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    miNa1423

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    miNa1423

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    カブユウ 温泉でしっぽり予定の話。
    本当に続くのか微妙。

    #カブユウ

    温泉「温泉に行かない?」
    突然の言葉に理解できず振り返るだけだった私に、彼は誤魔化すように笑った。
    「ごめん、急だったね」
    「い、いえ」
    そう答えながらも、頭の中ではぐるぐると彼の言葉が回っていた。
    おんせん?オンセン?
    「知り合いの経営している旅館がね、シーズンオフでゆっくり過ごせるそうなんだ、いい部屋を用意してくれると言ってくれている」
    温泉?
    「ゆっくり二人で過ごせたらいいと思ったんだけど、どうかな?」

    エンジンシティジムリーダーのカブさんと付き合い始めて半年になる。私が好きだと言い続けて、折れる形で彼は頷いてくれた。
    同世代とは違う穏やかな付き合いだ。ゆっくりと話をしたり、ただ一緒に過ごすだけ。
    あとは、触れるだけのキスをした。
    「私で、良ければ」
    それ以上進展しない関係に、私たちらしいと思いもするが、それと諦めのようなものが混じり始めていた。子供のようにしか、ただの庇護対象にしか見てくれないのかと。
    もし、彼が、私を大人として、女性として、そう見てくれるのであれば、応えたい。
    高鳴る胸はきっと隠し切れていないだろう。
    「いいのかい」
    その声色が、いつもと違う。
    気のせいかもしれない、何かをはらむような銀色の瞳にただただ頷いた。
    私はずっと、彼の手や目線がいつ私に向くのか、待ち続けていた。

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    TokageIppai

    DONEカブユウというかカブ←←←ユウなバレンタイン小話。つきあってない。
    男女カプはじめて書いた……お口に合えばどうぞよろしくお願いいたします。
    ※ユウリちゃんの言動がキモオタのそれです
    カブさんにバレンタインチョコを渡しに行くユウリちゃんの話 バレンタイン。それは冬の終わり、大切な人にチョコレートを贈るイベントである。もとはカントーだかどこかで始まった風習らしいが、ここガラルでも徐々に──主に若者達の間で──浸透してきている。私もマリィと一緒にチョコを作って、ホップとビートにプレゼントした。ホップは勉強の合間に食べるぞ! とすごく喜んでくれたし、ビートも彼らしい憎まれ口を叩きながらもちゃんと受け取ってくれた。ジムチャレンジが終わってそれぞれの道に進んだあとも、こうして彼らとの付き合いが続いているのは本当に嬉しい。
     ところで私にはもう一人、チョコレートを渡したい相手がいる。エンジンシティのジムリーダー、カブさんだ。
     カブさんへの気持ちが恋なのか、と聞かれると、正直よく分からない。そういう関係になるにはあまりにも生きてきた時間の長さが違いすぎるし、想像しようとしてもうまくできないのだ。そもそもこんな子どもに言い寄られて本気にするほど、常識にとらわれていないタイプの人だとも思えない。そういうところも含めて好きなのだ。
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    miNa1423

    CAN’T MAKEカブユウ前提で、ユウリさんが振られる話。過去に書いた話を加筆修正したもの。
    この後、カブさんからはっきり別れようと言われボロボロになるユウリさんまで書いたものの、どうやっても修復できず、保留行き。
    フラれ話「ガラルにはいないかもしれないけど、世界には君より強い人がいるかもしれないね」
    ちょっとした雑談だった。
    彼の故郷ホウエンのポケモンから話が広がっただけ。
    その話をしてから、何となく頭に残っていた。

    私よりも強いトレーナーがどこかにいると、

    ダンデさんを打ち破り、私自身もダンデさんと同じように長期間チャンピオンの座に立っている。もちろん、悔しい思いをしたこともあるし、完全に力を出し切ったバトルができたかと言えば違う。まだまだ改善の余地はあるのは私自身がわかっている。
    それでも、私はチャンピオンの座に立っているということは、
    私が負けることはない、と私に思わせていた。

    きっと、それがおごりだったのだろう。


    ワイルドエリアの奥、人が来ないような場所に自分以外の存在をみることになるとは思わなかった。その人は、赤い帽子にラフな格好をした、私よりも少し年上な男の人だった。黒い髪にすっとした顔立ちがなぜだか彼を思い越してしまう。
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