はるもん🌸
DOODLE藍忘機にもう一度告白させるお話藍忘機を泣かせる魏無羨「その恰好は」
藍忘機は息をのむ。魏無羨は前世で身に着けていた衣服を身にまとっていた。
「死ぬ直前の服。温寧に頼んで縫ってもらった。そんな顔するなよ」
「これは…この遊びは、よくない」
「これは遊びじゃないよ。俺は覚えてないんだ。お前がどうやって俺に告白したのか。もう一度やり直させてくれないか?片腕兄さんの旅に出てる間、お前は勘違いしてただろう。死ぬ直前の記憶を持ったまま現世に蘇ったって。お前の気持ちを知っていて、あれやこれやと遊んでたんだってな。まぁ仕方ない、俺が忘れっぽい事を知らなかったんだから」
一層口数の減った藍忘機と共に避塵に乗り、二人はある洞窟にやってきた。
「この場所に見覚えは?」
「いや、全然。どうやって俺に気持ちを伝えた?」
1245藍忘機は息をのむ。魏無羨は前世で身に着けていた衣服を身にまとっていた。
「死ぬ直前の服。温寧に頼んで縫ってもらった。そんな顔するなよ」
「これは…この遊びは、よくない」
「これは遊びじゃないよ。俺は覚えてないんだ。お前がどうやって俺に告白したのか。もう一度やり直させてくれないか?片腕兄さんの旅に出てる間、お前は勘違いしてただろう。死ぬ直前の記憶を持ったまま現世に蘇ったって。お前の気持ちを知っていて、あれやこれやと遊んでたんだってな。まぁ仕方ない、俺が忘れっぽい事を知らなかったんだから」
一層口数の減った藍忘機と共に避塵に乗り、二人はある洞窟にやってきた。
「この場所に見覚えは?」
「いや、全然。どうやって俺に気持ちを伝えた?」
しばた三歳
DONE【知己のひめはじめ】ヒメハジメをテーマに2連作です
① cql忘羨(座学知己・全年齢)←コレ
②原作忘羨(道侶・R18)
cql版はさらっとあっさり、少年時代の知己です😊
※もろもろ捏造、ふわっとお読みください
知己のひめはじめ【知己のひめはじめ】 陳情令・座学/全年齢
(しばた三歳)
「おうい!」
白い校服をたなびかせて、二度見するほど細く伸びやかな肢体が、小鹿のように軽やかに走ってくる。
タタタン、タタタン。階段を駆け降りてくる不思議な足拍子は、姑蘇藍氏の子弟たちからは決して発されない音だ。
「へへっ、ここにいたんだな。蔵書閣にいないから探したぞ」
いったい何がそんなに楽しいのだろう。魏無羨は冷泉の淵に立ち、藍忘機を見下ろしながら、実にご機嫌そうに笑っている。
冷泉に浸かったまま白衣を羽織り、江家一番弟子の笑顔をまぶしげに見上げた藍忘機は――まぶしいのは水面に反射した日差しのせいであり、他に意味はない――不愛想にひとこと「何の用だ」と問うた。すがめた目線は鋭く、まるで妖邪を見据えているようだ。しかし魏無羨は一切頓着せず、
2047(しばた三歳)
「おうい!」
白い校服をたなびかせて、二度見するほど細く伸びやかな肢体が、小鹿のように軽やかに走ってくる。
タタタン、タタタン。階段を駆け降りてくる不思議な足拍子は、姑蘇藍氏の子弟たちからは決して発されない音だ。
「へへっ、ここにいたんだな。蔵書閣にいないから探したぞ」
いったい何がそんなに楽しいのだろう。魏無羨は冷泉の淵に立ち、藍忘機を見下ろしながら、実にご機嫌そうに笑っている。
冷泉に浸かったまま白衣を羽織り、江家一番弟子の笑顔をまぶしげに見上げた藍忘機は――まぶしいのは水面に反射した日差しのせいであり、他に意味はない――不愛想にひとこと「何の用だ」と問うた。すがめた目線は鋭く、まるで妖邪を見据えているようだ。しかし魏無羨は一切頓着せず、
紫雨(shigure)
PROGRESSタイトルは仮です…!本編終了から10年くらい経った凌澄のお話し。
なんだかんだと金凌を受け入れている江澄と、それに甘える金凌の夜のお話しが書きたかったのですが、時間が足りず性行為の直前までしか書けませんでした…!🙏🙏🙏
新年会の最中に後編が上げられたら上げたいですが、おそらく後日pixiv公開になるかと思います。すみません…orz
君を待つ宵に(前編) 金鱗台で与えられた客室にて、江澄は寝入ることができずにもぞもぞと寝返りをうった。
そもそも、神経質な江澄は蓮花塢の自室以外で寝るのは得意じゃない。
この部屋を用意した人間はそうした江澄の性質も、江澄の私室の設えも知り抜いている人間だ。江澄が使用しているものと同じ産地から取り寄せた同じ肌触りの布団。欄間や天井の細工などは蘭陵金氏好みの豪奢なものではなく、雲夢江氏らしい素朴ながらも流麗なつくりで、薫きしめられた香も、江澄の好みに調香されている。それでも落ち着かないのは。
「叔父上、一緒に寝よ」
こうして闖入者がやってくるのを、予見していたからだ。――――邸宅の主人を闖入者と呼んでいいのかはわからないが。
2352そもそも、神経質な江澄は蓮花塢の自室以外で寝るのは得意じゃない。
この部屋を用意した人間はそうした江澄の性質も、江澄の私室の設えも知り抜いている人間だ。江澄が使用しているものと同じ産地から取り寄せた同じ肌触りの布団。欄間や天井の細工などは蘭陵金氏好みの豪奢なものではなく、雲夢江氏らしい素朴ながらも流麗なつくりで、薫きしめられた香も、江澄の好みに調香されている。それでも落ち着かないのは。
「叔父上、一緒に寝よ」
こうして闖入者がやってくるのを、予見していたからだ。――――邸宅の主人を闖入者と呼んでいいのかはわからないが。
rocca
ArtSummary2022診断メーカーお題で書いて限定公開していたものです影踏み 石蒜(=彼岸花)は血を吸って赤くなるのだと子供の頃に教えられた。
墓の周りによく咲いているので真実味がある。実際は花の持つ毒性を利用して、墓の下に眠る死者の身体を鼠やモグラに食い荒らされないようにと植えられている。
そして毒性がある花に子どもを近づけないために不穏な印象を植え付けたのだろう。
妖艶で燃え盛る炎のような群花。
あれから何度目かのこの花が咲く季節が訪れた。
季節が巡れば咲いてまた枯れ果てていく数多の草花のうちの一つに過ぎないが、今はこの花を見かけると目が離せなくなる。
その吸い込まれるような赤を見て、確かに血を吸っているのかもしれない、と藍忘機は呟いた。
「含光君?」
隣に並び歩く藍思追が聞き返したが
1073墓の周りによく咲いているので真実味がある。実際は花の持つ毒性を利用して、墓の下に眠る死者の身体を鼠やモグラに食い荒らされないようにと植えられている。
そして毒性がある花に子どもを近づけないために不穏な印象を植え付けたのだろう。
妖艶で燃え盛る炎のような群花。
あれから何度目かのこの花が咲く季節が訪れた。
季節が巡れば咲いてまた枯れ果てていく数多の草花のうちの一つに過ぎないが、今はこの花を見かけると目が離せなくなる。
その吸い込まれるような赤を見て、確かに血を吸っているのかもしれない、と藍忘機は呟いた。
「含光君?」
隣に並び歩く藍思追が聞き返したが
R_Hatori
DONE『愛し美し吾子に誰そ揺籠を』小説:こむぎさん(@comugi0909)
発行:https://rinrinsirop.booth.pm/
2022年12月30日発行
表紙イラスト・小説抜粋画像・カラー漫画(10ページ)等の全21枚が見られます。
2024年9月現在、漫画を大幅に追加制作中。
電子書籍として2024年12月までに配布予定です。 22
酸化アミノ
MOURNING【現代東瀛AU設定】子軒と三人の義兄弟(瑶/澄/嬰)が仲良くわちゃわちゃ会話するシーンを書きたくて唐突に浮かんだクリスマスネタ
金凌ちゃん(3歳)のお願いを叶えたい父と叔父たちの親族会議(という名の飲み会)
深く考えずにお楽しみください
※続けたかったけど続かなかった
――十二月某日、花の金曜日の宵。
駅前の大衆居酒屋は、忘年会シーズンということもあり大層な賑わいをみせている。
その一角で、整った面立ちをした四人の男がずらりと顔を突き合わせ、麦酒のジョッキを高々と掲げていた。親族会議と称した飲み会のはじまりである。
「それで、我が家で行うクリスマスパーティーの件なんだが……」
乾杯の音頭からしばらく経った頃、先陣を切って口を開いたのは今回の幹事である金子軒だった。
「ちょっと待て! その件は俺が仕切る!」
続く言葉を遮るように、勢い良く手を挙げて声高に叫んだのは魏無羨だ。一杯目の麦酒は乾杯の合図と共に一瞬で空にしており、いつの間にやら追加で注文した熱燗の徳利が、彼の目の前にずらりと並べられている。
3069駅前の大衆居酒屋は、忘年会シーズンということもあり大層な賑わいをみせている。
その一角で、整った面立ちをした四人の男がずらりと顔を突き合わせ、麦酒のジョッキを高々と掲げていた。親族会議と称した飲み会のはじまりである。
「それで、我が家で行うクリスマスパーティーの件なんだが……」
乾杯の音頭からしばらく経った頃、先陣を切って口を開いたのは今回の幹事である金子軒だった。
「ちょっと待て! その件は俺が仕切る!」
続く言葉を遮るように、勢い良く手を挙げて声高に叫んだのは魏無羨だ。一杯目の麦酒は乾杯の合図と共に一瞬で空にしており、いつの間にやら追加で注文した熱燗の徳利が、彼の目の前にずらりと並べられている。
ya_1723
MEMO最近コード●アスの再放送見てたらふと思い付いたネタ忘羨にはなると思うけどまだそこまで考えてないのでとりあえず思い付いたとこまで
その瞳に魅せられて現代AUで江家の養子である魏無羨は常に目を閉じている。わざとではなく幼少期に酷くショックを受ける出来事があり、それが心の傷となり目を開けることが出来なくなった(ナ●リー的な。さすがに活発に動いてほしいので足の設定は今回なしで)しかし彼は持ち前の優秀さで義弟の江晩吟と共に進学校に通っていた。送り迎えでは常に江晩吟が付き添い、授業は予め家族に音読してもらって内容を全て暗記。運動も予め距離や高さを教えてもらえば支障ない。なんなら声だけじゃなく足音とかで人も判別出来る。藍忘機は不用意に顔触られて「お!結構な美人だなー」と魏無羨に弄ばれ?る。
幼少期の出来事とは魏無羨が体調を崩してそれをなんやかんや虞夫人が面倒見てたら襲撃された事件。その日他二人は学校(もしくは習い事)、楓眠は最初家にいたけど急用で出掛けてた。結果虞夫人は意識不明の重傷(重体?)、魏無羨は怪我はなかったけど目を開けれなくなった。夫人は何年も眠り続けて魏無羨達が高校生くらいの時にやっと目覚める。
638幼少期の出来事とは魏無羨が体調を崩してそれをなんやかんや虞夫人が面倒見てたら襲撃された事件。その日他二人は学校(もしくは習い事)、楓眠は最初家にいたけど急用で出掛けてた。結果虞夫人は意識不明の重傷(重体?)、魏無羨は怪我はなかったけど目を開けれなくなった。夫人は何年も眠り続けて魏無羨達が高校生くらいの時にやっと目覚める。
kuzu_kuzuwasabi
PROGRESS原神のハウジング機能塵歌壺を藍忘機が持っておりそこに夷陵老祖魏無羨を監禁するっていう話の途中です藍忘機のふしぎな壺含光君は壺を持ち歩いている。
見た目は茶を入れる急須のようだが、姑蘇藍氏の雲の家紋が入っている。
含光君はいつもそれを持ち歩いており、彼と共に夜狩りをしたことのある子弟たちならば一度は見たことのあるものだ。
しかし含光君がその壺を持っているのは見たことがあっても、その壺で茶を飲んだりしているところはない。
乾坤袋の中に仕舞い込んでいて、とても大切そうにしている。
ある子弟が含光君にその壺はなんなのか尋ねたそうだ。含光君は「とても大切なもの」と答えた。
それから含光君に嫁入りを迫りたい輩や藍氏に取り入りたい輩などの間では「含光君は茶器が好きだから上げれば喜ばれる」と噂されるようになる。
そこは不思議な空間でいくつもの小さな島々が宙に浮いている。
1849見た目は茶を入れる急須のようだが、姑蘇藍氏の雲の家紋が入っている。
含光君はいつもそれを持ち歩いており、彼と共に夜狩りをしたことのある子弟たちならば一度は見たことのあるものだ。
しかし含光君がその壺を持っているのは見たことがあっても、その壺で茶を飲んだりしているところはない。
乾坤袋の中に仕舞い込んでいて、とても大切そうにしている。
ある子弟が含光君にその壺はなんなのか尋ねたそうだ。含光君は「とても大切なもの」と答えた。
それから含光君に嫁入りを迫りたい輩や藍氏に取り入りたい輩などの間では「含光君は茶器が好きだから上げれば喜ばれる」と噂されるようになる。
そこは不思議な空間でいくつもの小さな島々が宙に浮いている。
ivy_orchid_mdzs
MAIKINGにょた化魏嬰のアホエロ忘羨漫画です!1枚目魏嬰のパイが出ているのでご注意くださいm(_ _)m
にょた化なので念の為にワンクッション。
今後はR18🔞になります。 10
ivy_orchid_mdzs
DONE含光君×夷陵老祖漫画後編24ページ。前回の続きです。
前編⇒https://poipiku.com/3976889/7040636.html
今回はハピエンで終わります☺️
そんなにえちくなりませんでした~🥺🙏
そして雑!ツヤベタ間に合いませんでした😭🙏
pass:成人済み18↑?(yes/no) 24
酸化アミノ
DONE全3話予定の忘羨SS 【1話】※以前投げたものに加筆訂正しました
斜日の光を追う男の葛藤
時間軸は窮奇道襲撃の数ヶ月前あたり(乱葬崗時代の話)
軌跡① 刻は夕暮れ、夷陵のとある町外れからひっそりと延びる山道の片隅で、日除けの笠を目深く被った黒衣の男がひとり佇んでいた。遠目に揺れる金色の旗に綴られた『無上邪尊』の文字を一瞥し、乾いた笑みを口許に湛えている。
「おにいちゃん、まいご?」
ふと、幼い声が男を呼び止めた。
すれ違い様に側へと駆け寄り、舌足らずな口調で問うたのは、今し方母親と共に山を下ってきたひとりの幼い娘だ。大きな瞳、ふっくらとして赤らんだ頬に泣きぼくろがぽつりと添えられているのが印象的で、道中で摘み採った花や野草たちを小さな掌いっぱいに握り締めている。
母親は突然娘が得体の知れぬ男に話しかけてしまった事に慌てふためき、頭を下げてそそくさと立ち去ろうとするも、何故だか幼子は頑としてその場を離れようとはしなかった。どうやら問いの答えを聞けるまでは納得できないらしく、頭上にある男の顔をただ真っ直ぐと仰ぎ見ている。
3088「おにいちゃん、まいご?」
ふと、幼い声が男を呼び止めた。
すれ違い様に側へと駆け寄り、舌足らずな口調で問うたのは、今し方母親と共に山を下ってきたひとりの幼い娘だ。大きな瞳、ふっくらとして赤らんだ頬に泣きぼくろがぽつりと添えられているのが印象的で、道中で摘み採った花や野草たちを小さな掌いっぱいに握り締めている。
母親は突然娘が得体の知れぬ男に話しかけてしまった事に慌てふためき、頭を下げてそそくさと立ち去ろうとするも、何故だか幼子は頑としてその場を離れようとはしなかった。どうやら問いの答えを聞けるまでは納得できないらしく、頭上にある男の顔をただ真っ直ぐと仰ぎ見ている。
はるもん🌸
MOURNING苺の砂糖漬け味見「藍湛、藍湛!彩衣町で女の子から苺の砂糖漬けをもらったよ。あ、疑うなよ?お前はやきもちだからな。きのう妖魔から助けてあげた子だ、お前も覚えてるだろ?小皿を持ってきてやったぞ。すごく美味しいから食べてみろ!」
藍忘機は「女の子から」という言葉に眉をピクリと反応させ、
そっぽを向いた。
「いらない」
「本当に美味しかったんだって!ほら、これなら味見してみたくなる?」
魏無羨は砂糖漬けの容器に指を入れ、己の唇に塗りつけた。テラテラと光る唇に視線が移る。藍忘機は考える間もなくその完璧なまでに整った顔を魏無羨に寄せる。ちゅ、と吸うように口づけをした。
数秒唇を合わせたあと、味の感想を言うため魏無羨から顔を離す。
抱き寄せるために腰にかけた腕はそのままに。
698藍忘機は「女の子から」という言葉に眉をピクリと反応させ、
そっぽを向いた。
「いらない」
「本当に美味しかったんだって!ほら、これなら味見してみたくなる?」
魏無羨は砂糖漬けの容器に指を入れ、己の唇に塗りつけた。テラテラと光る唇に視線が移る。藍忘機は考える間もなくその完璧なまでに整った顔を魏無羨に寄せる。ちゅ、と吸うように口づけをした。
数秒唇を合わせたあと、味の感想を言うため魏無羨から顔を離す。
抱き寄せるために腰にかけた腕はそのままに。
だみぃにゃん
DOODLE花食み含光君x 花生みらおずー書いてみた!
書き殴って放置してたとこに書き足しました
そして生かしきれていない!!(笑
どこかでみたことある気がするのはそれが美味しいからです✨✨
書きたいとこ書けたから満足(*´꒳`*)
石蒜ちくりと肩が痛んだ。
「痛っ。なんだこれ」
触れると肩から何かが生えている。手に当たったそれを魏無羨は躊躇いなく引きちぎった。
「花?」
優美な曲線を描く細い花弁が手の中でぐしゃりと潰れていた。
何かの呪いかとも思ったが、温情によるとどうやらそういう体質らしい。
「花が咲くってどんなだよ」
思わずごちる。
「珍しい症例で、なんでもその花は特定の人間には蜜の様に栄養が高く美味しいらしいわよ。滅多にいないらしいけれど。後あなたの場合屍にもごちそうの様ね。」
眉を寄せた温情の視線の先を振り返れば、花の香りに誘われたのか配下の凶屍がふらふらとこちらへ歩み寄ってくる。手に持った花を左右へ振れば右へ左へとふらふらと向きを変えた。
2685「痛っ。なんだこれ」
触れると肩から何かが生えている。手に当たったそれを魏無羨は躊躇いなく引きちぎった。
「花?」
優美な曲線を描く細い花弁が手の中でぐしゃりと潰れていた。
何かの呪いかとも思ったが、温情によるとどうやらそういう体質らしい。
「花が咲くってどんなだよ」
思わずごちる。
「珍しい症例で、なんでもその花は特定の人間には蜜の様に栄養が高く美味しいらしいわよ。滅多にいないらしいけれど。後あなたの場合屍にもごちそうの様ね。」
眉を寄せた温情の視線の先を振り返れば、花の香りに誘われたのか配下の凶屍がふらふらとこちらへ歩み寄ってくる。手に持った花を左右へ振れば右へ左へとふらふらと向きを変えた。
Re_montee
DONE原作遊歴後に雲深不知処へ帰ってきた頃の時間軸です。忘羨の日用に年齢制限シーンは抜いて書いています。
ちょっと濃厚な口付けがあるのでポイピクでの公開です。
年齢制限シーンはその後追加してpixivにて公開予定です。
楽しんでいただけましたら幸いです(*ˊ˘ˋ*)
濃厚な口付けシーンのため年齢確認です。
あなたは15↑ですか?y/n 6756
西村ルル
MAIKING江澄の誕生会でうっかり酔った曦臣兄上が公開告白しちゃう話。ちょこちょこ加筆修正しました。
ここまで全年齢です。
⚠️酔う前から兄上が変態気味⚠️
藍曦臣の告白(仮)冬の気配が強まりはじめた、霜月の雲夢。
蓮花塢の修練場では、宗主の誕生日を祝う宴が盛大に行われていた。
蘭陵金氏ほどきらびやかではなく、姑蘇藍氏のように慎ましやかでもない。
ほどよく贅沢で賑やかな宴は、夜どおし盛り上がるだろう。
露天の修練場には大きな卓と長椅子がいくつも並び、卓は豪華な料理や酒で埋め尽くされている。
江氏の門弟たちは、滅多に口にできない美味を全力で堪能していた。
長椅子に腰かけた江晩吟は、そんな彼らを静かに眺めている。
「江宗主……」
一人で杯を傾ける江晩吟に、誰かが背後から声をかけてきた。
振り向くと、そこには藍曦臣がいた。
体裁的に宴の招待状を送っていた事を、江晩吟はすっかり忘れていた。
今日の彼は喪服のような白い衣ではなく、爽やかな淡い水色の衣を纏っている。
5768蓮花塢の修練場では、宗主の誕生日を祝う宴が盛大に行われていた。
蘭陵金氏ほどきらびやかではなく、姑蘇藍氏のように慎ましやかでもない。
ほどよく贅沢で賑やかな宴は、夜どおし盛り上がるだろう。
露天の修練場には大きな卓と長椅子がいくつも並び、卓は豪華な料理や酒で埋め尽くされている。
江氏の門弟たちは、滅多に口にできない美味を全力で堪能していた。
長椅子に腰かけた江晩吟は、そんな彼らを静かに眺めている。
「江宗主……」
一人で杯を傾ける江晩吟に、誰かが背後から声をかけてきた。
振り向くと、そこには藍曦臣がいた。
体裁的に宴の招待状を送っていた事を、江晩吟はすっかり忘れていた。
今日の彼は喪服のような白い衣ではなく、爽やかな淡い水色の衣を纏っている。