『バッドエンドは投げ捨てた 番外編』【巻末についているオマケページみたいな話】
〝泉玲:宿泊の予約トラブルがあり部屋を確保できなかったため、大谷さんと近くのラブホテルに泊まることになりました〟
誇張なしに、スマホを落としそうになった。
捜査のため大谷さんと出張に向かうことになった泉から、無事に特急列車に乗ったと連絡が届いたのは何時間前だったか。
予定通りに二人が動けていることに安心し、明日に備えて俺が自宅に帰ったのが23時半頃。シャワーから上がり、いつもなら寝前に缶ビールを一本……と伸ばすはずの手は今夜は控えることにして、代わりに次の連絡が来ていないかと開いたスマホの画面に映し出されたメッセージに、目を疑う単語が書かれていた。
(ラブ、ホテル?)
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