nashireonnn @nashireonnn なしれおです。名前をよく間違われます。文字を書きます。その時好きなものをもちょもちょ ☆quiet follow Yell with Emoji Tap the Emoji to send POIPOI 13
ALL 目岩 ゲタ水 腐向けKTR 鯉月 nashireonnnDONE一個前のやつの続き。間に合わなかった鬼太郎と親父が水木の肉と骨をせっせと集めてる話。ほぼ鬼太郎しかいない。鬼→水への愛を語るだけの話。このままならずっと一緒にいられるけどやっぱり生身の身体にも触れたい、心がふたつある〜!って話。もう一個オマケが出来たらまとめるかもしれない美味なるものよ、此処へ ──カラン、カラン。 蛙がゲコゲコと鳴き、鈴虫がリィリィとさざめく。天辺には青白く輝く満月がいて、薄暗闇の世界を照らし続けている。 ──カラン、カラン。 小さな生き物たちの声だけが支配する空間に、鉄の筒に木を打ち付ける軽快な音が響き渡る。使われなくなって久しい廃工場のタンクの上に、一人小柄な少年が座って夜空を眺めていた。 何かを待っているような、ただただぼんやりとしているような、どちらとも取れる様子の少年はカランカランと一定のリズムで足に履いた下駄の踵をタンクに打ち付けて鳴らす。 ──カラン。 足を動かすのを止めれば、途端に世界の音は自然のものだけになる。ゲコゲコ、リィリィ、さざめく音と、ザァとゆるやかに吹く風が少年の髪を揺らす。それらをジッと肌で感じながら、少年は腕に抱いた桐の箱をするりと撫でた。 4144 nashireonnnDONE水木を自分たちの方に引っ張るために色々準備してたら他の妖怪に目をつけられて水木が襲われる話。親父も鬼太郎も間に合ってません。水木は普通に死んでる。そういう話です。ここからなんやかんやあってハッピーエンドに行くと思います。多分。鬼水メイン、父水エッセンス美味なるものよ、何処へ 肺が痛むほどに走るという経験は、何度も繰り返したがあまりにも久方ぶりすぎた。振る腕は徐々に下がり、脚は少しずつもつれ始める。それでも、その動きを止めるわけにはいかない。後ろから追いかけてくる"何か"から逃げ切るまでは、この腕と脚を止めることはできないのだ。 その日はいつも通り、なんの変哲もない日であった。定時に上がれたから、商店街で揚げたてのコロッケを買い、好意でオマケしてもらった野菜や肉を抱えながら帰路についていた。家で待つ、愛しい愛しい養い子と、その実父のことを想いながらご機嫌に夕暮れの道を歩いていたのだ。あまりにもいつも通りだった。だからかもしれない、そんなつもりはなかったが油断していたようだった。 3846 nashireonnnDONE支部に投げたお話のオマケゲ一家×水木前提で大体目岩強くてかっこいい岩子さんが書きたかっただけとも言う走る男の裏での話 這々の体で理由もわからず走っていく背広の男の背中を見送り、女は今一度坂の下を見やる。 先程まで幼い子どもたちの姿をしていた“それ”は、最早ヒトとは到底呼べない巨大な何かへと変貌していた。 「お冠のようね」 女がそう呟くと、どろりと固まった情念の集まりのようなそれが咆哮を上げた。聴くものの心を蝕み、視るもの全てを奈落へと引きずり込まんとするようなそれに、女は毛ほども顔色を変えることはなかった。 悍ましいそれは獲物を奪われた怒りをぶつけるように腕のような黒い塊を振り上げ、女のいた場所へ叩き付けた。が、女は軽やかにその一撃を避け、ただ静かに目の前のそれを見つめる。女の瞳は先程の背広の男を見つめていたのとは対象的に、ひどく冷たく恐ろしいものだった。 1409 nashireonnnMEMO🍙屋本の寄稿で、ページ数の関係上削った簡単な人物紹介です通販はこちらだそうです(https://www.melonbooks.co.jp/fromagee/detail/detail.php?product_id=2027089)🍙屋寄稿文人物紹介・鶴見 娘とカリカリの梅干しとふにゃふにゃの梅干しどっちがいいかで揉めた。妻はペーストの梅が好きらしい ・前山 燻製器を自作して色々試作中。桜とりんごのチップが良い感じな気がする。月島に燻玉をたかられた。 ・江戸貝 最近お高い鰹節を買った。飼い猫に狙われるので工房で削っている。削り節に食べるラー油が最近のブーム。 ・宇佐美 実家から送られてきた新米を鶴見にお裾分けしたらお洒落な出汁塩をもらった。白米と一緒に食べると色んな意味で美味しくて幸せ。 ・尾形 日替わりばっかり買うので月島にもっと他のも買えと言われた。日替わりを買った。鴨鍋のシメは雑炊派だったがそばも美味いと気付いた。 ・エノノカ 爆弾おにぎりの中身は鮭とたらこ、ウインナーと鶏そぼろが好き。月島よりも先にクレカ決済と電子決済の操作を覚えた。先日算数のテストで百点を取った。 516 nashireonnnDONE2月中ならまだセーフだから!!という気持ちの鯉月バレンタインデーの話。現パロ。ハッピー鯉月。ちょっとだけ🎏が情けないけど、そんな🎏が🌙は好きなんだよね、知ってる知ってる家族で使うものだから「ホームベーカリーを買った」 扉を開け放ち、大きな箱を抱えながら開口一番そう宣った鯉登に、月島は眉を顰めながら繰り返した。 「ホームベーカリーを買った」 「うむ」 月島の返答にうんうんと頷きながら「お邪魔するぞ!」と鯉登は揚々と靴を脱いで上がってくる。 「相変わらず狭い玄関だな!」 「築四十年のボロアパートに何求めてるんですか。隙間風入るんで早く閉めてください」 月島の小言に「わかっちょ!」と軽く返事をしながら戸を閉め鍵を掛ける。鯉登の住まう家とは大違いのアナログな鍵だが、ガチャリと重たく閉まる音が鯉登は案外好きだったりする。が、月島にはそんな豊かな感性はないのでそんな心情は毛程も感じ取れないのであった。 3767 nashireonnnDONE「しつこくて頑固なシミみたいなもんですよ、困りますね!」人外鯉登対人間鯉登×人間月島(転生パロ)夢の中で黄泉竈食ひさせようとするヤンデレ味の強い人外鯉登と、人間らしい感情で月島を愛してる鯉登がバチバチしてる話。またしても何も知らない月島さん(細かい設定はついったに画像で投げます)白無垢に落ちた血のように 広く、広く。果てなどないように見える白い空間になんとはなしに佇んでいると、不意に声を掛けられた。 「どうした、月島軍曹?」 掛けられた言葉に、ぼんやりとしていた意識を取り戻す。目の前にいつの間にか現れた男が、椅子に腰掛けながら優雅な手付きでティーカップを持ち上げている。静かにカップを傾けて中身を飲む仕草をすると、男は月島を見上げて言った。 「突っ立っていないで貴様も座れ。上官命令だ」 「……は」 軍服に身を包んだ男にそう言われ、月島は椅子を引いて向かい側に腰掛ける。被っていた軍帽を脱いで机の端に置き、背筋を正して向かい合う。月島が着席したのを見て、男は机に置かれたティーポットを傾けてその中身を空いていたもう一つのカップに注いだ。それを月島に差し出し、男はもう一度手元のカップの中身を煽った。 3232 nashireonnnDONEおにぎり屋する月島と常連の鯉登。鯉→月、月島編です。🍙:side🌙 ──白米が炊ける香りは、何度だって感動する。うつくしい白が光り、甘くやわらかな湯気と香りが立つ。慣れた手つきでしゃもじで米を切り、ふわりと空気を含ませる。用意していた具材を米で包み、丸みを帯びた三角形に握る。それを何度も繰り返して、陳列棚へと並べてから店先に暖簾を掛ける。時刻は朝の八時。おにぎり専門店【つきや】が開店した。 月島が脱サラをして持ち帰り専門のおにぎり屋を始めたのに、大きな理由はない。大企業の社畜を極めた結果、深夜三時に貰い物の高級クッキー缶を無心で食べ尽くした後、退職届をしたためた。これ以上は駄目だな、と心のセーフがかかった瞬間がそこだった。 おにぎり屋をしようと思ったのも、「そういえば米が好きだったな」と仕事を辞めた後の一人旅で握り飯を食べた時にふと好物を思い出したからだ。幸いにも貯金はかなりあったし、社畜時代の伝手があったので経営に大きな不安はなかった。 2928 nashireonnnDOODLE幽霊とかヤバい人に好かれやすい鯉登を割と物理でお守りする姿勢の幽霊月島の現パロ話。なんとなく転生パロチックです。いつか鯉月になる話~杉元と白石を添えて~(何となく練ってる設定はあれどお出しするほどじゃないやつ)※ツキシマが男女平等拳打ちする描写があります見守り機能付きの過剰護衛「悪霊に取り憑かれたかもしれん……」 神妙な面持ちでそう告げる鯉登に、目の前の杉元と白石は運ばれてきたラーメンをひとしきり啜ったあとに「また〜?」と声を揃えて返した。 「まっ、またとはなんだ!またとは!」 「いやお前ちょっと前にも同じようなこと言ってたよなぁ?」 「そーそ、鯉登ちゃん、悪霊に好かれすぎ〜」 ズルルルル、と交互に麺を啜りながら言う二人に、鯉登はぐぬぬと眉間に皺を寄せる。ハフハフと熱さに喘ぐ杉元の顔に苛立ちを覚えながら鯉登は話を続ける。 「この間のも悪霊だったが、今度のは絶対ヤバいやつなのだ!」 「ヤバいって、この前のもなんか家の中ズタズタにされたりしてたんでしょ?それよりもヤバいの?」 「うむ……一週間ほど前、ストーカーの女に刺されそうになってな」 2808 nashireonnnMAIKINGなんぼでも見たい芸能人×一般人パロの鯉月書きかけ。ダレちゃったので尻切れトンボだし鯉登は本人が出てきてない。気が向いたら完成する。ちょっと健康的な月島とちょっと不健康な鯉登が書きたかったはず。潮騒は誰の名を告げるのか(仮) 潮騒が耳に馴染む。聴き慣れた故郷の海とは違う、穏やかな波音だった。聴いたことはないはずなのに、何故だか妙に懐かしく、どこか寂しい心地になる。 遠くの方で波が揺れ、不規則に自分の足下の岸辺に飛沫が舞う。ウミネコが鳴く声が潮騒と混じり合い、世界を内包するような共鳴音に耳が満たされていく。 感傷に耽りながら海を眺めていると、後ろから誰かに呼ばれたような気がして振り返る。そこに佇む人物を見やり、ゆっくりと海を背にして歩み寄れば、その人は柔らかく微笑んだ後、もう一度自分の名を紡いだ。 「 」 ──聴き慣れた、けたたましいアラーム音で目を覚ます。慣れた手付きで目覚ましを止め、のそりと起き上がる。カーテンから差し込む朝日に照らされた布団をぼんやりと眺め、くぁ、と大きな欠伸を一つした。 3578 nashireonnnDONEおにぎり屋する月島と常連の鯉登の話。鯉→月🍙「鯉登課長、お昼一緒にどうですか?」 昼休みの時間、幾人かの部下たちから伝えられるお決まりの誘い文句に、慌てて身支度を整えながら答える。 「すまん、今日は先約があるっ!」 そう言いながら、走るようにオフィスを飛び出る。何度も何度も歩んだ道を、人にぶつからないよう、しかし誰よりも早く速くと駆けていく。そうして辿り着いた一軒の店の前で、鯉登は立ち止まって呼吸と乱れた髪を整えた。 こじんまりとした小料理屋のような店の引き戸に手を掛けると、カラカラと軽やかな音を立てて扉が開く。掲げられた暖簾を潜れば、見知った顔が出迎えた。 「いらっしゃいませ。鯉登さん、早いですね」 「うん、走ってきたからな!」 カウンター席に腰掛けながらそう言えば、すぐに冷たいおしぼりと少しぬるめ水がスッと差し出される。それらを受け取り、慣れた手つきで手を拭いて水を飲み干す。そんな鯉登の姿に、店主が二杯目の冷たい水をコップに差し入れながらほんの少し眉を下げて笑う。 1736 nashireonnnDONE閣下に仕える喜びを忘れられない月島が鯉登を芸能人にしてマネージャーする鯉月。至って真面目なギャグです。細かいことは気にしてはいけない。仕えることが至上の喜びですので 掴まれた手に伝わる掌からの熱が、燃えるように熱いと感じる。それは薄暗闇でもわかるほどに赤く染めた面持ちと、迫真の台詞からも気の所為ではないと思わされる。 「月島……」 名を呼ばれ、飛んでいた思考を戻せば、己が見初めた端正な顔が相当の至近距離にあることに気が付く。眼前に迫る男の顔を見て、月島は思う。ああ、めちゃくちゃ顔が良い……──と。 すばらしい造形美。昔から周囲に美形がいたせいでとんだ面食いになってしまったが、それでもこの顔は死んで生まれ変わっても見飽きない。いくらでも見ていられる顔を自分だけで占領するのは、吝かではないが非常に勿体無い。彼を芸能界という道に引っ張り込んだのは我ながら英断、素晴らしき慧眼と行動力だったと自画自賛せざるを得ない。 8985 nashireonnnDOODLE闇にならない闇之進の鯉月を書こうとしたら自分から地獄に突っ込んできてくれた鯉登に吝かではねぇ気持ちを抱くハッピーな月島が出来上がりました。ど、どうして……(べったに投げたやつ)地獄への伴い人 ぎ、ぎぃ、と床の軋む音が聞こえ目が覚める。日がな一日、何をするでもなく床で寝るばかりの身体は重く、上体を起こすのも億劫だ。しかし、ただ寝転んで迎えることを己の矜持が良しとしない。 思うように動いてはくれない脚を無理矢理動かし、なんとか身を起こして布団の上に座す。ぎぃ、ぎっ、ぎ、と一定の間隔で響く音を耳にしながら、ただ静かに座して待つ。そのうちに、床を踏む音は部屋の前で止まり、一息吐く間も無く襖が静かに開かれた。 「おかえりなさいませ、音之進様」 深々と頭を下げながらそう告げれば、足音の主は静かに部屋へと入ってくる。自身の目の前まで足が来たのを見ると、その主は声を掛けた。 「……面を上げろ」 言葉の指示通りに顔を上げ、眼前に立つ人物を見上げる。顔を見やる暇もなく、目の前の男に抱きつかれた。 3258 nashireonnnREHABILI月島の歯はギザギザでかわい〜〜〜ね♡って気持ちで書いた。出来てそうで出来てない、そのうちくっつく鯉→←月べったに投げたやつ。「白い歯を見せる」→「笑顔を見せる」って意味らしいいつかその白い歯を見せて「はの……」 「……」 「ほいほひょういろの」 「シッ! 黙っていろ、月島……」 「……」 かれこれ、十分ほど。月島は執務室で上官である鯉登少尉に口の中を[[rb:弄 > まさぐ ]]られていた。歯列をなぞられ、上顎を摩られ、下顎を確かめられ……というのを延々と繰り返されていた。一列どころか歯のひとつひとつをなぞられ続け、じっと端正な顔に見られ続けるのだから、月島の心境としては訳がわからずたまったものではなかった。 開きっぱなしの口からは唾液が溢れるが、目の前の将官は上等な布地の手拭いを月島に渡すとそれで逐一口を拭わせた。それが十数分も続くのだから、手拭いは月島の唾液に塗れてじっとりと濡れそぼっている。それを拭わずにいると、不機嫌そうに「月島ぁ」と眉を顰めて名を呼ぶものだから至極面倒臭い。潔癖症の気があるのに、なぜ部下の口腔を弄るのか。 4013 1