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    yurikoARASHIANS

    @yurikoARASHIANS

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    yurikoARASHIANS

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    idaoちゃんほのぼのSSの続き。idくん視点絵日記みたいな感じでのほほんと読んでもらえれば…。そういえば昔『みかん絵日記』ってマンガあったなー。

    #いだあお
    father-in-law
    #イダアオ
    #idao
    #keki

    底無しに好きになって、ありがとうは積もりに積もる~③~ 俺も青木も友人知人に当たってはみたものの、お揚げの飼い主はそう簡単には見付からず…ほぼほぼお揚げ含めた生活が定着しつつあった。

    久々に丸一日の休日が重なった日、俺と青木はペット用品も扱っている大型家具店に向かった。脱走防止に段ボールを何重にも重ねて壁にしているが、移動させるときに持ち辛いし重いしで、きちんとした物が欲しかったのだ。ネット通販で済ます事も考えたが、実際に見られるならその方が断然良い。
    実際にペットコーナーを回ってみると、あれやこれや欲しくなってしまうもので…お揚げと同じ茶色の猫が描かれた専用の皿と水入れ、そしてここで買えるものは買っておこうと、予備のキャットフードと猫砂も併せて購入した。近年は宅配が充実していて本当に助かる。

    帰宅すると、病院から書類が届いていた。
    「「ただいま、お揚げ。」」
    「ぃにゃあーーー」
    揃う声と返ってくる返事、照れ臭くてなんかくすぐったくて…でもすごく心地が良い。
    書類を開封してみると、『去勢手術のご案内』とあった。
    「ああ、そうか。」
    俺がぽつり呟く横で、青木は青ざめて自分の股間を押さえていた。
    「お、お揚げ…ちんこ切られるの?」
    「んー、ちょっと違うな…。」
    「ちんこは…大丈夫なの?」
    「生殖機能を無くす手術で、切るのは下腹部の…」
    「やっぱり、切るのは切るんだな…。お揚げ~!頑張るんだぞ~!」
    目が溶けそうなほどにぼろぼろ涙を流してお揚げに頬擦りしている…と、
    「ってーーーー!!!」
    いくら懐っこい猫とはいえ、限界はあるだろう。
    「青木、大丈夫か?」
    「うん、ちょっと引っ掛かれたくらい。」
    「良かった。ほどほどにしておけよ?…それに、お揚げをそんなに構うなら俺のことも、、」
    「へ?!」
    さっきまで涙腺崩壊していた顔は何処へやら、一気に真っ赤になるのは正直、お揚げより何百倍も可愛い。
    バスタオルと着替えをそそくさと用意して
    「先に入ってるから…その…時間見て、来て。」
    「うん、分かった。」
    俺等の戯れは、その…ベッドではお揚げが『動物のじゃれ合い』とでも思うのか、寝た隙にと思っても「遊べ!」とばかりに乱入される。青木と相談して「ケージに入れる?」「する度にケージに入れるのは…何かそれは可哀想な気がしないか?」「じゃあ柵でも建てる?」「あまり変わらない気がするが…」「高いところにお気に入りの寝床作るのは?」「それが良いかもな。」
    って事でやっと落ち着いたと思ったら青木が
    「聞かれてるみたいで恥ずかしい。」
    なんてのたまうものだから…。
    一般に猫は水が嫌いだ。お揚げも例に漏れず風呂場には入ろうとすらしないから、もう自然とそういう事をするのは風呂場がお決まりになった。汗は勿論、それ以外だって一気に流せるので都合も良い。
    さっぱりして風呂から上がると、お揚げが待ってましたとばかりに擦り寄ってくる。
    「あー!また毛が付くからっ。」
    苦笑しつつお揚げを抱き上げる青木と一緒にベッドに向かってぐっすり寝るのが、もうルーティンのようになっていた。
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