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    いしえ

    @e_ihs_i

    新規の文章と絵などの公開をこちらに移動。
    最近はコとか封神とか。
    そのほか、過去にしぶに投稿したものの一部もたまに載せたり。
    幽白は過去ログ+最近のをだいたい載せています。
    ご反応、めちゃめちゃ励みになってます!! ありがとうございます~!!

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    POIPOI 54

    いしえ

    DONE▼聞仲さまの教育方針=生き様について(ミュ2の話も少しある)(朱聞要素と、途中から飛虎聞とある)
    ▼ミュの飛虎と聞仲について(たぶんCPではない)
    後者はCPではないものの、ともにミュに関する色が強いのでまとめました。
    封神考察とメモ集2(①朱聞要素と、途中から飛虎聞②たぶんCPではない)▼聞仲さまの教育方針=生き様について(ミュ2の話も少しある)(朱聞要素と、途中から飛虎聞とある)▼


     王として生きることは、王として死ぬこと。血族を残し、場合によっては殷のために殉死することで、長期的視野での“殷”全体、即ち殷王国の存続のバトンをつなぐこと。それが王太子の地位に生まれた者の責務である、というのが聞太師の教育でまず刷り込まれることだと考える。
     これは朱氏に子=殷の存続を託されたときから無意識に掲げていて、聞仲さまの潜在意識にあったことで、そして、仙道としての生が意識的に冷酷にさせた、個々の人間生へのまなざしだと思う。聞太師に直接託された“新たな殷王”は、朱妃の子個人のみでなく、半永久的に続くべき、“今後のあらゆる殷王という可能性”なのだった。聞仲はそれをじゅうじゅう承知して、次々に代替わりせざるを得ない人間生を、受け入れるしかなかった。
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    いしえ

    DONE▼三強ベルばら論
    ▼趙公明の"独演・ベルサイユのばら"論 ――三強ベルばら論Ⅱとしての加筆事項
    ▼呂岳考 ――呂岳とその周辺に関する一つの説
    ▼飛刀について・余化や飛虎について
    ▼WJ封神読み返し時の考察&推測とメモ
    そのほかCP色強めのもの(+ミュの話)を別投稿にて。
    封神演義考察ログ集1(大半CP無、一部趙呂等含む)▼三強ベルばら論▼


    趙公明の立ち居振る舞いオスカルっぽいという話めちゃめちゃわかる~~と思ったあと、というか趙公明ってベルばらの三主人公の要素全部混ぜ混ぜだな!?と思ったり、三強もベルばら三主人公の要素割り振られ受け持ってるな~と思った、という話。

    ベルばらは主人公が三人(マリー・アントワネット、マリーと惹かれ合うフェルゼン、そしてオスカル)でマリーとフェルゼンの禁断の恋が王権を破滅に導く。

    妲己がマリーはセリフ引用+役どころで自明。趙公明の「バラのさだめに生まれた」はベルばらOP引用で、歌詞めちゃめちゃ趙公明すぎる曲よね…アニメはオスカルメインゆえ、趙公明がアニメベルばらOPモチーフ+仏王家紋章のユリ(厳密にはアイリスの仲間)の意匠に金と青の配色+髪型もオスカル意識のふわふわ金髪、かな?と。ただ、趙公明と妲己に共通するのが、マリーが取り巻きのそそのかしや恋により悪政へと向かった、外因により造られたれ"マリー"であるのを踏まえると、二人とも見せかけの言動は"マリー"な点。一方、素朴だった頃のかつてのマリーが蘇妲己。
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    いしえ

    PASTしぶから再掲。登場当初のロペスは作中で無欲と扱われていたけれど、実のところ彼にとってみれば、王に仕えたいというその願いが持つ意味がすご~~~~~~~く重かったんだよねぇ!!!!!というのと、それをだれもしらないんだよね!!!っていうのが最高で…無欲そうに見えるロペスが大願を成就させているところ本当に好き…という気持ちを、ロペス一人称文で少しアウトプットしたもの。巨大感情隠した従者のイデアで理想です
    ここに、在るは幸運がため/マルティン・ロペス(アルカサル) 「なんとまあ、欲の無い男だ」。諸侯らが口々に、私を謙虚と褒めそやす。厳しい審判の眼を持つ王さえ、私をそう、賛美なさる。誰もが、ご存じないのだ。その実私が、生涯をおいてもあるいは遠く及び得なかったかもしれぬ大願を、既にこの双肩に得たのだと。十六の少年が、不意の家督において心のささえにしたカスティリア国王、十五で即位したかつての少年ドン・ペドロ王そのひとのお側近く仕えるその至上を、その幸運を! それこそが、私の何よりの強い願望で、悲願で、意欲で、目標だったことを。誰もが、ご存じないのだ。
    「恐れながら――」
     王の取り計らい、即ちサバ読みに応じたのも、お側仕えの夢を快く受け入れてくださった主君への、王のご厚意への、誠意だと思ったからにほかならない。たとえば神がこの方便をとがめたとても、私はそれを、恐るるまい。ドン・ペドロ王そのひとに、そのお心に適うのなら、私は地獄も恐れはしない。
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    いしえ

    MEMOこめミサこめメモ集。
    ◆諸伏家にもし何も起きなければ、ヒロとミサがじき互いの家行き来するようになってミサがこめに懐いてたよね…呼称は徐々に変遷で「たかあきにいちゃん!」「タカ兄ぃ!」「たかあきさん」の流れがいい。という話(今回初出)
    ◆県境回のミサからみたこめ第一印象について
    ◆こめとミサの香りとカクテルのイメージ
    ◆ふたりでおりょうりしてほしいの話
    以上内訳。三つはツイしたもの。
    こめミサこめ関連ネタメモとか妄想4つまとめ(1つ目は今回初出)◆諸伏家にもし何も起きなければ、ヒロとミサがじき互いの家行き来するようになってミサがこめに懐いてたよね…呼称は徐々に変遷で「たかあきにいちゃん!」「タカ兄ぃ!」「たかあきさん」の流れがいい。という話◆

    将来群馬でおまわりさんになったミサと都会の大学から院の博士行ってそのまま研究室入りしたこめがたまたま軽井沢で遭遇して、
    「あれっ、たかあきさんじゃないですかぁ! 何でここに?」
    「おや、ミサオくん。今日は、ゼミ生の合宿のおてつだいです」
    「へぇ、色々駆り出されるんですねぇ…お勤めご苦労様ですっ!」
    (ミサ、声音は仰々しぶって、冗談な笑顔で敬礼。おてつだいって言い方かわいいなぁと和んでる)
    (こめ、ひとつまばたきをしたあとふんわりと笑顔でちいさめにきれいな敬礼を返す)
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    いしえ

    DONEカレー屋さんへと誘われて、連れて行ってもらったのは、永遠を約束する場所だった。
    らぶらぶハッピー。最後に少しヒロに触れますが、二人とも知っている上で生存を信じています。
    回想として少し県境回の帰路でのゆいと高明のミサオに関する会話を含む。DCが運命や好敵手をこいびとと形容する世界観なのだから、言ってそう!と思い。今回は違いますが、これが語弊生んだまま結果論マジにこいびとになる流れもいいなぁと思う。
    ゆきさきはとこしえにハニー・ムーン/こめミサこめ『ああ、そういえば。美味しいというカレー屋さんを教えてもらったのですが、今度の休み、一緒にどうですか?』
    『えっ、ホントですか!! いいですね!! 是非是非、一緒に行ったりなんかしちゃいましょ~♪』
    『それはよかった。では、楽しみにしていますね。おやすみなさい』
    『はぁい! 僕も楽しみです~!! おやすみなさーい』
     そんなやりとりを、ほかの話題の最後に交わした。たかあきさんとのやりとりで、しかも締めにカレーの約束だなんて、最高にもほどがあるじゃないか! ああ、今日も、彼と一緒にカレーを食べる夢を見られたりなんかしちゃいそうだ。彼の連れて行ってくれるお店は、いつも僕の知らないところで、そしてとびっきり、おいしいんだから、すごいなぁ、と思ってる。…たかあきさんと一緒だから、っていうスパイスも、もちろんふんだんに効いてるけど。だって、彼のことを好きだと自覚したのだって、それがきっかけだったんだから。僕の行きつけのお店に初めて一緒に行ったとき、いつものやつ、を頼んだハズなのに、"あれ? なんか、いつも以上に美味しいな~??"、なんて思って、店主に、『ねぇねぇ、なんか、味とか変えた?』って訊いちゃったくらいなんだ。『いつも通りだよ』と返されて、高明さんはにこやかにしてたけど、僕は、なんでかなぁ、ってしばらく考えたちゃったよ。その次に別の行きつけに行ったときもやっぱりおんなじで、次の次もおんなじで、おっかしいな~~、って思ってたら、ちょうど、そのとき一緒に居たお店のテレビでドラマの再放送をやってて、そのくだりで気付いたんだ。"ああ、そっか。高明さんと一緒だからいつも以上においしいんだ。…んん~??? ってコトは僕っ、もしかしてもしかしちゃって、高明さんに、恋、しちゃってるのかな?!"…って。ああ、真っ赤に爆ぜたかおを、とっさにうつむきながら両手で隠したけど、たかあきさんに、見えちゃったかな? 指の隙間から恐る恐る、ちらり、と覗けば、たかあきさんはまるまるしってたみたいに、慈愛と、ちょっとの焦れが入り混じったみたいなかおで、そして、のどをえさせて爪を鋭く研いだ鷲とか鷹とかならたぶんこういう目をしてるんじゃないかなぁ、ってとっさにぼんやりイメージで思ったくらい、目の奥に鋭い渇望を押し隠してたのを、たぶん初めて、見せてきて。その視線
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    いしえ

    PAST22.11.06発行『色物三撰』より玉道(玉鼎×道徳)である一作を再録。(しぶ掲載作でもある)
    全然毛色が違うのに互いに頼れる玉道の自然な空気が描けていたらうれしいです。
    原作でわぁわぁテンパる道徳をたしなめている冷静な玉鼎がすごく好きです。ゲーム『仙界伝弐』でもこの二人は何かと対で…弟子への愛情の系統が似てそうだなぁと。なんか、何かしらが通ずる二人、的な…
    色物三撰・相談 case2/玉道の場合「道徳よ。楊戩の、運動競技の相手をしてやってはくれないか」
    「やあ、玉鼎! スポーツとあらば、喜んで!」
    「助かるよ。私にも付き合える部分はあるのだが、あの子が今研鑽したいのは、どうも、天然道士レベルの身体能力の再現らしくてね」
     そんなやりとりをしながら、思い出すのは遠い日の出来事。今も続くその習慣は、記憶共々褪せることはない。
     その日も玉鼎は、道徳のもとを訪ねた。頼まれたのは、こんなこと。
    『…何か、幼い弟子と一緒に親しめる運動など、知ってはいないか』
     彼のもとに最近幼子が弟子として迎えられたらしい、ということだけは知っていた。どんな子でどんな名か、子細は聞かされていないけれど、道徳にとって必要な情報は三つだけ。一つ、玉鼎が自分を頼ってきた。二つ、彼には幼い弟子がいる。三つ、彼は、その幼弟子と親交を深めたいらしい。これだけで、じゅうぶんだ。
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    いしえ

    DONE趙公明の生い立ちと、仙界入りの経緯について、想像して書きました。それからさきの、本編についてもさらりと。通天教主との会話が多少ある。
    最初、紙にざっくり書いて、それからそれを見ずにパソコンで実際に書き始めたところ、データのものと紙とで扱う時間の長さがめちゃめちゃ違っていて、紙のは部分的に没にしたんですが、これはこれでアリだな…と思ったので、話のあとに、おまけとして載せています。
    語り継がれし伝説の花よ、鬼神じみたヤマユリよ/趙公明にまつわる話 伝説の花よ、ヤマユリよ。語り継がれし強大なる鬼神よ。バラの宿命さだめに生まれし気高き騎士ナイトのままに彼は生き、神話へとなお、生き続ける。これは、そんな彼、趙公明の生い立ちにまつわるこの地球ほしの比較的新しい記憶だ。
     それは初め、原初性を未だ残したムラより離れた山中に荘厳に咲き誇るヤマユリの、ごく一株に、過ぎなかった。その個体がほかと違っていたのは、寿命が少々、長かった点。幾ら多年草でも、長すぎたのだ。かと言え、山に住む動物たちも付近の植物も、あるいは、稀に足を踏み入れた人間も、それをそのように認識することは叶わなかった。それよりさきに、皆、天寿を全うするのだから。あるものは何となく、自らの生まれたときより同じ場所に咲き誇り続けるそれが、死を目前にしてなお咲いていることを、薄れゆく意識のなか思いながら、天に召された。けれど、それを語り継ぐものが在るでもなし。そのころまだ仙界というものはなかったものの、仮にあったとて、木々に隠れている一株の花を、あえて観測する者もいなかっただろう。そのころちょうど、人間のつくる集団単位は、規模を徐々に伸ばしつつあった、転換期と言えよう。そんななかで、時が、静かにたった。そのヤマユリは、それでも密かに山中に、誇らしげに、咲き続けていた。
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    いしえ

    DONEこめミサこめ前提のこめ+knちゃんの会話が4400字程度続き、最後に1700字程、こめとミサとの直接会話(ここだけ地の文あり)。
    高明がもし原作のミサオ登場回を読んだら、と想定したリアクションに、立ち会わされている聞き手(ツッコミ係)のknskさんを添えて。最終的に、その録音を聞かされるミサオをトッピング。
    こめがミサ溺愛。めっちゃミサを褒め語る。推してる。
    こめミサこめのこめが原作のミサ登場回を読み、語り、それをミサに聞かせる話/14巻、27巻、31巻「さてさて。ここからの会話はミサオさん本人にお聞かせするため録音しますが、構いませんか?」
    「構わねーけど、いきなりで悪いがまず14巻なんだが…何かやたらヒョロヒョロしてねーか?」
    「当時のことは写真や彼の話でしか知らないので、実にありがたいですね。すらりとした面差しも、あどけなさにあふれ愛らしいです。今のミサオさんとはまたひとあじ違ったチャーミングさがありますね」
    「…あ、そ…」
    「初現場から彼の仕事ぶりを見ることが出来るというのは、あたう限りのことばを尽くしてなお形容しきれぬほど、得難い至福です…初現場での緊張という初々しさ…――初めて、亡骸を、目にしたときの、動揺……つらさが怒涛のようにあふれてくると同時に、"守りたい"、の一言に尽きます。私が指導に当たりたかった、という庇護欲と、そうでなかったからこそきっと彼と出逢えたのだろう、という確信めいたものとがせめぎ合い、複雑な心境です…」
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    いしえ

    PAST趙呂の全年齢。いちばん気に入っているのが[エンプティ・~]。少しでも趙呂の多様性の生態展示になれば幸いです。詳細は本文内キャプションにて!
    ・[ネームプレートとネームカード]
    ・[頭痛くんの頭痛のタネ/趙呂+頭痛くん]
    ・[寒天培地に愛をこめて/趙呂(+呂親子少し、余化と飛刀の要素一瞬あり。微エロ)]
    ・[エンプティ・ネスト、ハッピー・エンド]
    趙呂全年齢4作まとめ(微エロ要素含むものもあります)[ネームプレートとネームカード]

    (キャプション)
    呂岳の名札と一人称、趙公明が彼(ら)の戦いをうつくしいと評しながら暗く下賤とも形容した理由について。
    幼少の呂岳を趙公明が拾って名付け、その出会いの記念日を毎年祝っている設定です。
    性行為ほのめかしあり。
    最後に一文、馬元を趙公明が名付けた設定をさらっと入れてますが、ここは呂岳が名付けるかちょっと悩みました。
    初出2023/1/15しぶ
    (キャプションここまで)





    「ねえ、呂岳。僕の、かわいい所有物。前から思っていたのだけれど――キミの、その、一人称。この僕のモノだと言うのに、キミがへりくだる必要が、どこにあるんだい?」
     それは決して責めるというふうでなく、ただただ純粋純然たる疑問視。ただ、問いかける。対話がしたいのだと正しく酌んで、呂岳は、真っ直ぐ返す。
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    いしえ

    PAST短編集『主従ア・ラ・カルト』2020/01/18大安発行。受攻お任せ多めバトビ主従CP全年齢本web再録。本への編集時にいれたあとがき等以外全てpixiv公開の短編小説で、webから本にしたものを更にポイピク用に編集しweb再録。
    もくじ、まえがきあとがき、ラストにいれた文章も入れましたが、挿絵のメニュー表等、関連画像https://poipiku.com/26132/9933701.htmlにて
    主従ア・ラ・カルト/受攻お任せが多めのバトビ主従CP全年齢本【本からのweb再録】◆Menu *受攻お任せのものについて…片方で見て頂いてももちろん構いません! as you like

    ◆それはおやすみの魔法(原作主従)
    独自設定(ハーブ、今回は特にカモミールを母の影響で生活によく取り入れてきた幼少期と、カイン改心時の話)。
    カインの父が亡くなったとき習慣が続くか途絶えるかで、2パターンに分岐します。
    受攻曖昧(ジョシュカイ寄りの部分とカイジョシュ寄りの部分とが混在)です。

    ◆propose -誓いの宣言-(原作5年後)
    原作ラスト、5年後の、18歳と21歳の主従。
    受攻お任せですが主からのプロポーズ(従もするつもりがあった)。受攻がニュートラルなかんじです。わりとカイジョシュ寄りに見えやすいですが、そう見えるジョシュカイっぽい要素もあるかと思いますので、そんなかんじで大丈夫なかた向けです。
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    いしえ

    DONE甘いけど終盤シリアス。頭の回転の良い蔵馬や真面目な桑ちゃん相手に、樹はさぞかしたのしく話し甲斐があったろうなぁ、と感謝が止まらないですね…彼らのさいごのヒトとの関わりに華々しさがあるのマジで泣ける…
    忍が霊界に行く気なくて樹もそのつもりだったから霊界は死期が近くともイコール霊界に来る予定者リストには把握できてなくて、その意味でも忍が消息不明だったんだろうな。静かな風がさらうべく在るたましい尊い……
    さざなみが、寄せては引く/仙樹仙&ナル樹で樹のノロケシーンif/樹+蔵+桑(一瞬名前だけミノルも) 亜空間は樹を語り部に、静かな線香花火を、ぱちり、ぱち、とはぜさせる。ぱち、ぱちと、それは何の喝采もなく、静かに、しずかに、ちいさくはぜるのだ。それはちょうど、“仙水”の別人格について樹が語っていた時のこと。ナルという女性人格について、樹はこのように語った。
    「オレはよく彼女に悩みを打ち明けられ、そして慰めた。忍とカラオケに行くと、ナルはいつもひょこりと顔を出し、決まってオレに『守ってあげたい』をリクエストしたものさ。彼女はいつもうれしそうに、――そしてさびしそうに、オレの歌声に耳を寄せていたよ。彼女はたいてい『悪女』や『あの娘』を選び、歌いながらぼろぼろ涙をこぼしていた。オレはそんな彼女の肩を抱き寄せ、そして胸を貸していた。これからも、きっとそうするだろう」
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    いしえ

    DONE吏将一人称文。うらめしT戦あたりの心境描写。画魔が生死さまよってる状態ではっきり今後の生死を明記していませんが、吏将は生き延びてほしいと思っている描写です。
    多少ベクトル違っても似たもの同士の画吏尊いなーと思って書きました。魔性Tすき………
    ロマンチストはかく語りき/画吏 甘ったれた、ロマンチシズムだ。里をぬけてなお、まっとう忍で在ろうとする。――そう、在るしかできないとばかりに。その不器用な真っ直ぐさは、さながら腐った土壌に凜と根を保つ一本の青魔竹だ。曲がりながらも、生ゆ孤碌松だ。白に紅にと咲く冠梅だ。
    『…土壌がどれほど血で汚れていようと、おまえのように馬鹿正直な木も、育つものなのだな』
     いつしか、そんなやりとりを交わしたとき、画魔の返した言葉がわすれられない。本当に、こいつは、ひかりの世界でも忍を続けでもするつもりだったのだろうか?
    『それなら、おまえは、真新しいさら土(つち)だな』
     唖然と、したものだ。新風だとか新雪だとか、そういったものは確かにきく。だが、ゆるりと自然育つ土に、歴然としたあたらしさなどあろうか? あるならそれはごく薄っぺらいうわつらか、それとも、どこまで指すのやら。
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    いしえ

    DONE鈴と若7本初出順まとめ
    ・さあ、おとぎばなしを生きよう!/鈴若鈴でも鈴若でも
    ・出世した魚、大海ゆうゆう/鈴若(※若干の事後描写あり。具体的ではないですが)
    ・そして青さと春を知る/鈴若でも鈴若鈴でも(田中時代メイン)
    ・おとぎ参り/鈴若でも鈴若鈴でも
    ・ぬくもり、火ともし道となる/鈴若鈴でも鈴若でも若鈴でも
    ・季節がきっと、めぐりゆけども/鈴若
    ・夢の跡地は虹の架け橋/鈴若鈴でも鈴若でも若鈴でも
    鈴若と、受攻解釈お任せの鈴若鈴or鈴若(ものによってはor若鈴も)の小説7本まとめ◆さあ、おとぎばなしを生きよう!/鈴若鈴でも鈴若でもお任せします◆
    (2023.09.03初出)幽白読み返し中で、田中まで読んだので、ひとまず今の印象をSSにしました。





     伝説を、作ろうとしていた。それにはまず、戸愚呂に勝つことだと思ったのはそう、田中を名乗っていたころだ。そして俺は、惨敗という語すら恐れ多いほどみじめにいきのこる。ああ、負けた。だが同時に思う。自身は、生への執着が強いのだろう。もうこんな思いはしたくない。強くなりたい。強くなれれば、戸愚呂へのリベンジマッチが果たせれば、きっとこの生にもみじめな執着は薄れよう。そう思うほど、戸愚呂への勝利が生きる意義になっていた。きっとつよさとは、もうそのまましんでもいいと思えるほどのそれ以上ない境地にあるのだろうから。そうすれば、そうだ、自ずと伝説にもなれよう。伝説とはきっと、数々の偉業がつむぐ物語なのだから。強くなりきるまえに老いることだけがただ恐く、人間のようにすぐ老いる儚い存在でなくて良かったとだけ、密かに安堵する。ああ、老いとは、儚く醜く度しがたいものだ。人間にだけは、なりたくないものだ。
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