ruri
PAST昔書いたやつ⑳ドSな先生の落とし方 暑い暑い夏。俺は中3で、受験生だ。
なのに、この暑い中では、勉強をやる気が起きないし。
取り敢えず、出来た宿題を担任に渡さないといけない。
……あのドSな担任に。
「本田先生ー、いますかぁー」
「……」
返事が無い。だが、確実に本田は居る。
「本田せーんせーい!」
「……何ですか。もう少し静かにしてくれませんか」
ほら、やはり居た。
「何で、こんな暑い時に貴方に会わないといけないのですか。新手の嫌がらせですか。帰って下さい」
「ちょっ、俺は宿題を出しに……!」
「ああ。そうですか、カークランドさん。では、少しコーヒーを買って来て下さいな。今、忙しいので」
「嫌だ」
「お金は渡しますから」
「そういうことじゃなくて!」
1436なのに、この暑い中では、勉強をやる気が起きないし。
取り敢えず、出来た宿題を担任に渡さないといけない。
……あのドSな担任に。
「本田先生ー、いますかぁー」
「……」
返事が無い。だが、確実に本田は居る。
「本田せーんせーい!」
「……何ですか。もう少し静かにしてくれませんか」
ほら、やはり居た。
「何で、こんな暑い時に貴方に会わないといけないのですか。新手の嫌がらせですか。帰って下さい」
「ちょっ、俺は宿題を出しに……!」
「ああ。そうですか、カークランドさん。では、少しコーヒーを買って来て下さいな。今、忙しいので」
「嫌だ」
「お金は渡しますから」
「そういうことじゃなくて!」
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PAST昔書いたやつ⑲保健室の先生 俺は保健室が嫌いだった。あの先生に出会うまでは。そう、俺が大好きな菊先生に会うまでは。
俺は生徒会長で、何事にも一生懸命頑張った。でも、頑張りすぎて途中で倒れてしまったことが切っ掛けだった。
「……ここは?」
見慣れない景色。天井や壁が白い部屋。そして微かな消毒の匂い。
……あぁ、俺が嫌いな保健室だ。
「気が付いたみたいですね」
ふっと、黒髪の人が聞いてきた。
「……誰?」
「ああ、すみませんカークランド君。私は本田菊、保健医です」
見た目は女にも見えなくないが、声は低く落ち着いた感じなので、多分男なのだろう。
「……菊先生?」
「はい。皆そう呼んでいますね」
控えめに笑っている菊先生。若い見た目なのに、妙に落ち着いていて、菊先生の年齢が分からない。
1679俺は生徒会長で、何事にも一生懸命頑張った。でも、頑張りすぎて途中で倒れてしまったことが切っ掛けだった。
「……ここは?」
見慣れない景色。天井や壁が白い部屋。そして微かな消毒の匂い。
……あぁ、俺が嫌いな保健室だ。
「気が付いたみたいですね」
ふっと、黒髪の人が聞いてきた。
「……誰?」
「ああ、すみませんカークランド君。私は本田菊、保健医です」
見た目は女にも見えなくないが、声は低く落ち着いた感じなので、多分男なのだろう。
「……菊先生?」
「はい。皆そう呼んでいますね」
控えめに笑っている菊先生。若い見た目なのに、妙に落ち着いていて、菊先生の年齢が分からない。
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MAIKING完成させたい……合法監禁 ネタ会話メモ「菊、お前を監禁したい」
「…………は?」
「アーサーさん?え、な何言ってるんですか?」
「朝菊で監禁話は皆通る道だからな。よくあるネタだ。これを書いてるやつが朝菊に嵌って十何年、漸く書くことにしたんだ」
「嫌ですよ」
「まあ待て。何もずっとじゃない。菊が俺んちに来ている3日間だけだ」
「3日間……」
「そうだ。……けど菊が本気で嫌ならやらない」
「……トイレとかお風呂とかは」
「ユニットバスが付いてる部屋だからな。安心しろ」
「アーサーさんは私を監禁して気が済みますか?」
「ああ。終わったら一つ叶えてやるよ」
「分かりました。終わったらアーサーさんにコスプレ大会してもらいますからね」
「あー……うん分かった」
「ああ、因みにトイレも風呂も入れるが、……俺の前でじゃないと許可できないからな?」
362「…………は?」
「アーサーさん?え、な何言ってるんですか?」
「朝菊で監禁話は皆通る道だからな。よくあるネタだ。これを書いてるやつが朝菊に嵌って十何年、漸く書くことにしたんだ」
「嫌ですよ」
「まあ待て。何もずっとじゃない。菊が俺んちに来ている3日間だけだ」
「3日間……」
「そうだ。……けど菊が本気で嫌ならやらない」
「……トイレとかお風呂とかは」
「ユニットバスが付いてる部屋だからな。安心しろ」
「アーサーさんは私を監禁して気が済みますか?」
「ああ。終わったら一つ叶えてやるよ」
「分かりました。終わったらアーサーさんにコスプレ大会してもらいますからね」
「あー……うん分かった」
「ああ、因みにトイレも風呂も入れるが、……俺の前でじゃないと許可できないからな?」
VonPoesie
MOURNING現パロ朝菊漫画のプロット?です漫画が描けないので供養します
プロットにしては文字数が多いし、小説にしては描写が浅いです。書き散らしです。
いつか漫画を描くかもしれないのでネタバレかもしれません。
その星空の下で君と出会う「あーっくそッッッ」
走った勢いで踏みつけた水溜りが復讐と言わんばかりの勢いで跳ね返って、卸したての靴とズボンの裾を汚した。駅まで走って行こうと思ったが、先日顔馴染のフランス人に向かって中指を空に向かって立てたのがいけなかったのか御立腹の様にザアザアと降り注ぐ。次からはピースサインにしよう。逆向きに。
ここは一時戦力的撤退だと、ぐっしょりと重くなった服を身に纏い、軒下に滑り込んだ。
「……はぁー」
最悪。そう思いつつ、屈んでスーツにはねた水をはらう。
「大丈夫ですか?」
突然降り掛かった声に視線を上げると、しっとりとした黒髪の小柄な男が立っていた。
日本人にしては流暢な英語なのが印象的だった。
「突然すみません。でも、そのままでは風邪を引いてしまいますから」
4090走った勢いで踏みつけた水溜りが復讐と言わんばかりの勢いで跳ね返って、卸したての靴とズボンの裾を汚した。駅まで走って行こうと思ったが、先日顔馴染のフランス人に向かって中指を空に向かって立てたのがいけなかったのか御立腹の様にザアザアと降り注ぐ。次からはピースサインにしよう。逆向きに。
ここは一時戦力的撤退だと、ぐっしょりと重くなった服を身に纏い、軒下に滑り込んだ。
「……はぁー」
最悪。そう思いつつ、屈んでスーツにはねた水をはらう。
「大丈夫ですか?」
突然降り掛かった声に視線を上げると、しっとりとした黒髪の小柄な男が立っていた。
日本人にしては流暢な英語なのが印象的だった。
「突然すみません。でも、そのままでは風邪を引いてしまいますから」
VonPoesie
PASTほしまつ5おめでとうございます!何も書けなかったので過去に書いた朝菊のSSを展示します。
どれも5分程度で読める短編になります。
少しでも楽しんで頂けたら幸いです。
「ダイヤモンド・ダスト」
遠距離恋愛の現パロ朝菊の話です。アーサーの治安が悪い。
「この雨が降り止んだら」
雨男のアーサーさんとそんなところも愛おしい本田さんの話です。甘い。
【ほしまつ5 展示】SSの過去作 ①「ダイヤモンド・ダスト」
神様とやらが本当にいるのなら、俺はよっぽどそいつに好かれてるらしい。
だって、こんなの早々ないだろう?
ずっと好きだった。愛していたあいつが。少し見ない間に薬指に指輪を光らせているなんて。
あまつさえそれを指摘されて、恥ずかしそうに、でも確かに嬉しそうに笑うだなんて。
なんて拷問。
なんて最高でクソッタレな────
「ああああっ!!!クソ!!!!!!」
思いつく限りのスラングを吐きながら部屋に入ると、古い扉が悲鳴を上げた。力任せに蹴飛ばしたゴミ箱は派手な音を立てて、飛んでいく。生ゴミの類はほとんどない、ティッシュとジャンクフード店の包み紙が集まったゴミ屑達は床に無惨に散らばった。
3295神様とやらが本当にいるのなら、俺はよっぽどそいつに好かれてるらしい。
だって、こんなの早々ないだろう?
ずっと好きだった。愛していたあいつが。少し見ない間に薬指に指輪を光らせているなんて。
あまつさえそれを指摘されて、恥ずかしそうに、でも確かに嬉しそうに笑うだなんて。
なんて拷問。
なんて最高でクソッタレな────
「ああああっ!!!クソ!!!!!!」
思いつく限りのスラングを吐きながら部屋に入ると、古い扉が悲鳴を上げた。力任せに蹴飛ばしたゴミ箱は派手な音を立てて、飛んでいく。生ゴミの類はほとんどない、ティッシュとジャンクフード店の包み紙が集まったゴミ屑達は床に無惨に散らばった。
ruri
MOURNING曲の歌詞で朝菊ちゃん(と三次創作)漫画描いてたやーつー。1・2枚目(ナンチャラLOVERって言う曲)、3〜6枚目(MY EYES AND YOUR EYESって言う曲)、7枚目は単体(Opheliaって言う曲三次創作)、8〜13枚目(無限LOOPって言う曲三次創作)、14〜17枚目(FRAMEって言う曲)でセットです。 17ruri
MOURNINGただの落書き1枚絵供養集。3枚目以降私のところの絶対服を脱がない淫魔菊さんの朝菊ちゃん設定のやーつー(すごく古い)というか1ミリもアーサーさんいないですね??(でも朝菊ちゃんと言い張る) 10ruri
PAST昔書いたやつ⑰生まれ変わってもいつかまた。昔、ある国の話。アーサーという美形のヴァンパイアがいた。余りの美しさに、アーサーが住んでいた町の女達は自らアーサーに己の血を与えていた。
その事が深刻化し、困った町の住民達はアーサーに一人の人間を生贄として捧げた。その人間の名前は菊。菊は男性なのだが、女の服を着せたれた。その姿はどう見ても女にしか見えなかった。そして、菊は不治の病を患っていた。そう、菊は厄介払いの存在だったのだ。
菊は、精神的にも肉体的にも重い足取りで、アーサーの居る所に向かった。
「へえ、お前が菊か」
振り返ると、アーサーがいた。菊はアーサーの美しい容姿に見惚れてしまった。白い肌、ブロンドの髪、エメラルドの瞳、そしてそれらを引き出させる特徴的な眉毛。女性が彼に血を差し出すことも仕方ない容姿だ。
2007その事が深刻化し、困った町の住民達はアーサーに一人の人間を生贄として捧げた。その人間の名前は菊。菊は男性なのだが、女の服を着せたれた。その姿はどう見ても女にしか見えなかった。そして、菊は不治の病を患っていた。そう、菊は厄介払いの存在だったのだ。
菊は、精神的にも肉体的にも重い足取りで、アーサーの居る所に向かった。
「へえ、お前が菊か」
振り返ると、アーサーがいた。菊はアーサーの美しい容姿に見惚れてしまった。白い肌、ブロンドの髪、エメラルドの瞳、そしてそれらを引き出させる特徴的な眉毛。女性が彼に血を差し出すことも仕方ない容姿だ。
VonPoesie
DONE某方のお誕生日のお祝いに差し上げた同人誌です。トンチキポンコツ惚れ薬でズンドコする朝菊です!
軽い気持ちで読んでください
惚れ薬の効果効能にご注意ください「で、できた……!」
完成した液体をカーテンの隙間から差し込む光に掲げると、瓶の中でとろんと淡くピンク色に発光する液体が悩まし気に揺らめいた。これは調合成功時特有の反応だ。
そう、何を隠そうこれは我が家に伝わる秘伝の魔法の書にあった『惚れ薬』だ。
勘違いされては困るが、俺はかなりモテる方だ。容姿は整っているし、成績も優秀の生徒会長で由緒正しい家の生まれで将来も有望。
ならばなぜこんな惚れ薬など作っているのか。いや、作ってしまったのか。
「うわっ、空気が邪悪で陰湿! また怪しげな黒魔術でもやってたのかよ」
ノックもなしに、見慣れた髭野郎が生徒会室の倉庫部屋にズカズカと入り込み。窓を開けた。
この男は腐れ縁のフランシス。俺はこいつのことを生まれた時から嫌いだが、同じ学校の生徒会の副会長としてなぜかこうして一緒に仕事をしている。
15826完成した液体をカーテンの隙間から差し込む光に掲げると、瓶の中でとろんと淡くピンク色に発光する液体が悩まし気に揺らめいた。これは調合成功時特有の反応だ。
そう、何を隠そうこれは我が家に伝わる秘伝の魔法の書にあった『惚れ薬』だ。
勘違いされては困るが、俺はかなりモテる方だ。容姿は整っているし、成績も優秀の生徒会長で由緒正しい家の生まれで将来も有望。
ならばなぜこんな惚れ薬など作っているのか。いや、作ってしまったのか。
「うわっ、空気が邪悪で陰湿! また怪しげな黒魔術でもやってたのかよ」
ノックもなしに、見慣れた髭野郎が生徒会室の倉庫部屋にズカズカと入り込み。窓を開けた。
この男は腐れ縁のフランシス。俺はこいつのことを生まれた時から嫌いだが、同じ学校の生徒会の副会長としてなぜかこうして一緒に仕事をしている。
VonPoesie
DONEほしまつ5の当日小説企画にて、「World Stars 92設定の朝菊」で参加させていただきました。こちらでも展示させていただきます。
一部誤脱等を修正しております。
改めまして、運営様、すてきな企画に参加させていただきありがとうございました!
【ほしまつ5展示】「変わらぬものも変わるもの」 大学最後の冬休み。五年ぶりに、祖母の家に訪れた。
別に来たくなくて来なかったわけではない。流行り病だとか、就職活動だとか、様々なことが重なって五年も経ってしまっていたのである。
祖母の家は、絵に描いたような昔ながらの平屋建ての家で、私が小学生の頃までは共に生活していたが、父親の転勤に伴いこの家からも離れた。今では祖母は愛犬のシバ(柴犬である)と一緒に一人と一匹で生活をしている。
五年で様々なことが変わった。高校生で大学受験に怯えていた私はなんと企業に内定を貰ったし、猫型ロボットがウエイターをしていても驚かなくなったし、一日で最高気温が十度以上変わっても何とか生き延びた。
祖母は歳の割にはよく動き、気も強い。今朝もシバの散歩をしてやれと朝五時に私を叩き起こした。私は逆らうこともせずに、眠い眼を擦って祖母の気に入りのバンダナを付けたシバを連れて家を出た。
3146別に来たくなくて来なかったわけではない。流行り病だとか、就職活動だとか、様々なことが重なって五年も経ってしまっていたのである。
祖母の家は、絵に描いたような昔ながらの平屋建ての家で、私が小学生の頃までは共に生活していたが、父親の転勤に伴いこの家からも離れた。今では祖母は愛犬のシバ(柴犬である)と一緒に一人と一匹で生活をしている。
五年で様々なことが変わった。高校生で大学受験に怯えていた私はなんと企業に内定を貰ったし、猫型ロボットがウエイターをしていても驚かなくなったし、一日で最高気温が十度以上変わっても何とか生き延びた。
祖母は歳の割にはよく動き、気も強い。今朝もシバの散歩をしてやれと朝五時に私を叩き起こした。私は逆らうこともせずに、眠い眼を擦って祖母の気に入りのバンダナを付けたシバを連れて家を出た。
Toa_aph
DONE【朝菊】ほしまつ5展示作品ほしまつ5開催ありがとうございます!おめでとうございます!!
朝菊に幸あれ~~
※最初の注意書きをお読みいただき、大丈夫な方のみ閲覧をお願いいたします。 23
VonPoesie
MOURNING「偶像と崇拝」をBOOTHでご購入頂いた方に付けたおまけSSのPart3です。お兄さんがテレビで朝菊を見てアーサーにドン引きする話です。
よろしくお願いします。
ご購入頂いた方々ありがとうございました! 4
VonPoesie
MOURNING『偶像と崇拝』をBOOTHでお買い上げの方にお付けしたおまけSSです。アーサーが本田菊の写真集を買いに行く話です。
大きなネタバレはありませんが、本編中の二人の閑話になりますので読了後の方がお楽しみいただけるとは思います。
そんなにイチャイチャもしてません。どちらかといえばギャグです。
よろしくお願い致します。 4
VonPoesie
DONEふた茶25で発行した「偶像と崇拝」のおまけの小話です。通販でお早めにご購入頂いた方につけたペーパーになります。本編後のお話になりますので、本編読了後にお読みいただければと思います。
本田さんがぐるぐる考える、ちょっと(私が)恥ずかしい感じの話です。
よろしくお願い致します。 3
ruri
MAIKING初っ端から展開が思いつかなくて放置したもの。めっちゃアーサーさんが鬼畜なやつだったはずだけど私がそんなものかけるわけがない。
ヤンデレ生徒会長君による不感症オタク君への調教生活(仮)同じクラスの本田菊とこの間恋人になった。俺はこの上ない幸せ者だろう。彼と沢山デートして、キスをして、ハグをして、セックスをして。頭の中で考えるだけでも、彼の反応はきっと可愛らしいものだろう。
──彼が不感症と分かるまでは。
「んんんっふあ…」
「きく、気持ちいい?」
「くすぐったいです」
「そうか」
「菊、今日はこれで試してみよう」
「……これは……」
「バイブ」
190──彼が不感症と分かるまでは。
「んんんっふあ…」
「きく、気持ちいい?」
「くすぐったいです」
「そうか」
「菊、今日はこれで試してみよう」
「……これは……」
「バイブ」
ruri
PAST昔書いたやつ⑮極西の王子と極東の従者 ブリタニア王国第四王子の俺、アーサー・カークランドにはたった一人のメイドがいる。そのメイドは東洋の島国出身で、元暗殺者。俺より八歳も年上だけどとっても可愛い。そんなメイドの名前は本田菊。俺の大切な人で、大好きな人だ。
出会いは俺がまだ七歳の時だ。菊は十五歳で、父親が俺につけてくれた。俺が妾の母親の子だった所為かそれまでずっと乳母にお世話をしてもらっていた。だから、たった一人の菊を貰った時は嬉しかった。
「初めまして、アーサー様。私は菊です」
「はじめましてっきく」
この時は十五歳の菊がとても大人に見えた。可愛くて美して凛としてて……。俺は一目見ただけで大好きになっていた。
「きくぅ……ぐすっ」
「アーサー様!?どうなされたんですか、その傷!」
1619出会いは俺がまだ七歳の時だ。菊は十五歳で、父親が俺につけてくれた。俺が妾の母親の子だった所為かそれまでずっと乳母にお世話をしてもらっていた。だから、たった一人の菊を貰った時は嬉しかった。
「初めまして、アーサー様。私は菊です」
「はじめましてっきく」
この時は十五歳の菊がとても大人に見えた。可愛くて美して凛としてて……。俺は一目見ただけで大好きになっていた。
「きくぅ……ぐすっ」
「アーサー様!?どうなされたんですか、その傷!」
ruri
PAST昔書いたやつ⑭ご主人様とメイドさん1
薔薇で囲まれた大きな屋敷に探偵のアーサーがいた。そしてそこで使えているたった一人のメイドの菊。大きな屋敷にはその二人しかいなかった。その二人だけで十分だ。
「旦那様、今日も何かの事件ですか」
「ん?ああ。殺人事件だ」
「そろそろ私を頼るのは止めて下さいませんか?旦那様は謎を解いていないというのに」
「解いているけど?お前がいっつも口出ししてその結果、お前が言った答えが正解だっただけだが」
「旦那様は頭は良いですが馬鹿ですから。発想能力が無いんです」
「誰が馬鹿だって?」
こんな感じだ、また。俺はいっつも菊に振り回されている。でもなぁ……。嫌いになれねーんだよな。顔は俺好みだし、闇みたいな艶のある綺麗な髪と瞳。そして、すげーいい匂いがする。
4372薔薇で囲まれた大きな屋敷に探偵のアーサーがいた。そしてそこで使えているたった一人のメイドの菊。大きな屋敷にはその二人しかいなかった。その二人だけで十分だ。
「旦那様、今日も何かの事件ですか」
「ん?ああ。殺人事件だ」
「そろそろ私を頼るのは止めて下さいませんか?旦那様は謎を解いていないというのに」
「解いているけど?お前がいっつも口出ししてその結果、お前が言った答えが正解だっただけだが」
「旦那様は頭は良いですが馬鹿ですから。発想能力が無いんです」
「誰が馬鹿だって?」
こんな感じだ、また。俺はいっつも菊に振り回されている。でもなぁ……。嫌いになれねーんだよな。顔は俺好みだし、闇みたいな艶のある綺麗な髪と瞳。そして、すげーいい匂いがする。
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MAIKINGめっちゃ(2年ほど)放置してるやーつーいつか完成させたい
配信者のアーサーさんと視聴者の菊さんの話30歳に届きそうなサラリーマンである本田菊にはある好きな配信者がいる。名前はArthur。顔は殆ど出ないが、紅茶のおすすめ等を紹介している配信者だ。
週に一回配信されるそのArthurの動画を見ることが、社畜気味の菊にとって癒やされる時間だった。
何より彼の声が好きなのだ。程よい低音で、聞き取りやすい。
後はArthurの説明は分かりやすい。動画で美味しい紅茶の淹れ方を実践してみると、同じ茶葉でもいつもより美味しく作ることが出来た。
菊にとってArthurの配信はとても好きなのだが、有名では無い。(ただ殆ど絶対的なファンなので極端に再生回数が変わらない)菊は有名になって欲しいような欲しくないような気持ちだった。とある配信で彼のリスナーの質問で『俺は有名にならなくてもいいかな。むしろ知る人ぞ知る穴場の店くらいで丁度いいんだ』と言っていたので、少し安心した。
1708週に一回配信されるそのArthurの動画を見ることが、社畜気味の菊にとって癒やされる時間だった。
何より彼の声が好きなのだ。程よい低音で、聞き取りやすい。
後はArthurの説明は分かりやすい。動画で美味しい紅茶の淹れ方を実践してみると、同じ茶葉でもいつもより美味しく作ることが出来た。
菊にとってArthurの配信はとても好きなのだが、有名では無い。(ただ殆ど絶対的なファンなので極端に再生回数が変わらない)菊は有名になって欲しいような欲しくないような気持ちだった。とある配信で彼のリスナーの質問で『俺は有名にならなくてもいいかな。むしろ知る人ぞ知る穴場の店くらいで丁度いいんだ』と言っていたので、少し安心した。
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PAST昔書いたやつ⑨大昔に書いた朝菊ちゃんハリポタパロ何かが始まった日(朝菊ハリポタパロ)
Side:A(アーサー)
アーサー・カークランドはマグルが嫌いだ。特に東洋の。元々、嫌いだったが、本田菊という日本人の所為で色々とペースを乱されていたからだ。菊は、アーサーにやたら構ってくる。他の生徒はアーサーを見た途端、後ろに引きさがるというのに。まぁ、まぐる、それも東洋人なら仕方ないかもしれない。
アーサーの家系は魔法界では有名なカークランド家。彼は四男だ。だが、魔力は兄弟の誰よりも強いと言われている。そんな彼の周りは、純潔の魔法使いこそが至高という信念を持っているスリザリン生徒。そして、上級階級の女子生徒だった。しかし、友達はいない。誰も信用していない。信じれるのは自分自身だけ。
5100Side:A(アーサー)
アーサー・カークランドはマグルが嫌いだ。特に東洋の。元々、嫌いだったが、本田菊という日本人の所為で色々とペースを乱されていたからだ。菊は、アーサーにやたら構ってくる。他の生徒はアーサーを見た途端、後ろに引きさがるというのに。まぁ、まぐる、それも東洋人なら仕方ないかもしれない。
アーサーの家系は魔法界では有名なカークランド家。彼は四男だ。だが、魔力は兄弟の誰よりも強いと言われている。そんな彼の周りは、純潔の魔法使いこそが至高という信念を持っているスリザリン生徒。そして、上級階級の女子生徒だった。しかし、友達はいない。誰も信用していない。信じれるのは自分自身だけ。