スペルバトルっぽいやつがやりたかっただけ『今からキミたちには言霊とエーテルをリンクさせるデバイスを使った模擬戦闘を行ってもらう』
始まりはエドが右手で再生したボイスレコーダーの音声だった。
『エーテル濃度の高い空間に適合者が入ると異常現象が起こりやすいのはキミたちも知っての通りだと思うが、ボクは常々この現象をなにか利用できないかと考えていてね。エーテルと結びついた適合者の視覚や聴覚に影響し現実を捻じ曲げるのならその出力の方向を逆転させれば空間をこちらの味方につけることもできるんじゃないかと思ったんだ。キミたちも知っての通り、呪物や悪霊からウテナ空間が生み出されることもあるがこれも所謂それらの物、人、あるいは土地など強い意志が満ちたエーテルと結びついて発生するものだ。キミたち適合者は普通の人間よりエーテルとの親和性が高くより影響されやすい。それはつまり逆にエーテルに強く干渉ができ、ひいては空間への干渉を実現できるのではないかという仮説が立てられる』
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