anosora_story
DONE仗露。未来捏造。全然仲良くない2人が利害関係だけで同居を始める話。
※校正してない一発書きなので荒いです。
広い家 4 自分の部屋のベッドで、仗助は壁に背を預けて自慰に耽っていた。
「はぁ……あー」
目を閉じて思い出すのはクリスマスの夜。自分の手で果てた露伴である。耳に注ぎ込まれるような距離で聞いた息遣いや、押し付けられた体から伝わった熱を思い出すと腹の奥から劣情が沸き上がった。偉そうに自分のモノを愛撫していたのも堪らない。あんな風に高圧的に責め立てるくせに、自分が感じる時には奥ゆかしく「もっとして」なんて言うのだ。
「露伴……っ」
あの時の露伴を思い出してすぐに達した。
「あーあ」
あの一件で露伴に対して何か抱える感情が変わったかといえばそうでもない。友人に近い同居人。仗助の意識はそこから変わっていなかった。しかし、こうやって自分を慰める時に思い出すのは全て露伴になっている。
7504「はぁ……あー」
目を閉じて思い出すのはクリスマスの夜。自分の手で果てた露伴である。耳に注ぎ込まれるような距離で聞いた息遣いや、押し付けられた体から伝わった熱を思い出すと腹の奥から劣情が沸き上がった。偉そうに自分のモノを愛撫していたのも堪らない。あんな風に高圧的に責め立てるくせに、自分が感じる時には奥ゆかしく「もっとして」なんて言うのだ。
「露伴……っ」
あの時の露伴を思い出してすぐに達した。
「あーあ」
あの一件で露伴に対して何か抱える感情が変わったかといえばそうでもない。友人に近い同居人。仗助の意識はそこから変わっていなかった。しかし、こうやって自分を慰める時に思い出すのは全て露伴になっている。
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DONE仗露。未来捏造。全然仲良くない2人が利害関係だけで同居を始める話。
※校正してない一発書きなので荒いです。
広い家 3 仗助が露伴と同居を始めてから、あっという間に三か月が過ぎた。十二月に入り、世間はすっかりクリスマス一色である。そんな中、仗助は上司からしばらく休むようにと通達された。
「東方くん、代休と有休ため込み過ぎだから、呼び出しかかるまで休んじゃっていいよ。幸い、急ぎの案件もないし」
本来、有給休暇とは自分が好きな時に休むものである。しかし、仗助は財団で働き始めてからろくに使ったことがなかった。そのせいで、消えてしまう有給が山のようにあり年内はその消失を防ぐために休めと言われたのである。もちろん、仗助が断固として使いたくないと言えば拒否もできるのだが、放っておいたら消えてしまう休みである。ならばと思い切って使うことにした。
7306「東方くん、代休と有休ため込み過ぎだから、呼び出しかかるまで休んじゃっていいよ。幸い、急ぎの案件もないし」
本来、有給休暇とは自分が好きな時に休むものである。しかし、仗助は財団で働き始めてからろくに使ったことがなかった。そのせいで、消えてしまう有給が山のようにあり年内はその消失を防ぐために休めと言われたのである。もちろん、仗助が断固として使いたくないと言えば拒否もできるのだが、放っておいたら消えてしまう休みである。ならばと思い切って使うことにした。
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DOODLE仗露。未来捏造。全然仲良くない2人が利害関係だけで同居を始める話。
※校正してない一発書きなので荒いです。
広い家 2 仗助の仕事はスタンドに絡んだものだが、ほとんどの仕事は発見されたスタンド能力の調査である。職務内容にはスタンド使いとの戦闘も含まれるが、そもそもスタンド能力を持つものはごく少数である。その力で戦闘行為に及ぶものは更に少ない為、ほとんど経験はなかった。就職してから実際に戦いに及んだのは片手で収まる程度である。その中にはスタンド使いと「思われる」相手もいたため、実際に未知のスタンドを相手に戦ったのはさらに少なかった。それでも、吉良吉影の父親である吉良吉廣と、億泰の兄虹村形兆の影響でM県内には他の市町村よりもずっとスタンドの絡む事案は多い。そのために支部がこの地に作られたほどである。
数か月前から調査が進んでいた事件について、どうやらスタンドが絡んでいるようだと連絡が入った。仗助はサポートする別の部署の職員と共に現場へ向かう。
4775数か月前から調査が進んでいた事件について、どうやらスタンドが絡んでいるようだと連絡が入った。仗助はサポートする別の部署の職員と共に現場へ向かう。
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DOODLE仗露。未来捏造。全然仲良くない2人が利害関係だけで同居を始める話。
※校正してない一発書きなので荒いです。
広い家 1プロローグ 激務に追われ、十日ぶりに帰ってきた我が家で、仗助はソファに沈んでいた。疲れ切った体を引きずって帰宅し、買ってきたコンビニ弁当をどうにか食べ終えた。そして、そのままソファから動けないでいる。
「あー……」
仗助は自宅にいるのが苦手だ。リビングが二十畳ある2LDKのマンションは一人で住むには広すぎる。誰もいない空間、何の気配もしない部屋を感じる度に心臓がきゅっと縮むような気持ちになるのだ。
ここは将来を約束した恋人と暮らすつもりで契約した家である。一人で持て余すのは当然だった。二人が通勤しやすいようにと場所を決めた。使う家具は基本的に相手の好みに合わせて全て選んだ。なお、家具を購入したのもマンションの契約をしたのも全て仗助である。恋人の希望を叶えてやるのが嬉しく誇らしく、楽しかった。しかし、結局ここに越してきたのは仗助だけである。
7686「あー……」
仗助は自宅にいるのが苦手だ。リビングが二十畳ある2LDKのマンションは一人で住むには広すぎる。誰もいない空間、何の気配もしない部屋を感じる度に心臓がきゅっと縮むような気持ちになるのだ。
ここは将来を約束した恋人と暮らすつもりで契約した家である。一人で持て余すのは当然だった。二人が通勤しやすいようにと場所を決めた。使う家具は基本的に相手の好みに合わせて全て選んだ。なお、家具を購入したのもマンションの契約をしたのも全て仗助である。恋人の希望を叶えてやるのが嬉しく誇らしく、楽しかった。しかし、結局ここに越してきたのは仗助だけである。
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DONE2025年1月インテ発行の「 をしないと出られない部屋」のサンプルです。先生がキャンキャンうるさめかも。
「 をしないと出られない部屋」プロローグ
東方仗助がスタンド使いに監禁された。ぼくがそれを知ったのは、親友が血相を変えて家に飛び込んできたからである。正直なところ、ぼくにはあいつを積極的に助けてやる義理はない。だから「へえ」と他人事でその話を聞いていた。
「露伴先生にしか、仗助くんを助けられないんです! お願いします!」
「ふーん。そうなんだ」
精神に影響をきたすような敵なのだろうか。仗助の奴は、どうしようもない人間だがスタンドは強力である。その仗助が捕まったのだから、相当癖のある敵なのだろうと推察できた。そこには興味が湧く。いったいどんな奴が仗助をやり込めて、どんな能力を持っているのか。別にあいつを助けてやろうとは思わないが、ぼくの感性は刺激されるかもしれない。最近、あまり面白い事象にもぶつかっていないし。そう言うと親友はひきつった笑顔を浮かべる。
5036東方仗助がスタンド使いに監禁された。ぼくがそれを知ったのは、親友が血相を変えて家に飛び込んできたからである。正直なところ、ぼくにはあいつを積極的に助けてやる義理はない。だから「へえ」と他人事でその話を聞いていた。
「露伴先生にしか、仗助くんを助けられないんです! お願いします!」
「ふーん。そうなんだ」
精神に影響をきたすような敵なのだろうか。仗助の奴は、どうしようもない人間だがスタンドは強力である。その仗助が捕まったのだから、相当癖のある敵なのだろうと推察できた。そこには興味が湧く。いったいどんな奴が仗助をやり込めて、どんな能力を持っているのか。別にあいつを助けてやろうとは思わないが、ぼくの感性は刺激されるかもしれない。最近、あまり面白い事象にもぶつかっていないし。そう言うと親友はひきつった笑顔を浮かべる。
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DOODLE仗露。現パロ。クリスマス配信するモデルすけ。
クリスマスは逃げられない「メリークリスマース!」
掛け声とともに手に持ったクラッカーを鳴らしたのは、人気モデルの東方仗助である。クリスマスイブに突然告知された配信は、どうやらどこかのホテルからのようだった。バルーンや花で装飾された背景から、かなり念入りに準備がされていたのがうかがえる。
「直前に告知してごめんね。すげー急に予定が空いちゃったからさ」
仗助は景気よくシャンパンを開け、手酌でぐびぐびと飲んでいる。そのあまりの勢いに、コメント欄には喜びの声だけでなく心配も多く並んだ。
「酒が心配……? いやー、全然酔っ払わないからへーきっスよ。んー、むしろ酔えないっつーか」
喋りながら仗助はあっという間に一本目のシャンパンを空にした。二本目のコルクを開けながら、仗助は流れてくる質問に答えている。
1691掛け声とともに手に持ったクラッカーを鳴らしたのは、人気モデルの東方仗助である。クリスマスイブに突然告知された配信は、どうやらどこかのホテルからのようだった。バルーンや花で装飾された背景から、かなり念入りに準備がされていたのがうかがえる。
「直前に告知してごめんね。すげー急に予定が空いちゃったからさ」
仗助は景気よくシャンパンを開け、手酌でぐびぐびと飲んでいる。そのあまりの勢いに、コメント欄には喜びの声だけでなく心配も多く並んだ。
「酒が心配……? いやー、全然酔っ払わないからへーきっスよ。んー、むしろ酔えないっつーか」
喋りながら仗助はあっという間に一本目のシャンパンを空にした。二本目のコルクを開けながら、仗助は流れてくる質問に答えている。
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DOODLE冬の宣誓の続き。寒い日の2人。
冬の先生 露伴は着込み過ぎなんじゃってくらい、いつも厚着している。夏はへそが見えるような服を着ていたくせに、冬になるとその真逆だ。
「寒いの苦手なんスか」
「東京と比べると桁違いに寒いからな。それに、風邪をひくと仕事に支障が出る」
それでも、俺は露伴がよくその辺を歩いているのを見かけた。寒いなら家にいりゃいいのにって思うが、あいつに会えるのが嬉しいから俺としては助かってる。家に行くのは、なんか理由がねえといけないし。
「あれ」
駅前のバス停で露伴を見つけた。いつもはダウン着てマフラー巻いて手袋も着けてんのに、ペラペラのコートしか着てない。思わず俺はそれを見上げた。さっきから、細かい雪がちらついてる。どう見ても、寒そうだった。
1226「寒いの苦手なんスか」
「東京と比べると桁違いに寒いからな。それに、風邪をひくと仕事に支障が出る」
それでも、俺は露伴がよくその辺を歩いているのを見かけた。寒いなら家にいりゃいいのにって思うが、あいつに会えるのが嬉しいから俺としては助かってる。家に行くのは、なんか理由がねえといけないし。
「あれ」
駅前のバス停で露伴を見つけた。いつもはダウン着てマフラー巻いて手袋も着けてんのに、ペラペラのコートしか着てない。思わず俺はそれを見上げた。さっきから、細かい雪がちらついてる。どう見ても、寒そうだった。
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DOODLE仗→露。冬の攻防戦。
冬の宣誓 都内に比べると杜王町の冬は寒い。秋口から気温の低さは感じていて、今年はかなり早い時期からコートを着始めた。
ちょうど始めて冬物のコートを羽織った日に、ぼくの家を東方仗助が訪ねてきた。また金でも無心に着たのだろう。あの時の借りを返してやる為に、ぼくは仗助を家に上げてしまった。我ながらとんでもなく迂闊だったと思う。
もてなす気なんてなかったのだが、ぼく自身が屋外で話したくなかったのだ。なにせコートが必要なくらい寒い。風邪でも引いたら仕事に支障が出てしまう。
だが、仗助をリビングに入れるのもおかしな気がして玄関で話を聞くことにした。ひとまず風はないし、外に比べればそれなりに暖かい。仗助相手ならちょうどいいだろう。
1091ちょうど始めて冬物のコートを羽織った日に、ぼくの家を東方仗助が訪ねてきた。また金でも無心に着たのだろう。あの時の借りを返してやる為に、ぼくは仗助を家に上げてしまった。我ながらとんでもなく迂闊だったと思う。
もてなす気なんてなかったのだが、ぼく自身が屋外で話したくなかったのだ。なにせコートが必要なくらい寒い。風邪でも引いたら仕事に支障が出てしまう。
だが、仗助をリビングに入れるのもおかしな気がして玄関で話を聞くことにした。ひとまず風はないし、外に比べればそれなりに暖かい。仗助相手ならちょうどいいだろう。
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DONE子供の頃、一人で居るのが怖かった先生とぬいぐるみの話。💎くんはちょっとだけ。
ぼくとみーちゃん ぼくは子供の頃、一人寝のできない子供だったらしい。それどころか、家に一人でいるのを怖がった。常に何かに怯えている……そんなぼくに、ある日祖母が大きなミニーマウスのぬいぐるみを買ってきてくれた。子供のぼくはそのぬいぐるみを『みーちゃん』と呼んで、どこに行くにも抱いていたそうだ。
あの頃の写真を見ると、確かに同じぬいぐるみをいつも抱えている。絶対にみーちゃんを離さない。そんな意思が感じられる必死さがあった。
物心がつく頃には、幼いときの自分がどうしてあんなふうだったのか理解できなくなっていた。ぼくはいつも堂々としていて迷いなく行動していたし、一人が寂しいなんて思わなかった。漫画のために行動するのが信条だったから、むしろ連れはいないほうが都合がいい。机に向かう時はいつも一人だし、だんだんとむしろ孤独を愛するようになっていた。
1648あの頃の写真を見ると、確かに同じぬいぐるみをいつも抱えている。絶対にみーちゃんを離さない。そんな意思が感じられる必死さがあった。
物心がつく頃には、幼いときの自分がどうしてあんなふうだったのか理解できなくなっていた。ぼくはいつも堂々としていて迷いなく行動していたし、一人が寂しいなんて思わなかった。漫画のために行動するのが信条だったから、むしろ連れはいないほうが都合がいい。机に向かう時はいつも一人だし、だんだんとむしろ孤独を愛するようになっていた。
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DOODLE💎にプレゼントをする🖊。お付き合いしています。
フォーユー!「前にアクセサリーが欲しいって言ってただろ。ちょうど君に似合いそうだと思ったのを見かけたから買ってみたんだ。さすがに薬指だと重いだろ。だから人差し指に良さそうなサイズにしたんだが……どうだろう? 合わなければ交換もできると店とは話してるんだが」
「すげー嬉しいっス、けど……高いんじゃ」
「いや、普段使いにできる程度の金額だよ」
仗助の左手を取った恋人は、迷いなく指輪を着けさせてくれる。迂闊なことを言うと傷つけるかもしれない。そう思ってとりあえず笑顔で応対する。人差し指にぴったり収まった指輪はシンプルで、普段使いしやすそうだ。しかし、仗助はその刻印からどこのブランドのものかわかっていた。
「これ、誕生日プレゼントとかそーいうやつっスか……? 今年のは終わったし、来年分のとか」
1047「すげー嬉しいっス、けど……高いんじゃ」
「いや、普段使いにできる程度の金額だよ」
仗助の左手を取った恋人は、迷いなく指輪を着けさせてくれる。迂闊なことを言うと傷つけるかもしれない。そう思ってとりあえず笑顔で応対する。人差し指にぴったり収まった指輪はシンプルで、普段使いしやすそうだ。しかし、仗助はその刻印からどこのブランドのものかわかっていた。
「これ、誕生日プレゼントとかそーいうやつっスか……? 今年のは終わったし、来年分のとか」
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DOODLE年齢逆転。29×24の2人。ぐだぐだの関係の2人。
どっちもどっち いいところで会った飲みに行こう。露伴は駅前で顔を合わせた知り合いにそう言われて強引に手を引かれた。いいところだと判断したのは知り合いの方である。すべてあちらの都合で、露伴はさっさと帰って仕事がしたかったのでタイミングは最悪だった。
「いつもの居酒屋でいい?」
「はあ、どこでもどうぞ……」
「え、じゃあホテル行く?」
「居酒屋で」
この男がしょうもない冗談を言う時は大抵落ち込んでいる時である。適度に恩を売っておいて、何か漫画のネタになりそうなことでも引き出そう。そう決めて、露伴は本日の予定を変更した。
馴染みの居酒屋は全席個室で、あまり周囲に気を使わなくていい。平日の早い時間だったのもあり、かなり空いていた。
1940「いつもの居酒屋でいい?」
「はあ、どこでもどうぞ……」
「え、じゃあホテル行く?」
「居酒屋で」
この男がしょうもない冗談を言う時は大抵落ち込んでいる時である。適度に恩を売っておいて、何か漫画のネタになりそうなことでも引き出そう。そう決めて、露伴は本日の予定を変更した。
馴染みの居酒屋は全席個室で、あまり周囲に気を使わなくていい。平日の早い時間だったのもあり、かなり空いていた。
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DOODLE年齢操作。💎が大学生になってる。
一人暮らししてる💎の家に来た🖊️の話。
彼シャツ1枚「お前のシャツ、寝間着にちょうどいいサイズだな」
ぱっと俺の前に現れた露伴は、貸してやったTシャツを着ていた。ちょうどパンツがスレスレで見えないくらいの丈で、なんかすげー短いワンピースを着てるように見えなくもない。ついでに、もしかしたらパンツも履いてないのかも……と妄想できる格好だった。いや、履いてんの知ってるけどな。さっきコンビニ寄って買ってたし。
「髪下りてると雰囲気違いますね」
「それはお互い様だろ」
大学に入って、俺はS駅の近くで一人暮らししている。実家からも通えない距離じゃないが、なんとなく憧れで引っ越した。そしたら、大学生の暮らしぶりが見たいとかなんとか言って露伴が押しかけてきたのだ。一応、うちに来る前に飯をおごってもらって、それが宿代ってことになってる。
1774ぱっと俺の前に現れた露伴は、貸してやったTシャツを着ていた。ちょうどパンツがスレスレで見えないくらいの丈で、なんかすげー短いワンピースを着てるように見えなくもない。ついでに、もしかしたらパンツも履いてないのかも……と妄想できる格好だった。いや、履いてんの知ってるけどな。さっきコンビニ寄って買ってたし。
「髪下りてると雰囲気違いますね」
「それはお互い様だろ」
大学に入って、俺はS駅の近くで一人暮らししている。実家からも通えない距離じゃないが、なんとなく憧れで引っ越した。そしたら、大学生の暮らしぶりが見たいとかなんとか言って露伴が押しかけてきたのだ。一応、うちに来る前に飯をおごってもらって、それが宿代ってことになってる。
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DOODLE仗←露べろべろの💎くんと、酔ったふりをしている先生。
※高校生たちが成人しています
愚者の宴席「りょはーん!」
「あはははははは!」
力任せに抱きついてくる大きな体。すっぽりと露伴を腕の中に収めた男は、服の上からでもわかるくらい体温が高かった。その熱い背中に手を回し、露伴も抱きつく。
「ふふふ、なんらよ」
「しゅきっ!」
子どもみたいにそう言った男は、露伴のこめかみに唇を押し付けた。それを受けて、露伴も陽気に笑う。
「ったく、仗助も露伴先生も酔っ払い過ぎだぜ」
「でも、普段はあんな風に仲良くすることなんてないし、ちょっと微笑ましい気がするよ」
「そうかぁ? 俺なら男に抱きつかれるのはゴメンだぜ」
戯れる酔っ払い二人を見つめる友人の目はあたたかい。それもそのはずで、露伴は抱きついてきている男、東方仗助とは犬猿の仲である。あくまでも、表向きは。
1381「あはははははは!」
力任せに抱きついてくる大きな体。すっぽりと露伴を腕の中に収めた男は、服の上からでもわかるくらい体温が高かった。その熱い背中に手を回し、露伴も抱きつく。
「ふふふ、なんらよ」
「しゅきっ!」
子どもみたいにそう言った男は、露伴のこめかみに唇を押し付けた。それを受けて、露伴も陽気に笑う。
「ったく、仗助も露伴先生も酔っ払い過ぎだぜ」
「でも、普段はあんな風に仲良くすることなんてないし、ちょっと微笑ましい気がするよ」
「そうかぁ? 俺なら男に抱きつかれるのはゴメンだぜ」
戯れる酔っ払い二人を見つめる友人の目はあたたかい。それもそのはずで、露伴は抱きついてきている男、東方仗助とは犬猿の仲である。あくまでも、表向きは。
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DOODLE本気でお付き合いしていた彼女に振られた💎くんと、慰めてくれる先生。としうえの、悪い人 ごめん、他に好きな人ができちゃったんだ。
そう言われて、仗助は一年付き合った恋人に振られた。年上の大学生で、ファーストキスも童貞も全て捧げた人である。すらりとした体型に短い髪がよく似合う美人だった。
このままお付き合いして、社会人になったらプロポーズしよう。そんな青い誓いは、あっさりと砕かれたのである。
「うう……」
とめどなく涙が流れる。仗助はハンカチを目に押し付け、こみ上げてくる悲しみにひたすら耐えていた。
「大学生だろ? 価値観が変わる時だからな、急に高校生が子どもに見えたりしたんじゃないか」
「そっ……そうかも、しれねぇ……っスけどっ……」
話すと声が震える。仗助は、岸辺露伴と彼の家のリビングで向かい合っていた。振られてぼんやりと歩いていたところに声をかけられ、泣き出してしまったところを保護されるように連れてこられた。人目もなく我慢する、仗助はひたすら泣いている。
1168そう言われて、仗助は一年付き合った恋人に振られた。年上の大学生で、ファーストキスも童貞も全て捧げた人である。すらりとした体型に短い髪がよく似合う美人だった。
このままお付き合いして、社会人になったらプロポーズしよう。そんな青い誓いは、あっさりと砕かれたのである。
「うう……」
とめどなく涙が流れる。仗助はハンカチを目に押し付け、こみ上げてくる悲しみにひたすら耐えていた。
「大学生だろ? 価値観が変わる時だからな、急に高校生が子どもに見えたりしたんじゃないか」
「そっ……そうかも、しれねぇ……っスけどっ……」
話すと声が震える。仗助は、岸辺露伴と彼の家のリビングで向かい合っていた。振られてぼんやりと歩いていたところに声をかけられ、泣き出してしまったところを保護されるように連れてこられた。人目もなく我慢する、仗助はひたすら泣いている。
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DOODLE飲みの席でふざけてキスした💎くんの受難。気付くんじゃなかった ふざけて露伴にキスをした。そしたら、すげー驚いた顔をして目ぇパチパチ瞬きさせて、そんで急に悲しい顔になる。
「……ぼくのファーストキス、お前なのか」
「へ!?」
俺だけじゃなくて、その場にいた康一も由花子も億泰も目ん玉まるめて言葉を失う。
「まあ、こんなもんなのかもしれないな」
弱々しくそう言って俯いた露伴は、それまでバカみたいに喋ってたのに途端に黙り込んだ。
「え、マジで」
「仗助くん……」
確かに、あんまり趣味は良くなかったと思う。けど、飲みの席だっつーのに延々と俺に嫌味ばっかり言ってくるのがムカついて、どうにか黙らせたかった。キスでもしたらびっくりして静かになるだろ。そんくらい軽い気持ちで、まあ酒も入ってるし平気だろってこう、ちゅってやったんだが。
1703「……ぼくのファーストキス、お前なのか」
「へ!?」
俺だけじゃなくて、その場にいた康一も由花子も億泰も目ん玉まるめて言葉を失う。
「まあ、こんなもんなのかもしれないな」
弱々しくそう言って俯いた露伴は、それまでバカみたいに喋ってたのに途端に黙り込んだ。
「え、マジで」
「仗助くん……」
確かに、あんまり趣味は良くなかったと思う。けど、飲みの席だっつーのに延々と俺に嫌味ばっかり言ってくるのがムカついて、どうにか黙らせたかった。キスでもしたらびっくりして静かになるだろ。そんくらい軽い気持ちで、まあ酒も入ってるし平気だろってこう、ちゅってやったんだが。
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DOODLE先生にずっと片思いしてるゲイのすけくんの話。しあわせになろう「しあわせになりたい……」
酔っ払ってグズグズに泣きながらそう漏らした露伴の肩を俺は引き寄せた。骨ばってる体は大柄な俺の腕にすっぽり収まって具合がいい。すぐそばから微かに品のいい香水の匂いがしてくらくらした。
「まあまあ、他にもいい子いますって」
「だってさあ、酷くないか? もう三人目だぞ、どうしてどいつもこいつも浮気するんだよぉ……ぼくにそんなに魅力がないってゆうのか?」
言いながら、露伴はボロボロ涙をこぼす。もうあんまりかわいいもんだから、俺はそのまま胸に引き寄せた。
「うう……」
酒も相まって、弱りきってる露伴はおれの胸に顔を埋めて泣き始める。あーかわいい。クソ、なんでこんな人がいるのに浮気なんてするんだクズ女が。
1559酔っ払ってグズグズに泣きながらそう漏らした露伴の肩を俺は引き寄せた。骨ばってる体は大柄な俺の腕にすっぽり収まって具合がいい。すぐそばから微かに品のいい香水の匂いがしてくらくらした。
「まあまあ、他にもいい子いますって」
「だってさあ、酷くないか? もう三人目だぞ、どうしてどいつもこいつも浮気するんだよぉ……ぼくにそんなに魅力がないってゆうのか?」
言いながら、露伴はボロボロ涙をこぼす。もうあんまりかわいいもんだから、俺はそのまま胸に引き寄せた。
「うう……」
酒も相まって、弱りきってる露伴はおれの胸に顔を埋めて泣き始める。あーかわいい。クソ、なんでこんな人がいるのに浮気なんてするんだクズ女が。