リピン
DONEちょっと疲れたネロと寄り添うファウストの特に何も起こらない日常の小話20250222こげこげのパンとふわふわのねこ
Webオンリーの展示作品でした。
タイトルが可愛くて、お題として書かせていただきました。
ネファで申し込んでいましたがほぼネ+ファかファネかもみたいな感じになりました。
勢いで書いたのでおかしいところはご容赦ください
ふわふわに触れてやっと静かになった。
今朝の食堂は騒がしい気配がして、ファウストは巻き込まれまいと手短に食事を済ませた後早々に部屋に引き上げていた。
任務に行く者、私用で出掛けると言っていた者が出発し、今の魔法舎にはほとんど人がいない。
ファウストも今日は午後からネロと買い物に行くことにしていたが、朝食のときはたいそう忙しそうで、ほぼ会話なく過ごすしかなかったのが少々心残りだった。
予定していた時間にはまだ余裕あるが、様子を伺いにキッチンを覗いてみた。
しかしそこに人の気配はなく、開けたままになっている窓から流れてくる乾いた空気には焦げ臭さが混じっていた。
食堂も、片付けた形跡はあるがなんとなくいつものすっきりとした感じはなく少し乱雑に食器や椅子が置かれていた。
2749今朝の食堂は騒がしい気配がして、ファウストは巻き込まれまいと手短に食事を済ませた後早々に部屋に引き上げていた。
任務に行く者、私用で出掛けると言っていた者が出発し、今の魔法舎にはほとんど人がいない。
ファウストも今日は午後からネロと買い物に行くことにしていたが、朝食のときはたいそう忙しそうで、ほぼ会話なく過ごすしかなかったのが少々心残りだった。
予定していた時間にはまだ余裕あるが、様子を伺いにキッチンを覗いてみた。
しかしそこに人の気配はなく、開けたままになっている窓から流れてくる乾いた空気には焦げ臭さが混じっていた。
食堂も、片付けた形跡はあるがなんとなくいつものすっきりとした感じはなく少し乱雑に食器や椅子が置かれていた。
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DONE2024/5/5 賢者の超マナスポット2024で配布した本の再録「あなたは海になりなさい」(プランツドールパロ)の前日譚です
◇あらすじ
シャイロックが魔法舎の図書室に持ちこんだ長椅子で眠ると、時々不思議なことが起こる。その日図書室で転寝をするファウストのそばに現れたのは、彼によく似た面差しの人形だった。
ファウストによく似た人形の面倒をみるネロと、それをとりまく魔法使いたちの話。
天国から花束 図書室に長椅子を持ち込んだのはシャイロックだった。深い臙脂のベルベッドがつかわれた品のいいやつで、猫足は滑らかな曲線をしている。凭れると心地がよく、ワインで酩酊したようなうっとりとした気分を味わうことができた。本を読むにはいささか不向きな気もするが、「だからですよ」とシャイロックは微笑む。
「うつくしい物語の余韻を味わうには、それ相応の寝床がなければ無粋というものでしょう」
それが正しいかどうかはともかく、魔法舎の連中は案外この特等席を好んだ。ムルをはじめとする西の面々は勿論、フィガロやアーサー、時々はミスラまでもがひじ掛けに長い足を投げ出して、猫のようにくつろいでいる。(先日はヒースがうたた寝をして、シノが可愛いとはしゃいでいた。)俺はといえば、居心地が良すぎると却って落ち着かない気持ちになるので、せいぜい遠巻きにみるくらいだ。綺麗すぎる水に魚はすまないと、賢者の世界ではいうそうだけれど、俺も似たようなものかも知れない。あまりに丁寧に心を尽くされたりすると、自分が不当に善意を搾取しているような罪悪感を感じるのだ。「損な性分だな」と笑ったのはファウストで、そうなんだろうなと俺もおもう。最も、そういう彼だってあすこに座っているのをみたことがないのだから、それはお互い様なのだけれど。
15186「うつくしい物語の余韻を味わうには、それ相応の寝床がなければ無粋というものでしょう」
それが正しいかどうかはともかく、魔法舎の連中は案外この特等席を好んだ。ムルをはじめとする西の面々は勿論、フィガロやアーサー、時々はミスラまでもがひじ掛けに長い足を投げ出して、猫のようにくつろいでいる。(先日はヒースがうたた寝をして、シノが可愛いとはしゃいでいた。)俺はといえば、居心地が良すぎると却って落ち着かない気持ちになるので、せいぜい遠巻きにみるくらいだ。綺麗すぎる水に魚はすまないと、賢者の世界ではいうそうだけれど、俺も似たようなものかも知れない。あまりに丁寧に心を尽くされたりすると、自分が不当に善意を搾取しているような罪悪感を感じるのだ。「損な性分だな」と笑ったのはファウストで、そうなんだろうなと俺もおもう。最も、そういう彼だってあすこに座っているのをみたことがないのだから、それはお互い様なのだけれど。
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DONE本編後、湖にある灯台でファウストによく似たドールと一緒に暮らすネロと、彼のもとに訪れる様々な魔法使い達の話。*登場人物が石になる描写があります
*観用少女(プランツドール)パロですが、独自の設定を色々盛り込んでいます
*本作の前日譚が「天国から花束(https://poipiku.com/812098/11423727.html)」になります
あなたは海になりなさい夜(1)
浅い眠りのあいまに、貝殻をひろうゆめをみた。
あれは、冬の海だろうか。重たげな雲が灰青のなかをいくつもたなびいて、ひどく寂しげだった。日差しが淡く、水面と空はほとんどおなじ色をしている。辺りに人はいない。ただ波のおとだけが、連続する鍵盤の音色のように、ひっそりと水辺に響いている。ふと足もとをみると、白い砂に混じって花びらが落ちていた。……とおもうと、それは貝殻なのだった。手折った枝から散ったばかりの花のような、薄いばら色の貝殻。俺はどうしてこんなものが、と考えながら、けれどなぜか捨ておけず、それで、ひと晩中浅瀬の貝殻を拾い続けた。
そういう訳だったから、眼が醒めたあともしばらく波の音が耳から抜けなかった。
43534浅い眠りのあいまに、貝殻をひろうゆめをみた。
あれは、冬の海だろうか。重たげな雲が灰青のなかをいくつもたなびいて、ひどく寂しげだった。日差しが淡く、水面と空はほとんどおなじ色をしている。辺りに人はいない。ただ波のおとだけが、連続する鍵盤の音色のように、ひっそりと水辺に響いている。ふと足もとをみると、白い砂に混じって花びらが落ちていた。……とおもうと、それは貝殻なのだった。手折った枝から散ったばかりの花のような、薄いばら色の貝殻。俺はどうしてこんなものが、と考えながら、けれどなぜか捨ておけず、それで、ひと晩中浅瀬の貝殻を拾い続けた。
そういう訳だったから、眼が醒めたあともしばらく波の音が耳から抜けなかった。
zero_fai03
PROGRESS本にする予定の一部です。今絶賛修羅場なので、気合いいれるために投稿します。。
※1 現パロです。
※2 ブラネロ&フィガファウ(どちらも破局)前提のネロファウ(描写無し予定)です。
問題ない方のみどうぞ。 5966
ngw
PAST2024年1月に発行したネロファウ同人誌のWEB再録です。もしもファウストがアレクに裏切られなかったら?というもしもの妄想で大盛り上がりしてしまい書きました。
中央の国でえらい人になったファウストと料理屋のネロが恋に落ちるラブコメです。
ネファメインでレノフィも含む下品な無配→ https://poipiku.com/1697192/11265598.html
たとえば、週に一度来るガレットと酒が好きな客 注意書き
この話には宗教に関する描写があります。それらは複数の宗教を参考にした本作オリジナルのものであり、また、特定の宗教や宗教そのものを礼賛したり貶めたりする意図はありません。
そして、原作改変と捏造しかありません。
以上をご承知おきください。
1
俺が中央の国の王都にやって来たのは少し前のことだ。
街の中央には王族が政治を執り行うグランヴェル城があり、その周囲には城下町が広がっている。城を中心に住宅がひしめき合い、あちこちにマーケットや飲食店があり、住人は明るく誠実で、街角では挨拶や笑い声が響いていて活気がある。インフラも、快適に生活できるよう行き届いた整備がされており、適度に人と人の間に距離感があった。西の国のように派手ではないものの国は豊かで、道ゆく市民の表情にも余裕がある。国土の四方を他国に囲まれているため、隣国との関係がピリついているのだろうと予想していたのに、入国してみれば拍子抜けするほど平和だった。
35222この話には宗教に関する描写があります。それらは複数の宗教を参考にした本作オリジナルのものであり、また、特定の宗教や宗教そのものを礼賛したり貶めたりする意図はありません。
そして、原作改変と捏造しかありません。
以上をご承知おきください。
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俺が中央の国の王都にやって来たのは少し前のことだ。
街の中央には王族が政治を執り行うグランヴェル城があり、その周囲には城下町が広がっている。城を中心に住宅がひしめき合い、あちこちにマーケットや飲食店があり、住人は明るく誠実で、街角では挨拶や笑い声が響いていて活気がある。インフラも、快適に生活できるよう行き届いた整備がされており、適度に人と人の間に距離感があった。西の国のように派手ではないものの国は豊かで、道ゆく市民の表情にも余裕がある。国土の四方を他国に囲まれているため、隣国との関係がピリついているのだろうと予想していたのに、入国してみれば拍子抜けするほど平和だった。
19汰
MOURNING2023年3月19日中庭で頒布したコピ本です。原作軸で描いてたんですが、この後に更新された怒涛の2部で色々解釈が変わってきて続きが描けなくなってしまったのでここで供養します…もしかしたらちょっと内容変えつつ似たような話を描くかも…?約束はしませんが!
※作中で少しひまわりエチュードを意識した描写があります。 19
moegist
SPUR ME『リューカデンドロンの恋人』2024年5月5日に発行した準備号です。
アイドルネロ×舞台俳優(アイドル業も)ファウスト設定。
続きを描いて次回発行予定の本に再録予定です。 21
○みつく
DONE魔法使的约定 写了差不多半个月,断断续续的故事逻辑上难以避免会有不太对的地方,尽可能避免了含糊的表达,但措辞的严谨性也有些下降,敬请指正。是人类无法接受异类的BE,也是向生而死的HE。仁者见仁。
密码浮生日(四位数字) 10678
moegist
DONEメイドの約束〜メイドの約束とは…?〜
『まほyく好きな方、みんなメイド描いてない…?』という友人発言から、すったもんだ(だいぶ省略)で通過儀礼みたいなもんか!メイド描きます!となった私の"約束"です)
私はクラシカルメイドが好きです。
亘理湯
DONE『魔法使いの休日』魔法を使えないネロとファウストが、だらだら家事をするだけの話。
※直接描写はありませんが、性的な関係を匂わせる表現があります。
2023/6/25 中庭発行の作品WEB公開版です(おくづけはありません) 22
🌕 🌊
PASTネロファウ晩酌アンソロ「MAKE A TOAST」に寄稿したもののWeb再録です。ネロとファウストが北の方に飛んで酒を飲む話。
テイスティングはお好みで テイスティングはお好みで
「ここが目的地だ、お疲れさん」
ネロに連れてこられた先にあったのは、紫色の大きな氷柱だった。
任務後、魔法舎に戻ったファウストを待っていたのは、今まさにどこかへ行こうと箒を取り出したネロの姿だった。
ネロにしては珍しく、労いの言葉もそこそこに切り出されたのは「疲れてるところ悪いんだけどさ、ちょっと付き合ってくんない?」という謎の誘いだった。
正直なところ、まあまあ疲労していたので、すぐにでも自室に引きこもってしまいたい気持ちが強い。
しかし、ネロの様子から察するに、おそらくギリギリまでファウストの帰りを待っていたのだろう。なかなか戻らないので外にいたことは、未だ春の気配が遠いこの寒空で赤くなった鼻が何より饒舌だ。
5404「ここが目的地だ、お疲れさん」
ネロに連れてこられた先にあったのは、紫色の大きな氷柱だった。
任務後、魔法舎に戻ったファウストを待っていたのは、今まさにどこかへ行こうと箒を取り出したネロの姿だった。
ネロにしては珍しく、労いの言葉もそこそこに切り出されたのは「疲れてるところ悪いんだけどさ、ちょっと付き合ってくんない?」という謎の誘いだった。
正直なところ、まあまあ疲労していたので、すぐにでも自室に引きこもってしまいたい気持ちが強い。
しかし、ネロの様子から察するに、おそらくギリギリまでファウストの帰りを待っていたのだろう。なかなか戻らないので外にいたことは、未だ春の気配が遠いこの寒空で赤くなった鼻が何より饒舌だ。
t0mic0x0shi
DONEネロファウになりきれないネ+ファくらいのある夜の晩酌の話カプ要素薄薄の薄だけど、気持ちはネロファウ
ある晩酌のこと 緩やかに体内に回る酒精を感じながら、またひとくち、赤ワインの注がれたグラスを傾け、視界の端に映っていた相手を横目で見る。
夜の闇に溶けそうな、それと同じ色の服に身を包み、ボトルとつまみのはいったバスケットを挟んで隣に座っているそのひとは、くるくるとグラスの中身を回して香りを堪能していた。口元は普段よりもゆるんでいるように見える。彼の姿を隠すような、守る強固な結界のような上着と帽子は身にまとっておらず、サングラスもまた、外されて弦を折りたたまれた状態で、彼の隣に置かれていた。
膝の上では一匹の白猫がくつろいでいる。時折その背に手袋をしていない手で触れながら、普段は帽子とサングラスで隠されている菫色の目はいま、空に向けられていてこちらを向いてはいない。真っ直ぐに通った鼻梁と、薄く小さな唇。尖った顎と、高い襟からわずかに覗く首と喉仏。
5105夜の闇に溶けそうな、それと同じ色の服に身を包み、ボトルとつまみのはいったバスケットを挟んで隣に座っているそのひとは、くるくるとグラスの中身を回して香りを堪能していた。口元は普段よりもゆるんでいるように見える。彼の姿を隠すような、守る強固な結界のような上着と帽子は身にまとっておらず、サングラスもまた、外されて弦を折りたたまれた状態で、彼の隣に置かれていた。
膝の上では一匹の白猫がくつろいでいる。時折その背に手袋をしていない手で触れながら、普段は帽子とサングラスで隠されている菫色の目はいま、空に向けられていてこちらを向いてはいない。真っ直ぐに通った鼻梁と、薄く小さな唇。尖った顎と、高い襟からわずかに覗く首と喉仏。
t0mic0x0shi
DONEネロファウ未満のネ2023年バレンタインのネタが少しあり
晩酌準備は軽やかに せっかく賢者さんにもらったしな。というのはこじつけで、そもそも今宵は一緒に晩酌しようと示し合わせていたのだ。
ふたりでの晩酌の始まりは偶然だった。
しばらくして、言葉での問いかけになった。「今晩どう?」とか「いい酒が手に入ったんだ」とかそういう誘いの言葉。
それから、段々と言葉がへっていった。なんとなく目線を合わせたり。例えば顎で中庭をさしたり、酒のボトルを持ち上げてみたり、グラスをもって飲むジェスチャーをしてみたり。
いいよ、という言葉だったり、小さくうなずくだけだったり、いつもかぶっている帽子のつばを少し上げるだけだったりと、表現は様々だけれど、不思議と言いたいことは伝わってくる。
ネロのほうといえば、いいね、という言葉だったり、同じく小さくうなずくだけだったり、人差し指と親指で丸をつくってみたりするが、言いたいことは伝わっていると思っていた。
2139ふたりでの晩酌の始まりは偶然だった。
しばらくして、言葉での問いかけになった。「今晩どう?」とか「いい酒が手に入ったんだ」とかそういう誘いの言葉。
それから、段々と言葉がへっていった。なんとなく目線を合わせたり。例えば顎で中庭をさしたり、酒のボトルを持ち上げてみたり、グラスをもって飲むジェスチャーをしてみたり。
いいよ、という言葉だったり、小さくうなずくだけだったり、いつもかぶっている帽子のつばを少し上げるだけだったりと、表現は様々だけれど、不思議と言いたいことは伝わってくる。
ネロのほうといえば、いいね、という言葉だったり、同じく小さくうなずくだけだったり、人差し指と親指で丸をつくってみたりするが、言いたいことは伝わっていると思っていた。
t0mic0x0shi
DONEネロファウ未満の、ファ。ひまわり〜の1話あたりです。やさしいあじ それらすべてに気遣いがつまっていた。
太陽が高く空にあろうが、<大いなる厄災>が闇夜を明るく照らしていようが外の明かりを一切部屋に取り入れる気のない、分厚く黒いカーテンのかけられた部屋の中で、ファウストはテーブルの上に広げたバスケットの中身を前に、ベッドの上に腰かけそっと息をつく。
持たされたバスケットの中身を広げるには机の上は心もとなかったので、魔法でとりだしたテーブルをベッドの前に置いていた。
パンとチーズ、蒸した野菜とキッシュに、おまけのワイン。
昨夜は浅いながらに多少は眠ることができたから、今すぐに眠りを欲しているわけでもない。夢も見ないほど深いわけではなく、けれども夢を見るには浅い、あと少し眠りが深まれば夢を見ていたかもしれないくらいの、眠りの薄氷の上。けれども、いまのファウストにとってはそのくらいの眠りが一番安心できる。
2927太陽が高く空にあろうが、<大いなる厄災>が闇夜を明るく照らしていようが外の明かりを一切部屋に取り入れる気のない、分厚く黒いカーテンのかけられた部屋の中で、ファウストはテーブルの上に広げたバスケットの中身を前に、ベッドの上に腰かけそっと息をつく。
持たされたバスケットの中身を広げるには机の上は心もとなかったので、魔法でとりだしたテーブルをベッドの前に置いていた。
パンとチーズ、蒸した野菜とキッシュに、おまけのワイン。
昨夜は浅いながらに多少は眠ることができたから、今すぐに眠りを欲しているわけでもない。夢も見ないほど深いわけではなく、けれども夢を見るには浅い、あと少し眠りが深まれば夢を見ていたかもしれないくらいの、眠りの薄氷の上。けれども、いまのファウストにとってはそのくらいの眠りが一番安心できる。
亘理湯
DOODLE勇気をだして「あんたに温めてほしい」なんて誘ったのにさ、首かしげたあと自分のマフラー巻いてくんだもんな、このせんせーは……。※Twitterに投稿したものから線画とカラーを直しました。
亘理湯
DONEネロ×ファウスト現パロwebオンリー「ネオンの現に祝杯のファセット」展示漫画
【 あ ま い あ い ま い 】
ホストのネロを甘やかしてる大学生ファのお話(要約)
軽い酒ハラシーンがあるので苦手な人は注意してください。 32
тонегава
MOURNINGpixivからの再掲です。※注意:先天性女体化百合、現パロ(高校生)、一部ファウフィガファウっぽさあり
ファウストがネロにキスマーク付けてほしいって頼む話です。フィガロも出てくる。若干のファウフィガファウっぽさがあります。
一応現代の女子校での先天性女体化百合のつもりで書きましたが、あまりよくわかりません。全て雰囲気ですので、雰囲気で読んでくだされば幸いです。 2277
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DONEもちろん二人で3、開催おめでとうございます…大遅刻すみません…。人を眠らせる絵の中に迷い込むネロの話です。
この夜を灰にして 燃える火のおとがする。
シダの葉が繁る深い森のなか、獣の足跡を避けてすすめば、じきに水辺にたどり着く。夜の湖畔は月光を映して眩しい。透き通った水底には、朽ちた花びらや、生き物の真白い骨が沈んでいる。浅瀬にうちあげられた旧い小舟と、屋根のない水車小屋。その、ほとんど崩れかけた小舟の端に座って、誰かが火を起こしていた。集めた焚き木をくべながら、彼は歌を口ずさむ。なだらかな頬を赤く染めて、秋雨のように穏やかな声で。すみれ色の眸に、淡い翳を落として。夜にみる灰は、雪に似ている。だから初め、俺はそこにだけ雪が降っているのだとおもった。雪のように降る灰だなんて、あまりにも寂しい。そうおもってしまうのは、俺が北の生まれだからだろうか。けれどもその光景は、不思議と俺を懐かしく、安らかな気持ちにさせた。そういう、絵だった。俺が迷いこんでしまったのは。
4763シダの葉が繁る深い森のなか、獣の足跡を避けてすすめば、じきに水辺にたどり着く。夜の湖畔は月光を映して眩しい。透き通った水底には、朽ちた花びらや、生き物の真白い骨が沈んでいる。浅瀬にうちあげられた旧い小舟と、屋根のない水車小屋。その、ほとんど崩れかけた小舟の端に座って、誰かが火を起こしていた。集めた焚き木をくべながら、彼は歌を口ずさむ。なだらかな頬を赤く染めて、秋雨のように穏やかな声で。すみれ色の眸に、淡い翳を落として。夜にみる灰は、雪に似ている。だから初め、俺はそこにだけ雪が降っているのだとおもった。雪のように降る灰だなんて、あまりにも寂しい。そうおもってしまうのは、俺が北の生まれだからだろうか。けれどもその光景は、不思議と俺を懐かしく、安らかな気持ちにさせた。そういう、絵だった。俺が迷いこんでしまったのは。
kome_bread029
DONEネットプリント(セブンイレブン)番号→LNT8B62M
(21日までプリントできます。)
今年もバカンスへ行かなかったファウストを、デートへ誘うことに成功しました。
さて、ネロは何を買ったのでしょう…?