浴びせ浴びせられ「ハチくんは、ジョーカーが外でご飯を食べて来てもなんとも思わないんだね」
珍しくジョーカーの居ぬ間にやって来たスペードは、組んだ手に顎を乗せ、どこかアンニュイさを醸し出していた。
「スペードさん、ダークアイさんと何かあったんスか?」
今日も今日とてカレーの鍋をみていたハチが尋ねた瞬間、スペードはかろうじて保っていたお行儀を投げ捨てほとんどスライディングのように机に突っ伏した。
「直球すぎない?」
「いやだって、ダークアイさんが一緒じゃないなんて不自然すぎますし、それにカレーが食べたいなんて。それこそジョーカーさんじゃないんだから」
「…君、僕がフレンチばかり食べてると思ってるだろ」
目だけ持ち上げてジッとハチを見る目は半目だ。対するハチは、拳を作って首を振る。
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