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    #嵐山准

    arashiyamaJun

    フジワラ

    DONE秋のじんあらでお月見🎑をテーマに書いてみました。

    秋の行事がなぜか芋掘りしか思い浮かばなかったんですが……🌸さんが「お月見」っていう素晴らしき行事を…しかもそのテーマをくれると言ってくれたので「うっほお!書く書く!」ってなっていたんですが…なんだかんだでこんなに遅くなってしまいました…。雪降りだしちゃったよ……。
    でも、せっかく書いたのでそのままアップしちゃいます~。

    2024/11/25
    「お、とっきー。いいとこで会った」
    「迅さん」
     本部の廊下にて、隊室に戻ろうと一人歩いていた時枝の後ろから迅が声を掛けてきた。
    「嵐山さんなら隊室ですよ」
    「いやいや、これから防衛任務でしょ。だからさ、伝言頼まれてくれない?」
     手にしていたぼんち揚を時枝に差し出しながら、迅はそう言った。
     
     
    「そろそろ時間だな。綾辻」
    『はい、辺りに門の反応はありません。もうすぐそちらに引き継ぐ隊も到着します』
     夕方から夜にかけての防衛任務が終わる時間、インカム越しの綾辻からの言葉に嵐山は頷く。
    「よし、じゃあ今日はこれで終わりだな」
     すっかり日が暮れて暗くなってしまっている時間だ。嵐山は自分がもうすぐここに来る隊に引き継ぎを行うために残るので、時枝と佐鳥に女性陣の木虎や綾辻󠄀を送っていくように指示を出す。
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    フジワラ

    DONEはやさんお誕生日に浮かんネタでした。(はやさんおめでとう🎂🎉)
    お付き合い済みのハッピーじんあら🥳でちょっと迅さんかわいそう風味…。
    勢いで書いてみました!

    ※辻󠄀の点を一つにどんなに直してもポイピクに載せると点がどうしても二つになるので断念しています……。


    2024/8/15
     トリオン体なのでありえないのだが、ツー……と冷や汗が背中に流れていく感覚がする。
     なぜ自分がここでこんな状況になっているのかが全くわからないこともだが、それよりもこの後輩たちがこんな笑顔なのに目が笑っていない上に、背景にゴゴゴゴ……と暗雲を背負った状態で仁王立ちして自分を囲んでいるのか……いろいろ怖い。
     どうしたのー?といつものように軽く尋ねることも許されない空気に、迅はただただその沈黙と空気に耐えるようにじっと座っているしかなかった。
     
     ***
     
    「みんなに見て欲しいものがあるんだ……」
     いつも明るい佐鳥が今までにないほどに思い詰めた顔でそう言うので、綾辻󠄀と木虎が顔を見合わせた。あまりにも佐鳥らしくない思い詰めた様子だったので、声を掛けることがためらわれたのだ。二人は隣にいる時枝を見るが、この様子から時枝も佐鳥がどうして自分たちを呼び止めてきたのかは知らないようだ。
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    フジワラ

    DONE七夕🎋じんあら(https://poipiku.com/3036241/10435695.html)の続き!ぼんちねこさん🐱を挟んでイチャつくじんあら💕を目指したらこうなりました!

    2024/8/7
     最初に送られてきたのは、ぼんちネコのアップの写真だった。
     正確にはぼんちネコのぬいぐるみの顔部分のアップ写真だ。
     その写真がSNSの同級生五人がメンバーのグループに迅から送られて来たところまでは、まだいい。なにしろこのぼんちネコは迅が愛してやまないぼんち揚のキャラクターだ。
     問題は次に送られてきたメッセージである。
     
    『あggggあ aたggg?』
     
     ……なんの暗号だろうか?
     嵐山も他の三人もその後の続きがあるのかと思い、しばらくスマホの画面を見守っていたが……それ以降迅からのメッセージはなにもない。沈黙である。
     ……このぼんちネコの写真と謎の暗号を解けということだろうか?
     しかし考えてみたがこの暗号を解くことはできなかった。ヒントを求めようかと嵐山が思った頃、痺れを切らした生駒からの『なんやこれ!』というメッセージが届く。続けてそんな生駒に同意する柿崎と弓場からのメッセージが届いている。なんとなくこの波に乗らなきゃいけない気がして、嵐山も慌ててみんなに同意するスタンプを送った。
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    水鳥の

    MOURNING初のイコプリSS。大半が十九歳。関西弁は空気で読んでください。 付き合ってからと言うもの、王子は事あるごとに生駒に好きを伝えたがる。
    「好きだよ、イコさん」
     時も場所関係なく伝えられる言葉に、生駒は不思議そうに尋ねたことがある。
    「なんや、王子、どないしたん?」
    「うーん、何でもないよ。ただ言いたいだけ」
    「それなら、ええ」
     にこにこといつもと変わらない笑顔を張り付けて、王子は生駒に言う。生駒は、本当にそうなら問題ないな、と頷いた。
     
    「で、今も続いてる、と」
     生駒から経緯を聞いていた弓場は、片眉を器用に持ち上げて嫌そうな表情をした。
    「そうや」
     生駒はいつもと変わらない表情で弓場の問いに答えた。
     日差しの気持ちよい午後、ボーダーのラウンジの一角に何故か十九歳組が集まり、何故か近況はどうなのかと言う事になり、何故か、王子と付き合っている生駒の悩み相談が開始された。
    「王子も可愛いところあるじゃないか」
     嵐山が、どこが悩みなんだ? と不思議そうに言う。
    「いや、何回も続くと生駒も鬱陶しいんじゃないのか?」
     嵐山の問いに柿崎が答える。
    「いや、そんなんないな」
     生駒は、当たり前だと言うように柿崎の言葉を否定した。
    「ないのかよ」
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