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    #カピオロ

    tukitatemochi

    DONE本編のストーリーを核に嘘で塗り固めて生成したカピオロです。
    我が愛しき祝福について(或いは永遠の呪いについて) 風のない、星がよく見える夜だった。オロルンはファデイの隊長と、その部下たちと共に焚き火を囲んでいた。作戦中の束の間の休息だ。オロルンは火から離れた所で、彼らの何気ない世間話を聞くとはなしに聞きながらぼんやりと座っていた。
     焚き火のパチパチと爆ぜる音が耳に心地良い。世界には、この音を録音して聴くことでリラクゼーション効果を求める人たちもいるらしい。果たして録音した音だけで期待したような効果は得られるのだろうか。火の暖かさ、不規則に揺れる影、時折飛び出しては消える火の粉、木の焼ける匂い。焚き火を構成する要素は一つでも欠ければ途端に薄っぺらになってしまうように思った。
     隊員たちの話題の中心であるスネージナヤのことも、流行の歌も、何もわからないオロルンは会話に入ることができないので、こうして取り止めのない思考に身を任せている。だが決して排除されているというわけではなく、居心地は悪くない。さっきは炎水という、初めて飲む酒も分けてもらった。強いアルコールで少し火照った頭と身体にはむしろ、賑わいを外から眺めているくらいの方が丁度いい。
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    watal_lll

    DONE短文で恐縮ですが🌊📦でいただいたお題「何らかの影響で隊長の魂を感知出来なくなってしまったオロのカピオロ」を書き納めで書かせていただきました~!今年は後半急にカピオロに転げ落ちて楽しかった!けど震えに震えた年であった。皆様よいお年をお過ごしください🙇‍♂️
    カピオロ書き納め恋も何も始まってないカピオロで地脈異常か何かで隊長の魂の気配だけ感じ取れなくなったオロルンの話。





    「おっ、見ろよあれ隊長じゃないか?おーい」
    旅人に誘われ秘境に行った帰り、聖火競技場付近で隊長を見かけてパイモンが手を振った。
    「競技場近くにいるなんて珍しいな。何かあったのか?」
    「炎神と話を詰めなければならない件があってな」
    こちらから近付いていくと、隊長は足を止めて答えてくれる。
    「隊長……?」
    だがその気配がいつもと違う。首を傾げてみたが、むしろ周りのみんなが不思議そうにしている。
    「オロルン?どうしたんだ?」
    「みんな、何も感じないのか」
    「どうした」
    隊長が心配そうに見下ろしてくる。この距離にいれば感じていた彼の魂の真っ直ぐさや心地良いずっしりとした重さが感じられない。思わずぎゅっと正面から抱き付いて、胸に耳をつけてみる。
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    meleng_ggr

    DONE注意事項
    ※ほのぼの謎時空
    ※隊長の仮面が当たり前のように外れている
    ※彼と僕だけの人称でほぼ進む
    ※旅人に関する辺り捏造
    ***
    あなたはめれんげのカピオロで
    【コレがいいんでしょ? / 気のせいじゃない】
    をお題にして140字SSを書いてください。

    でちょいエロのお題を書こうとして見事お題のちょいエロというところから外れた話。
    前回のお題の名誉挽回をしようと思ったのに出来なくて無念。
    特別は、特等席に座っている。 キラキラとして澄んだ魂と出会ったんだ。
     そう伝えた時に気が付けばよかった。
     でもその時の僕は全く気づけなかった。
     そうか、と告げる声音がいつもより少しもたついていたのも、会話の先を促す優しさにためらいが混ざっていたのも。
     あまり会えない彼と楽しかったことを共有したい気持ちが先走って、見えなかったんだ。

     ようやく気づいたのはもっと後。
     柔らかな夜が世界を包む頃。
     僕のベッドの上に座り込んで、まだあまり慣れない『触れ合い』を始めた時だった。
    「……っ…?」
     彼とのキスは好きだ。
     温かさに包まれて深くなっていくのが気持ちいい。
     でも今日のは普段よりも早かった。
     気持ちが昂っていたりするともっと早かったりもするけど、今日のはそういうのじゃない。
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