Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    miNa1423

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 30

    miNa1423

    ☆quiet follow

    カブユウ 無理矢理
    人によっては受け入れられないかと思いますので、ご注意を。
    責任は負えません。
    途中ですが、カブユウがたりなくて公開。だれか私に燃料を注いでください。
    後半はユウリのお仕置きを予定しています。

    #カブユウ

    「少し休みなさい」「少し休みなさい」
    いつになく厳しい声が降りかかる。
    「そんな余裕ないことぐらい分かっているでしょう」
    それに対抗するように声を荒げた。彼はその程度のことで動じる人ではない。

    ワイルドエリアのポケモン達が密猟者によって乱獲されているとの情報が入った。
    その手口から組織的な犯罪と考えられたが、一向に痕跡は見当たらず、警察、ジムリーダーを始め各ジムトレーナーが総出になって捜索をしていた。

    単独捜索にでていた私は、エンジンシティにあるワイルドエリア近くのホテルに足を運んだ。そこには、警察や周辺のジムトレーナー達が集まる。何か情報でもないかと周囲を見渡せば、ロビーで電話をかけているカブさんがいた。見慣れた赤いユニフォームに顔が緩む。
    カブさん、
    知っている人がいなくて不安になっていた私は、急いで駆け寄った。その足音に気づいたのだろう、電話を切った彼は振り返り私を見つめた。
    そして、冒頭の一言だ。
    「行くなとは言っていない、少し休めと言っているんだ」
    これは喧嘩だと思った。そもそも喧嘩らしい喧嘩をしたことがない。
    大抵のわがままは彼に許されてきた。それに意見が異なれば、彼はきちんと交渉をしてきた。そんな彼が譲らない、私はさらさら譲る気がない、これは喧嘩だ。
    「僕らジムリーダーそれに警察だって総力を尽くして捜索に当たっている。周囲の人を信じることも必要なことだ」
    「そんなこと十分分かっている。それにみんなを信頼していないわけじゃない。私がチャンピオンとして動かずにはいられないだけ」
    「必ず君の力が必要になる、それは今じゃない。焦る気持ちは分かるが、今は体力を取り戻しなさい」
    「私が寝ている間に、何匹のポケモンが傷つけられるの?売られてしまうの?手遅れになる子がひとりでもいるのなら、私は何があっても行く!!」
    これは互いに譲れないものだ。
    休めというカブさんの気持ちも分かる。疲れている自覚はあるし、自分の限界ぐらい把握している。でなければチャンピオンなどやってられない。
    「顔色が悪い君がやみくもに動き回ったところで何が変わる?効率が下がるだけだ」
    「私よりも弱い人に何も言われたくない!!」
    カブさんの眉がゆがんだ。目から怒りの感情が浮かんでいる。一瞬、自分の言葉にひどく後悔していた。こんなことを言いたいわけじゃなかった。
    「強情な女・・・」
    そう言うと、彼は私の腕をつかみ歩き出した。捕まれた腕はいくら抵抗しても揺らぐことすらなかった。
    「痛い!!」
    「痛くしているからね」
    「声を出しますよ」
    脅しのつもりで口にするが、彼は鼻にもかけない。
    「声を出せばいい、騒げばいい、君もぼくもしばらくは缶詰だ」
    「・・・・・・」
    悔しくて唇をかみしめる。
    「普段の君ならぼくを説得することぐらいできたし、今の状況から逃げることもできた、なんならぼくを撃退する方法だって浮かぶだろう」
    でも、できないじゃないか。
    そんなの、貴方が無理矢理引っ張るからじゃないか、そう言おうと思ったのに、涙がにじんだだけだった。
    連れてこられたのはカブさんの予約した部屋だろう。カードキーで開かれた部屋に押し込まれ、ベッドに押し倒される。
    こんな力尽くだなんて!!ぎっとにらみつければ、その視線にきちんと気づいて、目を細められた。
    「何をされるのか、教えてあげた方がいいのか?」
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    😍💖❤💘
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    recommended works

    TokageIppai

    DONEカブユウというかカブ←←←ユウなバレンタイン小話。つきあってない。
    男女カプはじめて書いた……お口に合えばどうぞよろしくお願いいたします。
    ※ユウリちゃんの言動がキモオタのそれです
    カブさんにバレンタインチョコを渡しに行くユウリちゃんの話 バレンタイン。それは冬の終わり、大切な人にチョコレートを贈るイベントである。もとはカントーだかどこかで始まった風習らしいが、ここガラルでも徐々に──主に若者達の間で──浸透してきている。私もマリィと一緒にチョコを作って、ホップとビートにプレゼントした。ホップは勉強の合間に食べるぞ! とすごく喜んでくれたし、ビートも彼らしい憎まれ口を叩きながらもちゃんと受け取ってくれた。ジムチャレンジが終わってそれぞれの道に進んだあとも、こうして彼らとの付き合いが続いているのは本当に嬉しい。
     ところで私にはもう一人、チョコレートを渡したい相手がいる。エンジンシティのジムリーダー、カブさんだ。
     カブさんへの気持ちが恋なのか、と聞かれると、正直よく分からない。そういう関係になるにはあまりにも生きてきた時間の長さが違いすぎるし、想像しようとしてもうまくできないのだ。そもそもこんな子どもに言い寄られて本気にするほど、常識にとらわれていないタイプの人だとも思えない。そういうところも含めて好きなのだ。
    4661

    miNa1423

    CAN’T MAKEカブユウ前提で、ユウリさんが振られる話。過去に書いた話を加筆修正したもの。
    この後、カブさんからはっきり別れようと言われボロボロになるユウリさんまで書いたものの、どうやっても修復できず、保留行き。
    フラれ話「ガラルにはいないかもしれないけど、世界には君より強い人がいるかもしれないね」
    ちょっとした雑談だった。
    彼の故郷ホウエンのポケモンから話が広がっただけ。
    その話をしてから、何となく頭に残っていた。

    私よりも強いトレーナーがどこかにいると、

    ダンデさんを打ち破り、私自身もダンデさんと同じように長期間チャンピオンの座に立っている。もちろん、悔しい思いをしたこともあるし、完全に力を出し切ったバトルができたかと言えば違う。まだまだ改善の余地はあるのは私自身がわかっている。
    それでも、私はチャンピオンの座に立っているということは、
    私が負けることはない、と私に思わせていた。

    きっと、それがおごりだったのだろう。


    ワイルドエリアの奥、人が来ないような場所に自分以外の存在をみることになるとは思わなかった。その人は、赤い帽子にラフな格好をした、私よりも少し年上な男の人だった。黒い髪にすっとした顔立ちがなぜだか彼を思い越してしまう。
    2575