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    巨大な石の顔

    2022.6.1 Pixivから移転しました。魔道祖師の同人作品をあげていきます。

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    巨大な石の顔

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    サンサーラシリーズ第一章。一問三不知も兄上を心配している話。

    #魔道祖師
    GrandmasterOfDemonicCultivation
    #藍曦臣
    lanXichen
    #聶懐桑
    nieWhiting

    天人五衰(三) 江宗主と久しぶりに言葉を交わした日の翌朝。まだ卯の刻になっていないのに、下履きが濡れている感触に藍曦臣ははね起きた。
     この年で、と衝撃を受けたが何を漏らしたかがわかって恥ずかしさのあまり手で顔を覆った。なぜこの年で?とやはり衝撃を受けた。
     放精で濡れた下履きを宿屋の洗濯係に渡す気になれずこっそり部屋で洗った。汚れとともに羞恥も落とそうとして強くこすったところ、勢いあまって盛大に破いたのは言うまでもない。

     町中へ新しい下履きを探しに行き手に入れると、色鮮やかな布がちらりと横目に入って藍曦臣は足を止めた。
     布かと思ったらそれは姿絵だった。
     彩あふれた絵が竹で組んだ高い壁に所せましに吊るされ、粗末な木の台に何枚も積み上げられている。どれも版画で刷られていて書の頁ほどの大きさだ。墨絵は案外少ない。
    過去の歴史上の偉人や令狐冲や東邪西毒といった物語の主人公、春水という名前の人気のある娼妓のほかに、世家公子番付格付け上位の公子さらには独孤求敗や逃走不敗といった謎多き伝説の修士の絵までも売られていた。
     江宗主は格付け上位にもかかわらず壁の片隅に吊るされていた。紫電を手にした美貌の彼はここでも不機嫌そうだった。藍曦臣の姿絵にいたっては一番高い列に飾られ雲の上にのって後光までさしている。まるで仙人か菩薩のような描かれ方をされていて本人としては違和感しかなかった。世間の人にはそう見えているのだろうか。こんな愚かで下履き一枚まともに洗えないような人間なのに。
     情けないやら気恥ずかしいやら複雑な顔をしていたところ、藍曦臣は台の上に置かれた一束の姿絵に釘付けになった。
     明らかに弟と魏公子らしき人物が描かれていたのだ。
     文鎮をのせた紙の中で二人は抱き合ってお互いを熱い眼差しで見つめあっている。実物と非常によく似ている。彼らのことをよく知る人物によって描かれたとしか思えない。
     忘羨と左端に記されたそれは、通りからみていちばん目立つところに置かれてどの姿絵よりも一番高く積み上げられていた。
     台の上には他にも男女や男性同士、女性同士が抱き合っている秀麗な姿絵が置かれていた。藍曦臣は閉関前にこんな種類の絵を見かけた覚えはない。姿絵に描かれるのはだいたい一人のきまりだ。
     長く商いをやっているらしい高齢の店主に聞けば、『かっぷりんぐ』という西方で生まれた姿絵だそうで、うら若き乙女たちにいたく人気だそうだ。
     なんでも実在や非実在問わず、心から愛し合っている二人が描かれた絵を拝めば辛い一日を乗り越える元気がでるということで、ここ数年飛ぶように売れているらしい。出所を聞くと案の定不浄世だった。
     懐桑はなるほどお抱えの絵師にうまいこと仕事を与えていると藍曦臣は感心した。
     一問三不知とばかにされていた青年は、当代一の風流人として名を馳せ始めている、と先日金凌に教えてもらった。閉関して外界と閉ざされていた藍曦臣はそんなことになっていたのかと驚くばかりだった。
     金麟台に絵師として入るならば確かな所からの推薦を持っておけば金家の人々にでさえ怪しまれない。その確かな所かつ絵心がありそうな人物が懐桑しか思い浮かばなかったので藍曦臣は彼に紹介状を頼んだだけなのだが、彼は今や芸術家にとってこれ以上ない後見人になっているようだ。
    「兄さん、裏に『かっぷりんぐ』のもっと面白いものあるけどみます?」
     店主はシミだらけの顔にぐふふと脂下がった笑みを浮かべて壁の後ろを指した。
     屋台の後ろ側から陰鬱とした湿り気にまみれた妙な熱気が立ちのぼっている。おそらく壁の裏に吊るされた絵から放たれている気だ。臆することなく言えば淫らといえばいい。
     これまで春宮図には全く興味はなかったが、まさか弟と魏公子のそういう絵があるのだろうかと恐いものみたさで後ろへ回ってみようとしたところ、護衛が近くにいることを思い出して藍曦臣は足を止めた。ひとつ咳払いして彼は姿絵を売っている屋台から離れた。
     日が高くなり、町の大通りを多くの人と荷車がさかんに行き交う。おかげで常に地面から土埃がまっている。通りに沿った店の店員が客を店へ呼び込むのも活気に満ち、橋のそばでは人だかりができて大道芸人たちが芸を披露していた。
     金光瑶が宗主だった頃と同じぐらいにぎやかな様をみるに金凌は統治をうまくやっているようだ。
     街歩きを堪能してもいいが、藍曦臣は姑蘇藍氏らしくあまり人と接触を好まないので大通りを避けて、いつものようになるべく人気のない路地裏ばかり歩いた。
    路地裏の住民たちは最近よく見かける通行人にじろじろとぶしつけな視線を遠巻きに送ってはくるが、彼に声をかけようとすることはしなかった。その通行人は、病人のようにげっそりとやせ細りみるからに手入れをしていない黒髪と長い口髭を風に好きなように流しているにもかかわらず、一角の紳士のように仕立てのいい衣に身を包んでいる。そんなちぐはぐな風体だからだろう。
    気が触れているとでも思われているような警戒心を藍曦臣は彼らから感じ取った。あながちまちがいではない。
    金麟台の門に着いたときには昼餉の時間になっていた。
     門の奥では絢爛豪華な建物が客人を迎えてくれる。豪奢な建造物をさらに飾り立てるかのように金星雪狼が咲き始めていた。金光瑶があのような形で去っても金麟台の威光は衰えていない。自然に囲まれた雲深不知処の静謐とはまったく趣が異なるが、ここは忙しない町中とはやはり別世界だ。
     この宮殿のような建物の若い主は、藍曦臣が現れるなり飯を食べている碗と箸をおいて背筋を伸ばした。足元にはいつものように仙子が寝そべっている。
    「あ、すみません。お先にいただいていました」
    「いや遅れて申し訳ない」
     金凌の客人である白木蓮は数十枚の小鉢と大鉢一つをはさんで向かいに座った。彼の前には小碗とレンゲだけだ。湯(スープ)は冷めていたので温め直すと言ってくれたが断った。
     今日も汁を飲んで少年に話しかける。
     昼餉のとき、金凌に話しかけて会話をするのが藍曦臣の日課になっていた。汁を飲んだ後に話しかけるので家規には反しない。そもそも抹額をはずして絵師になっている時点で家規もなにもないが。
     おかげで今の世情やら若者の流行りのこと、各世家の様子などをうかがい知ることができた。しかし、金凌は『かっぷりんぐ』とやらは知らなかったようだ。流行しているのはやはり若い女性の間だけらしい。
     自身への罰として人と交わらないと閉関したがやはり人との会話は楽しいものだ。双修だけでなく、人は言葉一つでも気を与え合って生きているとその温かさを藍曦臣は如実に感じる。
     金凌によると、最近は彼や小双璧などをはじめとした各世家の若手の修士たちがさらに年下の子弟たちを引率して共同で夜狩りを行っているらしい。小双璧が忙しかったら金凌が姑蘇藍氏の子弟の面倒をみることもあるそうだ。 
     もちろん例の保護者もこっそりついてきているのを金凌は知っているが近頃は手出ししなくなってきたという。
     何かと波風が立ちがちな世家同士が若い世代を通して交流を深めてくれるのは喜ばしいことだった。
     後進がうまく育っていそうなので自分がいついなくなっても大丈夫そうだなと藍曦臣はひそかに安心する。
    「昨日は晴れていたら江宗主と夜狩りだったそうですね」
    「ん? なんのことですか?」
     金宗主は不思議そうに首を傾げた。
    「今月の夜狩りは昨日じゃなくてまだ決まっていませんよ? ちょっと今は俺が執務で忙しくて手が空かないから金氏の子弟を思追や景儀たちに見てもらおうかなと思っていて」
    「……昨日江宗主が蓮池の四阿にきて、雨が降っているから今日の夜狩りは中止だと言っていたのだけれど」
    「へっ? 外叔父上ここに来ていたのですか? 昨日はお休みって聞いて……あ、あー! そういうことか。そうですそうなんです! 昨日の夜狩りは別の日に変更になりました。俺の勘違いです!すみません、沢蕪君」
     年若い宗主は何かをごまかすようにひきつった笑いを浮かべた。
     藍曦臣に隠したいことがあるようだが、なんでもかんでも大人に言いたくないこともあるだろうと思って彼はとくに追及はしなかった。


     蓮の花が七分咲きになった。満開が近づいている。金麟台の牡丹も今は波のようにさざなみ打ち芳醇な香りを訪問者にもたらしていた。
     今日もある人物が四阿にいる白木蓮を訪れた。その人物の来訪は金家の家僕によってあらかじめ彼に伝えられていた。
     家僕に案内されながら華美すぎず趣味のいい衣に袖を通した青年が扇を口元にあて、ゆったりとこちらへ歩いてきた。
     先日の江宗主といい、歩き方ひとつにも性格がでるなと藍曦臣はひそかにおかしく思う。
    「曦臣兄様、あいえ木蓮殿どう? 写生は順調ですか?」
     今日の空は晴れ渡っていて絶好の写生日和だった。藍曦臣は四阿から離れたところで咲く一本の蓮花にひかれそれに焦点をあてた。
     その蓮は花びらが一枚も欠けておらず、天に向かって手を広げるかのように大きく開いていた。色はないから墨の濃淡で花の持つ色彩を表現する。なぜか江宗主のことを思い浮かべながら描いてしまった。
     聶懐桑が近づいてきて、立ち上がって拱手しようとすると扇を振って止められた。
    「ああいいよいいよそんなの。座っていてくださいよ。私たちの仲でしょう」
     どんな仲だろうと藍曦臣は思った。
     実兄を殺した金光瑶への復讐に彼は藍曦臣を利用したが、それもやはり藍曦臣がしっかりしていれば、金光瑶の美しい部分以外を見ようとしていれば兄の死を防ぐことができたのかもしれない。藍曦臣が聶懐桑を恨む筋合いなど髪一筋ないが、彼はまだひそかに藍曦臣を恨んでいるのではないかと思った。
    「ずいぶん男前になっちゃって。みちがえたよ」
     くりくりとした瞳を絵師の手元に向けると、「わああこれは見事だ」と感嘆の声をあげた。
    「この絵もらってもいい? 私は一応木蓮殿の後見人だしいいでしょう? 掛け軸にして部屋に飾ろうかな」
     聶懐桑は、絵師の許しを得る前に蓮が描かれた紙を持ち上げた。
     藍曦臣もこの絵を我ながら気に入っていたので止めたかったが、後見人はそそくさと巻いてゆったりした袖の中にしまった。彼は以前よりはるかに大胆で遠慮がなくなっている。
     観音廟事件前は生まれたての子羊のようだったが、実のところは羊の皮をかぶった狼だったわけだ。
    「聶宗主、本日は私にどういった御用でしょうか?」
    「ふふふ、江湖一の絵師殿にすてきな差し入れを持ってきたんだ。あとで宿に届けさせるよ」
    「それは痛み入ります。ですが、それだけでわざわざ不浄世からここまでご足労くださったのですか?」
     差し入れならば宿か金麟台へ送れば済む話だからだ。不浄世からここまでは御剣で来るにしてもかなり遠い。
     白い扇子を口元から外してぱんと閉じた。女人のように可愛らしい顔立ちが現れる。男の中の男といった具合にいかめしかった聶明玦と似ても似つかないが、その素早い所作一つで彼が頼りない宗主だという世間に流布している風評が、いかに彼が意図的に作り上げた虚像かわかる。
     聶宗主はよくぞ聞いてくれましたと言いたげに唇の端を両方あげた。一瞬ではあるが彼の兄である聶明玦がくっきりと浮かび上がった。戦乱の折り窮地に陥ったとき何か突破口を思いついたときの顔そのものだ。前言撤回する。二人はやはり似ている。
    「いやだなあ久しぶりに木蓮殿の顔を拝みたかったんだよ。っていうのももちろんそうなんだけど、実は折り入って白木蓮殿にお願いがあるんだ。前から頼もうと思っていたけれど、私たちこのところなかなか顔を合わせられなかったでしょう?」
     閉関していたから会えなかったとほのめかされる。
     たしかに二年以上人と接さなかった。弟とその道侶が楽を通じて話しかけてくるのはわかったが答える気は起きなかった。誰かが一度だけ寒室へ入ってきたような気もするがはっきりとは覚えていない。
     封印の儀式のあと、先祖代々の祠堂とは別に兄のための霊廟を新たに作ったと聶懐桑は言った。
    「そうだ、今あの場所はどうなっていますか?」
    「あの場所って禁足地のこと?」
     禁足地とは義兄弟二人が入っている棺が封じられている場所の隠語だ。
     藍曦臣は頷いた。彼らの棺は清河聶氏の領地内にある山に埋められている。埋めるとき、辺り一里の草木は一本残らず枯れた。湧水さえもだ。
     儀式から二年経って核となる魂が抜けて少しは怨念が弱まっていないか藍曦臣は期待した。
     だが、懐桑はじっと藍曦臣を見てそれから辺りを見回すと声を潜めて言った。
    「実を言うと、半年ぐらい前からあの辺一帯に地鳴りがたまに起きていてね。あれだけ曦臣兄様はじめ仙門世家が何重にも禁術をかけたというのに前より怨念が増強している可能性がある」
     それではまさかあの義兄と義弟の魂は未だこの地に留まっているのか。あの狭い棺桶の中で彼らは未だに戦いあっているというのか。
     藍曦臣は愕然とした。まさか魂の抜け道を作っても彼らがずっと喧嘩し続けるとは予想もしていなかった。もしかしたら、金光瑶は聶明玦に捕まえられ棺から逃げ出せないのではないか。
     落雷にでも打たれたかのように動けないでいる義兄をちらりと見て、聶懐桑は明るい笑顔を浮かべて話を続けた。
    「兄様、せっかく姑蘇の山奥から出てきてくれたのにそんな辛気臭い顔しないでよ。地鳴りといってもごくごく小さいもので人家に被害は出ていない。これが五十年続くぐらいだったら特に支障はない。まあしばらくは様子見だね。もしこれからどんと大きい地鳴りがたびたび起きるようだったらもう一度封印の儀式をしようと思う。そのときは兄様、またお願いしますよ」
     聶宗主は軽く言うが、同じやり方であの二人の怒りを抑えられるようには藍曦臣は到底思えなかった。
    「それで話を戻すけれど、白木蓮殿。兄様のために建てた霊廟に生前の姿絵を飾りたいんだよね。ぜひあなたにその絵を描いてもらいたいんだ」
    「私に?」
     相手もよくわかっているようにこちらは実の絵師ではない。本気で言っているのだろうかと探るようにみれば、聶懐桑は大きく頷いた。
    「兄上のことをよく知っているあなたに姿絵を描いてもらえたら、きっといい供養になると思う。ま、本人は山の中で怒り狂っているから、これは私たち遺された家族にとっての慰めが大きいかな。曦臣兄様は、いえ木蓮殿は人のきれいなところをよく見ていらっしゃるから適任なんだよ」
     藍曦臣は複雑な表情を浮かべた。そのきれいなところばかり見ていたせいで多大な被害が出た。彼の兄聶明玦もその一人だ。そして彼は未だに輪廻の輪へ戻れていない。適任とは思えない。
     すると、聶懐桑は焦ったように慌てて両手を振った。
    「あ、木蓮殿を貶したつもりはないよ。あなたもご存知のように、僕の修為は低いし修行もまともにしなかったけど、芸術を見る目だけは養ってきたんだ。木蓮殿、今日確信したけれど、あなたはあなたがきれいなものと思ったものをきれいに描く。それもまた世にあっては得難い才能だよ」
     これはひょっとすると励ましてくれているのだろうか。彼の愚かさを長所と言ってもらう気づかいは嬉しいが今はまだ傷口に塩をぬられたような痛みを覚える。
     返事を返せずにいると聶懐桑は切なげに目を伏せた。
    「私は出来が悪くて明玦兄様を怒らせてばかりだったけど、あなたは義兄弟の契りを結べるぐらい気に入られていた。だから笑顔や機嫌のいい兄上も見てこられた。だからそのあなたに兄上の姿絵を描いてもらいたいんだ」
    「……少し考えさせてください」
     やっと言えたのはそれだけだった。
     蓮の花が燦燦とした日差しに伸びやかに咲いている。この花がすべて散ったら義兄弟のあとを追いかけるつもりだったが、彼ら二人は涅槃へ行かず生まれ変わることもせず、二つの魂はこの地に留まっているのか。聶明玦は自身が生まれ変わらなくてもいいほどに、金光瑶の魂をあの棺に閉じ込めようとしている。それほどまでに彼への恨みはすさまじいのかもしれない。
     阿瑶が涅槃にも地獄にも未だにいないなら、それでは私はどうしようもないではないか。
    「色よい返事を期待しているよ」
     それから家僕がお茶を持ってきて、この二年藍曦臣が欠席していた清談会で起きた話などをしてくれた。もっとも彼は終始上の空であった。
    「――ではお邪魔したね。もし紙がなくなったらいつでも言って。江湖一、上等の紙を届けさせる。蓮池の前でも山奥でもどこでもね」
     趣のある字が書かれた扇子を優雅に開いて立ち上がると、聶宗主は帰っていった。
     お抱えの絵師など山ほどいるだろうに、わざわざ藍曦臣に絵を依頼するのはなんとも奇妙だと思った。
     封印の儀式のとき彼は叔父も舌を巻くほどの的確な采配をふるっていた。『一問三不知』はやはり爪を隠していたと改めて認識した。藍曦臣はじめ誰もが長らくその爪を見抜けなかったが、彼は道化のふりをして慎重に人々を観察していた。
     そういう聡い彼ならば藍曦臣がなぜ金光瑶との交友を重ねていたこの金麟台に現れたのかを見透かして、遠回しに釘をさしに来たのかもしれない。
     あなたが命を絶っても義兄弟二人への贖罪には決してならないと。
     今日教えられた禁足地の様子からもまさにその通りだとわかり、すべてが振り出しに戻ってしまったようで藍曦臣は途方に暮れた。
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