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    shimotukeno

    @shimotukeno

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    shimotukeno

    PROGRESSフーイル小説 まあまあ切りのいいところまですすんだので
    フーイル小説 リーダーの話 暗殺チームのリーダー、リゾット・ネエロはブチャラティチームとは戦わず、組織の何者か――否、ボス・ディアボロ、あるいは別人格のドッピオ、もしくはその両方と戦ったとみてまず間違いない。リゾットの体にはエアロスミスによる機銃掃射の痕が無数に残っているが、これはナランチャのレーダーがディアボロに利用されたためである。
     イルーゾォは長いこと黙ったまま、資料を見つめている。メローネと同じように、彼とは直接相対していないので記述はかなり少なかった、というより、ほとんどなかった。情報収集チームの者などは役割上彼と面識はあったようだが、彼らからすれば「無口で何を考えているかわからない」「無愛想な男」「怒らせてはいけない」「頭のキレる冷徹な男」だったようだ。だが、これまでのイルーゾォの話からすると、仲間に対してはかなり情が厚い男に思える。むしろ、一癖も二癖もあるメンバーを一つにまとめ上げていたのだから、人望は相当のものだ。ブチャラティ達とは戦っていないので、彼の能力、実力は直接確認はできなかったが、実力者揃いのチームリーダーとして相応しいものを持っていたことは確かだ。
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    shimotukeno

    SPUR MEかろうじて生き残ったけど衰弱してるゾォに煽られてそんなに死にたいんならさあ、って馬乗りになって首に手をかけるけど手に力が入らないフゴ君のフーイルについて考えてる←これ
    ちょっとずつ書くかもしれないし、投げっぱなしかもしれないボス・ディアボロが倒されておよそ半年。ぶどうはたわわに実った房を重たげに垂れ、緑色の宝玉のようなオリーブは日々少しずつ色を変えながら収穫の時を待っている。
     パンナコッタ・フーゴはアンティークの椅子に腰掛け、キーボードを叩く。集中は切らさず、しかし集中しすぎてもいけない。音楽をかけながら、傍らの気配に意識を向ける。
     都会の喧噪は遠く、建物に切り取られることのない空は驚くほど広い。田舎風の大きな屋敷に広い庭、聞こえるのは風と鳥のうたばかりだ。都会で消耗する中年の憧れそうな隠居暮らしだが、これでもフーゴは任務まっただ中である。この屋敷は組織の持ち物で、任務のために住み込んでいる。
     この屋敷の主寝室がフーゴの仕事部屋だが、ベッドにはつねに主が眠っている。身長一九〇センチ近く、深いブルネットの豊かな髪の持ち主、半年前、ポンペイで対峙した男。暗殺チームのメンバー、鏡のイルーゾォだ。
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