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    miNa1423

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    miNa1423

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    カブユウ 無理矢理
    人によっては受け入れられないかと思いますので、ご注意を。
    責任は負えません。
    途中ですが、カブユウがたりなくて公開。だれか私に燃料を注いでください。
    後半はユウリのお仕置きを予定しています。

    #カブユウ

    「少し休みなさい」「少し休みなさい」
    いつになく厳しい声が降りかかる。
    「そんな余裕ないことぐらい分かっているでしょう」
    それに対抗するように声を荒げた。彼はその程度のことで動じる人ではない。

    ワイルドエリアのポケモン達が密猟者によって乱獲されているとの情報が入った。
    その手口から組織的な犯罪と考えられたが、一向に痕跡は見当たらず、警察、ジムリーダーを始め各ジムトレーナーが総出になって捜索をしていた。

    単独捜索にでていた私は、エンジンシティにあるワイルドエリア近くのホテルに足を運んだ。そこには、警察や周辺のジムトレーナー達が集まる。何か情報でもないかと周囲を見渡せば、ロビーで電話をかけているカブさんがいた。見慣れた赤いユニフォームに顔が緩む。
    カブさん、
    知っている人がいなくて不安になっていた私は、急いで駆け寄った。その足音に気づいたのだろう、電話を切った彼は振り返り私を見つめた。
    そして、冒頭の一言だ。
    「行くなとは言っていない、少し休めと言っているんだ」
    これは喧嘩だと思った。そもそも喧嘩らしい喧嘩をしたことがない。
    大抵のわがままは彼に許されてきた。それに意見が異なれば、彼はきちんと交渉をしてきた。そんな彼が譲らない、私はさらさら譲る気がない、これは喧嘩だ。
    「僕らジムリーダーそれに警察だって総力を尽くして捜索に当たっている。周囲の人を信じることも必要なことだ」
    「そんなこと十分分かっている。それにみんなを信頼していないわけじゃない。私がチャンピオンとして動かずにはいられないだけ」
    「必ず君の力が必要になる、それは今じゃない。焦る気持ちは分かるが、今は体力を取り戻しなさい」
    「私が寝ている間に、何匹のポケモンが傷つけられるの?売られてしまうの?手遅れになる子がひとりでもいるのなら、私は何があっても行く!!」
    これは互いに譲れないものだ。
    休めというカブさんの気持ちも分かる。疲れている自覚はあるし、自分の限界ぐらい把握している。でなければチャンピオンなどやってられない。
    「顔色が悪い君がやみくもに動き回ったところで何が変わる?効率が下がるだけだ」
    「私よりも弱い人に何も言われたくない!!」
    カブさんの眉がゆがんだ。目から怒りの感情が浮かんでいる。一瞬、自分の言葉にひどく後悔していた。こんなことを言いたいわけじゃなかった。
    「強情な女・・・」
    そう言うと、彼は私の腕をつかみ歩き出した。捕まれた腕はいくら抵抗しても揺らぐことすらなかった。
    「痛い!!」
    「痛くしているからね」
    「声を出しますよ」
    脅しのつもりで口にするが、彼は鼻にもかけない。
    「声を出せばいい、騒げばいい、君もぼくもしばらくは缶詰だ」
    「・・・・・・」
    悔しくて唇をかみしめる。
    「普段の君ならぼくを説得することぐらいできたし、今の状況から逃げることもできた、なんならぼくを撃退する方法だって浮かぶだろう」
    でも、できないじゃないか。
    そんなの、貴方が無理矢理引っ張るからじゃないか、そう言おうと思ったのに、涙がにじんだだけだった。
    連れてこられたのはカブさんの予約した部屋だろう。カードキーで開かれた部屋に押し込まれ、ベッドに押し倒される。
    こんな力尽くだなんて!!ぎっとにらみつければ、その視線にきちんと気づいて、目を細められた。
    「何をされるのか、教えてあげた方がいいのか?」
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    モンハン(ライズ)クロスオーバーカブユウ。
    太刀使いカブさんと新妻受付嬢ゆちゃん。R18です。
    地雷ない人向け。いろいろ荒い
    早朝、中庭から水を使う音がする。伏していた床からはたと起きて、ユウリは障子の先を見やった。朝の光がしらしらと障子紙を照らし、部屋は薄明るい。着崩れた浴衣の襟元を整えながら立ち上がり、裾を払って障子を開け縁側に出た。
    雨は昨晩まで続いていた。庭木の一つ一つに名残りの雫が宿って、燦然と朝日を反射している。
    庭の右手には井戸があった。見れば夫の姿もそこにある。裸の背が清水に濡れている。伺う端から夫は、汲んだばかりの井戸水をがばと被った。
    肩のあたりから湯気が昇るようだ。ひどく張り詰めているのが分かった。早々、狩りに出るつもりなのだ。ユウリは声をかけず、黙ってその一連の動作を見守る。二度、三度、夫は繰り返し水を浴び、最後に深く長いため息をついて
    「使うかな」
    背を向けたまま低く言った。
    「ごめんなさい」
    ユウリは身を縮める。
    ほつれた襟足の毛を慌てて整えながら、
    「邪魔するつもりでは」
    「…大丈夫だよ」
    カブはたちあがり、水気を拭ってからこちらにやってくる。
    「起こしてしまったかな」
    首にかけた手拭いを掴みながら、微笑んだ。
    「いえ、その」
    「無理はしなくていい」
    ユウリは、思い切って尋ねた。 4055