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    佐々木

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    DONE付き人佐々木と歌手ポセのパロ設定の短文(こじポセ)万雷の拍手に包まれながらポセイドンは舞台を後にした。

    今日の公演も寸分の狂いなく成功した。ポセイドンはここヴァルハラ市の最も大きな劇場で花形を務める歌手だ。

    花形といっても黄色い歓声が飛び交う華やかなそれとは異なり、ポセイドンは端正な美貌、よく通る歌声、確かな才能を持っていたがその冷たい視線で近寄り難い雰囲気の偶像であった。

    控室でポセイドンが食事を兼ねて休んでいると、コンコンとノックの音がして1人の男が入ってきた。

    「よう、お疲れさん」
    「遅い、一体どこに行っていたのだ」
    「どこってそりゃあんた練習用の衣装を店に洗濯しに出しに行ってたんだよ…というかあんたが吾に言ったんじゃねぇか…」
    「それにしては遅いと言ったのだ」
    「いやぁ道を少し間違えちまってなぁ…まだこの街には慣れねぇな!たはは」

    悪びれもせずヘラヘラ笑う老齢の男にポセイドンは鼻を鳴らした。男の名は佐々木小次郎、最近物騒な事件が耐えないこの街でポセイドンの身辺を護衛する為に雇われた男だ。

    東の国から各地を修行し、ヴァルハラ市に流れてきたという小次郎。年齢を感じさせない剣技には護衛として信頼を置けるとポセイドンは思っ 2096

    ちょこ

    DONEアイドラ小説
    バレンタインイベント
    佐々木先生と美男くんと時雨の話
    時雨が廊下を歩いていると前方に佐々木と華王がいた、華王はなにか紙らしきものを手に持っており、隣にいる佐々木はなにやら笑っている。そのまま通り過ぎようとしたが、佐々木に見つかり呼ばれてしまった。
    「あ、水無瀬〜!」
    「……大声で呼ばないで貰えますか……華王、それ佐々木先生のポスターか」
    「あぁ!貰いました!」
    華王が持っていたポスターには少し見覚えがあった、まだ持っていたのかと時雨は思いつつそういえば、と佐々木が思い出すように言った。
    「水無瀬もポスターあったよな〜、確か評判良かったやつ」
    「水無瀬先生にも?」
    「そうそう!確か水無瀬がライブ中言った言葉も当時騒いで……イダダダ!水無瀬抓るな!」
    「いつのこと言ってるんですか?」
    これ以上は言うな、と言わんばかりに時雨は佐々木の背中を強く抓る、あの頃は楽しくアイドルをしていたが、今の自分にとってはもはや黒歴史と言っていい。抓る手を離すと背中を優しくさする佐々木。
    「すまんな華王、騒がしくして」
    「大丈夫だ先生!それにしても少し想像つかないな、どんな風な事言ったんですか、先生」
    「ほら水無瀬〜!華王もそう言ってるしさ〜!」
    「………」
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    ちょこ

    DONEアイドラ小説
    弓道場にきた時雨と佐々木先生の話
    生徒たちは既に帰り、静まった弓道場にそっと入る人物が。水無瀬時雨である、彼は実は学生時代は弓道部に所属していた、大会などにも出場したほどの腕前だ。彼はたまに誰もいない弓道場に来ては、こっそりと弓を引く。
    今日もまた弓を構え、的を真っ直ぐと見る、静かな時間、集中しているからか時雨の耳には何も入らない、それからか誰かが入ってきたのにも気づいてなかった。キリ、キリと引いて狙いを定めて手を離す。矢は見事的の真ん中を射抜く、すると後ろから小さな拍手が聞こえた。
    「さすが水無瀬、真ん中射抜くとは」
    「……盗み見は感心しませんね……」
    露骨に嫌そうな顔をする時雨を横目に笑う佐々木巡。もう1回と言う彼の言葉にため息を吐くともう一本矢を持った。見せてくれるのかと拒絶されると思っていた彼は少しだけ驚いていた。これで終わりにしますから、と一言いってまた構える。時雨が真剣な顔で的を見るのを黙ってみる彼。時雨はこういう時話しかけられるのが嫌なのだ、例え集中していて聞こえていないのだろうと言われるのも嫌いだ。いつもは自分にお構い無しに話しかける彼が、こういう時は話しかけずに黙って自分を見る。そんな彼が見ている 840

    ちょこ

    DONEアイドラ小説
    体調の悪くなった時雨を佐々木先生が保健室まで運んだ話
    頭がぼんやりとする、廊下を歩いていておもわず足取りが重くなる。廊下にある鏡を見た自分の顔を見て少し顰める時雨。顔色は悪く、立ってるだけというのにふらついて慌てて壁に手を置く。頭がぐるぐるとまわり、目もぐらぐらと焦点が合わない。貧血かもしれない、と思った時には遅かった。倒れそうになった時、誰かから腕を掴まれた。
    「大丈夫か!?」
    慌てた様子で声をかけられたような気がして、返答しようとしたがそのまま意識が遠のく。
    「………っ!」
    どのくらい時間が経っただろうか、消毒液の匂いとチャイムの音で慌てて起き出す。時雨は自分の状況が分かっていなかった、いつの間にか保健室のベッドで横になっていたからだ。あの時自分は倒れたはず……と考え込んでいるとカーテンが勢いよく開いた。
    「水無瀬!大丈夫か!」
    自分を心配する声の正体は佐々木巡だった、何故ここに彼がいるのか分からなかったが、彼が持っていたペットボトルのお茶を渡された時話してくれた。
    「お前急に倒れたんだぞ?覚えてないか?貧血で倒れたんだろうって。お前顔色悪いけど……ちゃんも飯食ってるのか?」
    「……はぁ……、そしてなぜ佐々木先生がここに?」
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    ちょこ

    DONEアイドラ小説
    文化祭の話(if) 佐々木先生と時雨が1日限りの復活祭
    あぁ、なんて事だ。一日だけアイドルとして復活しろだと?ふざけるな、もうアイドルとしての俺は死んでいるというのに、いまさらステージに立てというのか?あの日あの時重圧に耐えきれなくてステージから、アイドルから逃げたこの俺に立てというのか。しかも佐々木巡と組めと言うのか、トップアイドル同士組んだら盛り上がるから、と簡単に言ってくれたが俺の気持ちはそれどころじゃなかった、自分よりトップアイドルとして輝いていた佐々木巡、自分がいざトップアイドルになった時初めて彼の凄さを知ったのだ、その重すぎる重圧に。アイドルをしていた頃は彼からそんなの微塵も感じなかった、キツイ、やしんどいなんて言葉すらだ。どんな気持ちで、彼はアイドルをしていたのだろうか、未だに分からない。
    「………もう”アイドルの水無瀬時雨”は死んでるんです、俺はもう……」
    そう言ったものの、もう決まった事だからとそのまま1日限りのトップアイドル同士の復活祭は決まってしまった、憂鬱だ、本番のステージの事を考えて既に吐き気が込み上げてくる。観客の声、ペンライトの光、照明、熱気、全てが自分にとってはトラウマのように気持ち悪く、考えるだけで震えて 2248

    ちょこ

    DONEアイドラ小説(小話)
    バレンタイン、美男くんと佐々木先生と世良の話
    バレンタイン当日、とある人物を探していた世良は、その探していた人物を見かけたと同時にこちらを逃げるように去っていく男子学生とすれ違った、何故か顔が真っ青だったと思いつつ、その人物──佐々木巡と横にいた華王美男に話しかける。
    「やっと見つけた!先生と王さま探してたんですよ!」
    「お、白石どうした?」
    「今日バレンタインだから配ってるんです、はい先生あげる〜。ほら王さまもあげる」
    「世良のは美味しいから楽しみだな!ガトーショコラか」
    美男が綺麗に包装された中身を見て言う、中は美男の言う通りガトーショコラで粉砂糖も綺麗に降られており中々美味しそうだった。世良はたまにお菓子を作っては人に配ることがあるが、仲のいい相手にしか配ってない。流石に全員分作れるわけがないと笑いつつ美男に言っていたのを思い出していた。ガトーショコラか、と聞かれた世良はその通りと答える。
    「へへ、そんな褒めても何も出ないよ。休憩時間かそこらで食べてね。先生も食べてくださいよ!」
    「食べるって、白石のは美味しいし。そこらのお店のより美味しいんじゃないか?」
    「先生の言う通りだな!」
    「え、褒めすぎて俺照れるんですけど……2 622