帰り道、ユリアンとトーマスはそれぞれ大きさの違うバスケットを持って話していた。
「すごいよなー特別な日だからって、いつもの報酬にプラスしてお菓子だなんてさ」
「毎年の恒例行事で、この日の集会場の仕事を進んでやる働き手もいるそうだ」
「わかるなぁ〜おまけにお菓子も貰えるんじゃ、オレもその日やります! って手を挙げるよ」
そう言ってユリアンはバスケットの中にあったクッキーを一つつまみ、ヒョイッと口に入れて食べた。
「…それにしてもさ、トムとオレが貰ったお菓子、違いすぎてない?」
お菓子の小さな山ができてるユリアンのバスケットに対して、トーマスの方はバスケットが彼の物より一回り大きく、上等なお菓子まであった。
5008シノン村の集会場の手伝いが終わった帰り道、ユリアンとトーマスはそれぞれ大きさの違うバスケットを持って話していた。
「すごいよなー特別な日だからって、いつもの報酬にプラスしてお菓子だなんてさ」
「毎年の恒例行事で、この日の集会場の仕事を進んでやる働き手もいるそうだ」
「わかるなぁ〜おまけにお菓子も貰えるんじゃ、オレもその日やります! って手を挙げるよ」
そう言ってユリアンはバスケットの中にあったクッキーを一つつまみ、ヒョイッと口に入れて食べた。
「…それにしてもさ、トムとオレが貰ったお菓子、違いすぎてない?」
お菓子の小さな山ができてるユリアンのバスケットに対して、トーマスの方はバスケットが彼の物より一回り大きく、上等なお菓子まであった。
NyGiToRo
ArtSummary2022お空ベースのユリアルに、書き手がFGOの土佐村出身なのでその要素をぶっ込んだもの。幕末のユリアルレヴィオン藩
ユリウス
藩内随一の商家の分家の次男として育てられる。実は藩主の落胤。
歳の離れた兄が家を継いだので特にお役目はなく、遊んで暮らして良い身分だが、生来の真面目な性格と天性の明晰な頭脳と、おまけに黒艦来航という時代の潮流が、彼に安逸な暮らしを許さない。
幼い頃は泣き虫で手のかかる、優秀とは言えない子供だったが、己の出自を知った頃からそれらはぴたりと治まってとても利発な少年となった。が、それ以前の評判が既に実父他城内に知れ渡っていたことや、そもそもの出自もあって、人となりも見ずに軽んぜられることが多い。
剣呑な人嫌いだが、人嫌いが過ぎて人を遠ざけるために穏やかな人物として振る舞っている。アルベールや心を許した相手の前ではわりに毒舌。
3126ユリウス
藩内随一の商家の分家の次男として育てられる。実は藩主の落胤。
歳の離れた兄が家を継いだので特にお役目はなく、遊んで暮らして良い身分だが、生来の真面目な性格と天性の明晰な頭脳と、おまけに黒艦来航という時代の潮流が、彼に安逸な暮らしを許さない。
幼い頃は泣き虫で手のかかる、優秀とは言えない子供だったが、己の出自を知った頃からそれらはぴたりと治まってとても利発な少年となった。が、それ以前の評判が既に実父他城内に知れ渡っていたことや、そもそもの出自もあって、人となりも見ずに軽んぜられることが多い。
剣呑な人嫌いだが、人嫌いが過ぎて人を遠ざけるために穏やかな人物として振る舞っている。アルベールや心を許した相手の前ではわりに毒舌。
でぼつん
MEMO脳内に溜まっていたのでアウトプット出来て嬉しい。ラディとダロは肉、キートもスパイシー系かな…あるなら麺類好きそう。
リネっちはオムライス。
リムルは木の実全般。
ユリアスとエインは思いつかないのでまた考えるね_(:3」∠)_
Satsuki
DOODLEよいこのアガルタ童話。アシュずきんちゃん。のんRさんのイラストが可愛かったので落書きしました。ギャグです。怒らないでください。ユリアシュ??アシュずきんちゃん あるところに、アッシュくんという、それはそれは可憐な男の子がいました。いつも赤い頭巾をかぶっていたので、みんなから親しみを込めて「アシュずきんちゃん」と呼ばれていました。アシュずきんちゃんはとても優しく、頼まれれば何でもお手伝いをしてくれたり、自分からも進んで困っている人を助けてくれたりと、いつも頼れる男の子なので、みんなから大層可愛がられていました。
ある日、アシュずきんちゃんは、森に1人で住んでいるおばあさんの所へお使いに行くことになりました。
「いいかいアシュずきんちゃん。森の中には、怖くて恐ろしい狼が住んでいるから、気をつけておゆき。決して道草を食ったりなんかしちゃあいけないよ」
「はい、分かりました!」
3728ある日、アシュずきんちゃんは、森に1人で住んでいるおばあさんの所へお使いに行くことになりました。
「いいかいアシュずきんちゃん。森の中には、怖くて恐ろしい狼が住んでいるから、気をつけておゆき。決して道草を食ったりなんかしちゃあいけないよ」
「はい、分かりました!」
xxx_depend
MEMO2017年に寄稿させていただいた、にょたゆりアンソロの作品です。取引先として知り合った会社員百合燭へし。
桜貝はピンク色の爪、海は比喩でストーリーの後のことを表してます。
そして桜貝は海に潜る そして桜貝は海に潜る・零
「待たせてごめん、みつただ」
「お疲れ様、全然大丈夫だよ。それじゃあ行こうか」
毎週金曜日の夜は一緒に外食する、それが仕事で多忙な自分達にとってのデート。
予定より一時間ほど遅れて、長谷部は光忠の待つカフェへ着いた。急ぎ足で来たからか、顔が熱い。
「帰り際に電話が鳴って」
「あるよね、そういうの」
笑う光忠は、立ち上がると長い髪を手でかき上げると、鞄を肩に掛けながら耳元で囁いた。
「ひとりで待ってる時間、好きだよ。はせべくんの事だけを考えてられるから」
片付けてくる。そう言ってコーヒーカップの乗ったトレイを、さっと奥へ持っていく背中を見送る。まっすぐ伸びた長身と揺れる艶やかな黒髪。洒落たストライプのシャツはぴったりと完璧なスタイルを描いて、こなれたジャケットとパンツスーツ。今日も恋人が素敵だ。
5524「待たせてごめん、みつただ」
「お疲れ様、全然大丈夫だよ。それじゃあ行こうか」
毎週金曜日の夜は一緒に外食する、それが仕事で多忙な自分達にとってのデート。
予定より一時間ほど遅れて、長谷部は光忠の待つカフェへ着いた。急ぎ足で来たからか、顔が熱い。
「帰り際に電話が鳴って」
「あるよね、そういうの」
笑う光忠は、立ち上がると長い髪を手でかき上げると、鞄を肩に掛けながら耳元で囁いた。
「ひとりで待ってる時間、好きだよ。はせべくんの事だけを考えてられるから」
片付けてくる。そう言ってコーヒーカップの乗ったトレイを、さっと奥へ持っていく背中を見送る。まっすぐ伸びた長身と揺れる艶やかな黒髪。洒落たストライプのシャツはぴったりと完璧なスタイルを描いて、こなれたジャケットとパンツスーツ。今日も恋人が素敵だ。
早起き三文
DONEついにロプトウスの真の力を解放したユリウス!!その覇骸化ロプトウスの力の前には神器ナーガですら通用しない!!
次々に倒れていく解放軍の仲間の前にユリアもナーガ覇骸の力を解放するが、それでもユリウスの力は圧倒的だ……!!
その姿を見たセリスは、自分も神器の覇骸化を試みるが……!!(その内描く)
NyGiToRo
MOURNINGいや、そんなに息苦しいわけはねーな!!!って冷静になったら、仕上げる気が消失した地上のユリアルいや、そんなに息苦しいわけはねーな!!!髪の長い人とキスするとき、髪の毛ぐしゃぐしゃってするの、いいよねっていうユリアル。
これは地上の場合。同じテーマでお空も書きたいが今日はもうおやすみなさい。
………………
ユリウスは、自分の髪が嫌いだ。
腰に届くほど長く伸ばしているのは、この髪に手間をかけることさえ煩わしくて、伸びるがままにさせているにすぎない。見苦しくないように最低限の手入れはするが、毎朝、櫛を入れるたびに、あちこちに跳ね散らかった乾いた髪にうんざりする。おまけに色はまるで失敗した紅茶のような赤茶色だ。
もっと、手触りが良くて素直にまとまる、例えば金色の髪だったらよかったのに。
『だったらよかったのに』なんてなんの発展性もない感想をユリウスが抱くことはとても珍しい。だが、この髪だけは、生まれてこの方一度も折り合いをつけられずにいる。
1061これは地上の場合。同じテーマでお空も書きたいが今日はもうおやすみなさい。
………………
ユリウスは、自分の髪が嫌いだ。
腰に届くほど長く伸ばしているのは、この髪に手間をかけることさえ煩わしくて、伸びるがままにさせているにすぎない。見苦しくないように最低限の手入れはするが、毎朝、櫛を入れるたびに、あちこちに跳ね散らかった乾いた髪にうんざりする。おまけに色はまるで失敗した紅茶のような赤茶色だ。
もっと、手触りが良くて素直にまとまる、例えば金色の髪だったらよかったのに。
『だったらよかったのに』なんてなんの発展性もない感想をユリウスが抱くことはとても珍しい。だが、この髪だけは、生まれてこの方一度も折り合いをつけられずにいる。
suz_under
SPUR MEユリアルマンスリーお題「夜会」です。文庫メーカーでツイートしましたが長いのでこちらにも置いておきます。
朝焼けのシンデレラマスカレイド
仮面に許されたる夜の戯れ
何もかも無くして、忘れて、奪って
ああ、なんて非道な夜
なんて甘美な夜
(まったく、視界が悪くてかなわんな)
隣国から来訪している貴婦人の警護の任にあたっているアルベールは、それでも場の雰囲気を壊さぬよう、自身も軽鎧ではなく銀の刺繍の入った葡萄酒色の燕尾服に身を包んでいる。剣もその身から離さぬ天雷剣ではなく、細身で繊細な彫り込みの入った華奢なレイピアを飾りと思える程度に腰に下げているのみだった。
他の夜会に比べ遅くまで行われる為、参加の条件も厳しく、また、会場の外の警護はいつも以上に厳重に行っている。故に、天雷剣を必ず持たねばならぬ程の戦闘は想定しておらず、むしろ騎士団長である自分が警護しているという事実──それがほぼ自分がここにいる意義であり、騎士団長の勤めなのであった。まあ、万が一何かしらの戦闘になった場合でも腰に下げた銀のレイピアで誰かに負けるような腕前な訳でもない。その気になれば若手の騎士見習いに与えられる最低限の剣でも、少なくとも自分に勝てる者はいない。それは奢りではなく、ただの真実だし、だからこそ自分は騎士団長なのだ。
6530仮面に許されたる夜の戯れ
何もかも無くして、忘れて、奪って
ああ、なんて非道な夜
なんて甘美な夜
(まったく、視界が悪くてかなわんな)
隣国から来訪している貴婦人の警護の任にあたっているアルベールは、それでも場の雰囲気を壊さぬよう、自身も軽鎧ではなく銀の刺繍の入った葡萄酒色の燕尾服に身を包んでいる。剣もその身から離さぬ天雷剣ではなく、細身で繊細な彫り込みの入った華奢なレイピアを飾りと思える程度に腰に下げているのみだった。
他の夜会に比べ遅くまで行われる為、参加の条件も厳しく、また、会場の外の警護はいつも以上に厳重に行っている。故に、天雷剣を必ず持たねばならぬ程の戦闘は想定しておらず、むしろ騎士団長である自分が警護しているという事実──それがほぼ自分がここにいる意義であり、騎士団長の勤めなのであった。まあ、万が一何かしらの戦闘になった場合でも腰に下げた銀のレイピアで誰かに負けるような腕前な訳でもない。その気になれば若手の騎士見習いに与えられる最低限の剣でも、少なくとも自分に勝てる者はいない。それは奢りではなく、ただの真実だし、だからこそ自分は騎士団長なのだ。
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TRAININGユリアシュ(どぅいゆ)SS吸血鬼の睡眠事情妄想。ーー明け方、獣が王国を駆ける。
食材の詰まったリュックを携えて。
呼ばれて訪れたというのに、城は静かだった。
慣れた足取りで、地下へと進む。
寝室には棺桶が一つ。
そっと蓋をずらすと、美しい人が横たわっている。
白い頬に触れる。
冷たい感触にいつもほんのほんの少しだけ目覚めないのではないかと不安になる。
そんなことはありえないのだけれど。
「ユーリ」
城の主の名を呼ぶ。
「来たッスよ、ユーリ」
身動ぎすらしない彼をつつきながら、
献立を晩飯に組み直すかと考え始めていた。
(また、か。)
重い瞼。途切れる意識をなんとか繋ぎ留める。
招待状に適当な日付を書き込むと、遣いに託した。
殆ど自動的に体は地下へと向かい、棺桶に収まっていく。
498食材の詰まったリュックを携えて。
呼ばれて訪れたというのに、城は静かだった。
慣れた足取りで、地下へと進む。
寝室には棺桶が一つ。
そっと蓋をずらすと、美しい人が横たわっている。
白い頬に触れる。
冷たい感触にいつもほんのほんの少しだけ目覚めないのではないかと不安になる。
そんなことはありえないのだけれど。
「ユーリ」
城の主の名を呼ぶ。
「来たッスよ、ユーリ」
身動ぎすらしない彼をつつきながら、
献立を晩飯に組み直すかと考え始めていた。
(また、か。)
重い瞼。途切れる意識をなんとか繋ぎ留める。
招待状に適当な日付を書き込むと、遣いに託した。
殆ど自動的に体は地下へと向かい、棺桶に収まっていく。