「なぁ、お前一人称僕だが妹の前ならオレなんだよな?」
「え、いきなり何…?」
2人揃って休みだった為朝から暁人は未だふとんの住人となっているKKを叩き起こしたあと布団のシーツを剥がして洗ったり普段できない事をやる為忙しなく動きやっと腰を落ち着かせたのはそこから数時間経った頃だった。
のほほんとあ、茶柱だ〜とお茶に浮かぶ茶柱を見ながら茶を飲んでる時KKが思い出したかのように暁人に声をかけた。
「俺と初めて会った時も口悪かったもんな?」
「あの時は…!仕方ないだろ!KKは僕を殺そうとするし!」
ニヤニヤ笑いながら暁人み見るKKに暁人は恥ずかしかったのか反論するも顔を真っ赤にさせている為か迫力はなかった。
「オレって言ってみろよ」
「え、やだよ、それに言えって言われて言うのも変でしょ?」
一人称を渋る暁人にKKはコップをテーブルに置くと逃さぬよう暁人の腰に腕を回す
「なっ?!」
「ほら、言えって、なぁ?」
KKの渋く心地よい声が暁人の耳元で囁かれ甘い痺れが暁人の体を巡るのを感じながらふるふる首を横に振る
「強情だな…」
「だ、れのせいで…!」
最早一人称など関係なくKKは暁人で遊んでいるだけなのだが今の暁人はそれを気にする余裕もない。
「オレって言えば離してやるのになぁ」
「嘘だぁ…っ」
羞恥心からか暁人の目には涙が浮かびKKを睨みつけるもKKは楽しそうに見つめ返した。
「言わなきゃこのままだな」
「そんな…!」
「なら言えよ、オレって言うだけだろ?」
後押しするかのように「な?」と耳元で囁けば暁人の腰は砕けふるふる体を震わせていた
「…っ……お、オレは…KKのことが、好き…!」
「っ!?」
満足かよ!と投げやりになりながらも暁人は言うも何も言わなくなったKKに首を傾げ名を呼ぼうとした瞬間押し倒された
「うわぁ!?」
「わりぃ、離してやれねぇわ」
そう言うとKKは暁人の唇に貪るような口付けをした。