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    vi

    ゆき📚

    DONE【sngk】【ジェリーフィッシュが解ける頃】Ⅵ
    現パロエレリです。
    試される会社員、やっぱりテンパる会社員、若さと勢い!大学生!!
    そんな感じのお話です。いい加減いちゃいちゃ書きたいと思い最後のほうちょっとだけちゅっちゅしております。
    相変わらず諸々雑な感じですが
    大丈夫、どんなものでもどんとこい!な方よかったら読んでやってください
    【ジェリーフィッシュが解ける頃】Ⅵ ゆるやかに街が暗くなれば反するように地上からそびえ建つ様々な人工物が人工的な明かりを灯していく。
     高層ビルの窓が不規則に四角く輝き、何かを宣伝するように緑と赤と青がびかびかと交代でリズムに合わせて光っているのが遠くに見える。
     リヴァイはそう言った人工的な明かりがあまり好きでは無かった。
     暗闇を照らす明るさは人間が発明した最高の科学のひとつだと思う。
     リヴァイはそんな事を考えながら空を見上げる。
     星が、見えねぇな
     心の中で呟きながら朝に見た天気予報を思い出す。今日は一日晴れ模様という事で確かに地下鉄まで歩く道すがらに見た空は小さな雲がいくつか浮かぶだけであとは青い色が広がっていた。
     そのまま夜になれば見る事ができるだろう星は
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    DONEお誕生日大遅刻SS。前日に2本もプロットたてて書こうとするとか馬鹿でしかないんだよなぁ……。
    嬬武器雷刀(つまぶきらいと)君と嬬武器烈風刀(つまぶきれふと)君がレイシスちゃんの誕生日パーティから一緒に帰る話。
    気になったら公式キャラ紹介(https://p.eagate.573.jp/game/sdvx/vi/chara/index.html)見てね。ついでにゲーセン行ってゲームしてね。頼む。
    明日はケーキ食べよーな 夜の陰落ちるアスファルトの上を足音が二つ転がっていく。陽が沈んで随分と経った住宅街に落ち行く固い音色を奏でるのは、普段の履き慣れたスニーカーではなく新品の革靴だ。汚れ一つ無い真っ白なそれは、街灯が照らす夜道の中でほのかに光って見えた。
    「パーティー楽しかったな!」
    「えぇ。何より、レイシスが楽しんでくれたようですからね」
    「そそ。レイシス、ずーっと笑ってたもんな」
     よっぽど楽しかったんだろうなー、と喜色に満ちた声は白を形取り、ふわりと浮かんで空へと消えていく。喜びで華やかに彩られ緩んだ頬は、うっすらと紅が滲んでいた。
     えぇ、と応える穏やかな声。その音も、普段の怜悧でシャープな輪郭を失い、わずかにとろけていた。ふ、と柔らかに吐き出した息も同じく白になり、闇夜に舞って消えた。
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    DONE詳しく知りたい人はこの動画(https://twitter.com/SOUNDVOLTEX573/status/1470672194527457282)と公式キャラ紹介(https://p.eagate.573.jp/game/sdvx/vi/chara/index.html)見てね。ついでにゲーセン行ってゲームプレーしてね。頼む。頼む。
    プロフェッサー識苑×氷雪ちゃんをよろしくお願いいたします。
    サンタさんを貴方へ 低い呻り声が物が溢れかえる机の上を張っていく。ゴポゴポと沸き立つあぶくが弾ける音が空気を揺らす。それを掻き消すように、ガサガサと騒がしい音がデスクの下部からあがった。
     あれぇ、と識苑は呆けた声を漏らす。ゴソゴソと耳障りな音が続く。また抜けた声を漏らし、青年は頭を掻きつつ机の下から身を起こす。頭には小さな綿埃が乗っていた。
     息抜きにコーヒーでも飲もう、と湯を沸かしたはいいが、肝心のインスタントコーヒーが見つからない。在庫はまだあったと思っていたのだが、備え付けの棚や積み上がった段ボール箱の奥の奥まで漁ってもそれらしきパッケージは影すら見せなかった。まさか買い忘れていたのだろうか。毎日のように飲むのだから大量に買ってストックしていたはずなのだが。乱れた髪をガシガシと掻き、青年は小さな呻り声をあげる。せっかく沸かしたのに、とみみっちい後悔が胸の隅から湧き上がった。
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    DONE10月に書きたかった話を今更完成させたやつ。月一公式の燃料から膨らませた話。詳しく知りたい人は「sdvx 2021 10月 エンドシーン」でググって。そして気になったら公式のキャラ紹介ページ(https://p.eagate.573.jp/game/sdvx/vi/chara/index.html)見て。ついでにゲーセン行ってゲームやって。頼む。
    ザクロと君の色 あーん、と可愛らしい声とともに、白い指が眼前に迫る。ふとした拍子に折れてしまうのではないかと不安になるほど細い指先には、小さな赤があった。不格好な多角形のそれは、毒々しいほど鮮やかだ。透き通り、光を受けてどこかきらめく様はガラスの欠片を思わせた。
     差し出されたそれに、恋刃は小さく眉をひそめる。健康的な色をした唇が引き結ばれ、口角が悩ましげに下がる。きらめく粒と同じほど赤い瞳は、いつだって真っ直ぐに相手を見据える彼女らしくもなくうろうろと宙を彷徨っていた。逡巡、少女は震える口を小さく開き、指の持ち主に向けてわずかに身を乗り出す。あーん、と再び愛らしい声。あーん、とかすかに震え掠れた復唱。白を飾る透る赤は、血肉の色をした舌の上に乗せられ口内へと消えた。華奢な顎が動き、少女は迎え入れたそれを咀嚼する。瞬間、紅玉の瞳が険しげに細められた。
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