さき(供養用)
PROGRESSスカ蛍/放蛍花吐きパロ
まだ途中です。
決まってない(花の名前かな) ───曰く。恋をする乙女ほど、脆く儚いものはないという。
ある日、花を吐いた。
比喩ではない。本当に、口からこぼれ落ちるように花弁を吐いたのだ。
(…………なんで?)
突然の出来事に混乱する。
今まで長い間旅をしてきた。いろんな場所に行って、いろんな人に出会った。それでも、花を吐く人なんて見たことがない。
しかし。熱が出ているだとか身体がだるいと言った症状はない。これなら依頼は受けれるだろう。
早く行かなきゃ、と思いながら身を起こした。
(ダメだ……口からの異物感が……)
剣を振るい、ヒルチャールを薙ぎ払う。時々口を押さえて、溢れ出ていないかを確認する。それでも、呼吸がしづらく頭が痛い。
「……」
瞬間、遠くにいた青い瞳と眼が合った気がした。
4583ある日、花を吐いた。
比喩ではない。本当に、口からこぼれ落ちるように花弁を吐いたのだ。
(…………なんで?)
突然の出来事に混乱する。
今まで長い間旅をしてきた。いろんな場所に行って、いろんな人に出会った。それでも、花を吐く人なんて見たことがない。
しかし。熱が出ているだとか身体がだるいと言った症状はない。これなら依頼は受けれるだろう。
早く行かなきゃ、と思いながら身を起こした。
(ダメだ……口からの異物感が……)
剣を振るい、ヒルチャールを薙ぎ払う。時々口を押さえて、溢れ出ていないかを確認する。それでも、呼吸がしづらく頭が痛い。
「……」
瞬間、遠くにいた青い瞳と眼が合った気がした。
おいちゃ
DONEpixivに載せる予定の放蛍(スカ蛍)小説です。暗い道を進む二人。そして人知れず頑張る放浪者くん。そんな放蛍ちゃんのお話。※pixiv投稿時には「放浪者」には任意の名前を入れられる設定をかけます。ポイピクで読む際は脳内で変換をお願い致します!
夜道を進む放浪者と蛍ちゃんのお話 ──それは突然のこと。一人分の呼吸音が消えた。
「……え?」
蛍は右横に顔を動かすも、つい数秒前までそこをふよふよと浮いていた相棒の姿が見当たらなくなっていた。
「パイモン!?」
慌てて周囲一帯を見渡してみる。雑木林に所々雑草が生えた砂利道。その砂利道には通行人の道標のように灯篭が並び立っているが、その中には風など吹いていないというのに赤白い炎が揺らめいている。蛍がずっと見てきた景色だ。そう、蛍たちを覆っていた景色に変化はない。ただ周囲の雰囲気に怖がってばかりいたパイモンのみがその姿を消してしまっていた。ドクドクと高鳴る心臓、頬を伝う汗。普通ではないことが起きていると嫌でも理性が理解してしまう。
「……ここにはいない、か」
15470「……え?」
蛍は右横に顔を動かすも、つい数秒前までそこをふよふよと浮いていた相棒の姿が見当たらなくなっていた。
「パイモン!?」
慌てて周囲一帯を見渡してみる。雑木林に所々雑草が生えた砂利道。その砂利道には通行人の道標のように灯篭が並び立っているが、その中には風など吹いていないというのに赤白い炎が揺らめいている。蛍がずっと見てきた景色だ。そう、蛍たちを覆っていた景色に変化はない。ただ周囲の雰囲気に怖がってばかりいたパイモンのみがその姿を消してしまっていた。ドクドクと高鳴る心臓、頬を伝う汗。普通ではないことが起きていると嫌でも理性が理解してしまう。
「……ここにはいない、か」
Red Tea
DONE*nsfw r18 scaralumi關於他們的第一次,所以做起來不會很激烈,因為散沒有做過所以會由熒來引導他,所以才問他“這樣可以嗎?”
因為散沒還體驗過這種感覺,所以會覺得怪怪的,表情像在忍著(好像很難受的樣子,但其實是舒服) 2
まもり
DOODLE現パロ一話目。逆ハー乙女ゲーが書きたい欲望。恋するテイワット・カフェ「はー、疲れたぁ」
大学からの下校中、私は盛大な溜息をついた。本日何度目かはもはや分からない。
地獄の受験を乗り越え、念願のテイワット大学に入れたはいいものの…高校と違って一回一回が信じられないほどに長い授業、そして当然ながら内容は難しく。
(休みの数、逆にしてほしいなぁ)
入学して間もないというのに、早くも現実逃避をしてしまっているのだ。
折れた心を更に折るかの如く険しい坂道を進みつつ、私は商店街から漂ってくる揚げ物の匂いにまたもや溜息をつく。非常に、お腹が空いている。
立ち止まってゴソゴソとポケットを探り財布を取り出す。中身は案の定、百円玉が二枚だけ。
(無駄遣いは禁物、だよね)
海外で働いている両親からの仕送りは双子の兄・空と折半だ。そんなに沢山の額が振り込まれているわけではない。もちろん十分に感謝はしている。だからこそ、大事に大事につかいたいのだ。
4666大学からの下校中、私は盛大な溜息をついた。本日何度目かはもはや分からない。
地獄の受験を乗り越え、念願のテイワット大学に入れたはいいものの…高校と違って一回一回が信じられないほどに長い授業、そして当然ながら内容は難しく。
(休みの数、逆にしてほしいなぁ)
入学して間もないというのに、早くも現実逃避をしてしまっているのだ。
折れた心を更に折るかの如く険しい坂道を進みつつ、私は商店街から漂ってくる揚げ物の匂いにまたもや溜息をつく。非常に、お腹が空いている。
立ち止まってゴソゴソとポケットを探り財布を取り出す。中身は案の定、百円玉が二枚だけ。
(無駄遣いは禁物、だよね)
海外で働いている両親からの仕送りは双子の兄・空と折半だ。そんなに沢山の額が振り込まれているわけではない。もちろん十分に感謝はしている。だからこそ、大事に大事につかいたいのだ。
まもり
DONE激重編。スメールをどう料理するか今から楽しみです。散兵様の哀別「スカラマシュ、おはよう!」
「……おはよう」
朝起きて、挨拶をして、返事がある。
それは当たり前のようなことで今まで気にも留めてこなかった。
だってそういったやり取りをするのは、家族だったり友達だったり、仲間だったり。
相手がファデュイだなんて、どこぞの公子でもない限り有り得なかったのだから。
「朝食なにがいい?やっぱり稲妻風?モンド料理にも挑戦してみない?」
「何でもいいよ……挑戦も何も、普通に食べているし。君より七国の食事には詳しいと思うけど?」
「じゃあモンド!待っててね〜」
ため息が聞こえる。わざと大きく吐いているな、これは。
しかし私は幸せいっぱい夢いっぱい状態なので全くもって気にならない。
スカラマシュと当然に朝を迎えているのだ、不満なんてあるだろうか?
12844「……おはよう」
朝起きて、挨拶をして、返事がある。
それは当たり前のようなことで今まで気にも留めてこなかった。
だってそういったやり取りをするのは、家族だったり友達だったり、仲間だったり。
相手がファデュイだなんて、どこぞの公子でもない限り有り得なかったのだから。
「朝食なにがいい?やっぱり稲妻風?モンド料理にも挑戦してみない?」
「何でもいいよ……挑戦も何も、普通に食べているし。君より七国の食事には詳しいと思うけど?」
「じゃあモンド!待っててね〜」
ため息が聞こえる。わざと大きく吐いているな、これは。
しかし私は幸せいっぱい夢いっぱい状態なので全くもって気にならない。
スカラマシュと当然に朝を迎えているのだ、不満なんてあるだろうか?
まもり
DONE支部でタグを付けてくださった方、ありがとうございます。かなり笑わせていただきました、嬉しかったです。ぜひここに式場を建てましょう。
散兵様の心「クニクズシ?」
「ああ。稲妻の芝居に出てくる人物らしいぞ」
人差し指を立て得意げに語るパイモンに私はぼんやり相槌を打った。ふわふわと浮かぶ彼女の背後に稲妻城が小さく見える。
鶴観の霧を晴らし、久しぶりにここへ戻って来たのはリフレッシュ目的だ。
(色々とヘビーだったな……)
あの地で起きたことを知った日の夜は食事を摂らなかった。
解決には至ったのだが、いつものようにお腹いっぱい食べる気には到底なれなかった。パイモンも本調子でなく、結局静かに寄り添い合って眠りについた。
元々気分転換を兼ねての冒険だったが……最終的に少年を笑顔にしてあげられたことだけが救いか。
(そう、気分転換)
タルタリヤと話してからずっと塞ぎ込んでいたのだ。困った様子のパイモンに頭を撫でられた記憶が蘇る。
12604「ああ。稲妻の芝居に出てくる人物らしいぞ」
人差し指を立て得意げに語るパイモンに私はぼんやり相槌を打った。ふわふわと浮かぶ彼女の背後に稲妻城が小さく見える。
鶴観の霧を晴らし、久しぶりにここへ戻って来たのはリフレッシュ目的だ。
(色々とヘビーだったな……)
あの地で起きたことを知った日の夜は食事を摂らなかった。
解決には至ったのだが、いつものようにお腹いっぱい食べる気には到底なれなかった。パイモンも本調子でなく、結局静かに寄り添い合って眠りについた。
元々気分転換を兼ねての冒険だったが……最終的に少年を笑顔にしてあげられたことだけが救いか。
(そう、気分転換)
タルタリヤと話してからずっと塞ぎ込んでいたのだ。困った様子のパイモンに頭を撫でられた記憶が蘇る。
まもり
DONEこちらもお気に入り回。切なみある話、いいですよね。スメール前に書いているので時空歪めているかもですがお許しください。
散兵様の情景寄せては返す波の音。
晴天の下、私は少し滲んできた汗を拭いながら海辺を歩いていた。
名椎の浜。ここへ来るのは久しぶりだ。前に訪れた時と違い、静かでとても落ち着く。
(うーん、懐かしい)
幕府軍と戦ってからそこまで日は経っていないというのに、早くも思い出と化してきている。
あんなに酷い目に遭っておいて。自分で呆れたが、過ぎたことはそこまで気にならない性分なのだ。
それに今の稲妻はとても平和で、雷電将軍に殺されかけた記憶すら風化しつつある。
(私って本当に肝が据わってるよね)
いや、人間自体が案外強くできているのではないか?
"貴女と戦った時の恐怖、もう忘れちゃいました"。
雷電将軍が聞いたらどんな顔をするだろう?想像して笑いかけて……止まった。
11113晴天の下、私は少し滲んできた汗を拭いながら海辺を歩いていた。
名椎の浜。ここへ来るのは久しぶりだ。前に訪れた時と違い、静かでとても落ち着く。
(うーん、懐かしい)
幕府軍と戦ってからそこまで日は経っていないというのに、早くも思い出と化してきている。
あんなに酷い目に遭っておいて。自分で呆れたが、過ぎたことはそこまで気にならない性分なのだ。
それに今の稲妻はとても平和で、雷電将軍に殺されかけた記憶すら風化しつつある。
(私って本当に肝が据わってるよね)
いや、人間自体が案外強くできているのではないか?
"貴女と戦った時の恐怖、もう忘れちゃいました"。
雷電将軍が聞いたらどんな顔をするだろう?想像して笑いかけて……止まった。
まもり
DONE美味し過ぎるこの関係性を私が放っておけるはずもなく。ということでタルタリヤとの三角関係開幕です。
散兵様と公子様「おまえ、やたらと上機嫌だな」
塵歌壺内で鼻歌交じりに髪をといていると、ふよんと飛んできたパイモンに話しかけられた。私の膝の上に座るなりふてぶてしくハスの花パイに手を伸ばしている。
「いつもこんな感じじゃない?」
「いや違う。少なくともトーンが高い」
なんだそれは。
首を傾げるとパイモンが次から次へとパイをムシャムシャ貪った。さっきご飯を食べたばかりなのに仕方のない子だ。
ヘアブラシと鏡を片付ける私。彼女がまた口を開く。
「一週間前……何かあったな?」
ドキッとする。その辺りは、確か。
(スカラマシュと話をした……)
あれはそう、仲直りというやつだ。監禁事件をそんな可愛らしい言葉で済ませて良いのかはさておき、間違いなく彼に近付けた日だった。
9934塵歌壺内で鼻歌交じりに髪をといていると、ふよんと飛んできたパイモンに話しかけられた。私の膝の上に座るなりふてぶてしくハスの花パイに手を伸ばしている。
「いつもこんな感じじゃない?」
「いや違う。少なくともトーンが高い」
なんだそれは。
首を傾げるとパイモンが次から次へとパイをムシャムシャ貪った。さっきご飯を食べたばかりなのに仕方のない子だ。
ヘアブラシと鏡を片付ける私。彼女がまた口を開く。
「一週間前……何かあったな?」
ドキッとする。その辺りは、確か。
(スカラマシュと話をした……)
あれはそう、仲直りというやつだ。監禁事件をそんな可愛らしい言葉で済ませて良いのかはさておき、間違いなく彼に近付けた日だった。
まもり
DONEデレスカ。お気に入り回です。散兵様の恋情「いい買い物ができたよ、ありがとう!」
稲妻のとある土産屋。この国らしい優雅な装飾が施された筒……万華鏡を持って、私は隣に立つ少年に笑いかけた。
「礼には及ばぬ。他に見てみたい物はあるでござるか?」
彼の名は楓原万葉。稲妻での旅に深く関わりがあった人物。
雷電将軍との大激戦の末、どうにかこうにか平和を取り戻した稲妻。元・指名手配犯の彼が当たり前のように歩けているのがその証拠だ。晴れて自由の身となった万葉に、品揃えの良い土産屋を教えてくれないかと頼み今に至る。
「ううん。これすごく気に入ったから。えへへ、同じの三つも買っちゃった」
「誰かに贈るのか?」
満面の笑みで頷いてみせた。一本は自分用、二本はクレーと七七にあげるのだ。喜ぶ二人の顔を思い浮かべていると、横を通りすがった男の子に意識をとられた。
8641稲妻のとある土産屋。この国らしい優雅な装飾が施された筒……万華鏡を持って、私は隣に立つ少年に笑いかけた。
「礼には及ばぬ。他に見てみたい物はあるでござるか?」
彼の名は楓原万葉。稲妻での旅に深く関わりがあった人物。
雷電将軍との大激戦の末、どうにかこうにか平和を取り戻した稲妻。元・指名手配犯の彼が当たり前のように歩けているのがその証拠だ。晴れて自由の身となった万葉に、品揃えの良い土産屋を教えてくれないかと頼み今に至る。
「ううん。これすごく気に入ったから。えへへ、同じの三つも買っちゃった」
「誰かに贈るのか?」
満面の笑みで頷いてみせた。一本は自分用、二本はクレーと七七にあげるのだ。喜ぶ二人の顔を思い浮かべていると、横を通りすがった男の子に意識をとられた。
まもり
DONE監禁回。スカラマシュはツンヤンデレ。異論は認めない。
タル蛍ルート書くのも面白そうですね。
散兵様の鳥籠今日はとても悲しいことが起きた。
対雷電将軍の訓練を終えた私は、人気のない林の中で星を眺めていた。
「スカラマシュ……」
稲妻の人々を苦しめる要因に彼が深く関わっていたなんて。なにかを企んでいるのは分かっていたけれど、ここまで……酷いことを。どれだけの人が邪眼の餌食になったのか。
声高々に嗤う彼の姿が頭から離れない。
(……けど)
私が彼を突き止めた時、ほんの少し切なげな眼差しを向けてきた気がした。見つけてしまったか、そんな眼差しを。
(違う、か)
そうであってほしい私の願望だ。だから気のせいなのだ。甘い考えは捨てなくてはならない。いざとなれば彼をこの手で、
「……できないよ」
なんてザマだ、稲妻の仲間たちに申し訳が立たない。彼らの悲しみを忘れたのか。
11226対雷電将軍の訓練を終えた私は、人気のない林の中で星を眺めていた。
「スカラマシュ……」
稲妻の人々を苦しめる要因に彼が深く関わっていたなんて。なにかを企んでいるのは分かっていたけれど、ここまで……酷いことを。どれだけの人が邪眼の餌食になったのか。
声高々に嗤う彼の姿が頭から離れない。
(……けど)
私が彼を突き止めた時、ほんの少し切なげな眼差しを向けてきた気がした。見つけてしまったか、そんな眼差しを。
(違う、か)
そうであってほしい私の願望だ。だから気のせいなのだ。甘い考えは捨てなくてはならない。いざとなれば彼をこの手で、
「……できないよ」
なんてザマだ、稲妻の仲間たちに申し訳が立たない。彼らの悲しみを忘れたのか。
まもり
DONE長官が一番長官している回だと思います。散兵様の憂い塵歌壺内のベッドの上。
体調を崩したスカラマシュとの邂逅から一週間が経過した。稲妻に戻ってきた私は、雷電将軍と一悶着あったり抵抗軍と交流したりとなかなかに濃厚な日常を送っている。
(早く空に逢いたいなぁ……)
稲妻で出会った仲間たちのお陰で孤独は感じずに済んでいるが、心のどこかに寂しさがあるのは否定できない。期待とは裏腹に兄の手掛かりを掴めず焦る気持ちもあってちっとも落ち着かなかった。
ころんと寝返りをうち、悶々と考える。
(これ以上、何事もなければいいんだけど……)
ぼーっと天井を見つめ、無駄に時間が過ぎていく。
眠気に襲われたところで頬をベチッと叩き起き上がった。
(だめだ、何かしよう)
こうしている間にも空がもっと遠くへ行ってしまう気がする。なんでもいいから行動しなければ。しかし、
7845体調を崩したスカラマシュとの邂逅から一週間が経過した。稲妻に戻ってきた私は、雷電将軍と一悶着あったり抵抗軍と交流したりとなかなかに濃厚な日常を送っている。
(早く空に逢いたいなぁ……)
稲妻で出会った仲間たちのお陰で孤独は感じずに済んでいるが、心のどこかに寂しさがあるのは否定できない。期待とは裏腹に兄の手掛かりを掴めず焦る気持ちもあってちっとも落ち着かなかった。
ころんと寝返りをうち、悶々と考える。
(これ以上、何事もなければいいんだけど……)
ぼーっと天井を見つめ、無駄に時間が過ぎていく。
眠気に襲われたところで頬をベチッと叩き起き上がった。
(だめだ、何かしよう)
こうしている間にも空がもっと遠くへ行ってしまう気がする。なんでもいいから行動しなければ。しかし、
まもり
DONE体調が悪いらしいスカラマシュと出くわした蛍は…。散兵様とおねんね稲妻での問題に日々追われている中、今日は久々に璃月港へやって来ていた。タルタリヤから食事のお誘いがあったのだ。そんな暇はない、と最初は断ったものの物凄くしつこかった為仕方なく了承した。というかなぜ私が稲妻にいると知っていたのか……ファデュイの情報網とやらか?いきなり声を掛けられて驚いたぞ。
「はー、美味しかった!」
「そりゃ、あれだけ高ければね……」
料亭から出て、ご満悦な様子のタルタリヤを呆れ気味に見る。とにかく金額の桁がおかしいメニューを目の当たりにして現実味がなかった。相変わらずのお金持ちっぷり、羨ましいことこの上ない。
空を見上げるともう夕暮れ時で、稲妻に戻るのは明日にしなければなと思った。
「ありがとう。無理やりだったけど楽しかったよ」
6872「はー、美味しかった!」
「そりゃ、あれだけ高ければね……」
料亭から出て、ご満悦な様子のタルタリヤを呆れ気味に見る。とにかく金額の桁がおかしいメニューを目の当たりにして現実味がなかった。相変わらずのお金持ちっぷり、羨ましいことこの上ない。
空を見上げるともう夕暮れ時で、稲妻に戻るのは明日にしなければなと思った。
「ありがとう。無理やりだったけど楽しかったよ」
まもり
DONE「散兵様の寵愛」第一話です。稲妻完結前に書いているので色々とご理解ください。
スカラマシュの好感度が高い場合のIF魔神任務を描いていきます。スメール編終了まで頑張ります。
散兵様のフラグ稲妻に到着して少し経ったある日のこと。
「あ、雷神の瞳!」
取り敢えず道を覚えていかないとな、そう思って探索をしていると、木の上に雷神の瞳を発見して駆け出した。散策者を殺す気しかないだろうという場所にありがちなのだが今回は比較的手に届きやすい位置だ。安心した。
はしっと掴み、嬉しさでホクホクしつつ落とさないよう気を付けながら降りる。すると、
「猿かと思ったが人間だったか」
いきなり、聞き覚えのある嘲りを含んだ声がした。まさかと思い視線を上げる。
「久しぶりだね、栄誉騎士」
「……っああ!?」
特徴的な被り物と切り揃えた髪。年上ながら幼さが残る顔立ち。予想通り、立っていたのは。
「スカラマシュ……!」
「呼び捨てか。いい度胸だね」
5451「あ、雷神の瞳!」
取り敢えず道を覚えていかないとな、そう思って探索をしていると、木の上に雷神の瞳を発見して駆け出した。散策者を殺す気しかないだろうという場所にありがちなのだが今回は比較的手に届きやすい位置だ。安心した。
はしっと掴み、嬉しさでホクホクしつつ落とさないよう気を付けながら降りる。すると、
「猿かと思ったが人間だったか」
いきなり、聞き覚えのある嘲りを含んだ声がした。まさかと思い視線を上げる。
「久しぶりだね、栄誉騎士」
「……っああ!?」
特徴的な被り物と切り揃えた髪。年上ながら幼さが残る顔立ち。予想通り、立っていたのは。
「スカラマシュ……!」
「呼び捨てか。いい度胸だね」