天晴れさん @hareyoru14 @hareyoru14 であぷした小話や絵をアーカイブ。味付け(CP)は各キャプションでご確認の上お召し上がりください(*´▽`*) ☆quiet follow Yell with Emoji Tap the Emoji to send POIPOI 22
天晴れさんMEMO【小話アーカイブ裏話】その20:すこしふしぎ企画の話の小ネタなどなど。(´∀`)もそもそ語ってます。ふふ。先にお話を見てから開いてね。 988 天晴れさんDONE【小話アーカイブその20】光ラハ・光公のすこしふしぎな話ネットプリント企画に滑り込ませていただきました。(∩´∀`)∩ お祭りだーっ✨・光はひろし想定。6.0直後くらいの時間軸です。・たまにはひろしが不思議要素になってもいいじゃない。ささやかながらお楽しみ頂ければ幸いです(´▽`*)Uncertain eyes『虹彩とは、人のいわゆる目の色・瞳の色のことで、遺伝性の身体的特徴である。おもにその表面にある色素に由来するとされ、色のバリエーションは虹彩の中の細胞が作り出す色素の割合によって決定される。色合いは成長や環境によって多少の変動が見られるものの、基本的に分類が変わる程の色の変化は無い。 -ピュシス治療院 眼科研究論文より-』 無限の光を切り裂いて、現れた漆黒の夜空を背負い振り向いた彼の姿を見たあの瞬間。『私/オレ』は二つの意味で息を飲んだのだった。 「あの人が帰ってこない?」 石の家の広間に置かれた机を一つ陣取り、暁の記録を片っ端から読み漁っていたグ・ラハは顔を上げると目を瞬かせた。 「そ。朝食の後に少し近くを見てくるって出たきり、もうお昼だって言うのに。どうせまた道中でギガースやら暴走ヒッポグリフやらの細々したトラブルに首を突っ込んでいるんでしょうけど」 4360 天晴れさんDONE【小話アーカイブその18】2/14ヴァレンティオンのひろラハ🍫久々のナギ節を満喫していて欲しい(´∀`)「~~♪」 小さな鼻歌と共に、赤い尻尾が機嫌良く揺れていた。海都に近い冒険者宅の台所は、この時期決まって甘い匂いに満たされる。 ヴァレンティオン・デー。高潔で美しい逸話から、いつしか人の『愛』を尊ぶ季節の代名詞となったこの日に、大切な人へと渡す贈り物の定番。それがこの匂いの正体、チョコレートだ。 秘めた愛を伝える者、今ある愛を菓子の形にのせて確かめ合う者。あるいは昨今、恋人だけでなく大切な仲間へ日々の感謝を『友愛』として伝える為に。こうして人々はこぞってチョコレート菓子を用意する訳だが、当然それは贈り主本人手製の物に限らない。 贈る相手の事を心から想って、気に入りの店で特別な逸品を買い求めるのもまた『愛』であり、故にその愛を支えるべく菓子職人達が寝る間を惜しんで奮闘するのもまたひとつの『愛』である。 1898 天晴れさんDONE【小話アーカイブその17】ひろラハ 7.0でもしも敵対陣営になったら?の話。事後みがあるのでワンクッション。黄金に向けての妄想し放題なのは今だけだ!……でもやっぱ味方が良いなぁ……w 1617 天晴れさんDONE【小話アーカイブその16】ひろラハ 2023年末書き納めのもの。大掃除と模様替えとクリスタリウムのいつかの話。 ペンダント居住区には、ずっと昔から「主無き部屋」がひとつある。利便性の良い手前の集合住宅よりも少しだけ奥、独立した棟になっている上等な一室だ。 こんな好条件の部屋が空いているのには理由がある。その昔このクリスタリウムの街を作ったという張本人、水晶公のきっての願いだったからだ。曰く、『いつか訪れるであろう大切な客人の為に、なるべく快適かつゆっくりと静かに過ごして貰える一室を用意しておいて欲しい』と。 何においても民を優先し、己の希望を滅多に口にしない敬愛すべき指導者の稀有な願いは当然皆を二つ返事で頷かせ、以来その部屋は代々ペンダント居住区の管理人に引き継がれ、守られている。 しかしながら数十年に渡って空室のままの部屋だ。長命のヴィース属ならともかく、親子数代にわたって待ち人が現れぬその部屋は、いつしか住民達のささやかな好奇の的にもなっていた。 2970 天晴れさんDONE【小話アーカイブ】その15。! -attention-⚠️公ひろ(水晶公×ひろし)です。(リバではございません。いつものとは別軸だよ!)書きかけ放置してた皆大好きデバフ系ネタ。skbは(今のところ)無いけど、しっかりくっついてる前提の描写がございます。続くかどうかは気力次第……_(:3」∠)_ 5918 天晴れさんDeep Desire【小話アーカイブその14】2023書き初め🌄イイノカコレデ⚠️caution!!<同キャラ複数CPが混在しています>以下を読んで大丈夫な人だけ御覧クダサイ🔴<ピピ◆ひろラハ&ラハひろ(notリバ・逆CPの二組)のスワッピングから始める暁月ひろひろの為のシナリオフック(導入)。続きは無いよ!フリーイデアにつきご自由にお使いください。面倒な下拵えはやっときましたので!!!!!! 7767 天晴れさんDONE【小話アーカイブその13】くっついてる光ラハ。冬のちょっとした贅沢❄️「やっちゃったなぁ……」 口の中が苦い。いや、正しくは甘さが無いと言うべきか。手に持ったティースプーンをことりと置くと、グ・ラハは小さな溜め息をつきながら瓶の蓋を閉めた。貼られたラベルは艶消しの黒地で、金の箔押しの文字が上品に光る。 ピュアココア。純粋という言葉の通り、砂糖もクリームも入っていないククル豆百パーセントの粉末が、大ぶりなガラス瓶にぎっしりと詰まっていた。 時は週末。昨日のうちに集中して仕事を片付けた甲斐あって今日は半日で切り上げられた為、冒険者よりひと足先に家へと帰る事になったグ・ラハは、たまにはお茶の用意でもして迎えてやろうと思い立ったのだ。夕食はきっと「冒険者謹製」というグ・ラハにとっての最高級ディナーが供されると予想しているので、茶菓子はなるべく響かない軽いものが良い。そんな事を考えながらうきうきとした足取りで立ち寄った輸入食品を扱う行き付けの店で「今回は大層上等なものが入った」と薦められたのがこのココアだった。 3475 天晴れさんDONE【小話アーカイブ12】くっついてる前提の光公。光はひろしでもお好きな光君でも。公より体格ちょっと良い。漆黒入ってまず中の人が思った(かつ妄想した)事のまとめ捏造ネタ。往来でお姫様抱っこさせたかっただけでは無い。多分……ね。硝子のコップを爪で小さく弾いたような、もしくは湖の氷が春を迎え溶けて割れて行く時のような、そんな澄んだ音がしているのに気がついたのはこの世界で実際に会ってすぐの時だった。 リン、とも、ぱり、とも聞こえる、すぐ傍に居なければ気づく事が難しい程の、ほんの微かな連続した小さな小さな音。 青みがかった水晶の腕が動く度鳴るそれに首を傾げた冒険者へ、水晶公は口元を柔らかく綻ばせながら音の理由を教えた。 「ちょ、自分で歩けるから……!頼むから、下ろして……」 「駄目です」 背中を支えながら膝裏を掬い上げられる、所謂「お姫様抱っこ」で抱えあげられた水晶公の必死の訴えは、冒険者の短い一言で即座に却下された。かつかつとクリスタルタワーの緩くカーブした階段を靴底が叩く音が響く。 1729 天晴れさんDONE小話アーカイブ番外編【※R18】光ラハ(ひろし)★特殊パロ設定よるるさんお誕生日おめでとう!!!!!!🎁【扉】=ヽ(゚д゚)ノ=【扉】<また遅刻しました!!!!!★魔物ひろしとその眷属ラハの小話です。素晴らしい元ネタはこちら( https://x.gd/E8xPA )上質な粉(設定)を有り難うございます(スーーー) 3548 天晴れさんDONE小話アーカイブその8/前半。【※後半はR18】光公 ひろ公。前回(https://poipiku.com/3952686/7270383.html)から続いてますが単体でも一応読めます。こちらだけ読む分にはネタバレ等ございませんが、前回分はキャプションを見て大丈夫か確認してから読んでね。秋の訪れを感じ始めた近頃は、日の沈んだ後の風が少し冷たい。折角湯船で温まった身体が湯冷めしないよう部屋着をしっかりと着せ――何せこの英雄は人に対して物凄く繊細な気配りを見せるくせに自分の事となると「頑丈だから」と一気に無頓着になるのだ――椅子に座らせると、開いたままだった両開きの窓を閉めた。男が乾いたタオルで改めて髪を拭っている間にキャベツとベーコンを小さめに刻んで鍋に入れ、水を注いでキッチンストーブの上へ。持参したバスケットから幾つかの小瓶と袋を取り出すと、そのうち一つの瓶に男が目を止めた。 「それ、何だ?」 「ああ、これか?ちょっとした調味料なんだが」 水晶公が瓶を軽く振ると、濃いめの狐色をした細かい粒がさらさらと音を立てた。蓋を開けて差し出せば香ばしい香りが鼻腔を擽る。 2847 天晴れさんDONE【小話アーカイブ10】カップリング無し。光の戦士と某方々の6.0決戦直後の妄想イデア。お見送り部隊の皆様も、ちゃんと「お家帰る」と言うまでは強制送還しないで待っててくれそうだなって思ったり(*´▽`*) こぷん。 海に潜ったような音が身を包んだ。閉じた瞼は柔らかな闇に覆われて、まるで「眠り」というものが形を得たよう。 暑さも寒さも無く、かといって明確な温度も言い表せず。しかし不思議と恐怖や不快感も無かった。 とぷん。こぽ。 泡の音が鳴る度、ゆっくりと身体が沈んで行く。息苦しさは無い。……そもそも、呼吸をしているのかどうか。 はて、これは夢か。ならば己は何処でどう寝入ったのか。 眠る前にはどうしていたのか……思い出せないのは夢の中故か、だが何故「思い出せない」と思うのだ? こぽり。 また少し沈んで行く。底まで沈めば、目覚めるだろうか?霞む記憶が形を持つか……魂の奥底に眠る、遠い遠い記憶まで。 「……はぁ、全くお前と言う奴は」 2355 天晴れさんDONE【小話アーカイブ9】なかなかアーカイブ8後半が難産なので息抜き……。5.3すぐ後位の光ラハ (ひろラハ)っぽいお話。超健全。(*´▽`*)お出かけ先はハルブレHです。特製スパイスくれ。「へぇ……!そんな事があったのか」 「ああ。こちらではほんの数ヵ月前の出来事だけれど、第一世界に行っていた分、随分前の事のように感じるね」 数日ぶりの晴天に賑わうレヴナンツトールの昼下がり。塔の眠りから目覚めてはや数日が経ち、少しづつ身体を慣らす為に石の家から外に出始めたグ・ラハは、ロウェナ記念館のテラスでアルフィノと共に歓談に興じていた。 今日の話題は、アラミゴでの小さな冒険譚だ。暴君であった王が残した財宝を巡り、アルフィノと当時暁所属の冒険者であったアレンヴァルド、そしてかの英雄――グ・ラハ憧れの冒険者は、死者の魂蠢く迷宮を突破し見事黄金を見つけ出したのだった。 「結局は、やはり彼には一歩及ばずだったけれど。良い経験になったと思うよ」 1792 天晴れさんDONE小話アーカイブその8/前半。【※後半はR18】光公 ひろ公。いつもと毛色が違うので以下大丈夫か確認してね。⚠️時間軸が小話その6の後( https://poipiku.com/3952686/7101838.html )で続いていますが、ある種の分岐ルートifとしてご覧ください。ちょいシリアスめ。⚠️若干ですが嘔吐表現有。⚠️具体的ではないけどボズヤ戦線の雰囲気ネタバレ気味。 5379 天晴れさんDOODLEひろΠの差分と言うか、下書きにしたお肉練習スケッチをベースに加筆したやつ。下書きで力尽きたのはナイショ。 2 天晴れさんMOURNING小話アーカイブその7。【※R18】光ラハ(ひろし)【扉】=ヽ(゚д゚)ノ=【扉】<遅刻しました!!!!!ひろラハ 0721dayチャレンジ大遅刻。どっちがどっちを担当するか検討した結果平等になりました。ちょっとだけラハが積極的。 7198 天晴れさんDONE小話アーカイブその6。ひろ公漆黒編:週末のくっついてるひろ公。爆速お仕事公。エキストラ多めで書くのも楽しいですね(*´▽`*)クリスタリウムは今日も平和です。「た、たたたたた大変だぁぁぁあああ」 月が眠りに就くと共に夜の帳をそっと取り払い、優しい光の射す朝に人々の新しい一日が始まってから暫し後。にわかに活気付き始めたクリスタリウムに、一人の兵士の声が響き渡った。 「どうしたんだ、そんなに慌てて……」 「まさか、公の身に何か…」 かつては反逆都市と呼ばれたこの街の象徴にして、街の指導者が住まうクリスタルタワー。そのタワーから一目散に走ってきた兵士は、つい先程夜間警備の交代員が向かった為、夜勤明けとなった筈だ。只事では無い様子に、詰め所の兵が一斉に騷ざわめく。 「ち、違う……じ、実はさっき、引き継ぎで……公と話をしている最中にっ……!」 息を切らし喘ぐように続いた言葉に、兵士達に今度はまた違う種類の戦慄が走った。 4489 天晴れさんDONE小話アーカイブその5。光ラハ6.1以降のくっついてるひろラハ。水も滴るイイひろしのイラストを拝見した勢いで出来ました。神に感謝。透けよう確固たる意志()=夏の所為《せい》だから「あっっ……つい」 照りつける太陽が白い砂浜に反射して眩しい。けれどここ、コスタ・デル・ソルの暑さはからりとしていて、海の青さも相まって嫌悪感はあまり無い。 波打ち際では半ば強制的に水泳教室が行われており、サンクレッドに引き上げられるウリエンジェとアリゼーに扱かれているアルフィノによって、定期的に派手な水音が鳴っていた。 「ラハ、これ被っとけ。後々頭痛くなるぞ」 「ん?」 大きな手がグ・ラハの頭上にぱさりと何かを置いた。淡いベージュの、大振りだが軽い帽子だ。 「麦わら帽子ストローキャペリン。涼しいだろ」 軽く手で押さえながら、ミコッテ用に空けられているのだろう穴に耳を通した。内側は少し空間が取ってあって頭に密着せず、素材の特徴も相まって風通しが良い。広く作られた鍔は首元まで影を落とす。成る程、良く考えられているものだ。 3831 天晴れさんDONE小話アーカイブその4。 週末の暁月ひろラハ。6.0以降の短いお話。花金高速お仕事ネコチャン。ひろしは直接出てきません。多分ご飯作って待ってる(*´▽`*)オールドシャーレアンの一角に建つ、バルデシオン分館。エオルゼア各地からバルデシオン委員会へ持ち込まれた様々な依頼や事例報告等々、処理しては増えてを繰り返すそれらは星の終末の危機を乗り越えてもなお減ることを知らず。今日も今日とて所属員達は積み上げられた書類や資料と格闘していた。 そんな中で、いつもにも増して黙々と仕事を捌く青年が一人。 赤毛の耳はピンと立ち、淡く光る鮮やかな紅玉ルビーの瞳は文字を追って左右に動き続け、両手の指先は方やペンを高速で走らせもう片方は分厚い本のページを次々捲ってゆく。 この青年、普段は至極穏やかで人当たりの良い空気を纏っているのだが、今の彼の背中が放つ気配は鬼気迫るものがあった。 1440 天晴れさんDONE小話アーカイブその3。ラッキースケベ(だったはず)漆黒ひろ公編。5.1以降のくっついてる二人。枕がデラックスになりました。――ぴこ。 「……」 ――ぴこぴこ。 「…………」 クリスタリウムはペンダント居住区。その中でも一際上等な一室は、甘いハーブと花の香りで満たされていた。 備え付けのキッチンでは一人の男――この世界に夜を取り戻した英雄たる闇の戦士――が、手ずからハーブティーを淹れながら上機嫌にティーセッティングを進めている。 そして、それを後ろのダイニングテーブルに腰掛けた青年が見つめ……ていなかった。 ――ぴるる。 「………………」 ――ふらり。 「ぐっ…………」 小さく眉間に皺を寄せている青年の名はグ・ラハ・ティア。この世界においては水晶公と呼ばれる、闇の戦士と並ぶもう一人の英雄(本人は自分が英雄などおこがましいと言って聞かないのだが)である。 3212 天晴れさんDONE小話アーカイブその2。カップリング未満の、多分カテゴリー的には新生ひろラハ。推しにラッキースケベをプレゼントしたかったけど余りにも色気がないのでいっそ中学生男子のノリで存分に堪能して貰いました。こんなんでも漆黒ひろしになる頃には少しは色気が出てると思う。多分。ラッキーなんとか紫色の霧がゆらゆらと漂う。妖霧の日のモードゥナは昼間からほの暗く、肌を滑る空気はどこか生々しい冷たさだ。 こういう日は用事が無ければ出歩くもんじゃない。グ・ラハは二の腕を擦りながら赤色の耳を小刻みに震えさせた。 「グ・ラハ。ほらよ」 「んっ?」 ぱさりと布状の何かを投げて寄越したのは、珍しく出掛けずに天幕で寛いでいる冒険者だ。反射的に空中で掴んだそれを広げてみると、手触りの良い織物で出来た上着だった。 「余分に作ったは良いんだけど、俺は着なそうでなぁ。良かったらやるよ」 「え、これあんたが作ったのか」 グ・ラハが驚きながら見返せば冒険者は「おうよ」と笑ってみせた。そういえば、少し暇ができたから色々と職人ギルドの依頼も受け始めたのだと言っていたか。薄手だが丁寧に仕立て上げられた上着は軽く、なるほどコートやジャケットと違い室内着にも丁度良い。 2439 天晴れさんDONE小話アーカイブその1【小話アーカイブ】頭を空っぽにして読むしょうもない話より。だいぶお馬鹿な話題の男光とネコチャン。コトに及ぶ前段階はさくっとこれでショートカットしましょう。明確なCP左右描写は無いので、光公/ひろ公/光ラハ/ひろラハ または各種リバーシブルでもお好きな組み合わせで脳内変換してお楽しみください()時間に追われず、気の向くままに。その先で偶然の出会いを楽しむのが冒険というものであり、その男の愛する生き方である。が、愛しく想う相手の元へ赴くとならば、それは一刻も早く一秒たりとも無駄にしたくはないものであった。 それ故に、いつもなら予め連絡を入れたり帰還の予定を伝えておく事が多いのだが……たまには唐突に、互いの時間が空く事もある。今夜のように。 こつん、と額を合わせる。絡む視線は穏やかながらもじわりじわりと熱を帯び始めていた。 どちらからともなく触れるだけのキスをした所で。男はそのまま少しだけ身を引き距離を空ける。 「んっ……?」 いつものように、ここから徐々に互いの唇を食むように深まって溺れてゆく……と思っていたのに。空けられた身体の隙間に僅かな疑問をのせて緋色の耳がぱたりと動いた。 1958 1